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真夏の凍える夜
Thu.21.07.2016 Posted in 恋愛
悲劇とは突然起きるものだ。

昨夜の事だ。
オレ達はいつもと変わりなく過ごしていた。
オレはソファにコロコロをかけて猫毛を取っていて、
奴は空気洗浄機のフィルターの掃除をしていた。

「今日も暑かったね」
「歩き回ったから汗をかいたな」
「フィルターがキレイになったから、オレもお風呂に入ってサッパリしてくる」
「行ってらっしゃい。バスタオルは洗った方を使ってくれ」
「うん」

奴は綿のピンク色のパンツを持ってバスルームに入った。
しかし2分後、バスルームから顔を出して、「ガスのスイッチ、ちゃんと入ってる?」と言った。

オレは給湯器のリモコンを確認した。
スイッチは入っていた。しかし赤いランプは点滅していた。嫌な予感がした。一人暮らしをしていた時、まったく同じ状態を確認した事があったからだ。

「もしかしてお湯が出ないか?」
「うん、何度か出たり止めたりしているんだけど水しか出ない」
「ちょっと止めてみてくれ。スイッチを入れなおす。エラーが起きている時、スイッチを入れなおせば直ることもあるから」
「判った」

給湯器のスイッチを切って、スイッチを入れなおして、お湯を出す。それを何度か繰り返していたらお湯が出てきたのも一人暮らしの時の経験だった。

しかし今回は出なかった。
何度も何度もスイッチを切って入れ直しても、出るのは水ばかりだった。どうやら過去とは違って一時的なエラーではないようだった。

「故障したかも」

オレはバスルームのドアの前でそう言った。
奴はドアを開けて「OMG! じゃあ今夜は水シャワー?」と言った。

取り敢えず奴にバスルームから出るように言った。
そして更に何度かスイッチの入れ直しをしたが、やはり結果は同じだった。
この暑さで給湯器がイカれたか? だが随分と古そうだったので寿命が来て自然と故障したのかもしれない。

オレは観念した。
すぐに管理会社に連絡を……と思ったが、既に21時だったので電話をしても留守録が起動するばかりだった。

「今夜はシャワーは諦めるか」
「無理だ。汗でベタベタ。水シャワーを浴びる」
「風邪をひくぞ?」
「大丈夫、だって今は夏だよ? 海やプールに入る時も水シャワーじゃないか。夏で良かった!」

奴はそんな前向きな事を言って再びバスルームに入った。
しかし奴は忘れていた。冷房を効かせた家の中と、眩しい太陽がふり注ぐ海辺とでは大きく気温が違うのだということを……。

「修行で滝に打たれた気分……」

5分後、奴はバスタオルを身体に巻いてリビングに戻ってきた。
全身を冷たくさせて手足の爪を青くさせて(汗)

「大丈夫か! 冷房を切る!」
「うう……平気だと思ったんだけど」
「待ってろ、猫様を持ってくる!」
「お願い。猫を抱っこして温もりたい」

しかし、猫様を持ってきた時には奴はケロリとしていた。
部屋に戻って暫くしたら、逆に身体が温かくなってきたと言って。
そういえばそんな現象がある事をオレは思い出した。冷たい水に入った後は身体が体温を戻そうとするのか(自律神経による作用?)ポカポカとあたたかくなる事を。

「じゃあ猫様はいらないのか?」
「いる。撫でる。ちょうだい」
「ほら。それにしても困ったな。明日、管理会社に連絡するが、すぐに修理して貰えると良いが」
「すぐに直らないこともあるかな?」
「連絡してみないと判らない」
「明日中に修理してもらえたら良いね。水シャワーはきついよ」
「オレは髪だけ水で洗う。身体はお湯を浸したタオルを拭く」
「オレもそうすれば良かった!」

そして今日の昼間、我が家の給湯器は「故障ですね。お使いの給湯器はだいぶ前のものなので修理ではなく交換となります」という宣告を受けた。さようなら給湯器、入居した時から今までオレと奴の身体を温めてきてくれてありがとう。

だが交換には少々日数がかかると言われた。週末まで取り付け工事が立て込んでいるとかで。

「それまでどうしよう?」
「会社の帰りに銭湯に行くか?」
「お前以外の人とお風呂に入るのは……」
「そうか、じゃあ水シャワーで我慢するか?」
「部屋を暖房で暖かくしてそうしようか? シャワーじゃなく、湯船に水を溜めて室内プールみたいにして!」
「本気か!?」
「水遊びをするように、一緒に入って」

奴と一緒に楽しく水風呂か! それなら良いかも!
と、スケベおやじなオレは思ったが、奴はさっそく裏切ってくれた。

『ごめん! 今夜は先生(奴の技術の指導している方のこと)のご自宅でシャワーを借りられる事になった』

なんてLINEをオレに寄越してくれてな(泣)

お陰でオレは一人で冷たいシャワーで頭を洗うことになった。アヒルさんを浮かべた風呂プールで奴ときゃっきゃと遊ぶ幻想を虚しく思い描きながら。

だが明日はどうなる?
奴も続けて先生のお世話になることはしないだろう。
明日は計画通りにオレと一緒に水風呂プールに入って、「水風呂プールでアヒルさん遊びをするRって大好きだ」とオレを惚れ直してくれるかもしれん(またも幻想かとは言わないように)

さてどうなるか?
次回の更新を適度にお待ち頂けたら嬉しいです。

==========

という訳で、
夏場は電気やガス器具が故障しやすいようなので皆様もお気をつけ下さい。

ところでこの数日の関東は涼しいが、梅雨が終わる最後の雨となるかもしれんな。
涼しいのは良いことだが水シャワーを浴びる身としてはキツい(泣) 早く梅雨が終わってカラッと爽やかな暑さが戻りますように。

この夏は独立して最初の夏で、色々とあるのだが何とか時間をやりくりして奴と食事をしたり映画を観たりしている。
ブログを書く時間も限られているが、それらの事を少しずつ書いていけたらと思う。

皆さんも充実した夏を過ごされますように。
大切な方と一緒に、元気に楽しく!

では今宵も幸せな夢を。
おやすみ。

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青春会社員なデート
Wed.20.07.2016 Posted in 恋愛
今日は奴と待ち合わせてランチを食べた。
「何が食べたい?」と効いたら、「ピッツァ」と奴が答えたので、馴染みのイタリアンレストランで待ち合わせをして。

奴は仕事で、ランチタイムを利用して来てくれた。しかし構わずにワインで乾杯した。そういえば同じ会社にいた頃も、度々ランチで待ち合わせでワインを飲んだ事を思い出して2人で笑った。あの頃も楽しかったな、と。

「会社に戻りたいって思った事はある?」
「会社には戻りたいとは思わないが、また貴方と仕事をしたいとは思っている」
「オレもだよ」
「そうなると良いな」
「そうなるように頑張ろう」

飲むのは一杯だけのつもりが、その目標が実現するようにと乾杯したので二杯になった(笑)

早い時間に来たので食事を終えても奴には余裕があった。
食後のカフェラテを飲みながら少し話をしていたが、オレは不意にある事を思い出して奴に切り出した。

「そうだ、ジブリ大博覧会に行っている余裕はもうないか?」
「あ、良いね! 大丈夫、行こう」
「良かった。夏休み前に行きたかったしな」
「でもすぐに入れるかな?」
「平日の昼間だから大丈夫だ」

オレは楽観していた。
会場に行ってみれば確かに人は少なかった。
しかし!
地震があった為に念入りな安全確認作業が入り、結局20分ぐらい待たされる事となった。

「時間は大丈夫か?」
「大丈夫。長く待たされなくて助かった」
「そうか。もしも今回ゆっくり見れなかったら、夏休みが終わった後にまた来よう」
「そうしてくれると嬉しいよ。妹へのプレゼントを買っている時間はなさそうだから」

母国の実家では色々とあったようだが、奴は相変わらず良いお兄さんだ。次回来た時に奴が妹さんにプレゼントを買うならオレは奴にプレゼントを買おうと思った。いや、オレも自分の妹にも買わなくてはならないか。亡き親の残した仕事のことなど、色々と頑張ってくれているからな(笑)

会場は思ったよりもたくさんの展示物があった。アカデミー賞のトロフィーまで!
三鷹にあるジブリ美術館と同様に外国人客も多く来ていて、皆とても熱心に宮崎氏の原画などを一枚一枚丁寧に眺めていた。

オレ達は時間の都合で比較的あっさりと見て回っていた。
だが会場の最後の方には『猫バス』が展示されていて、大人も乗車できると聞いていたので立ち止まらない訳にはいかなかった。

「念願の猫バスに乗れた!」
「良かったな。全身もふもふだぞ」
「記念写真を撮ろう。もっとこっちに来て、一緒に写って」
「ああ、オレの事も可愛く撮ってな」
「いつでも可愛いから大丈夫」

奴は素早くスマホのシャッターをカシャカシャ切った。
そしてその中の一枚を開いてオレに見せた。「猫バスもお前も可愛いよ」と。

しかしオレに言わせてみれば、猫バスに乗れた幸福感にニコニコしている奴が一番可愛かった。次に猫バス。では三番目にオレ? いいやオレは論外、いつ見ても可愛くない。人相が悪い。←コンプレックスはない。

猫バスの次の部屋には空飛ぶ「巨大な船」があった。
この船の写真や動画は何度も見ていたが実物の精密な作りは素晴らしく、また上空へと飛ぶ姿は感動的だった。

それを観ている時に奴は言った。
「○○○の為に会社に戻るのが少し遅れるって連絡して、レストランで何か飲みたいな」

良いのか!? とオレは驚きながらも『良くぞう言った! そうしようぜ!!』と心の中で叫んでいた。
そりゃあ仕事はちゃんとすべきなのだが、少しでも奴と一緒に遊べるのは楽しいからな。仕事をサボってデートを優先するなんて青春時代の物語みたいだし(笑)

「じゃあ手早く飲むか」
「美味しい飲み物はあるかな? 冷たいものが欲しいよ」
「確かクリームソーダがあったぞ。グレープフルーツっぽい味らしい。あとビール」
「クリームソーダにする。ここでもアルコールを飲むのはちょっとね」
「はは、そうだな。じゃあ行くか」

昼過ぎまで奴を独占できるとは思っていなかった。
ジブリ作品に登場する怪し気な神様のご利益だったのか?

レストランにいたのは20分ぐらい。
非常に慌ただしかったが、お互いに冷たいデザートを食べた一時は楽しかった。

「オレもそうだが、貴方もすっかり甘いものを口にするようになったな」
「お前の影響だよね」
「悪くないだろう?」
「見た目はキレイだし、味は可愛いよね」
「貴方が食べている姿は様になっているぞ」
「そう? こんなに可愛い食べ物が似合っている?」
「ああ」
「あはは、照れるよ。あ、お前からもらった猫のリップがあるよね?」
「この前の猫リップな」
「うん。あんなに可愛いリップを塗って食べたら、もっと様になるかもしれないね」

オレは大きく2回頷いた。
じゃあ塗ってくれるのか? と訊こうとしたが、訊いてしまったらオレが期待しているのがバレバレで、それでは奴の負担になりそうだから訊けなかった。

夏に良く似合う色なので、もしも気が向いてくれたら嬉しい。
その時はついでに猫耳と白いコルセットも……なんて欲深いことが浮かんでしまう。

猫耳で大ハッスルしていた頃が非常に懐かしいぜ。
あんな楽しい日々をまた奴と過ごせるなら、オレの来世は奴の奴隷でも構わない。ってそれこそ本望だな(笑)

==========

という訳で、
また久し振りの更新になってしまった。

8月までには一段落するが、本当に今の世の中はどうなっているのか。色々と起こりすぎてなかなか仕事が途切れない。

本当は8月には一週間ぐらい休みが欲しかった。
そして三毛子と猫様と奴と共にヘブンなバカンスを過ごしたかった。
ああ、毎日思う存分もふもふしたいぜ。

あと少しで8月だが、皆さんは楽しい計画を立てているか?
行きたいこと、やりたいこと、色々とあると思うが、全てが満たされる楽しい夏になるように応援しています。

では今夜も幸せな夢を。
おやすみ。

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塩漬けのタイムセール
Thu.14.07.2016 Posted in 恋愛
週末まであと一歩の木曜日の夜に、ごきげんよう。

今朝は微妙な運気だった。
7時に時計をセットしていたのに6時に目覚め、寝直そうと思って横になったらいつのまにか枕に香箱を作っていた三毛子を頭で潰してしまい、着手し始めた仕事にストップが掛かり、急きょ神奈川に呼ばれ、行ってみたらその仕事の担当者と連絡が取れなくなるという、史上初のグタグタぶりでオレもイライラしてしまった。

取り敢えず待っていて欲しいと言われ、仕方がないので適当に時間を潰す事にした。
最初はしぶしぶと了解した。しかし場所は藤沢、近くに海がある事を思い出した。

どうせ長く待たされそうだったので海を見に行く事にした。そして海を見て潮風を浴びたら、今度は江ノ島まで足を伸ばしたくなった。以前に見逃したままとなっていた江島神社に行って銭洗いをしようと(洗った銭を奴にあげようと)

しかし、現地に到着してみたら面白そうな場所が幾つも看板で案内されていて回ってみたくなった。それら名所をサッと見て回るだけなら大して時間が掛からない事を知って。

江ノ島の頂上へ、更にその奥にある岬や洞窟に行くにはかなりの汗をかいた。頂上まで行ける有料のエスカレーターを使ったので運動量は少なかったが、照り付ける陽射しに全身がジリジリと熱された。
だが頂上まで登ってしまえば、海から絶壁へと吹き上げてくる風はとても爽やかだったし、洞窟の中に入れば空気がひんやりとしていて、出来ればいつまでもそこに居座りたくなった。

海、江島神社、龍恋の鐘、岩屋、稚児ヶ淵、名物の食堂。最後の食堂を除けば、一時間足らずでしっかりと観光を楽しめた。
オレはそれぞれの場所で奴にLINEを送った。しかし奴は多忙だったようで返事を返さなかった。返事が来たのは仕事が片付いた後だった。そろそろ帰ろうとした時に。

『一人で行ったの?』
『ああ、楽しかった』
『良いな! 誘ってよ!』
『仕事だったろ?』
『抜け出す』
『そうか! じゃあ次回からは誘う』
『今からでも行きたい!』
『すまない、今から東京に戻って仕事だ』
『OMG!』

申し訳ないので奴に土産を買って約束した。次回は日が落ちる頃の景色が見たいから、その時には一緒に行こうと。そして龍恋の鐘を一緒に撞こうと。……本来あそこはカップルで訪れる場所だったようで、今日は一人で鐘を撞いてちょっと恥ずかしかった(笑)

「汗をかいて乾燥したから肌がザラザラする」
「塩漬けだね」
「美味いぞ」
「焼いて食べる。猫達と一緒に」
「貴方と猫のご飯になるなら本望だぜ。食ってくれ」
「汗臭いからいらない」
「どっちだ」

帰宅後、江ノ島名物『タコせんべい』を冷たいお茶で頂きながらオレ達はそんな話して戯れていた。
「猫が塩分欲しさに舐めるかもしれないよ?」と奴が言ったので、オレは試しに猫様に手を差し出したら本当に美味しそうにペロペロと舐めてくれた。

「オレはご馳走だな」
「良かったね」

今夜も奴が楽しそうな顔をしていたので良かった。
今度の三連休の二日間、またもオレは仕事で奴と一緒にいられない。だから今夜の土産(&土産話)が、少しでも連休を先取りした楽しさとなってくれたなら良いのだが。

連休の後にどうにか休みを取りたい。そしてまた奴とどこかに行きたい。
今日の一人観光は楽しかったが、奴が隣にいれば100倍楽しくなるから。

==========

という訳で、
塩漬けのオレをタイムセールで10円/100g(送料無料)で販売中だ! なんて食中毒を起こしかねないものを売るのは止めよう(笑)

今日も暑くて、ゲリラ豪雨となったな。
皆さんは大丈夫だったか? 今後も豪雨が続きそうなので、暑い日ほど雨具の準備をお忘れなく。

今夜は早めに寝よう。最近、また眠る前の酒の量が増えてちょっと困っている。ストレスではなく、単純に冷たい水割りが美味しくてな。

今夜も酔いながら皆さんが良い夢を見られるように祈っています。
明日も楽しい日となりますように。

おやすみ。

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幸運な微熱?
Wed.13.07.2016 Posted in 恋愛
休日の夕方に、ごきげんよう。

昨夜は好きだけ夜更かしをして今朝は12時に起きた。
明日も休みだと思うと気分が良くて何杯も飲んでしまってな(笑)

良く冷えた水割りを飲み、三毛子を撫でて、英国美形男子のポルノサイトをじっくり閲覧する。まるで極楽だった。(奴には内密にお願い致します) 毎夜、あんな風に過ごせたらストレスなど溜まらないのにな。

ところで昨日は鹿島神宮に行ってきた。
もちろん奴も一緒だ。
参拝をして、ご祈祷を受けて、境内の茶屋で食事をして、宝物を見て、深い森林を散歩した。

鹿島も東京と同じぐらい暑かった。だが、生い茂る草花の濃厚な匂いも、広い森林に染み入る蝉の声も、都内では感じることの出来ない自然豊かな夏の情緒だった。

神宮の奥宮の更に奥にある森林の中は少しひんやりとしていた(外部より3℃ほど気温が低いらしい)
樹齢数百年の大木に囲まれれば、ここにベッドを持って来て昼寝をしてみたい衝動に駆られた。癒やしのエネルギーに満ちたこの空間で一休みすれば、良く眠れて肩こりも眼精疲労もストレスも全て消え失せるように思えて。

「ハンモックを持ってくれば良かった」
「森林浴?」
「そう。なあ、地面に映った木漏れ日が丸いぞ。日食の日にここに来たら三日月型の木漏れ日が見られるな」
「素敵だね。見てみたいよ」
「じゃあ日食の日は仕事を放棄してここに集合だ」
「了解、日が高い内に集合だ」

オレは楽しい気分になって、歩きながら奴の肩を抱いた。
奴は笑った。木漏れ日が奴の金髪を照らしてキラキラと輝いていた。もしも今オレが「楽しいか?」と奴に訊いたら、奴が「楽しい」と答えてくれたら良いなと思った。

オレはもう何十年も前からご縁があって鹿島神宮が大好きだが、好きな人と一緒ならばどこに行ってもその場所が好きになるものだ。

それが何処だろうと楽しくてワクワクする。
その場所にあるもの全てが鮮明に見えて、無邪気な童心に戻れる。
好きな人と一緒ならば、ただ歩くだけ嬉しくて、今日という日があることに幸せを感じる。今日まで生きていて良かったとすら思える。大きな、何ものにも代えがたい救いだ。

茶屋で食べたラーメンとうどんと味噌おでんと焼だんごはとても美味しかった。

宝物館で見た絵の馬が丸っとしていて可愛かった。通常の刀3振り分もある直刀(国宝であり日本最古最大の直刀)の輝きに魅了された。鹿島の主祭神である武甕槌大神の像はどこか西洋風な美男子でオレ好みだった(奴には内緒に願います)

最後の最後まで楽しかった。
神宮を後にする前に拝殿で頭を下げ、東京駅へと向かうバスの停留所まで歩いた。

バスは2分と待たずに来た。
中は空いていたので、オレ達は来た時と同じように最前列に座った。景色が良く見えるように。

オレも奴も前夜はあまり眠っていなかったので、バスの中で少し話をした後は眠気に包まれた。
バスの中はちょうど良い涼しい温度に保たれていた。だが、奴はバッグから上着を取り出して着込んだ。

「寒いか?」
「大丈夫。ちょっと寝るね」
「ああ、オレも。おやすみ」
「おやすみ」

東京まで2時間、奴はほとんど熟睡していた。
オレは途中で何度か起きて、舞浜を通過する時には窓の向こうに見えるシンデレラ城に向かって『秋には行くぞ』などど思った。

無事に東京駅に着いた。
喉が渇いたので何か飲むことにした。オレは少し甘いものも欲しかったので手頃なカフェに入ったのだが、冷房が効きすぎていたのが気になった。

「本当にここで良いのか? 寒かったら他に行くぞ」
「大丈夫。アボカドのサンドイッチが美味しそうだ」
「判った。だが入る前に上着を買うか?」
「大丈夫だよ」

奴は大丈夫だと言い切ったが、それを鵜呑みしたのは大失敗だった。

確かにアボカドサンドもフルーツパフェもあたたかな紅茶も美味しかった。だが、食べ終わった後に奴はポツリと漏らした。「……寒いね」と。

なんてことだ! オレの意にそぐわない「寒いね」を今夏になって2回も奴に言わせてしまうとは! OMG! 当然だがオレは今回も聞かなかった事にした。

「熱が出ているんじゃないか?」
「そうかも。頬が火照って頭が痛い」
「微熱が出ている。本当はバスに乗った時から我慢していたんだろ?」
「ふふ」
「ふふじゃないぞ。まったくダメじゃないか」
「ごめん。でも楽しかったから、言いたくなかったんだ。アボカドサンドも美味しそうだったし、他の店にうつるのは嫌で」
「ここのアボカドサンドぐらいいつでも食べさせてやるぞ」

応急処置として奴にロキソニンを飲ませた。そしてオレの持っていた上着を貸した。
20分ぐらいで薬が効いて「もう大丈夫」と奴は言った。だがそれは薬が効いているだけで風邪が治った訳ではないのですぐにタクシーで帰ることにした。いや、タクシーに乗る前に果物をいくつか買った。奴に食べさせる為に。

「外は物凄く暑くて、中は物凄く涼しくて、それで体調が崩れたんだと思う」
「ああ、オレも温度差って苦手だ」
「そういえば前に言っていたね。お前が風邪をひく原因はいつもそれだって」
「今年は特に、そういう気温差が激しい気がするぞ」
「そうかもしれない。今年に入って初めてこんな事で具合が悪くなったし……」

まあ、たった一錠の薬で回復する程度で良かった。
今日もまだ少しダルいようだが頭痛は完全になくなったようだ。オレの暇な内に次は江ノ島……と考えていたが、ちゃんと治るまでは油断しない方が良いな。

「でも世間が夏休みに入る前に行きたいね」
「しっかりビタミンを摂って早く治さないとな」

オレはもともと今日も休みだったが、奴は仕事だった。だが今はそれほど忙しい訳でもないので体調不良を理由に休みを取った。

思い掛けず2人で連休となったのも鹿島大神様のご利益か?(笑)
奴の体調はすぐに治ったし、『災い転じて福となした』という事にしておこうか。今日も気ままに散歩や買い物を楽しめたし、これからディナーデートで乾杯だしな。

しかし今夜はちゃんと上着を持って行くぞ。奴は一度でもクションとくしゃみをしたら格好良く上着を羽織らせてやるんだ。そしてオレに惚れなおすという、そんな安直なご利益もよろしくお願い致します(笑)

==========

という訳で、
奴は元気だ。今日仕事を休んだ事を「ズル休みしちゃった!」と言っている程。

それにしても本当に温度差が激しいな。
夏に風邪を引く者が続出するのも仕方がない。
皆さんも用心して、ゾクゾクする時には必ず上着を羽織るように気をつけて下さい。

では、これからディナーに行ってきます。
皆さんも楽しい夜を!

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猫リップ
Mon.11.07.2016 Posted in 恋愛
出張から戻った翌日に、ごきげんよう。

昨日も今日も暑いな。
オレは出張で不在だったが、先日は東京で37℃を記録したそうで、その日は奴から「茹で猫になる」というLINEが送られてきた。

梅雨はどこに消えたのやら。
もう少し雨が降って欲しいな。このままでは水不足になるし、オレの頭のネジも外れそうだ。

あの暑かった日、オレの出張先も暑かった。
昼間に空いた時間を一人で潰すことになった時、近くにある百貨店に入って涼むことにした。

一階には様々なブランドのコスメショップが並んでいた。それらを曖昧な感じに見て回ったが、誰も男のオレに声を掛けなかったし、オレも何かを買うつもりはなかった。しかし随分と可愛らしい猫のリップを見付けて、思い掛けず足を止めることとなった。

リップケースには猫のイラストが描かれていた。そしてリップ本体の中央には金太郎飴のように猫の顔が埋め込まれていて、使っても使っても猫の顔がなくならない仕組みになっていた。

奴のぽってりとした唇が頭に浮んだ。その唇に甘いキャンディーのような色はとても似合いそうだった。たまたま入ったショップで偶然にもこんなものを見付けてしまったのは運命であるように思えた。

色は一色しかないのかとスタッフに尋ねた。本当は3色あったが人気で他の色は売り切れで、これが残り一品なのだと説明された。

買わずにはいられなくなった。3色あったなら3色全てを買いたかったが、一本だけでも残っていたのは幸運だったのかもしれない。

そして帰宅後、恋人へのプレゼントに相応しく綺麗に包んでもらったリップを奴に渡した。

案の定、奴は「わあ!」と言った。
オレは満足だった。今回は仕事の為に地方に行ったのだが、奴が大喜びするリップスティックを手に入れられたことが最高の収穫だった。

「可愛いね。ありがとう」
「使わなくてもインテリアとして良いかと思ってな」

あれ以来、奴は化粧をしない。
だからリップをプレゼントにするのはどうかと躊躇した。だがそのリップは今まで見たこともない程可愛くて、だから本当に観賞する為だけに受け取って欲しいと思った。

しかし、

「可愛くて使えないよ! ずっと飾っておく!」

と、奴は言った。
オレがアレコレと心配する必要もなかったようだ(汗)

しかし……。

「だが使わないと猫ちゃんが古びて腐るぞ?」
「え!」
「今はこんなに可愛い色だが、古くなったら色あせて病気のような顔に」
「それは嫌だな……」
「今すぐじゃなくても使った方が良いだろうな」
「……そうだね。可愛い色だし。うん、久し振りで変な感じがするけど」

と、オレは思い掛けず奴を説得してしまった(汗)

自然な流れで決して強制性はなかったと思うが、奴の負担になっていなければ良いな。気が乗らなかったら本当に使わなくて良いんだからな。色褪せた猫ちゃんもきっとメランコリックな魅力があって悪くないぞ!(と、次の休日にでも言っておこう)

しかし、悪趣味なことかもしれんが、猫リップを持ちながら戸惑う奴は可愛かった。そのリップに合う色のアイシャドウも買えば良かったと、ついつい素直な願望が沸き起こった。

奴が化粧をしなくなって随分と経つ。
オレはこってりと化粧をした奴の顔も大好きだったからな。キュートな紳士が妖しい色気をまとう不可解な生き物へと変身してゾクゾクした。

初めてオレが奴に化粧をした時の事を思い出す。
舞台用の化粧品でしたのだった。
はじめは軽く唇を塗る程度だったが、ボンテージ衣装に合わせる為に目も眉も頬もきっちりと彩るようになった。

出来上がった顔を奴に見せたら奴は、「これがオレ?」と驚いて目を丸くさせた。オレもこれほど雰囲気が変わるものかと驚いた。同時に興奮した。愛しさゆえに沸き起こる性欲の他に堪らない肉欲が突き上げてきて、化粧をした奴を貪り尽くすように何度もセックスをした。

懐かしいぜ。
またあんな時間が戻ってくれないだろうか。
猫ちゃんのリップスティックがそのキッカケになるようにと期待するのは都合が良すぎるな。

さて、奴は猫ちゃんリップをいつ使ってくれるだろう?
今月の後半から奴とたくさんのデートするつもりだが(これまでの埋め合わせに)、その中で使ってくれたら嬉しい。「ちょっと塗ってみたんだ」とか言ってな(笑)

==========

という訳で、
今月前半はメチャクチャ忙しかった。
予定外の要件が次々に入って出張だらけになった。もっとも、この騒動は今週中には収束するので、残り半月はマイペース運行に戻させてもらう。

今夜の仕事を終えれば明日と明後日は休みだ。
ちょっと息切れ気味だが頑張ろう。奴に猫ちゃんリップを付けて貰うまでは何があろうとオレは死ねない。

皆さんも夢を叶える為に今週も頑張って下さい。
オレも寄り道をしながら、たまに煩悩に負けながらも頑張ります。

では良い1日を!

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貴方を切り取って集めて
Wed.06.07.2016 Posted in 恋愛
昨日のゲリラ豪雨が来る前、オレは自分のオフィスにいた。その日は夕方以降の予定がキャンセルとなったので、オフィスで紅茶を啜りながら雨を眺めようと思った。

しかし、どうせならもっと高いところで眺めたくなった。
好奇心だけでそう思った訳ではない。
都内初の竜巻注意報が出たので、一体それはどれほど荒れ狂った姿であるのかを自分の目で確認したくなったからだ。

『今年の夏も日本らしからぬ異常気象だな』
『そうだね。で、どこに行くの?』
『○○○ビルの21階。あと1分で着く』
『良いな。オレも行きたい』
『来られないか?』
『すぐには無理。待っていてくれる?』
『もちろん。来る時は気を付けてな』

電話で奴とそんな話を交わした後、オレは高層階のカフェに到着した。

雨は車で移動している間に降ってきた。
周囲のビルには傘を持たぬ人達が困り顔で、あるいは呆気に取られた顔をして、強風に渦巻くように降り注ぐ雨を見上げながら立ち尽くしていた。

オレは傘をオフィスに置き忘れてきた事に気付いた。
だがこの雨ならすぐに上がりそうな気がした。一昨年と昨年と同じように。

案内された椅子に座ってアールグレイを注文した。
顔見知りのスタッフと「凄い雨になりましたね」とお約束のように話をした。

仕事用のスマホを出して何の連絡も入っていないことを確認した。
それから手帳を出して来週の予定を数件書き込んで、次にこの店のメニューを開いた。奴が来たらホットサンドでも頼もうと考えながら。

アールグレイを3分の1程飲んだ時に奴からのLINEが来た。
『あと15分ぐらいだ。暇つぶしにやっていて』と、メッセージには画像が添えられていた。

その画像には似たようなキャラクターがたくさん描かれて、

間違い探しゲーム!
3個つ間違えているのが混ざっています。探してね!

と書かれてあった。

思わず笑いが漏れた。
なんて子供ぽいものを送ってくるのかと。

しかし愛しい人からの課題を無視するわけにはいかずにオレは間違いを探した。子供向けのゲームなのですぐに見つかったが、その後も紅茶を飲みながら外の雨と交互に眺めていた。

15分後、奴は予告した通りの時間にやって来た。
湿気のせいでいつもより髪にクセが付いてクルクルしていた。当然、今日は仕事用のダークカラーのスーツを着ていたが、その可愛らしい巻き毛に似合うファッショナブルなスーツに着せ替えてやりたくなった。

「おまたせ」
「お疲れ様。完璧だぞ」
「ちゃんと3つ見付けたんだね?」
「ああ、ご褒美はあるのか?」
「ふふふ、そうだなあ。ここのアップルパイなんてどう? 毒が入っていそうなぐらい美味しいって、前にお前が言っていた」
「最高だ。お礼にホットサンドを貴方に捧げよう。ドリンクも付けてな」
「やった、お腹が空いていたから嬉しいよ」

窓の外は稀に見る荒れた天候で、そんな時に『毒林檎』の話などをしたせいか、その危険なムードにオレはワクワクしていた。

マゾヒストの性か?
それとも奴の髪が乱れていたせいか?
もしも奴が冗談にでも「毒林檎だ、食べろ」と言ったならオレは従順に喰らいついただろう。

奴はエスプレッソをオーダーしてオレのアールグレイと乾杯した。
オレはカップに唇を当てる奴の顔を眺めていた。
出会ってからもう5年以上となるが、奴の唇は相変わらずぽってりとしていて柔らかそうだ。

「……映画、行かないとな」
「そうだね。時間は取れそう?」
「取る。秋まで観たい映画が続くからな」
「次は何を観ようか?」
「貴方の好きなので良いぞ。ところで写真を撮って良いか?」
「うん? 映画の写真?」
「いや、貴方の写真」

官能的な気持ちになると相手の写真を撮りたくなる癖は相変わらずだ。その気持を収める為に映画の話を振ったが、結局すぐに誘惑に負けてしまった。

オレはスマホのカメラレンズを奴に向けた。密かに欲情を孕みながら奴を撮りたいと思ったのはかなり久し振りで、毎夜のように身体を重ねては写真を撮りまくっていた頃の事を思い出した。

あの頃、底なしに奴が欲しかった。
だが肉体も心も時間も呼吸も全て奪うことなど出来るはずもなく、その代わりに奴を切り取るように写真を撮って集めていた。

「急に、どうして?」と奴は戸惑った笑みを浮かべた。
「髪がクルクルして可愛いから」とオレは答えた。

「セルカークレックス(巻毛の猫)みたい?」と奴は言って笑った。そしてエスプレッソのカップを置こうとしたがオレは「そのままで」と言ってシャッターを切った。

出来上がった写真の奴は猫のようだった。カップに口をつけていたので少し上目遣いになって大きな目が強調されて。
良い写りだったのでオレは満足してそれを奴に見せた。「セルカークレックスだな」と言って。

「思ったより髪がボサボサだ……」
「伸びたから余計にクルクルするようになったな」
「急いで来たから整える暇もなくて。みっともなくない?」
「全然。もうちょっと伸ばしても良いんじゃないか? その方が落ち着くし、帽子を被った時に可愛く見える」
「そう?」

奴は写真をじっと見詰めながらエスプレッソを飲んだ。
そうしている内にホットサンドとアップルパイが運ばれて来た。そしていつの間にか雨は上って、雲の切れ間から青空が見えていた。

「あっという間だったな」
「富士山が見えるよ」
「ああ……山に掛かる雲がキレイだな」
「立ち上る煙みたいだ」

料理を食べ終えるまでオレ達は取り留めもなく話をした。
次第に空が穏やかに晴れるまで。風に乗って流されて行く雨雲を目で追いながら。

レストランの中は静かだった。この雨のせいでいつもよりずっと人が少なかった。
オレ達はここに雨を見る為に来た。だが何となく、雨宿りの為に来たような心地になっていた。──などと、ほどんと意味のない話ばかりをしていた。

そろそろ店を出る事にした。
オレが伝票を手にした時、奴は「髪のことだけど」と言った。

「髪?」
「うん、お前は長い方が良い? それならもう少し伸ばすよ」

奴は照れたような顔をしていた。
その向かいでオレは嬉しそうな顔をしていたに違いない。奴がオレの好みに合わせて髪型を変えてくれるなど、まるで奴がとてもオレを好きでいてくれているようで。

==========

という訳で、
何やら色々と仕事を持ち込まれて忙しい。
もっとも来週の頭には落ち着く筈だ。今日から日曜日まで出張で(ツイッターでは土曜日と言ったが変更になった)、それが終わったら3連休だ。本当は2ヶ月のバカンスが欲しいが今回はそれで妥協してやろう。

その内一度でも更新できたら嬉しい。
出張中はスケジュールが曖昧なので時間に余裕があれば……なのだが。

それにしても毎日蒸し暑いな。
関東は水不足なので雨が降ってくれるのは有り難いが竜巻は困るぜ。

去年も国内ので竜巻が報道されていたな。
今年は出来るだけ穏やかな気候であって欲しいのだが。

何にしろ今年もゲリラ豪雨が多くなりそうだ。
外出の際には雨具をお忘れなく。ずぶ濡れになって風邪を召しませんように。

では今夜も皆さんが楽しい夢を見ておりますように。
そして明日も幸運な一日となりますように。

おやすみ。

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ノーカウント
Fri.01.07.2016 Posted in 恋愛
真冬になると決まってオレは奴にある言葉を言わせたくなる。

寒い、と。

北欧生まれ故に耐寒性のある奴が一度も口にしたことのないその言葉を。……思うに、オレが言わせたがっているのを知っていてわざと言わないのだがな(汗)

だが先日の事だ。
奴はついに言ってくれた。
震え上がるほど冷房を効かせた電車や店に出たり入ったりした時に、「寒い、こんなに冷房を効かせなくて良いのに」と。

ついに奴が言った!!

とオレは細い目を見開いたが、しかし感激だったかというとそうではなかった。
何故なら、オレはそんなシチュエーションで奴が言うのを望んではいなかったからだ。あくまでもオレが「寒いだろ? 寒いよな?」と煽って、そこで奴が「寒いよ!」とオレに抱き付くといったシチュエーションで言わせたかったのだから(我儘というか馬鹿だよな)

だからオレは「言った! ついに寒いって言ったな!?」と敵将の首を討ち取ったように騒いだりはせずにスルーした。自分の好みのシチュエーションで言ってくれるまではノーカウントだと決め込んで、聞かなかったことにした。

「まったく冷えるよな。今夜は温かいものでも食べるか」
「良いね。どこかオススメのレストランはある?」
「あるぞ」

オレは自分の卑劣な内面を隠すように奴に笑顔を向けた。
奴はまんまと騙された子羊のようにニコニコと無邪気な笑みを顔に浮かべた。

そして行ってきたのはミッドタウンにあるLa Colina ラ コリナ。モダンメキシコ料理のレストランだ(写真はインスタグラムをどうぞ)

チーズも魚介もミートもたっぷりなピリ辛料理とワイン、それで冷えきった奴の身体は十分に温もったようだ。

「お前がこういう店って珍しいね」
「あんまりアジアン系の店には行かないからな。ちょっと前に利用したら意外と美味しくて、いつか貴方にご馳走しようと思っていたんだ」
「美味しいよ。サワークリームとピリっとする野菜が良いね。あとチーズが伸びる伸びる」
「良かった。メニューは色々あるから好きなのを注文してくれ」
「ありがとう。今夜は素直にご馳走になるね」

素直に、か。寒い日も素直に寒いと言えば良いものを……。などとオレは思いながら奴のトルティーヤに肉と野菜をたっぷりと挟んでやった。

今年の冬こそ奴に寒いと言ってもらおう。
その為ならオレはなんだってするぞ。寒中水泳でも裸で雪だるまの中に入るのでも。そんな頑張ってもオレが寒い寒い言って終わりになりそうだが。

それにしても、奴が仕事に復帰する時には『今後は奴が家にいなくて寂しい』と思っていたが、蓋を開けてみればしょっちゅう奴を食事に誘って楽しくやっている有様だ。ご心配して下さった皆様方には申し訳ない限りです(笑)

外食よりも奴の手料理の方が好きだがな。
奴はどんな料理も作ってくれた。素麺チャンプルーでもオムライスでもカレーでも煮物でも。オレが帰宅すると玄関まで迎えてくれて、「今夜は○○○を作ったよ!」と言って。

まあ、正直なところ、そんな日々が終わってしまったのは寂しい。
あの時は奴を独占できていたから。
だがあのままでいて良い筈はなかった。奴が祖母さんを失った悲しみが癒えたことを喜んでやらなくてはならない。オレは奴の祖母さんに、必ず奴の助けになると約束したのだしな。

自宅での手料理は休日にいくらでも作れる(奴も作ってくれるしオレも作る)
終わってしまった一時の幸せに縛られるよりも、気持ち良く奴の幸せを祈ってやりたいぜ。今の奴は新しい仕事環境で懸命に生きているのだから応援しよう。相談役にもストレス解消役にも何にでもなって。

仕事を辞めて自宅にいた頃の奴はオレに気を使っていた部分もあったしな。
情けないとか申し訳ないとか、早く立ち直るとか、そんな言葉を奴の口から聞くのが物凄く辛かった。

オレに甲斐甲斐しく食事を作っていたのも少なからずそんな気持ちを抱えていたからなのだろう。あの時期、奴のそんな心の負担を取り除いてやれなくてオレの方がずっと情けなかったというのにな。

「今夜は楽しいな。滅多に食べない料理を食べているせいか」
「そうかもしれないね。話が尽きない」
「ああ。まあ、ゆっくり食べよう」
「もうお腹はいっぱいなのに、まだここに居たい気分だ」
「オレもだ。食後のカプチーノはどうだ? 美味いぞ」
「お願いするよ」

気分一新で頑張っている奴に合わせて、オレも今まで奴と入ったことのない店にばかり奴を誘ってみるのも良いかもしれない。

まだ奴の気持ちを尊重して決して無理はさせないつもりだが、そうする事で少しは新鮮な気分でオレと居てくれるかも……と。
消失感と罪悪感に沈んだ人の気持ちって、そんな簡単に揺り動かせるものではないだろうがな。

七夕が近い。
お星様にも祈っておくかな。

==========

という訳で、
皆さんのことも短冊に書かせて頂いたぞ。
今年の織姫様と彦星様は太っ腹で、全ての願い事を叶えてくれると良いな!

ところで一つお詫びです。
来週の頭まで時間が取れなくなったので、コメントへのお返事はその時までお休みさせて頂きます。

長く休止して、今も不定期更新のこのブログを今も応援して下さってありがとうございます。
今夜も皆さんが楽しい夢を見て、明日からの休日が幸運であるように、感謝を込めて祈っています。

おやすみ。

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