思いがけぬプレゼント
Wed.15.04.2015 Posted in お知らせ
新宿にある高野フルーツバーに行ってきた。

いつものようにオレと奴の2人でデート……ではなかった。ここはディナー以外は男性のみでは利用できないからだ。男性が利用する場合は必ず女性と同伴でなくてはならない。

だからオレ達はそれぞれ女性を伴って待ち合わせをした。

オレと一緒に来てくれたのは妹ちゃん。奴と一緒に来てくれたのは過去には男性だったダンサーをしている外国人女性。
オレ達の関係を理解してくれる女性がいる事にオレ達は心の底から感謝している(笑)

オレ達はワクワクしながらレストランに入って席に着いた。
ここに来るのはみんな初めてだったので、連日長蛇の列にまでなる評判の味を楽しみにしていた。

入り口には(予約していないお客さん達による)長い行列が出来ていた。そして店内の料理の前には(予約して席に案内されたお客さん達による)列が出来ていて、手にしたプレートにフルーツや料理やスイーツを盛っていた。

オレも奴も妹もダンサーさんも、他のレストランのブッフェは何度も利用した事があった。だからいつもブッフェでするように『確実に食べきれる少量』をプレートに乗せて席に戻ったのだが……しかしここはちょっと様子が違っていた。他のお客さん達はみんな豪快な大盛りで、しかも何枚ものプレートでテーブルの上をいっぱいにしていた。

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■こんな小盛りではダメという話だ。

「……フルーツも料理も山盛りだぜ。あんなに食べきれるのか?」
「あの席のご夫婦? ケーキを15個ぐらい持ってきてるね……フルーツも料理も山盛りなのに」
「あのご夫婦に限らずみんな凄いぞ。プレート4枚分山盛りだ。オレ達って実は少食なのか?」
「普通だと思うけど……」

あんなメガ大盛りのプレートをテーブル中に並べているブッフェを見るのは初めてだったので面食らった。

通常、ブッフェとは少量ずつプレートに取って満腹なるまで何度か往復するものだと思っていたが、どうやらここではお客さんの人数が多いせいなのか(時間制限が90分と短いせいもあるだろう)、何度も取りに行く手間を省いて最初から大盛りにしているようだった。

いや、それにしても大盛り過ぎた。

2人連れの女性客のテーブルの上には4人で行ったオレ達よりも凄い量のフルーツや料理が並べられていた。
良く漫画などで相当な量を食べる女性のキャラクターが登場するが、あれはあくまでも漫画の世界だけのものかと思っていたが実は意外と普通に実在していらっしゃるようだ(汗)

先ほどのご夫婦などプロフェッショナルかと思うような食べっぷりだった。
フルーツにアイスクリームを乗せたりなどしてちゃんとグルメを楽しんでいる! そして『さすがにあれを食べるのは無理だろう……』と思わせた15個程のケーキを完食して、その後に余裕の表情でフルーツサンドイッチを摘みながら珈琲を飲んでいた。

オレ達はレストランに入る前には「思い切り食うぞー!」と粋がっていたが、恐らくどの客よりも一番食べられなくて最弱の敗者となっていた。完敗。自信満々だった奴ですら叩きのめされた。

「どうやったらあんなに食べられるんだ……。強烈な消化剤でも仕込んでいるのか?」
「オレはまだ入るよ」
「ムキになって食うなよ。目が虚ろだぞ」
「だってまだパンを全種類食べていない」
「パンは腹が膨れるから止めておけ。それよりアイスクリームが……チョコレートアイスが食べたいがもう入らん」
「悔しいね。もう食べられないのにまだ食べたくて、家に帰ってから後悔するんだ。無理をしてでもチョコレートをアイスを食べておけば良かったって」
「その状況が目に浮かぶぜ……。だが今は本当にもう限界なんだ。判ってくれ、家に帰ってから勝手な事を抜かすオレよ」

オレ達はそんな話をしながらフィナーレ(降参)を迎えた。
ブッフェは大食い競争ではないのだからマイペースで食べれば良いのだが、周囲が余りにも余裕で大盛りプレートを平らげるので、どうしても競争心を煽られた。オレだってもっと食べられる筈だ!……と。

「腹が重い……」
「せり出てるよ」
「時間はまだ大丈夫か?」
「うん。まだ平気」

食事の後は伊勢丹で買い物をして、そこでオレと奴は妹とダンサーさんと別れた(妹の付き合いで食料品売場にも行ったが、超満腹状態で食べ物を見るのは辛かった。吐くかと思った・泣)

そのまま家に帰っても良かったが、雨が小降りになっていたので少し歩く事にした。腹ごなしの為にも。しかし昼間の歌舞伎町といったらゲーセンと紀伊國屋書店しか浮かばなかった。

まずは書店に行った。
そこで数冊の本を買い、1階にある化石・鉱物標本売場にも行った。

「懐かしい。ここに来るのは数年ぶりだ」
「お前は鉱物や化石が好きだからね」
「キレイだろう? お、ハーキマーダイアモンドとオパール化した貝があるぞ」
「キラキラしてる。欲しいの?」
「ああ、ハーキマーは過去にプレゼントされたが失くしちまってそれきりだ。オパール化した化石は子供の頃からのロマンで、いつかオパール化した恐竜の全身を手に入れるつもりなんだ」
「恐竜って大きな恐竜? それの全身がオパールになったもの?」
「オパールになったティラノザウルスが良いな」

奴は「凄いね」と言って笑った。
そして改めて化石や鉱石が並んだショーケースを眺めたかと思えば、いきなり店員さんを呼んだ。

まさか奴は『オパール化したTレックスはないですか?』と質問するのかと思った。
だがそうではなく、店員さんにオパール化した貝とハーキマーダイヤモンドをケースから出して見せて貰って、「じゃあ、これとこれ」と言ってそれらを購入した。

「貴方もハーキマーとオパールの化石が好きになったのか?」

オレはニッと笑って会計を済ました奴にそう言った。本当は奴の気持ちに(買ったそれらをどうするのか)気付きながらも知らぬふりをして。

「うん、とても好きになった。だからこれを大切なお前にプレゼントするよ」

奴はそう言ってオレに紙包みを渡した。紳士的で格好を付けた笑顔をして。

思いがけぬ奴からのプレゼントにオレは幸福感でいっぱいになった。
そしてすぐに思い付いた。キレイなガラス瓶を買って、この2つの宝石をその中に入れてずっと大切にしようと。

「ありがとう。お守りみたいに大切にする」
「いつかオパールの恐竜をプレゼントするよ」
「ははは、信じて待ってるぞ。何億年でも待つぞ」
「ふふふ、取り敢えずその小さな貝で我慢してね」
「我慢って、なに言ってる。物凄く嬉しいぞ。貴方という猫から宝物を貰ったぜ」
「あはは、それって『ねこあつめ』だね?」
「良く判ったな。Yさんから宝物をもらった!」
「Yさんの宝物はハーキマーダイアモンドとオパールの貝だった!」

そんな話をしながらオレ達は再び外に出て雨の降る道を歩いた。

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■ゴールデン街で見付けた猫の看板。忍び足。

打合せた訳でもなく数年前に奴と一緒に歩いた道を歩いていた。
コマ劇場へと続く通り、かつてSM喫茶やアダルトショップがあった通り、ゴールデン街、一緒に入ったストリップ劇場のある通り、花園神社。

オレ達は当時のことを、しかも可笑しなことばかりを思い出して笑った。
酔った勢いでヘンテコな下着(象さんパンツ)を買ったことや、ストリップを観た後にオレが飲み屋でそれを真似て踊ったことや、ホテルでソープごっこをしてタワシ洗いをしたことや、花園神社でキスをしたことや……そんな、どうしようもなくくだらなくて、幸せでいっぱいだった数々のことを。

「歌舞伎町も楽しいところだね」
「そうだな。今度は夜に来てみるか。ゴールデン街で飲んでみたいんだろ?」
「うん。もう少し暖かくなったらまた来よう」
「良し、必ずな」

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■雨の花園神社。枝垂れ桜が少しだけ咲いていた。これで本当に桜の見納め。

雨だったにも関わらず花園神社には多くの参拝者が来ていた。
半分以上が外国人で、絵馬には英語やロシア語の願い事も書かれていた。

「へえ、ここの絵馬って歌手や声優や俳優になりたいって願い事が多いね」
「みんなの願い事が叶ったら良いな」
「うん、オレもそう思う。どんなに大きな夢も叶って欲しいね」

オレ達にも大きな夢があるので心の底からそう思った。
『そんな夢みたいな事を』と誰からも言われようが、神様だけは夢を掴むと決意した人を応援してくれよと、賽銭を入れて参拝もして。

今日はフルーツバーを利用する為に新宿に来たが、予定外の楽しい事もあって、とても充実した休日になった。
途中からまるで外国人向けの観光ルートになったが、都内に30年以上住みながらも今まで歌舞伎町観光などしたことのなかったオレにはとても新鮮に思えた。

書き飛ばしてしまったが、コマ劇場方面を歩いた時には、今話題になっている巨大ゴジラの頭を奴が発見した。多くの人が空にスマホを向けているので何かと思えば、その先にゴジラが居て(コマ劇場跡に4月17日に完成する新宿東宝ビルの屋上に12メートルの巨大スケールで居ます)

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■新宿東口本店ドンキホーテ付近からの撮影。多くの観光客が写真を撮っていた。歌舞伎町の新しい名所。

「ああ、あのゴジラか。そういやここにいるんだったな」
「映画を見逃したよね。今度レンタルして観てみようよ」
「そうしよう。それにしてもデカいな」
「にゃーって言っているみたい。牙を出してにゃー」
「がおー、じゃないのか?」
「にゃーだよ。牙も猫みたいだし」

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■にゃー。

奴に掛かれば、牙がある動物はすべて「にゃー」にされそうだ。
そう言えば東口駅前にあるライオンの像に募金をしたら「ガオー! ありがとうございました」というメッセージが流れて、それにも奴は大喜びしていた(笑)

それからゲームセンターに入ったらニョロニョロの大きなぬいぐるみがあったので、奴に取ってやろうと頑張ったが取れなかった(汗)

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■大きなニョロニョロ。こんな景品が取れる人って凄いな。

「3千円ぐらいつぎ込めばなんとか取れる!」
「良いよ、無理しないで」
「いや、取れるまでは」
「もう千円も使ったけどビクともしないから、本当にもう……」

情けない。
大きなサイズの景品に挑戦したのは初めてだったが、やはり鍛錬が必要なのだろうな。

奴に抱っこさせたら良く似合いそうだったのでどうしても取りたかったが、無念だ。ゲームの上手そうな友人に鍛えて貰うか。

==========

そんな訳で、
連休1日目はとても楽しく過ごせた。
天気が悪くてアンラッキーだと思ったが、それほど寒くもなかったし、静かに散歩と参拝が出来たから、むしろ良かった。

今、手元にハーキマーとオパールの貝があるが、どちらもキレイだ。
眺めていると元気になる。そして幸せを感じる。好きな人からの贈り物ってそんな気持ちにさせるものだ。

眠る前にも惚気けて失礼(笑)

今夜も皆さんが幸福であるように祈っています。
明日も関東では雨が降るかもしれないが、それでも心弾む良い事が必ずありますように。

では、今夜も心穏やかに幸せな夢を。
おやすみ。

■追記。案の定、オレ達は帰宅してから話した。

奴「ツナサンドとフルーツサンドをもっと食べておけば良かった!マンゴーとメロンも!」

オレ「どんな無理をしてでもチョコレートアイスを食べておけば良かった。あとジェノベーゼとチキンももっと食べれば良かった!」

ブッフェでの大食いのコツをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひとも伝授いただきたく存じますm(__)m

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