a hole in your sock
Wed.10.06.2015 Posted in 恋愛
暫く振りに、ごきげんよう。

お久しぶりです。
猫のうんちの話を最後にして放置するのも何なので再開させて頂きます。

先月の下旬にオレは上司と親密に飲んだ(妖しい親密さではない。会話に含まれる情報が濃密だっただけです)、その数日後にその上司が肺炎に罹っていた事が判明した。

それを聞いたオレはギョッとした。
何しろ上司と飲んだ翌日に喉が痛くなって、その数日後には胸に痛みを伴う酷い咳き込みをしていたのだから。

オレは部下達に追い出されるようにして病院に行った。
そこは会社のすぐ近くにある初めて行く病院だったが、最初の軽い問診の段階で「多分そうだね」と言われた。で、最終的な検査で肺炎が確定してしまった。

「質問ですが、オレも誰かに感染させてしまった可能性はありますか?」
「あります」
「オレの症状は軽いとのことですが、では既に誰かに感染させている場合、その相手も軽いですか?」
「それは判らないね」

病院を出てからオレはすぐに奴にメールした。『喉は痛くないか? 咳は出ていないか? もしも少しでも症状が出ていたらすぐに病院に行くんだ!』と。そして同様の内容を会社の人間にも送った。

帰宅すれば奴が「おかえり、大変だったね!」と言ってオレを出迎えてくれた。だがオレはサッと顔を背けて自分の口を手で覆った。

「離れてくれ。咳が止まるまでは近付くな」
「大丈夫だよ。あれだけゴホゴホしていたお前の側にいたのに大丈夫だったんだから」
「いや、判らないぞ。肺炎には潜伏期間がある」
「いつもお前からはうつらない」
「ダメだ。風邪よりも肺炎の方が感染の確率が高いかもしれない。完治するまで家の中でもずっとマスクをするぞ」

取り敢えず奴は了解した。
少し不満そうに唇を尖らせていたが、オレだって出来ることなら『お帰りのキス』ぐらいしたかったぜ。

ところで、生まれて初めて肺炎というものに罹って、風邪との徹底的な違いを味わわされた。

その違いとは、倦怠感。

身体のだるさが半端じゃなくて、熱や喉の痛みが落ち着いてからも思うように身体を動かせなかった。
ちょっとした外出にも疲れて、例えばスーパーで買い物をしただけでもう立っていられなくなり、暫くベンチに座らなくては再び立ち上がることが出来なかった。

「すまない、すぐに動けるようになるから」
「良いよ。喉は乾いてない? そこで何か買ってくるけど?」
「そうだな……。じゃあ水を」
「判った。ちょっと待ってて」

日々身体を鍛えているナルシストとしては非常に情けなかった。いつもスーパーの椅子には子連れの方やご年配の方ばかりが座っているのでオレには相応しくなかった。

これでオレが華奢な美少年なら行き交う人々に「あら、あの子ったら具合が悪いのね……」と同情して貰えたかもしれない。しかし頑丈な身体をして人相が悪いものだから「良い若いもんが座り込んで。お年寄りに席を譲れ」という避難の視線を向けられているような気がしてならなかった(コンプレックスによって身に付いている被害妄想)

「オレがずっとここに座っていたら邪魔になるな」
「誰もそんな事は思ってない。もしも誰かが何かを言ってきたらオレが言い返すよ」

オレの呟きに対して奴はそう言った。
頼もしくて惚れ直した。
しかし椅子から立ち上がって帰ることにした。マスクはまだ離せないので必要以上に接する事はできないが、それでも家に帰って奴の傍で静かに過ごしたくなったから。

「薬が効いてきて少し眠いんだ。座っているよりもゴロゴロしたい」
「ああ……。判った、じゃあお茶を飲むのは家に帰ってからにしよう」
「今日はコーヒーが良いな。アイスコーヒー」
「良いよ。作ってあげる。でもカフェインを取ったら良くないんじゃない?」
「どうしても飲みたい」
「はいはい」

そんな感じで2週間が経過した。
お陰で今は軽い咳が残っているぐらいだ。

しかしそんな日々の中にも楽しいことは幾つかあった。
フラフラになりながらジブリ美術館に行ったこと、ボストン君が見舞いを兼ねて土産を持ってきてくれたこと。

しかし数ある中でも一番楽しかったのは……。
猫みたいになって奴の膝枕でゴロゴロしていた時に、奴の靴下に小さな穴があいているのを発見して指を突っ込んだことだ。

「穴があいてるぞ」
「え」
「これ」
「あっ、ダメだよ。指を入れたら穴が広がる」
「どうせ捨てるんだろう?」
「縫うんだよ」
「物持ちが良いな」
「だってまだキレイじゃない。だから指を突っ込んじゃダメ」
「面白いから嫌だ」
「こらー! ああ、大きくなっちゃった!」
「はははは、やったぜ。もっと突っ込んで大きくしてやる」
「もう! 手の付けられない猫みたいだ!」

こんなガキみたいな事をしている時が一番幸せだな。
もっとも、そんな一時に付き合ってくれる奴がいるお陰だ。今回の件も、奴への感謝を忘れちゃならないな。

==========

と言う訳で、
復帰エントリーの内容はSM超大作にしようと決めていたのだが、ただのノロケになってしまいました。

身体を完治させないと呑気にSMも出来ない。
皆さんも日々の幸せの為にも体調にはお気を付け下さい。今も肺炎に似たような酷い風邪が流行っているようなので。

では、今宵も心安らかに楽しい夢を。

今後のブログの更新に付いてだが……何かリクエストがある方がいらっしゃいましたらご連絡下さい。可能な限りに対応させて頂きます。

おやすみ。

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