真夏のベッドで出会った夜には
Tue.09.07.2013 Posted in 恋愛
オレはベッドの中で奴の帰りを待った。
奴からの宿題をやり遂げて、そのままの姿で。

やがて奴は帰って来た。

だがオレはいつものように玄関へ出迎えに行かなかった。
奴がオレの名前を呼んでも黙っていた。
かくれんぼをするみたいに布団に包まって、奴がオレを見つけ出してくれる瞬間を想像して笑いを堪えた。

「R、ここでしょ」

奴が寝室に入ってきた。
オレは布団と一体化したように微動だにせずに息を押し殺した。

オレは薄いブランケットを掛けていただけだったので、ベッドにいる事は一目瞭然だった。
だから、すぐに「見付けた」とブランケットを剥ぎ取られるかと思った。
だが奴は暫く沈黙を守って、オレの足元に掛かっているブランケットをそっとめくった。そして何やら冷たいものを足の裏にピタリと当てた。

「つめた!」
「あはは、お土産だよ」

驚いて起き上がったオレを、奴は抱き締めた。
一体足に何を付けられたのかと見てみれば、奴の手には2本のアイスバーが握られていた。

「あ、嬉しい」
「でしょ? 冷たいものが欲しいんじゃないかと思って、そこのスーパーで買って来たんだ」
「欲しい、ここで食べて良いか?」
「裸で食べたらおいしそうだね。オレも脱ごう」

奴はそう言ってアイスバーをオレに渡してスーツを脱ぎ始めた。
「どうせこれからシャワーだし」と言って、靴下もパンツも脱いですっぽんぽんになった。

「一緒に裸でアイスを食べるのって初めてだな」
「こんな機会って今までなかったからね」
「旨い。部屋を涼しくしても冷たいものが欲しくなる日だよな」
「うん。ところで、そんな格好でベッドにいたのはオレの言うことを聞いたから?」
「ああ」
「もう終わっちゃったんだね。アイスを食べながら見物しようと思ってたのに」

しかしオレはアイスの冷たい美味しさに酔いしれて、再び性的興奮を掴むのは難しい状態になっていた(笑)

だからそれは日を改めてする事にした。
その時にはアイスではなく、凍結する寸前まで冷やした白ワインを飲みながら、互いに見学し合いながらしようと。……ああ、久々にオレ達の大好きなあのパターンを楽しみながらな(笑)

「オレも今日は暑くて元気を吸い取られた」
「こんな夜はアイスを食べてリラックスしようぜ」

2人で全裸でベッドでアイスを食べた。
食べ終わったら冷たい余韻に心地良く浸りながら、今日の出来事などを話した。

奴の気の利いた土産に感謝。
シャクシャクとした冷たいミルクバーは物凄く美味しかった。

今度はオレがスイカバーを土産に買って来てやろう。
激しい快楽に燃えた後に冷たいアイスで体温を冷ますのも真夏の醍醐味だからな。

という訳で、今夜は亡霊の恐怖に脅かされずに留守番できたぞ。
『夏にはビール』派の奴が急にアイスを買って来てくれたのは、オレが怖がっていると思ったからなのかもしれんな(笑)

皆さんも美味しいアイスの日々を。
けれど早くも夏バテや熱中症の方が続出しているので、適度に塩分と水分の補給もお忘れなく。

では、今夜もゆっくりと快適な夢を。
おやすみ。

■ca~kさんへ。いつもコメントをありがとうございます。ほとんど返せなくてとても申し訳なく思っております。お化けの歌、懐かしいです(笑)怪談を聞かせてくれてお礼に奴に歌ってやろうと思います。そしてお化け屋敷に入って一緒に歌いたいです。

宿題の後にご褒美があって良かったね。明日も猛暑だけど頑張れ! と思って下さる方はクリックをお願い致します。 本当に美味しいミルクバーでした♪奴がバテないように栄養のあるご飯をご馳走したいです。
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