バースデイ・ソング
Sun.17.03.2013 Posted in 恋愛
自宅のパソコンの上にマリンブルーのカードが置かれていた。
中を開けば白い文字で、店の名前と、時刻と、ドレスコードが書かれていた。

オレはネイビーブルーのスーツを着てミッドタウンへ向かった。
そして眺めの良いテラス席のあるイタリアンレストランに入って、予約者である奴の名前を告げた。

奴はまだ着ていなかった。
オレは待っている間にメニューを眺めていた。以前、奴と来た時に食べたコースなどを思い出しながら。

5分ぐらいして奴が到着した。
ベージュ色のスーツを着て、「遅れてごめんね」とオレに顔を寄せて囁いて、それから席に着いた。

まずはグラスシャンパンをオーダーして乾杯した。
「誕生日おめでとう」と奴は言って、その後に小声で「愛してるよ」と続けた。
オレは嬉しくて笑った。「ありがとう、オレもだ」と告げて、奴とシャンパングラスをチンと当てた。

トマトとモッツァレッラチーズのカプレーセ、カツオのカルパッチョ、レモンのクリームソースのタリアテッレ、生ハムとルーコラのピザ、そしてチーズとドルチェ。

イタリア産の赤ワインを飲みながら美味しい料理をたっぷりと食べた。
今夜は奴のおごりだったので遠慮しようと思ったが、奴が「遠慮は駄目!」と言ったので甘える事にした。

料理を食べ終わる頃、「ドルチェは何が良い?」と奴に訊かれた。
オレはウェイターにデザートのサンプルを持ってきてもらったのだが、どれも物凄く美味しそうで1つに絞る事が出来なくて2つオーダーした。奴が半分食べてくれると言ったので(笑)

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スタッフが教えてくれた、この店(Napule・ナプレ)のドルチェの中でもお薦めの2品。
イタリアン・ドルチェの定番であるティラミスと、……もう1品の名前は忘れてしまった。次回行った時にまた聞いてみよう(汗)

「美味しい?」
「美味しいぞ」
「ふふ、幸せそうな顔をしてるね」
「貴方がお祝いしてくれるから凄く幸せだ」
「良かった」

食事をしている時に、たまに奴と幸せを語るが、決まってオレの胸はじわりと温かくなる。
本当に幸せだからなのだろう。奴とそんな一時を過ごせるのが本当に嬉しくて、幸せな気持ちで胸の中がいっぱいになる。

奴もオレと同じ気持ちでいてくれたら嬉しい。
同じ気持ちである限り、何度でもそんなかけがいのない時間を共有できるのだろうから。

食後の珈琲を飲んでいる時、ギターの弾き語りを披露してくれるイタリア人の男性(おじさんです)が客席にやって来た。

奴はすかさず彼に話しかけて、ギターに付いているゴムベルトにチップを挟んだ。
オレは、親しげに言葉を交わしている2人を羨ましそうに眺めた。2人は英語かイタリア語で語っていた為に何を話しているのかまるで判らなかった(笑&泣)

やがて弾き語りの男性は、オレの方を向いて「ハッピーバースデートゥーユー♪」と歌い出した。
奴はさっきの会話で、オレが誕生日である事を彼に伝えて誕生日ソングをリクエストしてくれたのだった。

オレは嬉しくて、奴と弾き語りの方の顔を交互に見詰めた。
ずっと笑顔でいた。
その曲の後に続けて歌ってくれたオーソレミーヨが終わった時には、心からの感謝を込めて拍手を送った。

「最高の誕生日になった。ありがとう」
「まだプレゼントを渡してないよ」

レストランを後にして、オレ達はタクシー乗り場に向かいながらゆっくりとミッドタウンの中を歩いた。

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出口の近くにフライヤ・ベハ・エリクセン(デンマーク出身の女性ファッションモデル)のパネルを飾っているハリー・ウィンストンというジュエリーショップの前で足を止めて、世界有数の宝石商に相応しい美しいアクセサリーの数々を眺めた。

「そういえば○○の社長がここで奥さんに宝石を強請られて金額を聞いたら1千数百万円だって言われて驚いた、とか言ってたぞ」
「それで買ってあげたの?」
「いや、買わなかったって」
「あんなにお金持ちでも1千万円を超えると躊躇するものなんだね」
「あの人は財布の紐が固くて有名だ。と言うか、あの店の宝石の価値が理解できないのに金額と知名度だけで欲しがっていたから買わなかったらしい。オレなら貴方にポンと買ってあげるかもな。それだけのお金があったら」
「オレも。仕事が成功したらここの指輪をお前の誕生日に贈るよ」
「あはは、ありがとう。じゃあオレもそうする」

(千万単位のアクセサリーには大きな宝石が入っているが、シンプルなリングなら数十万円から買える。オレ達が「お揃いでこんなの欲しいね~」と言ったのはシンプルなリング)

その晩、指輪を買うことは出来なかったが、オレ達はそんな約束をして指切りをした。
いつか本当に、あんな素敵なプレゼントが出来たら良いな。オレと一生を共にして欲しいという言葉と一緒に。

という訳で、誕生日はまだちょっと先だが、奴がそんなお祝いをしてくれた。
30歳を超えると誕生日に有り難みを感じなくなってくるものだが、祝ってくれる人がいるのはとても嬉しいものだな。

今回は奴の演出に負けたぜ!
あの頑固で少しジジ臭くて浪費を嫌う奴が、まさかあんなにロマンティックなディナーやプレゼントの約束をしてくれるとは! 感動した!(笑)

31歳になってもオレは喜んで奴に尽くす。
大好きな奴に愛してもらったら何倍にもして愛し返してやるんだ。
奴に愛されて自分からも愛そうと思った時、そんな時こそが一番愛情深くなれるし幸せを感じる。
だから、オレをそんな気持ちにさせてくれた奴に感謝しよう。

幸せな誕生日祝いをありがとう!
愛してるぜ!

さて、これから晩御飯を食べに外出だ。
週末に自炊するのは難しい。明日から仕切りなおそう(笑)

では、皆さんも引き続き楽しい日曜日の夜を。
今夜も良い事がたくさんあるように応援しています!

ステキな誕生パーティをプレゼントして貰えて良かったね!31歳になっても奴と仲良くね! と懲りずに思って下さる方はランキングバナーのクリックをお願い致します。 ありがとうございます!今ある幸せを大切にする為にも、これからも奴を愛し慈しみます!
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