昨夜の記憶は青い瞳の中
Wed.25.09.2013 Posted in 恋愛
昼休みに会社のデスクより、ごきげんよう。

昨日は昼ご飯を食べる暇もないほど忙しかった。
ようやく仕事が終わって帰ろうとしたら、間抜けな事に、家とは反対方向に行く電車に乗ってしまった。

疲れがドッと出て自炊する気力がなくなった。
昨夜は圧力鍋で魚の煮付けを作ろうと思っていたが、根性がない。

せめて少しでも身体に優しいものを食べようとオーガニックレストランに入った。
そこで奴にメールした。
逆方向の電車に乗った事と、たった今レストランに入った事と、学校の調子はどうだ? という事を。

注文した料理が来る少し前に奴から電話が来た。

「疲れていたんだね。オレは今、学校を出たところなんだ」
「そうか。じゃあここに来ないか?」
「えっと……20分ぐらい掛かるけど、良い?」
「ゆっくり食べながら待ってる」

不幸中の幸いだった。
電車に乗り間違えたお陰で昨夜も奴とディナーを一緒する事となった。何しろ近頃のオレは、一人で食事をするのは物足りなくて苦手だ。

本当にゆっくりと食事をして、豆腐のハンバーグを半分ほど食べた頃に奴はやって来た。
学校で使う道具を入れた大きなバッグを肩に掛けて、ニコニコしながらオレに手を振った。

「お疲れ様。何でも好きなのを注文してくれ」
「ありがとう。電車は大変だったね」
「ああ、目を瞑ってたから10分ぐらい気付かなかった」
「今は眠い?」
「ちょっとな」
「今夜は早く寝るんだよ」

やがて奴の注文した料理がやって来た。
奴はそれ(ポーク料理)を食べながら、最近iPhoneで撮った写真をオレに見せた。仕事中に出会った猫、学校の課題、友人と行ったクラブ(何やら物凄く悪趣味なクラブだが同性愛者らしき人間が多かったらしい)

オレは眠気で夢心地でそれらを聞いていた。
楽しそうに語る奴の顔を見詰めて、こちらまで自ずと笑顔になっていた。

レストランを出てタクシーに乗って帰った。
その道中、「今夜も仕事?」と奴に訊かれたので、「いや、今夜はしない」とオレは答えた。

「そう、じゃあシャワーを浴びたらすぐにベッドに行こう」

と奴は言った。
車内の暗がりの中、オレを見詰めるブルーの瞳が印象的だった。そこだけがライトに反射して浮かび上がって。

昨夜、部屋の灯りを消した時間は早かった。
ベッドに入る前に少しだけPCを起動しようとしたオレを奴は止めた。「モニターの灯りよりもこれを見て」と言って。

フッと部屋の照明を消され、ゆっくりとシャツのボタンを外されて肩まで脱がされた。
そしてうなじにキスをされ、そこに熱で溶けた蜜蝋を一滴ポタリと落とされた。

「うっ」とオレは声を漏らした。
うなじに落とされた熱は尾てい骨にまでしみて、そのたった一滴でオレは奴の意のままになった。

マウスを離して背後を向けば、キャンドルの炎にブルーの瞳を輝かせる奴の姿があった。

オレは(キャンドルの蝋を零さないようにそっと)奴を抱き上げて寝室に行った。
奴は満足そうな顔をしていた。
オレは予感した。寝室でもオレは、キャンドルを使った催眠術を掛けられたように奴に従順に従うのだろうと。

==========

その後談。

シートを敷かずにベッドでキャンドル遊びをする場合、シーツやカバーに蝋が垂れて取れなくなる事を覚悟にやりましょう。

自業自得だがオレのお気に入りのミッソーニのカバーが(泣)
だけどSM愛好者なら物凄く判ってくれると思うが、調教はタイミングとムードが大切だからシートを敷いていると現実に戻されて白ける。

これも趣味への投資と考えるべきか。

という訳で、今日も刺激的で楽しい1日を。
今日も皆さんが幸運である事を祈っています。

また時間に余裕があれば夜に。

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