スポンサーサイト
--.--.--.-- Posted in スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2つのクリスマスプレゼント
Thu.24.12.2015 Posted in 恋愛
その日は事情があって仕事が早く終わった。
すぐに帰宅しても良かったが、近くにはソラマチがあったので久々に立ち寄ることにした。奴に買っておきたい土産もあったからだ。

ソラマチもクリスマスの輝きに満ちていた。
オレはそれらの写真を撮り、土産を渡す時に奴に見せようと思った。しかし喫茶店に入って一人で紅茶を飲んでいると話し相手が欲しくなり、スマホを出してLINEに向かって言葉を打ち込んだ。

2015_12_09_03.jpg

『階段がクリスマスケーキだ。足跡の位置に立って手を前に出すと、ちょうどこのケーキを持っているような写真を撮れるんだ』

奴は自宅にいる筈だった。
案の定、返信はすぐに返って来た。

『面白い! お前がケーキを持って写って』
『自分で自分の写真は撮れないぞ』
『どんな風になるのか見たかった』
『代わり他の写真を送る。ここでもクリスマスマーケットをやっているぞ。チョリソーでも買って帰るか?』
『ホットドックもある?』
『勿論。グリューワインもプレッツェルもグーラッシュもあるぞ。来るか?』

『行く!』と、奴から速攻で返信がきた。

実は奴が来てくれないかと願いながら写真を見せていたので嬉しかった。1時間半後の17時30分にはプロジェクションマッピングが始まるのだが、一人で待つには暇だし、一人で観るのも物足りない感じがしていたから。

2015_12_09_01.jpg

『何分ぐらいで来る? 17時半からプロジェクションマッピングが始まる。30分起きにやるから17時半より遅くなっても良いぞ』
『そんなに掛からない。40分か50分』
『判った。4Fのスカイアリーナで待っているから、押上駅に付いたら連絡してくれ』

奴は予告した時間に来た。
オレの顔を見るなり、「さあグリューワインを飲もう! オレが奢るよ!」と言って。

冷え込んできた野外で飲む温かなワインは美味しかった。
奴と「乾杯!」とやれたのが嬉しくてオレはニヤニヤした。

「後20分で始まるから観やすい場所に移動しよう」
「どこが良い?」
「そうだな。座ってゆっくりと見るか? 立って全体が良く見える場所で見るか?」

去年は立って観たので今年は座って観る事にした。
大勢のお客さんが座るベンチにギュウギュウになったが、寒かったのでちょうど良かった。

奴のぬくもりを右腕に感じながらオレは思った。今年の冬も彼は猫のようにあたたかいと。そして、きっと今年も彼は頑なに「寒い」とは言わないだろう、と(笑)

2015_12_09_04.jpg

プロジェクションマッピングが終わった途端、それまで集まっていた大勢のお客さんがあっと言う間にいなくなった。寒くて館内に入ってしまったからだ。

「冷えてきたな」
「寒い?」
「寒いだろう?」
「オレは、ううん」

奴はやはり「寒い」と言わなかった。
もっともまだ12月だし、おまけに今年の冬は暖かい。奴に「寒い」と言わせるには一番寒さの厳しい2月。しかも例年よりも厳寒となる冬に限る(今年はそうなってくれるだろうか? 余り寒いのは遠慮したいのでなって欲しくないが。葛藤)

「オレは寒い」

オレはそう言って奴に身体を押し付けた。
奴はニコニコと笑って「こうするとあたたかいよ」と、オレの身体を押し返すように全身に力を込めた。

「おしくらまんじゅう」
「え?」
「まだ暖房環境が整っていなかった時代、日本ではこうやって(本当は背中と背中だが)押し合って身体をあたためたんだ。それをおしくらまんじゅうと言うんだ」
「へえ! 確かにあたたかくなるよね」
「ああ、もっと押してくれ」
「良いよ。ぎゅーっ」
「おおー、効く効く」

次回のプロジェクションマッピングのお客さんが集まるまで、ガランとしたベンチはオレ達のホットスポットだった。

今年の年末年始はオレは多忙で奴も多忙で、こんなに楽しいデートは出来ないと思っていた。やはりダメ元で声を掛けてみるのは大切だな。そもそもオレの人生ってそんなパターンで幸運が繋がっている。

その後は、お互いに食べ足りなかったので温かいスープを飲みながらプレッツェルを摘んだ。
美しいイルミネーションを背景に奴の写真も撮った。スタッフさんに撮影を頼んで、大きな白クマと一緒にツーショットも撮った。

そういえば去年も同じように奴とクリスマスを過ごした。
だが今年は、その撮った写真を送る相手がいなくて、とてもとても寂しく思えた。

貴方の祖母さんも天の国でクリスマスを楽しんでいるのかな?

思わず口からこぼれたそのセリフに、奴はオレの方を向いて微笑んだ。

勿論! 今頃クリスマスプレゼントとご馳走の準備で大忙しだよ! そういえばオレが子供の頃に言っていた。天に召されたらサンタクロースに今までのお礼として、リスアラマン(バニラとアーモンドの風味のお米のプディング)を作ってあげるって。

「サンタさんが羨ましいな。オレも食べたいぞ」
「レシピを聞いておけば良かった。調べて作ってみるよ」
「良いのか!?」
「良いよ。クリスマスプレゼント……になるかどうか判らないけど、24日も25日もきっと大忙しだから」
「いつでも良い。無理のない時にゆっくり作ってくれ」

不意に口にした言葉から、そんなプレゼントを貰える事になった。
無論、今年もクリスマスにはプレゼント交換をする。それとは別に、日本では非常に珍しいデンマークの伝統料理を食べられるとは幸運。

……これは案外、奴の祖母さんからのクリスマスプレゼントだったのかもしれない。オレと奴の仲を心から応援してくれた優しい方だったから。そう信じてしまおう。ありがとうございます。

==========

という訳で、
今日はクリスマスイヴだ。

奴は大忙し。オレは奴の手伝いをして1日が終わると思っていたのだが、奴は貫徹をしてでも今日中に仕事を終わらせてオレとデートするのだと言い出した!

気持ちは非常に嬉しい。だが無理はさせたくない。しかし奴は頑固だからな。オレはちょっとでも消極的な事(デートはいつでも出来るじゃないか等)を言うと怒る(汗)

もっとも奴がそれを最も望んでいるのなら、聖なる前夜祭にはオレもそれを願おう。貴方の願いがきっと叶いますように。オレも本当はそれを望んでいるのだから。

メリークリスマス!
皆さんと皆さんの大切な方々の願いも叶うように祈っています。
誰かと過ごす方にも一人で過ごす方にも、幸運な前夜祭となりますように。

さて、奴に差し入れだ。
濃いエスプレッソを淹れて持って行くぞ!

<余談>
オレがセクシーサンタさんに「そんな格好じゃ寒いだろう? コートを貸すぞ」と言ったら、「ダメ、お前のコートはオレに貸すの」と、ホットワインでちょっと酔った奴がヤキモチを焼いてくれた。嬉しかった。

2015_12_09_05.jpg

☆本日もランキングバナーをクリックして貰えたら嬉しいです。
にほんブログ村 セクマイ・嗜好ブログ 同性愛・ゲイ(ノンアダルト)へ 同性恋愛  国際恋愛

コメントはこちら携帯版)へどうぞ。大変に申し訳ありませんが只今コメント返信は不定期とさせて頂いております。

Theme: 男同士の恋愛 « 恋愛

topBack to TOP

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。