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夏の小鬼はなかなか手強い
Tue.04.07.2017 Posted in 友人や家族
数カ月ぶりに、ごきげんよう。

ブログの休止宣言をしたのは昨年の9月の中旬。これから涼しくなり始めようとする頃だった。

そして休止を終えてみれば、今は7月の初旬。これから暑くなり始めようと……いや、既に十分に暑いな? 東京都では30℃を超える日が続くようだし、今夜は今年初の熱帯夜だ。

このブログを長く読んで下さっている方々はご存知だろうが、オレのパートナーである奴君は暑さに弱い。長く日本に住んでいるとは言え、湿気とも暑さとも無縁な北欧生まれなのだから仕方がない。今年も夏日が始まったゴールデンウィーク辺りからバテバテだ。

「食欲がないから今夜はフルーツだけで良い」
「パスタも食べられないか?」
「うーん、良いや。頬の火照りが治らない」
「早くも重症だな」

度々そんな会話を交わしているが、そればかりか……。

辛いものなら食欲を刺激されるという事でカレー屋に行った時、奴はボーっとしながら店頭のサンプルにを悪戯するように指で突いたら、それは樹脂制ではなく本物のカレーで奴の指はカレーまみれになった。すまないと思いつつオレは爆笑して奴に背中をどつかれた(快感)

おまけに、中華レストランに独りで行って会計をした時、奴はボーッとしてレジカウンターに財布を置いて店を出てしまった(帰宅後に店に問い合わせたら財布は保管して下さっていたので良かった)

「来週ハワイへ行くが、一緒に行くか?」

と奴に持ち掛けたのはボストン君。
オレは「オレもオレも!」と言ったが相手にしてもらえなかった。相変わらず差別が激しい。

「行きたいけど急に一週間の休暇なんて取れないよ。それにもうすぐR(オレ)と京都・奈良へ行くから」

と奴が断ると、ボストン君は(物知りな大人の男をアピールするように)こんな事を言った。

「京都か。京都なら初夏も良いが真夏も良いぞ」
「真夏は凄く暑いんじゃない?」
「じっとりとした暑さの中、古都の街並みが打水される光景は良かった。それと、一斉に騒がしく鳴く蝉の声が京都の山々に染み入るようで素晴らしかった」
「へえ……」

日本の情緒が大好きな奴には、そのセリフはたまらなく誘惑的だったようだ。ボストン君と別れてから早速「真夏に行こうか?」と言ったぐらいに。

「かなり暑いぞ?」
「暑いって言っても外を歩く時だけだし」
「その歩いている最中に倒れて溶けなけりゃ良いが」
「あはは、溶けないよ」
「じゃあ貴方に任せる。行きたい日が決まったら言ってくれ。スケジュールを調整するから」
「うん」

予定では7月の下旬に行くつもりだった。
しかし夏の小鬼はなかなかの悪さ好きで、その予定は延期となった。

実家で13年間暮らしていたガーナ子という名の猫が死んでしまった。
毎日世話をしていた妹は酷く落胆して何度も何度も留めようのない涙を零した。

妹からその報告を受けた時、オレは自分の親指に残る傷痕に目を遣った。ガーナ子が実家に来て間もなく、オレが無理にガーナ子を抱っこしようとして噛まれた傷痕だ。オレは思った。死に目に会うことはできなかったが、この傷を残して貰えて良かった……と。

「すまない、京都と奈良は延期して良いか?」
「もちろんだよ」
「勝ち気な目をした強い子だったのにな」
「シロ子をいつも負かしていたのにね」
「シロ子もこれから寂しいだろうな」
「そうだね……」

ガーナ子を見送った夜、オレと奴は実家に泊まって話をした。酒を抜きにして、ソファの下とかカーテンの裏側とか、ガーナ子が良くいた場所を眺めては、その時その時のガーナ子の様子を思い出して。

以下、妹から聞いた話だ。
これを語りながら妹はまた泣いてしまったが。

室内で洗濯物を干す場所の横にはガーナ子のお気に入りのソファがある。しかし洗濯物を干そうとすると決まってガーナ子はどこかへ行ってしまう。安眠を妨害されるのが嫌だった為か、あるいは干す邪魔にならないように気を使った為か。

だが、病状が進行すると洗濯物を干し始めてもどこかへ行かなくなった。行けなくなったからだろう。身体が辛くて、行きたくても動けなくて。

「来年のこの日もチューリップを買って供えよう」
「忘れないようにメモっておく」
「白いソックスが可愛い子だったよね」
「あのアンヨがもう見られないのが辛いな」
「もっと撫でておけば良かった」
「そうだな」

語りだせば後悔は尽きない。
もっと撫でてやれば良かった。
もっとオヤツを差し入れれば良かった。
もっと語り掛けてやれば良かった。
……。

それでもガーナ子が少しでも楽しく暮らせていたのなら嬉しい。大満足とまではいかなくても、「あの時にもらったオヤツは美味しかった」と天国で思い出してくれるぐらいには満たされていたなら。

ところで、オレは忘れられない贈り物をガーナ子から受け取ったのかもしれない。

妹に報告を受けた時、オレはまったく実感を覚えなかった。だが、そのくせに翌日の早朝(目覚める間際)に夢を見た。ガーナ子が元気に飛び跳ねている夢だ。それを眺めながらオレは思った。良かった元気だ、と。

あれは虹の橋を無事に渡ったというガーナ子からのメッセージだったのかもしれない。今はもうこんなにも元気だから、たとえ実家に来て痩せ細った亡骸を見ても悲しまないで欲しいと。

もしもそうだったのなら、優しい子だな。
悲しまないでいるのは無理だったが。

しかしガーナ子は辛い苦しみを乗り越えて今は楽になったのだという安堵を覚えられた。もっとガーナ子にしてやれることはなかったのかという疑問に胸を痛ませながらも、頑張ったなと、ちゃんとガーナ子を見送ることが出来た。

==========

という訳で、お久しぶりです。
このエントリーを機にまた不定期ではありますが更新しようと思います。

長期休止期間にもこのブログを訪れて下さった方々に心からの感謝を申し上げます。ありがとうございます。

どうぞ今後もご贔屓の程を。
全国的に今年の夏も非常に暑いようだが、皆さんがバテることなく(奴はバテバテだが)日々元気であるように応援しております。

では今夜も楽しい夢を。
おやすみ。

☆いつもクリックをありがとうございます。本日もよろしくお願い致します。
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