中華調味料め、切れやがって
Thu.21.03.2013 Posted in 恋愛
エレベーターから降りた奴を見付けて、オレはすかさず歩み寄った。
奴はオレに気付いて驚いた顔をした。
ビックリした時の奴の目元はいつ見ても良い。目を丸くした猫みたいだし、キレイな眼の色が良く見える。

周囲からは、上司であるオレが部下の奴を仕事の要件で呼び止めたように見えただろう。
その実オレは奴に、パンツを持って来てくれるようにとお願いしたのだが(笑)

「今夜は寒くて外出したくない。忙しいしな。だから明日の朝、オレのパンツを持ってきてくれ」
「ぶっ、何の要件かと思ったら……良いよ、オレの趣味で選ぶけど?」
「ああ、何でも良い」

まあ、そんな要件を言ったところで、本当はオレが心配して待ち伏せていたという事を奴は気付いただろうがな。
さすがのオレも社内ではそんなふざけた要求をしたりはしない。会社から徒歩1分のところにコンビニもあるしな。

22時まで一気に仕事をした。
10分ほど珈琲を飲んで休息を入れることをして、奴に電話を入れた。

「パンツは選んでくれたか?」
「うん、もうカバンに入れたよ」
「ありがとう。2日間同じパンツを穿かなくて済む。ところで今夜は何を食べた?」
「チャーハン。玉ねぎと卵とハムがあったから」
「へえ、美味そうだな」
「そうでもなかった。中華味の調味料が切れていてね、他の味付けでどうにかなったけど、悔しかったよ」

奴の最後の言葉が物悲しく思えた。
オレの思い込みかもしれないが、奴は今日の仕事での悔しさを漏らしてしまったように聞こえた。

やはり今日は家に帰りたかった。
オレが居たところで何の解決にもならなかっただろうが、中華調味料をスーパーまで買いに行って美味しいチャーハンを作ってやりたかった。

「……明日、花見の屋台で美味しいものを食べような」
「うん、今夜は仕事を頑張るから。明日の夜は楽しく過ごそう」

奴の声は電話を切る時まで静かだった。涙ぐみやしないかと心配になるぐらい。

明日は元気になっていれば良いな。
今は落ち込んでいても、その悔しさがバネになって、今まで以上にやる気を起こしてくれたら良いな。

どんな応援でも厭わずにするから元気になって欲しい。
オレは奴の低くて静かな声が大好きだが、落ち込んでいる様子を見て喜べるほど悪趣味にはなれない。

猫になって奴の顔や指先を舐めたい。
犬でも良いや。
離れていて何も出来ない状態は歯がゆいもんだな。

さて、オレも仕事を片付けてしまおう。
明日の朝には奴の顔が見られるから、寝坊をしないようにさっさと片付けて休もう。

明日は金曜日だ。
楽しい週末にしたい。
皆さんもそうなるように祈ってます。

では、今夜もゆっくりと幸せな夢を。
おやすみ。

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