White Oath
Wed.14.03.2012 Posted in 恋愛
青いカーペットが敷かれた部屋の中央には猫が丸くなっていた。
オレはその猫の隣で眠っていたが、ベッドも布団もなかった割りに何故か床は柔らかくて寝心地が良かった。

と、そんな夢を見ながら目が覚めた。
現実のオレもカーペットが敷かれた床で寝ていた。
結局昨夜は、奴の部屋のドアが開かれるのを待ちながら眠ってしまった。寝室で眠るのが寂しくて……というよりも、飲み心地の良いアルコールをたくさん飲んで寝潰れていた。

身体を起こして少しボーっとしていると、ドアノブが回る音がして、奴が部屋の中から出てきた。
『良く寝た』というスッキリとした顔をして、ブラウニッシュブロンドの巻毛を長毛種の猫のようにふわっふわっに盛り上がらせて。

「おはよう。まさかここで寝たの?」

と、奴は驚いた顔をしながら言って、オレと視線の位置を合わせる為に床にしゃがみこんだ。

ははは。
やっぱりな。絶対にこうなると思っていたんだ。
賭けに勝ったぜ。負けた方は潔くオレに100円ください。「100円なんて度胸のない勝負ね」、なんて事はスルーして(笑)

案の定奴は、オレが昨夜どんな気持ちでいたかなんて全く判っていなかった。
これはいつもの事だが、奴は自分のクールな態度がどれだけオレを寂しがらせるのかなんて全く理解できないらしい。オレは奴に無関心にされたと思って、胸がズキズキするぐらい寂しくなるんだけどな。

昨夜も、オレが仔猫のように『部屋を開けてニャー』と切なく待っていたなんてかすかにも気付かなかったのだろうな。
あんなに寂しがって損した。だが、こうなると判っていてもああなってしまうから仕方がないんだ。判っちゃいるけど……という習性レベルの問題でな。

「はは、仕事の雑用が終わったら急に飲みたくなって、飲んでいたらいつの間にか眠ってた」

奴がドアを開けたら色々な事を言うつもりで居た。昨夜の胸の内を、全て。

けれど、これも毎度の事だが、奴の顔を見てしまうと『もう良いや』になってしまう。
奴がオレを嫌いになっていないなら良いや、と。昨夜の事を怒って別れ話を言わないなら良いや、と。

「寝不足していたからね……。でも身体が冷えているよ」

奴はそう言ってオレを抱きしめて背中をさすった。

「ああ、寒くて目が覚めた」

とオレは言って奴を抱き締め返した。

奴の身体はとても暖かかった。骨ばった身体付きをしているくせに抱擁は優しくて、そして休日に愛用しているフレグランスの香りが仄かにしてそれが懐かしく思えた。

すれ違いがあって、それが解決しなくても、『これで良い』とオレが思うならこれで良いのだと思う。
昨夜は色々と言いたいこともあったが、それ以上にオレは奴にドアを開いて欲しいとばかり思っていた。このままじゃ不安だから……と、ちょっと泣きたくなったりしてな。

まあ、オレの気持ちを理解して欲しいとは思うが、だけどそれがどうしても理解し合えないことなら妥協するしかないよな。
一つ二つ解決できない喧嘩の種を抱えていても、それでもオレはそんな奴のことを愛しているのだから、妥協するのも一つの円満な解決手段なのだと思う。

もっとも、二人の人間が話し合い等で全てを理解し合うなど無理なのだ。感情的になる時もあるしな。
だから妥協し合う事も大切なのだと思う。幾つかの不満があってもこれから先も一緒に居たいと願うならば、それを覚悟している受け入れる事こそが相手への愛の誓いになるような気がする。

奴の顔を見ているとオレは、奴にはいつも幸せでいて欲しいなどと思ってしまう。
そんな気持ちを持っている限りオレは奴と離れることなどできないだろう。

おはようのキスをして、支度をして、朝食代わりの紅茶を飲んだ。

「今日は残業?」と奴がオレに訊いたので、
「ああ、夜はミーティングがある。夕方までなら暇だけど」とオレは答えた。

すると奴は「じゃあね……」と言いながらiPhoneを取り出して、ある喫茶店のレビューを開いて、それをオレに見せた。

「昼は? 余裕があるならここで待ち合わせをしよう」と奴は言った。
「良い評判でも聞いたのか?」とオレが訊くと、
「バレンタインデーのお礼だよ」と奴は笑った。

正直なところ、オレはホワイトデーの事をすっかり忘れていた。
だから奴に言われて焦った。何しろ先月のバレンタインデーの翌日には、「ホワイトデーも楽しく過ごそうな」と約束をしていたから。

「ごめん、そうか、もうそんな日なのか」等とオレが口ごもっていると、
「忙しかったんだから良いよ」と奴は明るく笑った。

奴のサッパリしたところはたまにオレを泣かせるが(オレに執着を持ってくれないような気がして)、こういう時には有り難い。

というか……今朝の急なお誘いはひょっとして、昨夜の謝罪の意味も含まれているのかな? なんて乙女チックな期待をしてしまうのがオレの悪いところだな。
100円賭けても良いが、きっと奴にそんなつもりはなかったと思う。奴は謝る時にはハッキリと言葉にして謝る男だからな(笑)

という訳で、
皆さんにお詫びを申し上げます。

昨夜もまた感情的になっておかしなエントリーを上げてしまって申し訳ありませんでした。
心配して下さった方に、応援して下さった方に、笑顔で安心させてくれた方に、全ての方々に改めてお伝え致します。愛してるぜ、と。

……本当は穴があったら入りたい気分ですm(__;m

ホワイトデーの出来事は明日のエントリーにて。
けれど明日はちょっと忙しいので、明後日になってしまったら申し訳ありません。

これからまた奴とホワイトデーの続きなんだ(笑)
オレも名誉挽回とばかりに奴へのプレゼントを買ったからな。

では、皆さんも楽しいホワイトデーの夜をお過ごし下さい。

そして眠られる時には暖かくて幸せな夢を。
おやすみ。

<おまけ:男性用貞操帯の説明その2>

またご質問を頂いたので説明させて頂きます。

先端部分は丸い穴状になっているので装着したままお手洗い行為が可能です。
そして格子タイプならたくさんの空白部分があるので、装着したままお風呂に入ってキレイに洗うこともできます。

けれどそれを許さない完全フルカバータイプもあります(先端部分がフタになっていて取り外しが可能となるタイプもあります)
この手のタイプは徹底して奴隷を辱めたいご主人様が選びそうですね。

このブログをご覧になっているS趣味の皆様、一度ご自分の奴隷さんにフルカバータイプを試してみませんか? そして使用感をオレに教えて下さい。今後の参考にさせて頂きますm(__)m

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