お腹を壊すから食べてはいけません
Sat.06.09.2014 Posted in 恋愛
休日前の深夜に、ごきげんよう。

今日は奴と待ち合わせてミッドタウンの近くにある串揚げ屋に行った。
恒例の金曜日の会社外帰りデートだ。
今日発表された奴の成績が良かったので、そのお祝いも兼ねて。

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■車海老と蓮根の串揚げ。車海老はレモンと塩で味付けされている。蓮根は自家製ソースに付けて。蓮根はオレの好物野菜の一つ。根の野菜の揚げ物大好き

「美味しいのを何でも食べてくれ」
「ありがとう! どれが美味しい?」
「全部」
「そんなにお腹に入らない!」

ビールで乾杯した後、オレ達は(カウンターの中の人達に怪しまれない程度に)仲睦まじく食事をした。
奥にあるテーブル席に着けば多少は人目を気にせずにデートらしい振る舞いが出来るのだが、オレも奴もカウンター席で食べるのが大好きなので、たまに意味深な視線や囁きを送る程度に留めている。だが、そんなやり取りも色気があって気に入っている(笑)

「そうか。じゃあ、貴方には……ヒレ肉とうずら卵と車海老」
「ゴージャスだね」
「まだまだ。今夜は動けなくなるまで食べてくれよ。そうしないとここに置いて帰るからな」
「あはは、判った。美味しそうだと思うのを全部オーダーするね」

金曜日の夜に飲む酒とは何故にああも美味いのか。
オレ達は久しぶりにテンションを上げて飲んだ。楽しい語らいは尽きず、この金曜の夜が何時間でも続けば良いと思った。

「お腹いっぱい。でも楽しい食事って、もう入らないと思ってもまだ食べたくなるから不思議だね」

奴のその言葉にオレは同意した。
まったくその通りだった。オレも既に満腹だったが、奴と「美味しい」と「楽しい」をもっと共感したくて、今度はついついヤングコーンの串揚げをオーダーしてしまう始末だった。

その店にはいつも外国人客が来ているが、金曜日ある今夜は何時もにも増して多くの外国人客が来ていた。

聞き耳を立てていた訳ではないが、後ろのお座敷の日本人と外国人の混合グループの会話が聞こえてきた。
「ジャパニーズ スタイル」というフレーズが繰り返されていたので、恐らくお座敷スタイルで飲食するのが始めての外国人の接待だったのだろう。

それを聞いてオレ達は過去を思い出して懐かしい話をした。

「初めて貴方を紹介された時、オレもあんな風に英語で会社や会社の近辺の案内をしないといけないのかと思った」
「お前ってオレは日本語を話せないと思ったんだよね」
「誰だってそう思うだろう。貴方には日本人の要素がないし」
「ふふ、皆に驚かれるよ。でも、お前には日本語を話せないフリをすれば良かった」
「なんで?」
「お前はきっとオレを口説くために必死で英語の勉強をしたから。それに不慣れな英語でオレを案内する姿はきっと可愛かったから」

端正な顔でニコニコと笑いながらそんな事を語る奴は最高だった。鼻先に噛み付きたいぐらいだった。

ああ、きっと必死に英語の勉強をしただろう。
どうやったら自分の気持ちを上手く(格好良く)伝えられるだろうかと、食べるのも寝るのも惜しんで、切ない心情を語る為のハイスキルな英会話を何が何でもマスターしただろう。

「質問だ」
「なに?」
「もしも必死で勉強したり可愛かったりしたら、もっと惚れてくれたか?」
「え! うーん、同じかもしれない。英会話の壁がなくてもお前は必死だったし可愛かったから。考えている事がバレバレで」

自ら過去の恥ずかしい事を掘り起こしてしまって、オレは「しまった!」と思った。
物凄く照れ臭くなってそれ以上は追求しなかった。「へえ、そんなもんか」とか言って、最後のデザートにジェラートを注文して。

しかし……。
今の『英語必須』の状況を思えば、奴は日本語を話せなかった方が良かったのかもしれない。オレは語学が苦手だが、それでも絶対に奴を諦めたりはしなかった筈だから。

諦めずに必ずやハイスキルな英語をマスターして奴を……と思ったが、そんなに上手くはいかなかったようにも思う。
オレが英会話をマスターする前に奴が日本語をマスターしたりしてな。あるいは、超ド下手な英語でグタグタな告白をして奴に笑われたりしてな。

ああ、きっとそんな風になっていたに違いない。
やはり奴が日本語を話せて良かったぜ(汗)

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■トロとサゴシ(サワラの子供)のお造り。サゴシは淡白で柔らかくて食べやすい味

【以下、G注意】

やがて店内が混み合ってきたのでオレ達は切り上げる事にした。
もう少し飲んでいたかったが、少し物足りないところで切り上げるのが楽しく夜を過ごすコツだ。

帰宅して、シャワーを浴びたら2人一緒に寝室に行くことにした。
無論、休日前のセックスを楽しむ為だ。
今夜は英語で淫らな言葉を囁きながら楽しもう……などと約束して。

オレは先にシャワーを浴びた。
そして濡れた身体を拭うために準備していたバスタオルを手に取り……。取った途端に、何やら茶色いものがサーッと横切るのを目にした。

「出た!!」

オレは条件反射的に声を上げた。
奴は驚いて、「どうしたの?」と浴室のドアをノックした。

しかしオレはドアを開かずにGを始末しなければならなかった。ドアを開いてキッチンの方に逃げて行ったら最悪だから。

そのGは、よりによってオレの大嫌いなタイプだった。
Gが苦手な方が多いのであまり詳細は書きたくないが(それでもしっかりと書くが)、身体はまだ小さくて、足が薄い茶色で、身体が焦げ茶色という、最もオレが不気味だと思うカラーリングのヤツだった。Gとカマドウマの中間みたいで不気味度が2倍だ。

今までこのマンションにGが出た事は一度もなかったのに、一体どういうことなのだろう?
今年は異常気象のせいでGが多いという話は何度も耳にしたが、今まで出現しなかった場所にすら現れるほど本当に多く繁殖しているという事なのか。絶望的だ。

「すまない、新聞紙をくれ! ドアの隙間から入れて!」
「どうしたの? 何があったの?!」
「Gが出たんだ! オレの足元にいる! オレのパンツの入った籠のすぐ横!」
「ええーー! 判った、待ってて!」
「早くな! オレのパンツがGに汚される!」

結局、オレは丸めた新聞紙で一撃で仕留めた。
しかし潰したものを処理するのは総毛立つほど嫌だった。新聞紙で包む時にはゾワゾワと全身に鳥肌が立った。

パンツだが、オレが見た限りではGとの接触はなかった。
だが気持ちが悪いので洗濯機に放り込んだ。オレが見ていない時に接触していたかもしれないから。お気に入りの勝負パンツの白ボクサーだったのに(泣)

「お前って普通のGは平気で処理できるのに、茶色の足のは駄目なんだね」
「あれは生理的に駄目だ。真っ黒で巨大なヤツの方が良い」
「じゃあ、また茶色のが出たらオレを呼んで。オレはきっと平気だから」

奴はお化け屋敷にもホラー映画にも動じないが、Gも平気らしい。なんて頼もしいんだ! まさに猫だ。オレの昔の実家で飼っていた猫は、Gを見つけると喜んで遊んで、動かなくなったらパリパリと美味しそうに食べていた(汗)

「……貴方は食べないよな?」
「Gを?」
「ああ。猫みたいに。猫みたいだから」
「食べないよー!」

奴はそう言ってオレの顔を両手で挟んだ。
オレはホッとして奴にキスをした。
もうGの事は忘れて、貴重な金曜日の夜を楽しく過ごす事にして。

==========

という訳で、楽しくて賑やかな夜だった。

皆さんも充実した金曜日の夜をお過ごしだろうか?
と言っても、もう4時だな。

皆さんはとっくに寝ているか。
良い夢を見ているか?
間違ってもGがパンツの中に入ってくる夢なんか見るんじゃないぞ。

快適に目覚めて楽しい土曜日をお過ごし下さい。
幸運な週末になるように応援しています。

では、引き続き良い夢を。
おやすみ。

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