コーヒー色の誘惑
Sun.16.11.2014 Posted in SM・フェチ
オレは珈琲よりも紅茶を飲むことの方が多い。
子供の頃に周囲の大人たちが飲んでいたから感化されて味を覚えたのだと思う。

しかし最近は珈琲を飲むことが多くなった。
それはもしかすると一時的なことかもしれないが理由がある。
先日の事、奴がしてくれた行為のせいだ。

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ソファで寛いでいる時、奴はオレの目の前に手を差し出した。
甲をこちらに向けて、長い指を伸ばして、光沢のない深いブラウンに染めた爪を見せ付けて。

「綺麗な色だ。秋色だな」
「マットなカラーってサディスティックな感じがしない?」
「ああ、アダルトでサディスティックだ」
「気に入った?」
「気に入った。舐めたら香ばしい珈琲豆の味がしそうだ」
「舐めてみる?」
「舐める」

オレは奴の手を掴んで指先を舐めた。
当たり前だが珈琲の味などはしない。せいぜいエナメルの匂いを舌で感じるだけだ。だが『その気になって』やれば舌先で珈琲キャンディでも転がしている気分となった。

「美味しい?」

オレが指先を吸った時に奴は笑いながらそう言った。
オレは頷いた。「美味しくていやらしい味がする」と言って。

「お前の味覚は可笑しいよ。いやらしいってどういう意味?」
「貴方も舐めてみたら判る。爪も指もいやらしいぞ」
「自分の指は美味しく思えない。いやらしさもないよ」
「嘘つけ。オレに良く見せ付けるくせに」
「そうだった? どんな風に?」

奴はオレを躱しながらも誘っているようだった。
奴は度々そんな態度でオレを弄ぶ。そうすればオレが食いついて来ると判っているから。

オレは自分の手で自分のファスナーを降ろした。
そして奴の手を掴んで半勃ちになっているそれを握らせた。

「こんな事をして、オレに見せつけて興奮させるだろ」
「思い出せない」

奴は吊り上がった大きな目をしてニッと微笑んだ。
あくまでもオレに『やらされている立場』を保ち、オレの一物を握らされた指には少しも力を加えないで。

狡い人だ。

オレはそう思いながら(十分に挑発されながら)行為を続けた。
半勃ちだったものを完全に固くさせ、奴の指を握ったまま手を上下に動かした。興奮と快楽に先の割れ目から透明の液を溢れさせるまで。

「こんなに濡れてきたぜ。いやらしいだろう? 今日はそのネイルの色もあって余計にすけべだ」
「ふふ」
「本当は自分の手がいやらしくて楽しいって思っているんだろう?」
「あはは。そうだね。このネイルってエッチだ」
「いやらしいのは貴方の手だ。このまま動画を撮りたいぐらいだ」
「オレの手を使ってオナニーする動画? お前の新しい趣味だね」
「悪くないな。そういうのは大好きだ。だがいつまでも連れない事を言うと、その手に引っ掛けるぞ」

オレは手に力を加えて、奴に自分で握って動かすように促した。
すると奴は「そうされるのも悪くないけどね。でもちょっと待って」と呟いて、オレに軽くをキスをしてから部屋から出て行った。

本当は一秒も待ちたくなかった。
だが奴が好奇心に満ちた目をしながら『待って』と言うのは、奴が刺激的な企みをしている合図なので十分に待つ価値があった。

「良い子にしていた?」
「ああ、勃たせたまま自分でしてたぞ」
「良い子だね。オレが居ない間に萎えさせていたら踏みつけていた」

オレは早急に奴の手を掴んで再び自分のものを握らせた。
奴はそれを受け入れ、今度はちゃんと自ら指に力を加えて上下に扱いた。「ご褒美だよ」と囁いて、マッサージオイルをオレの一物にタップリと注いで。

途端にヌメヌメといやらしく扱かれてオレは快楽の息を漏らした。
これはとても楽しめそうだと思いながら。
しかし奴はそれ以降、ずっと亀頭を優しく撫でるだけとなった。

亀頭への刺激は強いがイくことはできない。場合によっては射精を止める手段にもなる。
だが、その愛撫は緩やかで楽なものだった。
奴は焦らしているつもりなのかもしれないが、これでは楽勝だと。

しかしその行為は余りにも執拗だった。
奴に見下されながら10分近くもされれば、次第にそこは敏感になっていった。

おまけに亀頭のあらゆる面を刺激された。
最初は優しいタッチだったのに、次第に力を加えられて。オイルはローションとは違って乾燥しないので、ずっとヌルヌルしたいやらしい滑りを保ちながら。

尿道口のところを手のひらでグリグリと擦られ、裏筋を両手の親指で擦り上げられ、表面を親指の付け根の膨らみで擦られ、カリに指を回されてくるくると擦られ……そんな事を数十分間も繰り返された。

奴は良く、オレが奴にしたことを真似てオレにする。
その亀頭遊びも、実はかつてオレが奴にしたものだった。
その時は奴を半泣きにさせた。気が狂うからもう止めてくれというのを無視して、奴が悶え狂うまで射精を我慢させた。

もっともその時の奴の絶頂の深さは相当なもので、精液の飛ばし方もいつもとは全く違っていた。胸や首を超えて頬の位置まで飛ばしたぐらいだ。
しかし、どうやら奴は少なからずオレを憎く思って報復の機会を待っていたようだ。そのタイミングを捉えたらオレに同じ目に遭わせてやろうと。

「ずっとビクビクしてるよ。オイルにお前の液がたっぷり混じっているね」
「もう限界だぞ」
「オレのいやらしい手が好きなんでしょう? ほら、もっと見てよ。動画も撮ってあげようか?」
「今そんなことをされたらすぐに出す」
「まだまだ出させない。ダメだ、ちゃんとオレの指を見て、ほら」

オレはチラリと奴の手元に視線をやった。
マットなコーヒー色の爪はオイルによって悩ましくテカり、たまにクチュクチュとスケベな音を立たせながらオレの亀頭に絡み付いていた。

なんていやらしい眺めなのかと、オレはすぐに目を閉じた。
そして奴の馬鹿力を恨んだ。
オレが快楽から逃れる為に腰を引こうとしても、奴は容赦なくそれを押さえ付けるから。

「死ぬ、マジで死ぬ」
「可愛いよ、R。オレの手に掛かって死ねるなんて最高でしょう?」
「最高だ。もう殺してくれ」
「ああ、そんな事を言われたら興奮するよ。物凄く感じる」

奴の責めは終わる気配を見せなかった。
オレは全身で発狂したと思う。
その様を語るのは恥ずかしいので以降は省略しよう。

だが奴は最後に囁いた。
「許してあげる、その代りに……」

その代りに、オレが何を許可したのか、それも恥ずかしいので語るのは止めておこう。
「羞恥好きのマゾのくせに!」と鞭のような言葉が飛んできたら語るかもしれないが(笑)

とにかくそれ以降、オレは珈琲を選ぶ機会が増えた。
珈琲に対して今までなかった愛着を感じるようになって。

そして珈琲を見ると、あの日の出来事を思い出して、パブロフの犬のように欲情を掻き立てられるようになった。
オレはいまも尚、奴に調教されているようだ。

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という訳で、
久しぶりのフェチ語りを楽しんで頂けたなら嬉しいです。
もっとも省略した段階ではそれほどフェチにはなっていないが。

さて、この週末、皆さんも楽しくお過ごしですか?
明日の日曜日も幸運な休日となるように祈っています。

では、今夜も心安らかに幸せな夢を。
おやすみ。

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