彼の指に絡みつくLOVE CAT
Thu.05.12.2013 Posted in 恋愛
都内は今夜も冷え込んだ。
長時間のデスクワークで凝り固まった身体に冷たい夜風は染みるぜ。

オレが帰宅した時、奴は既にシャワーを浴びた後だった。
「お帰り」と玄関までオレを出迎えてくれた奴を抱擁すると、身体からフワリと良い香りがした。奴ご愛用のシャンプーの香りだ。

「シャワーを浴びたばかりだな?」
「うん、判る?」
「身体が温かい」
「猫を抱いていたからかもしれないよ」
「貴方が猫みたいだ」

奴の温かな身体は余りにも気持ちが良かった。
オレは奴を離したくなくなり、それまで奴を抱擁していた手で奴の身体を撫で回し、頬にしていた『ただいま』のキスを唇や首筋へと移動させた。

一気に興奮が膨れ上がった。
玄関でしてしまうなんて何ヶ月ぶりだったろう? いや、一年以上していなかったかもしれない。

奴は少し驚いたようだったが拒まなかった。
オレの脱いだコートを床に敷き、その上でオレを受け入れた。次第に息を乱しながら白い肌を火照らせて、冷たくなっていたオレにその熱を移した。

「何かあったの?」
「いいや、急に抱きたくなった」
「そんな時もあるね」
「寒かっただろう?」
「熱いよ。汗をかいちゃった」

情事の後、オレは奴の乱れてしまった髪を撫でた。
そして脱いだコートのポケットから黒い小さな袋を取り出し、それを奴の手の上に乗せた。

「オレに?」
「ああ、可愛いと思ってな」
「クリスマスプレゼント?」
「その予行練習」
「なにそれ」

奴は笑いながら袋を開けて、中から金色の猫のリングを取り出した。

「わあ、可愛い! 予行練習じゃなくて本番で良いよ!」

奴は喜んでそう言ってくれたが、生憎、本番用のプレゼントはもう決めてある。
だからオレはそれをはぐらかす為に「気に入ってくれたか?」と訊いた。感謝の気持ちを大切にする奴の事だからすぐに「気に入った」と言ってくれると予想して。

「可愛いね、オレの指に猫が抱き着いてるみたい」
「休日に付けてくれ」
「そうする。また友達に自慢するよ」
「自慢になるのか?」
「なるよ。お前の事を自慢するのが大好きなんだ」
「照れるぞ」
「ふふふ、照れて。そうだ、そろそろシャワーを浴びて温かい紅茶を飲まない? お前の大好きなシュークリームを買ってあるから」

『昨日も今日もお疲れさま』と奴は言ってオレの左右の頬にキスをした。
それが奴がオレの為に用意してくれたプレゼントだった。
オレは自分の胸がとても穏やかになるのを感じた。奴の気持ちがとても嬉しくて幸せだったから。

この人と出会えて良かったと、奴は度々オレにそんな気持ちを抱かせる。
温かな紅茶と甘いシュークリーム。
たったそれだけのものでオレに外の寒さを忘れさせてくれる。永遠に忘れられないような青い瞳に優しい笑みを浮かばせて。

オレも奴に、少しだけでもそう思われていたら嬉しい。

==========

という訳で、今夜は2回もシャワーを浴びたY君だった。

それにしても、寒くなると布団の中に入る時が楽しいな。
ひんやりする布団の中で身体を丸くして震えるのが楽しい。「寒い」「すぐに温かくなるから」とか言って2人でクスクス笑ってな。

知り合いのお医者さんが風邪でダウンした(汗)
医者も風邪を引いてしまうこの季節、みなさんも玄関でお戯れる際にはお気を付け下さい。決して服をすべて脱いだりはなさらないように。

では、今夜もお付き合い下さってありがとうございました。
今夜もゆっくりと眠り、明日も心地良く目覚めるように祈っています。

おやすみ。

にほんブログ村へ 同性恋愛  国際恋愛
今日も2つのバナーをクリックして頂けたら物凄く嬉しいです!

コメントはこちら携帯版)へどうぞ。大変に申し訳ありませんが只今コメント返信は不定期とさせて頂いております。

Theme: 男同士の恋愛 « 恋愛

topBack to TOP