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彼氏の我儘
Thu.11.08.2016 Posted in 恋愛
平日の真ん中の夜に、ごきげんよう。

昨日も今日も暑かったな。
避暑を目的にカフェに入ること3回。今まではそんな事をしたことはなかったのだが。

ところで奴が夏休みに入った。
さっそく海に行くらしい。そして夜には歴史あるフレンチレストランでディナーだそうだ。

羨ましいぜ。
海もフレンチも羨ましいが、奴と一緒にそれらが出来る奴のご友人が羨ましい。いや率直に恨めしいと言ってやろう。

オレは仕事だからな。飛び飛びには休めるが、そんなスケージュルに奴を付き合わせる訳にはいかない。自宅で猫ちゃん達とお留守番だ。LINEで奴からのメッセージが来るのを待ちながら。……と、オレは昨夜、ボストン君と酒を飲みながら軽くやさぐれていた(笑)

そして今夜の事。

「写真も送ってくれ」
「もちろん。綺麗な景色を全部撮って送るよ」
「楽しみにしている」
「お土産も楽しみにしていて」
「買ってきてくれるのか?」
「当たり前だよ」
「ありがとう。じゃあ貴方が帰ってくる晩には、貴方の好きな珈琲とパンを用意しておく」
「ありがとう」

奴はオレを抱き締めた。
無邪気に笑って、「本当はお前と一緒に海に行きたかった」などと言って。

このところ多忙だったり暑かったりして忘れていた感情が込み上げた。
オレも奴を抱き締めた。本当はもっと強く抱き締めたかったが手加減をして、「貴方の友達にオレの仕事を押し付けたいぜ」なんて虚しい冗談を言って。

「良いね、それ」
「いや、悪いって」
「あはは。……あのね」

急に奴は身体を離してオレを見詰めた。少し人工的であるような綺麗な青い目で。
オレはそれを愛しみながら見詰め返した。こうして奴の目をしっかりと見詰めるのは随分と久し振りであるように思えながら。

「なんだ?」
「夕方からでも来られない?」
「難しいな」
「夜からは?」
「夜なら。……いや、次の日も仕事だからな」
「そうか……。残念だよ、もしもって思ったんだけど……」

奴は顔を俯かせて笑った。「我儘を言ったね」と言って。

その途端、何やらオレの胸がズキリと痛んだ。
奴にそんなことを言わせてしまった罪悪感と、奴にそこまで言って貰えた嬉しさの両方が原因して。

『本当に残念だ』で終わらせてしまうのが惜しくなった。
こんなにも奴に望まれているのに? このオレが奴のことよりも他のことを優先するのか? それはダメだろう! と。

「遅くなるし、迷惑だろう?」
「遅くって、何時ぐらい?」
「そうだな……。ちょっと待ってくれ」
「待つ」
「どうにか頑張って○○時だ。車で行けば」
「それならまだレストランもやってる!」
「そうなのか? 意外と遅くまでやっているんだな」
「あ、でもラストオーダーを過ぎてる……」
「そ、そうか。だが食事が終わった貴方と待ち合わせは出来るな。その近くに喫茶店でもあるなら、そこでオレは軽く食べたい」

本当に? 大丈夫? 無理していない?
奴は再びオレを見詰めて問い続けた。

無理はしている(笑)
だがその無理が楽しいのだから、もう無理ではなくなってしまった。

「大丈夫だぞ。安全運転で行ける」
「良かった! 本当はお前に申し訳なくてね。どうしても一緒に行きたい所だったし」
「はは、そうなのか。本当はオレもどうしても貴方と行きたかったら、そう言って貰えて嬉しぞ」
「なんだ、じゃあそう言ってくれたら良かったのに」
「我儘を言うなんて格好悪いだろう」
「言って貰った方が良い。オレは言ったよ? 少しだけでも来て欲しいから来てって。お前が大変になるのに我儘を言った」

そうだな。
だがオレは奴のその素直さに惹かれた事をしみじみと思い出した。そしてその素直さに引っ張り上げられて、永遠にやめられないだろうと思っていた悪い癖を随分と治すことが出来た。そうなる迄に奴を何度か泣かせてしまいながら。

嬉しそうに笑う奴がとても可愛かった。
「夜でクラゲが居るかもしれないけど一緒に泳ぐ?」なんて言ってくれてな。本気で誘われたらバカなオレのことだから喜んで「泳ぐぜ!」と答えてしまうぞ。

「よし、じゃあ○○時に貴方を迎えに行くぞ!」
「待ってる。遅くなっても良いから安全運転でね」
「いや出来るだけ早く行く。クラゲは怖いから海には入らないが、海辺の散歩ぐらいはしたい」
「確かに喫茶店だけで帰るのは勿体ないか!」

ほんの少しの時間だけオレが来るってだけでそんなに嬉しいのか?
もっともオレと奴の立場が逆だったら、どんなに遅くなっても奴が来てくれたらオレは物凄く嬉しく思うだろう。

なんて単純なのだろうな。
単に奴もオレと同じ気持で居てくれているということがこれほどに嬉しい。少しでもゆっくり散歩できるように明日も仕事を頑張ろう。

==========

という訳で、
夏休みの皆さんを羨ましく思ったりはしないぞ。オレにも楽しみがあるからな(笑)

お互いに良い夏を過ごそう。
猛暑日はまだまだ続きそうだが体調万全にして。夏にしか味わえないことを満喫して。

では、今宵も皆さんが楽しい夢を見られますように。
おやすみ。

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