10分間のハピネス
Sat.19.10.2013 Posted in 恋愛
慌ただしい金曜日の夜だった。

奴は学校で、オレは個人的な要件で帰宅した後に呼び出された。
今夜はカレーを作るはずだったが明日か明後日の夜に延期になった。

「何時頃に帰る?」
「22時頃かな」
「そうか、オレはもう少し遅くなる」
「忙しいんだね」
「いや、ほとんど座ってるだけだ。暇だからPCで遊んでる」
「それなのに帰れないなんて!」

skypeのメッセージで奴とそんな遣り取りをした。
金曜日の夜が好きなのは、何よりも奴とゆっくりと過ごせるからなのにな。

帰宅した時刻は23時半を過ぎていた。
奴はもう眠るところで、歯を磨いてパジャマに着替えていた。

「すぐに寝るか?」
「ううん、お前を待っていたからもう少し起きてる」
「眠いだろう?」
「眠いけどお前と話がしたいから」

奴はそんな嬉しい事を言ってくれた。
だからオレはハーブティを淹れて奴に薦めた。
新調したばかりの長毛のカーペットに2人で寝転んで、暫し寛いだ時間を過ごした。

「あのね、お前に見せたいものがあるんだ」
「なんだ?」
「ふふ、お前が買ってくれたこれ、さっそく穿いてみた」
「ああ!」
「ね? だから起きて待っていたんだ。これを見せたくて」

奴はパジャマのボトムをペロリと下げてムーミンのパンツを見せてくれた。
最初は前方を。次にくるりと回ってお尻の方を。

その為にわざわざオレの帰宅を待っていてくれたとは!

オレはなんだかとても嬉しくなって奴を抱き締めた。
それだけでは足りなくて、ムーミンとスナフキンのプリントに包まれた奴の尻にキスをした。

「あはは、そんなに嬉しい?」
「嬉しい。愛してる、大好きだ」
「オレもだよ。愛してる」

それはほんの10分程度だったが、金曜日の夜を十分にハッピーにしてくれる出来事だった。
自分を強く見せなくてはならない仕事をしてきた後に、こんな無邪気な時間を過ごせたのがとても嬉しかった。ハーブティを飲むよりもずっと身体の緊張がほぐれてホッとした。

「そろそろ寝るよ」
「良い夢を見てくれ」
「明日も帰りを待ってる」
「ありがとう」

オレは優しく微笑んでくれる奴にキスをした。
そして奴を抱き上げて寝室のベッドまで運んだ。
もう一度おやすみのキスをして、奴の尻を可愛らしく包んでくれるムーミンを撫でて。

「おやすみ」

明日は、オレは仕事が入ったが頑張ろう。
明日の夕方には解放されてデートが出来る。
明日も早く起きて一番に奴の顔を見て、良い一日を始めるぞ。

という訳で、明日も充実した良い1日を。
明日も皆さんに楽しい事がたくさんあるように応援しています。

おやすみ。

<オマケ>
こういうボクサーパンツです。
渋目のグレー色が奴のうっすらピンク色のおちりを可愛く引き立ててくれていました。
2013_10_19_1.jpg

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