休日のオフィスに舞い降りた天使
Sat.19.10.2013 Posted in 恋愛
休日のオフィスより、ごきげんよう。

それなりに良い調子で仕事をしているが、それでも土曜日は休みたいものだな。

ガランとした職場の光景を見ると休んでいる者達が羨ましくなる。
それに、下の階に行ったところで奴は……実は居るんだ(笑)

本当は休日だった筈の奴がどうして出勤しているかというと、こういう経緯があった。

『今はオフィス?』
『いや神谷町の◯◯ビル。オフィスに戻るのは……』
『そう。じゃあその頃には戻っているんだね?』
『ああ。ところで今夜の待ち合わせを楽しみにしてるぞ』
『オレも。Kiss』

と、奴とそんなメッセージの遣り取りをしたのだが、オレがオフィスに戻ってみれば何と、奴が受付のところで用務員さんと立ち話をしていた。

人違いかと思ったが、どう見ても奴だった。
見慣れたスーツ、ブラウニッシュブロンドの髪、真っ白な肌、遠くからでも判る大きな目、愛嬌たっぷりの奥歯まで見える笑い顔。

「Y君?」

と、オレは思わず声を掛けた。
すると奴はこちらを向いてこう言った。

「Rさん、ちょうど良いところに! 今、用務員さんからお菓子を貰ったんだ。これをお茶請けにコーヒーでもどうですか?」

お菓子って。
奴はお菓子をもらう為に会社に来たのか?(笑)

取り敢えずオレは了解して奴と共に販売機へと向かった。
そして訊いた、どうしてここに居るのかと。

「忘れ物をしたのを思い出したんだ。どうしても必要だという程のものでもなかったけど取りに来た。今夜はこの近くで待ち合わせだったしね」
「待ち合わせ時間はまだまだ先だろ? オレに言ってくれたら持ってきてやったのに」
「それも考えたけど、オフィスでその仕事を片付けてしまう事にしたんだ。……なんて、本当は休日出勤しているお前に付き合いたくなったからなんだ。一人で家に居ても退屈だったしね」

なんて嬉しい話だ。
休日出勤の心が侘しさが一気に潤った。

今日は不運かと思っていたが(あみだくじでハズレを引いたかのように休日出勤が決まった為)、奴の登場でそれは覆された。
さすがオレの猫天使様だ。いつも密かに頼りにしてるんだぜ。

「でもタイミングが良かったね。オレが来て少し用務員さんと話をしていたらすぐにお前が来て。ビックリした」

奴はそんな事を言ったが、それ以上にビックリさせられたのはオレだということを忘れているようだ(笑)

という訳で、本日の仕事が終わるまであと1時間半程。

床を見下ろせば奴のふわふわ巻毛の頭が見える(見えると思って見ればコンクリートの床の厚さなんて障害にならない)

さて、残りの仕事は奴の頭を猫可愛がりしながら片付けよう。
まったく楽しい休日出勤じゃないか。

皆さんも楽しい土曜日を。
夕方にも夜にも、楽しい出来事があるように祈ってるぜ。

では時間があればまた夜に。

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