愛の重さを賭けた勝負
Sun.28.09.2014 Posted in 恋愛
奴とレストランに行った時の話だ。

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ワインを飲みながら互いの『食事に於ける癖』の話になった。
例えば……。

「お前は最初にサラダをタップリと食べるね。一番好きなのはシーザーサラダだ。そして食後にはオリーブをつまむ」
「良く見てるな?」
「そりゃあね」
「オレも貴方の事は良く判ってるぞ。メインが来るまでにパンを2つ食べる。そして食後に珈琲を飲む」
「食後の決まりならお前は必ずデザートを食べる。フレンチならプティフールも。最後に注文するのは珈琲ではなくて紅茶だ」
「判りやすいな」

そんな具合に。

そして、そんな話をしている内にゲームをする事になった。
今日はコース料理ではないので出来た順から注文した料理が運ばれてくる訳だが、互いに相手がどういう順序で料理を食べるのかを推理しようというゲームだ。

まずは料理を注文する。
シーザーサラダ、オリーブ、クリスピーポテト、プロシュット・クルード(豚のモモ肉の生ハム)、スパイシーシュリンプとモッツァレラのピッツア、リブアイステーキ。

そして料理が来る間に推理をして、それをメモに控える。
ビールとワインは除いて、奴(オレ)は1番目にどの料理を口に運ぶか? 2番目は? 3番目は? と。

多く推理を当てた方を勝者とし、敗者は勝者のわがままを聞かなくてはならない。ただし高価なものを買わせるのは禁止。

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「さあ、注文は終わった。推理しよう」
「OK。あ、ピザは何を注文したんだっけ?」
「もう! ピザはピザで良いよ。シュリンプとか上に乗っている具まで正確に書かなくても」

オレ達は暫し口を閉じてメモ(会社の刻印入りの)にペンを走らせた。
その途中、オレが何気なく顔を上げると、奴はこちらを見てニッと笑った。どうやら既に勝利を確信しているようだった。しかしオレも負ける気はなかった。

「書けたぞ」
「オレも」
「じゃあメモを伏せよう。伏せたらもう書き直しは出来ないが、良いか?」
「良いよ」
「余裕だな」
「どちらが勝っても良いと思っているよ。この楽しいゲームに乾杯しよう」

オレ達は良く冷えたレーベンブロイで乾杯した。
そして一気に一杯目を飲み干して、酔った様子を装いながら、互いに相手への想いの深さを自慢するように語った。

「オレの方がお前の事を良く知っている」
「いや、オレの方が貴方の事を良く見ている」
「そんなに自信たっぷりに言って良いの? オレは自惚れるよ」
「ああ、自惚れてくれ。これから全問正解して見せるから、そうしたら付け上がって良い」
「判った。お前が全問正解したら思いっきりわがままを言ってやる」
「良いぞ。いや、ちょっと待て。全問正解したらオレが勝者になって貴方にわがままを言えるんじゃないのか?」

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やがて20分もすればほとんど全ての料理は運ばれて来た。
『出来るだけ一緒に持って来て欲しい』とリクエストしたので、テーブルの上は一斉に豪華になった。

オレと奴は互いの顔を見て笑った。
それから『さて、どれからいくか?』と言った具合にそれぞれの料理に視線を向けて、手にしたフォークとナイフで……。

オレはまず、取り皿にサラダを乗せた。しかしフェイントを掛けて、サラダよりも先にオリーブを口に運んだ。
すると奴は「あ!」と言った。
どうやらオレは奴の推理を挫いてしまったようだ(笑)

「ずるい! いつもサラダを最初に食べるくせに!」
「これはゲームだぞ? いつも通りに食べないに決っているじゃないか」
「それじゃあ『どちらが相手を良く見てるか』なんて関係ないじゃない。ずるいよ!」
「ははは、貴方も負けずにオレを裏切ったら良い」

なんてオレが調子に乗っていたら奴は本当に裏切ってくれた。
奴が真っ先に食べたのは、なんとステーキ!
今度はオレは見事に推理を挫かれてしまった(汗)

「ステーキって、おい、最初にステーキに食らいつくか? せめてプロシュットだろ!」
「お前は絶対にこれを選んでいないと思ったからね。そうか、このゲーム、いつものお前とは逆の推理をすれば良いんだ」
「逆になるとは限らんぞ? 貴方だって予想も付かないメチャクチャな順番で食べてやろうとか思ってるだろ?」
「あはは、その通りだ! さあ全問正解してみるんだね!」
「今ので外れたからもう全問正解は無理だ!」

オレ達は相手を負かしてやろうと、ほとんどヤケのようにワインをがぶ飲みした。
そして意外性を狙って料理を選び続けて、その結果は……。

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オレの勝利だった!
奴は3番目にポテトを食べる、それから最後にピザ、という推理が見事に正解した。

逆に奴が当てたのは1品だけ。
オレが4番目に食べたピザを当てた。

「やったぜ! どんなわがままを聞いてもらうかな」
「悔しい! ゲームをむちゃくちゃにしたお前のせいで負けた!」
「すまないな」
「今度の週末、二回戦目をするよ!」
「実は貴方ってこういうのが好きだよな……」
「負けて終わりにするのは悔しいからね。良し、じゃあわがままを聞くよ。何が良い?」

奴は唇を尖らせながらオレに拍手を送ってくれた。
オレは腕を組んで奴を見詰めた。口元をニヤけさせながら、どんな注文をしてやろうかと考えて。

「今決まらなかったら後で言っても良いよ?」
「いや、今決めてしまいたい」
「了解。なに?」
「じゃあな」
「うん」
「ここでパンツを脱いで、その脱ぎたてほかほかのパンツをオレの頭にかぶせてくれ」
「そういうのはダメ! もうここに来れなくなっちゃうから!」
「冗談。じゃあアイスをご馳走してくれ。ここのヘーゼルナッツとベルギーチョコのジェラートはお気に入りなんだ」

そんなことで良いの!? と奴は目を丸くした。
だがオレは本当にそれで十分だった。
奴と推理ごっこをしたのが物凄く楽しかったから、それだけでもう。

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「美味しい?」
「ああ、最高だ。素敵な貴方にご馳走して貰えて嬉しいぞ」
「お前が幸せだとオレも嬉しいよ。でも、お前の事だからマニアックな注文をするかと思ったよ」
「どんな?」
「この近くの公園でオナニーをするから見ていてくれ、とか。帰り道は四つん這いで犬になって歩くから首輪を引っ張ってくれ、とか」
「それはお仕置きじゃないか?」
「うん。でもお前の場合はお仕置きがご褒美なるから」

オレは敢えて否定しないでおいた。

そして考えた。
次回はそういうハードルを上げたわがままを言っても良いかもな……と。
何やら奴は、そんなものを期待していたようでもあったので(実はオレがそうしたかったからそう見えただけかもしれんが)

次回は奴が勝つ気でいるようだが、奴が勝った場合にはどんなわがままをオレに言うのか、それも非常に楽しみである。

乞うご期待。

==========

という訳で、今夜も長い雑文を読んでくださってありがとうございました。

この勝負の続きは来週を予定しております。
本当は明日したかったが、明日はオレが仕事の為に(泣)
だが明日は奴が手料理を作って待ってくれるので、それはそれでとても嬉しい。

「せっかくの休日なのに良いのか?」
「外食ばかりじゃ身体に悪いから」
「ありがとう」
「お前の事を大切に思ってるからね、明日も頑張って」

なんて睦言を仲良く語らいながら(久しぶりの更新だと惚気けが止まらなくなります)

皆さんは明日も、オレの分まで休日を楽しんで下さい。
そして今夜は週末に相応しい愉快な夢を見られますように。

おやすみ。

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