赤い蝋燭のようなりんご飴
Tue.11.11.2014 Posted in 恋愛
火曜日の夜に、ごきげんよう。

昨日は酉の市だったがオレは22時まで仕事だったので行けなかった。
だが、奴がオレの為にりんご飴を買っておいてくれた。わざわざ酉の市が開催されている神社まで行って。

「ありがとう!」
「お前は楽しみにしていたのに行けなくて可愛そうだったから。早く着替えて食べて」

奴は帰宅したオレを出迎えてくれて、その時にりんご飴をサッと差し出してくれた。キュートなドヤ顔で。
その姿はまるで、赤いバラを差し出しながらプロポーズする王子様のようで惚れ惚れした。

「すぐにシャワーを浴びる。身を清めてからりんご味を食べるぞ」
「身を清めるのは神聖なお祭りの食べ物だから?」
「ああ、そうだ」
「22日の二の酉の時は一緒に行こうね」
「必ず行く」

そしてオレは禊(みそぎ)を済ませた後にりんご飴を頂いた。
奴もまた、「オレもこれを買ったんだ」とミニりんご飴を冷蔵庫から出してきたので、2人で真っ赤なりんご飴をガリガリと食べた。

恒例の『舌が赤い』もやった。

奴に「舌を見せろ」と言ったら、奴は赤く染まった舌をペロと出した。
オレはすかさずその舌を舐めたが、舐めた途端に奴に頭を押さえ付けられて今度は逆に「舌を見せろ」と言われた。

「赤いか?」
「赤い、あははは」
「笑いながら噛むなよ!」
「美味しいような気がするんだ」
「気がするだけで噛んでいるのか……」

奴の白くて尖った歯に軽くカミカミされるのは心地が良かった。
だが内心、奴の事だからいきなり強く噛み付いてくるのではないかとヒヤヒヤしていた。

そのヒヤヒヤが何故か快楽に直結してしまうのはオレがマゾだからであり(もう毎度の事だな)、奴になら歯形を付けられたいとかも思ってしまうのだが。

「この固い飴を砕きながら食べるのが美味いんだよな」
「甘いのと酸っぱいのが合わさって美味しいね」
「ああ。ところで神社では何か買って食べなかったのか?」
「何も。一人だとつまらないしね」
「そうか。22日はいろいろ食べような」
「鉄板焼きが美味しそうな匂いでお腹が鳴った。……あ、そうだ」

オレ達はそんな平和を話をしていたのだが、不意に奴は自宅に戻った時に起きた『不安な事』を思い出してそれを語りだした。

「マンションに入ってこのフロアに着いたら、そこに高校生ぐらいの男の子がいたんだ。オレは挨拶をして通りすぎようとした。でもその男の子に声を掛けられたんだ」
「なに!?」
「あ、ナンパじゃないよ。当たり前だけど」
「ビックリした。猫好きな少年にナンパされたのかと思った」
「まさか! でも猫好きだった。オレにね、質問したんだ。仔猫を見ませんでしたか? って」
「なに!?」

オレは2度も「なに!?」を言ってしまった。
予想した通り、その少年が探していたのは三毛子と茶トラ子だった。昨日から急に姿を見なくなって心配しているので、見かけたら○○○号室まで知らせてくれたら嬉しいとの事だった。

「なるほど、その少年も茶トラ子と三毛子にご飯をあげていたんだろうな」
「うん、多分ね。とても心配していた。オレも母猫なら昨夜見たけど、あの2匹の仔猫は見てないんだ」
「オレも一昨日から見てない。もしもその少年が毎日のようにご飯をあげていたのだとしたら、急に居なくなったのは何でだろうな……」
「うん……」

こんな時、最悪の事が浮かんでしまうのは仕方がないのかもしれない。だがそれは的外れな杞憂であって欲しいと祈らずにはいられない。

とにかく、今後は注意深く仔猫の姿を確認すことにした。
明日には仔猫の無事を確認できて、少年に報告してやれたら良いのだが。

もしもそうなったら、オレ達が仔猫の里親を探すつもりでいる事を打ち明けてみるか。その少年はとても猫好きな様なので、仔猫が安心して暮らせる環境になればきっと喜ぶだろう。

まったく、とても可愛い仔猫だからな。
オレ達の他にも可愛がっている人間は絶対にいると思っていたが、なんと男子高校生(多分)まで悩殺していたとは。

ところでオレは気になった事があったので奴に言った。
「その少年は良く外国人にしか見えない貴方に声を掛けてきたな」と。

すると、奴の答えはこうだ。
「猫が心配で相手を選んでいる場合じゃなかったんだよ。もしかするとマンション内で会った人全員に声を掛けていたのかもしれない。それに英語で質問してきたよ?」

先日ちょっとだけボストン君に褒めてもらったオレのプライドが砕け散った(汗)
高校生で日常会話が出来るスキルを身に付けているとは羨ましい。今回の件をキッカケに、オレは少年に英会話を教えてもらうべきか?

まあ冗談はともかく、どうか2匹の仔猫ちゃんが無事でありますように。

==========

という訳で、
仔猫の件は一段落するまで書かない予定だったが、急にこのようなことになったので書かせて頂きました。

このブログを読んで下さっている方の中に猫好きな方がおられましたら、子猫達が無事であるようにと祈って頂けたら嬉しいです。

さて、早くも11月半ばになった。
街にはクリスマスのイルミネーションが登場して、1年で最も華やかな季節になる。

皆さんの毎日も幸せに華やぐものでありますように。
明日も皆さんの幸運をお祈りしています。

では引き続き、楽しくて暖かな夜をお過ごし下さい。

■トマトのおでんのレシピですが、リクエストを頂いたので明日のエントリーでお披露目させて頂きますm(__)m

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