一緒に日に焼けて、一緒にスイカを食べて
Sun.27.05.2012 Posted in 恋愛
「この二日間で黒くなったね」
「貴方も鼻と頬が赤くなってるぞ」

ある高層ビルの展望フロアにて、オレ達は互いの日に焼けた肌を見せ合った。

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この週末はほとんど日の光を浴びて過ごした。
奴の赤くなった肌に手を置けば、その日中の暑さが蘇るようだった。

「明日、会社で何か言われそうだ」
「オレも。また彼女と仲良く遊んでたんでしょう? とか」

オレの台詞に奴が笑った。
オレは少し寂しく思いながら、笑っている奴の鼻先を軽く摘んだ。オレが一緒に居たのは『奴』なのに『彼女』だと思われるのは本当は嫌なのに、などと思いながら。

「楽しかったぞ」

とオレは言って、少し乱れている奴の髪を撫でた。
すると奴は顔を寄せてチュッとキスをした。余りにも突然に。

展望フロアに居たのはカップルばかりで、誰もが夜景を見てオレ達のことなど気に留めていなかったが、さすがにその不意打ちには驚かされた。

だが、オレを案じるような奴の顔を見れば、かつて奴がオレに言った言葉を思い出さずにはいられなかった。
『お前はいつも、楽しかった日の後は寂しそうな顔をするね』といった言葉を。

オレは、またそんな顔をしていたのだと理解した。
その自覚はあった。
この二日間は本当に楽しくて終わってしまうのが寂しかった。そしてその気持ちは、楽しい時間を共有してくれた奴を切ないほど愛しく想わせてくれた。

「楽しい話をしよう」

オレは奴に笑いかけてそう言った。
もう一つ、かつて奴が言ってくれた言葉を思い出して。

奴は、『終わらない楽しい時間もあるんだ。オレがその時間になるから』と言った。オレが家庭内の問題を抱えて、ちょっと荒れていた頃に。
そしてオレは、それを信じると奴に約束した。

奴は笑い返して、
「今週、また行きたいんでしょう? 大丈夫、絶対にお前と同じ日に休みを取ってやる」と言った。

たったそれだけの言葉に、オレはすっかりと元気になった。
さっきまで日が暮れるのを寂しく思っていたくせに、今度は家に帰るのが楽しみになった。

「冷蔵庫のスイカ、帰ったら一緒に食べような」

まだ今日は、そんなイベントが残っていた事を思い出して。

帰宅してスイカを切ったが、冷えて甘くて美味しかったぜ。
小玉スイカだったので二人で食べ切ってしまった。
だがそれだけでそこそこ満腹になって、今晩のご飯は温野菜とチーズのオープンサンドだけになった。

皆さんももう今年初のスイカは食べたか?
スイカと言えば夏の風物詩だが、今年は夏日が多いので今から食べ頃だ。

そういえば子供の頃、スイカの種を食べると盲腸になるとか、腹の中で芽が生えるとか聞かされたな。
今はそんな話は嘘だと判っているが、それでも種はちゃんと出すようにしている。オレは枯れ尾花にすら本気で怯える怖がりなので(笑)

さて、良い休日だったぞ。
皆さんも楽しく過ごされたなら何よりです。
明日は充実した楽しい一週間を迎えられるように応援しています。

では、今夜も楽しくて幸せな夢を。
おやすみ。

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