強制実行
Thu.07.03.2013 Posted in SM・フェチ
■このエントリーにはBDSMの要素が含まれております。苦手な方はご注意ください。

「彼等、オレ達の本当の関係を知ったらどんな顔をするだろうね?」

友人達と別れた後にオレ達は喫茶店に入ったのだが、奴はそこで突拍子もない事を言った。

奴の友人はオレ達が付き合っている事を知っている。だから奴が言っているのは主従恋愛関係の事だ。

知ったら? そりゃあ驚くだろう。
オレはそう答えて笑った。どんな事をやっているのか見せて欲しいと言い出すかもしれない、といった冗談も付け加えて。

「見せてあげようか?」
「良いぞ。さっきみたいなバーで見せるなら、オレは貴方が床に落とした料理を四つん這いで食べてやる」
「それよりもオレにオナニーを命令されてするっていうのはどう?」
「良いな。どうせなら貴方にフォークを足に突き立てられて脅迫されながらしたいぜ。その方が感じる」

オレはあくまでも冗談で言った。
だが奴はそうではなかった。オレの言葉に頷き、テーブルの隅に置かれているカトラリー入れから銀色のフォークを取り出すと、それをオレの足に押し付けて「始めて」と言った。

太腿に痛みが走った。
奴のオレを見る目に笑は浮かんではいなかった。

もしかしたら冗談ではない? それとも本気に見せかけた冗談か?
オレがそんな事で躊躇していると、奴はもっと強くフォークを突き立てた。スーツの布と共に皮膚に深く食い込ませるように。

「早く」
「本当に? ここで?」
「そうだよ」
「だけどこんなところで」
「暗いし誰も見ていない。命令だ」

フォークが食い込んでいる太腿に熱が篭ってきた。
オレはそっと周囲を見回して、下げたファスナーの中から自分の物を取り出した。けれど露骨に出す事はできずに、それの上にYシャツを被せた。

「見えないじゃない」
「勘弁してくれ」
「駄目」
「判ったから、せめてこのままでさせてくれ」
「仕方がないね」

オレはゆっくりと自分のものをしごき出した。
普通の喫茶店の中で、強制的にオナニーを命じられて、Yシャツに包まれたそれを握って。

その喫茶店は古めかしい作りで、広いスペースに幾つもの4人掛けの座席が並んでいて、それらは全て仕切られていた。
近くの席に誰もいなかった事に感謝した。そして適度なボリュームでクラシック音楽が流れていた事にも感謝した。

「いつまでやれば良いんだ?」
「出すまでだよ」
「こんなところで無理だ」
「そんなに勃っているのに? シャツが濡れてるよ」

シャツがヌメっている事にはオレも気付いていた。
だが、だからといってこんな場所で射精など出来る筈がなかった。
……いや、出来たのかもしれなかった。かつて、一度だけだが、オレはある店内で奴に強制射精を実行させられた事があったのだから。

「本当に無理?」

奴はオレの太腿に突き立てていたフォークの裏面でシャツを濡らしている物の先を撫で回した。クルクルと。

すべらかで冷たい金属の感触は刺激的だった。
オレは思わず声を漏らした。
そして、奴に視線を向けて「ここじゃ匂いが残るだろう、前みたいにすぐに移動できないから」と囁いた。

「そうかもしれないね」
「帰ったら幾らでもする」
「それじゃ面白くない。そうだ、ここのレストルームでしてきて。最後まで。終わったらオレにメールするんだ。その証拠をカメラで写して」

奴の手にはいまだフォークが握られていて、その先端はオレのものに向けられていた。

奴は本気で刺すつもりではなかった。
だがオレは了解した。
主従恋愛とは従者が恋人である主人の命令に従うものであるし、マゾヒストとはねじ伏せられて従う事に喜びを感じるものだから。

オレは興奮に任せて自分を責め立てるように激しく手を動かした。
達するまでに時間は掛からなかった。

手のひらに放ったものをiPhoneのカメラで撮影した。
そしてそれを奴に送るメールに添付した。『貴方の命令に従った証拠です』という件名を付けて。

帰宅してからもちょっとした続きがあったが、長くなるので割愛しよう。
そんな事があった為に、今夜は予定していた焼き菓子を作ることが出来なかった。

もっとも、オレとしては奴に奉仕さえ出来れば満足なので、焼き菓子でも強制自慰でもどちらでも構わない。だからこれはこれで円満な夜だった。

そして、気付いてみればこんな時間だ。
明日は午前中に私事があって会社に出るのは午後からだ。その私事も10時からなので、つい気が緩んで夜更かしをしてしまった。

今夜はブログを書けないと思っていたが、興奮を収めるには出して(書いて)しまうのが一番だな。
これでモヤモヤは晴れて良く眠れるだろう。いや、眠る前に『どう森』の勉強をちょっとだけしておくか。これも奴へのご奉仕だぜ(笑)

皆さんはもう眠られているだろうな? どうぞ引き続き良い夢を。
これから眠られる方も楽しい夢が見られますように。

明日も沢山の幸運な出来事があるように応援しています。

おやすみ。

<余談>

「友人の前で本当にあんな事をさせるつもりか?」
「まさか。させたらオレは一人ぼっちになってしまうよ」
「オレがいるじゃないか」
「それでも嫌」

という事らしい(汗)
だが調教の時に必要なのはリアリティだ! 本気としか思えない脅迫、本気としか思えない緊迫の雰囲気、それらを欠いてSMの真髄は物語れない!

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