祭りの夜にまぎれて
Mon.08.08.2016 Posted in 恋愛
日曜日の深夜に、ごきげんよう。

昨日はオレの実家の近くで祭りがあった。
その祭りには過去にも奴と何度か行っていたので今回も遊びに行くことにした。

今回も前回のようにビールを飲んで食い倒れるつもりだった。
だが暑くて食欲が出なくて、ビールとたこ焼きだけでダウンした(汗)

「今年は情けないな」
「でも暑くて。これ以上お神輿を追い掛けていったら倒れそう」
「ああ、無理はいかんな。喫茶店にでも入って涼むか」
「時間を潰して、今より気温が下がった頃にまた参加しよう」

奴は暑さに弱い。
無理をするとバテてクタクタに伸びた猫のようになる(伸びるだけなら可愛いが、具合も悪くなので頂けない)

オレ達は冷房の効いた喫茶店で時間を潰した。
猫の話や友人の話などをして、17時過ぎにまた露店の並ぶ通りに戻った。

まだ明るかったが気温はかなり落ち着いていた。
風は生ぬるかったが照り付けるような陽射がなくなっていたので食欲も出てきた。

「さっそく焼き蕎麦に行くぜ」
「オレは焼き鳥。またビールも飲むでしょう?」
「ああ、買ったらテーブルのあるところに行こう」
「ついでにジャガバタも行こうかな」
「じゃあオレはベビーカステラも」

テーブルの上にそれらを並べてビールで乾杯した時、オレ達はほぼ同時に「やっぱり夏祭りはこうだよな」といった事を口にして笑った。

オレも奴もそう言いたくなるのは仕方がなかった。
なにせオレ達は付き合いを始めた年から毎年欠かさず、この祭りに来てこうして食い倒れたのだから。

一番最初の年の奴は初々しかった。
それまで奴は祭りに来たことがほとんどなくて色々な事に戸惑っていた。

これは美味しい?(ステーキを見て)
切らないで丸齧りするの?(リンゴ飴を持って)
射的は難しいけど楽しい!(奴は下手)
甘い!(クレープは途中でリタイヤ)
一個食べさせて(オレのたこ焼きを横取り)
ビアガーデンみたい!(祭り会場のテーブルで乾杯した時)

それらの出来事を思い出してオレはニヤニヤした。
すると奴が「何か楽しいことがあった?」と訊いてきたので、オレは「これを食べたら射的をやろうかと思ってな」と答えた。

「オレもやる。たくさん取るんだ」
「取れたらくれ」
「良いよ。リクエストはある?」
「なんでも良い。貴方が取ったものなら何でも嬉しい」
「ふふふ、判った」

そしてオレ達は射的をやった訳だが……。
結果は、オレは恒例のミルキーとラムネ菓子の2つをゲット。そして奴は……何も取れなかった(笑)

「あとちょっとだったのに!」
「惜しかったな。倒したけど落ちなかったな」
「お前は良いな。いつもちゃんと取れて」
「オレは子供の頃から射的が好きだったからな。あ、これは貴方にやるぞ」
「ありがとう。でも一緒に食べよう。あの射的の銃、どこかに売ってないかな? 練習して来年は10個ぐらい取りたい」

頑張り屋さんの奴らしい発言だった。
しかしあの銃、自宅で射的遊びをするには持って来いかもしれない。BB弾を使うモデルガンよりもずっと安全そうで。

それで購入方法を調べてみたら、正しい名称は『コルク射的銃』と言い、祭りで使われる本格的な木製のものはなかなか良いお値段だがネットで買えることが判った。

調べていく内にオレも欲しくなってしまった。
さて、どうする。コルク銃射的をオレ達の新しい趣味にするか? 休日になったらバルコニーにお菓子を並べて撃ち落として(笑)

話を戻そう。

ボール投げで遊んで、輪投げで遊んで、盆踊りを見て、神輿を見て回った。

神輿を見終えた頃には日が沈んでいた。
まだ少しだけ見える夕焼け雲がキレイで、涼しくなった風が気持ち良かった。オレ達はその風に戦がれながら帰路を辿った。

「今年も楽しかったね。露店が減ってしまったのは残念だったけど」
「そのせいか、人も少なくなっていたな」
「来年はどうなるんだろう?」
「もっと減っているかもな。20年前、いや10年前は今年の3倍ぐらいの露店が出ていたのにな」
「それでもまた来年も行きたいね。射的で景品を10個取るんだし」
「ああ、来年も来ような。10個の景品を貰えるのを楽しみにしているぜ」
「必ずね!」

周囲は賑やかだった。みんな華やかな宵闇の中で楽しそうに笑っていた。
まだ帰るには早い時間だった。恐らく最も人が集まって盛り上がっている頃で、その混雑の為にスムーズに道を歩くのが困難だった。

「はぐれなるなよ」
「大丈夫。はぐれてもちゃんとお前の実家への道は知っているから」
「まあそうだろうが。だが、はぐれたら焦って探し回るぞ」
「あはは。きっとオレもそうする。お前の携帯にコールしながら探し回るよ」

奴につられてオレも笑った。
そしてさり気なく奴の手を握った。
どうせこんなにも混雑している夜道、オレが奴の手を握って嬉しそうに歩いたところで、きっと誰も気付きはしないだろう思って。

==========

という訳で、
忙しいながらも奴と遊ぶ時間を確保して楽しい夏を過ごしている。

しかしちょっと寝不足だ(笑)
だから今夜は締めの言葉はほどほどにして休むとしよう。明日もまた、夜には奴と映画デートを控えているしな。

明日からまた平日だが、多忙の最中にも皆さんに幸運な出来事があるように応援しています。

どうぞ今宵も楽しい夢を。
おやすみ。

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