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白狐のお面をかぶれば空も飛べるだろう
Tue.28.06.2016 Posted in 恋愛
昨夜は映画の後に夜景の見えるカフェに入った。
そこで食事をした後にはビールやカクテルを飲み、映画の感想や最近あった出来事を取り留めもなく話した。

「……あの時はびっくりしたな」
「本当に。冷静でいられなかったよ」
「シロ子にもガーナ子にも腫瘍みたいなものが出来たって、妹が言ったから」
「すぐに様子を見に行ったら、二匹とも違う腫れ方をしていたから……」
「ああ、特にガーナ子はあんな酷い状態だったからな」
「まさかアレルギーであんな状態になるなんて」

まったくあの時は、妹もオレも奴も物凄く焦った。
二匹同時に奇妙な腫れ物が出来て(シロ子は首の後ろ、ガーナ子は口の上)、まさか感染性のある悪性の腫瘍ではないかと真っ青になった。

翌日、二匹を病院に連れて行って検査をしたらアレルギーによる腫れだと診断された。
なるほどアレルギーなら、同じご飯を食べている二匹が同時に腫れても納得だった。アレルギーも命取りとなる場合もあるが、今回はそれほど重症ではなかったのでアレルゲンを除けば治ると言って貰えた。

アレルゲンはすぐに判った。
妹が最近見付けた、ちょっと珍しい素材を使った猫用の缶詰だ。
高級で有名なブランドから発売されていたので安心していたが……良く良く調べてみたらその素材は猫にもアレルギーを起こす可能性があると書かれていた。今まで食べさせたことのない素材は、例え有名な会社が作った食品であっても怪しむべきなのだな。

「今日の様子はどうなんだろう?」
「シロ子の腫れは完全に引いたそうだ。ガーナ子はまだ少し腫れているが、最近では珍しいぐらい元気にシロ子と遊んでいるって」
「良かった。猫もアナフィラキシーショックを起こすから怖いよ」
「まったくだな。あとちょっと続けていたらそうなって……いや、もしもの話でもしたくないな」
「うん。それよりも元気になったシロ子とガーナ子に乾杯しよう」
「賛成だ。カクテルを注文するか。楽しい味のが良いな」
「パッションフルーツ系のはあるかな?」

猫と暮らしている皆さんもご注意ください。新しく買った猫のご飯に珍しい素材が使われていたら、それは猫に危険を与えないものであるのか調べた上で食べさせて下さい。そして軽度でも腫れなどが見られたらすぐにお医者さんに診せてあげて下さい。シロ子とガーナ子とオレと奴からのお願いですm(__)m

そろそろ帰宅の時刻となった。
カクテルやビールを飲んで、オレも奴も心地良く酔っていた。

「外の風が気持ち良いね!」
「飲んでなかったらちょっと涼しすぎたかもな」
「風に乗って飛べそう」
「飛んでみるか?」
「飛ぶ。隅田川の上をシューって」
「オレも連れて行ってくれ」
「良いよ、捕まって!」
「おう。落とすなよ」
「ふふふ、大丈夫」

それは酔っぱらい2人の戯言だったが、本当に飛んでみたいぐらい良い気分だった。

店を出れば暫く暗くて静かな道が続いた。
ほとんど街灯のない夜空には分厚い雲と瞬く星があり、そのミステリアスな絵画のような眺めを見上げながらオレ達は歩いた。

「このまま帰るのが勿体無い」
「あと一軒行くか?」
「ううん、明日の事を思えば流石に……。でもちょっとだけお寺の方に行こうか」
「良いぞ。今の時間は静かだ」
「妖怪が出そうな雰囲気だって、前にお前は言ったね」
「ああ、仲見世に一軒だけ開いている店があって、それは本当はない店だが白い狐のお面が売っていそうでな」
「その店を探そう」
「良し」

オレ達は喜々として仲見世に向かい、オレは左側に並ぶ店を、奴は右側に並ぶ店を、一軒も見落とすことなく見て回った。

しかし大変に残念ながら店は見付からなかった。
見つからないに決っているだろうとは言ってくれるな? 動物と妖怪をこよなく愛する奴が一緒なら、もしかすると見付けられるかもしれないとオレは夢見ていたのだから(笑)

「仲見世の裏通りにもう一つ裏通りが出来ていないかな?」
「出来ているかもしれないが、探すにはもう時間が遅いな」
「ううーん、残念」
「見付けられたら、あの埋蔵金で狐のお面を買って貴方にあげられたのにな」
「そんな事を考えてくれていたの?」
「ああ、貴方がスイカを買ってくれたように、オレも貴方に何か買いたいって思っていてな」
「そうなんだ?」
「はは、恥ずかしいが何も良いものが浮かばなかったが。カキ氷器が良いか、リンゴ飴が良いか、ホットプレートが良いかって、ずっと」
「ありがとう! ちっとも気付かなかった。お前がそんな事を考えてくれていたなんて、それだけで十分なプレゼントだよ」

奴のその言葉はとても嬉しかった。
しかし同時に「しまった!」だった。何せプレゼントを決められずに弱音に逃げたみたいで、情けなくなって。

だからオレは言った。「ああ、悔しいぜ」と。
奴は笑った。そして言った。「本当はないお店の狐のお面、いつか買ってね」と。

さてオレは喜ぶべきか?

奴が心から「わあ!」と言ってくれるものは何かを知る事ができた。
しかし、それを売っている店に辿り着ける自信がない。むしろますますハードルが上ってしまったようで、はてさてどうしたものか(笑)

そうそう、あと一つ、奴に喜んで貰えた事があった。

「貴方が最近のお気に入りのショップ、先週末から40%~オフセールをやっているぞ」
「わあ! 行かないと!」

良かった良かった。

==========

という訳で、
この夏を楽しくする為に皆さんも大切な人にサプライズプレゼントをされてはいかがですか?

それでお相手が「わあ!」と喜んでくれたなら、何をプレゼントされたのか是非ともオレに教えて下さい。ありがたく参考にさせて頂きます(笑)

では、今宵も楽しい夢を。
明日も幸運に満ちた1日となりますように。

おやすみ。

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天気の良い休日だから楽しく悩みましょう
Mon.27.06.2016 Posted in 恋愛
休日の外出前に、ごきげんよう。

レトロなカキ氷器、もんじゃ焼きもたこ焼きも作れるホットプレート、アイスクリーム、ビーチボール、水筒、ビールサーバー……。

昨日は仕事をしながらずっと埋蔵金(の一部)の使い方を考えていたが、結局どれもボツ案となった。

難しいな。
奴に今年初のスイカを取られたのが非常に悔しい(そもそもオレは考えも付かなかったが汗) それと同等の金額で、奴が「わあ!」と言ってくれるものはないだろうか……。ベンガルにゃんこでもプレゼントすれば確実に奴は「わあああ!!」だが、桁外れに予算オーバーだし突然すぎて怒られるだろうしな(汗)

昨日は久々にお会いするお客さんと話をした。
その会話の中、オレはどさくさに紛れて「夏にもらって楽しい気分になるものってなんでしょうね?」と訊いたのだが、そのお客さんの回答が「夏は暑さのせいで血液の流れが良くなって汗をかいて無駄な塩分が出るから血圧が下がって、その数値を見るのが嬉しいから血圧計」だったので参考にならなかった。

今日はこれから奴と待ち合わせて映画を観るが、埋蔵金のことで映画に集中できなさそうだ。

今日も良い天気だ。
雨の日が嫌いという訳ではないが、こんな日には晴れていてくれた方が嬉しい。

「夜まで天気かな?」
「予報では天気だぞ。明日は雨だが」
「そうか……。天気が良かったら夜景を見ながらご飯が食べたい」
「良いな、そうしよう」
「どこが良い?」
「色とりどりの屋形船を見ながらってどうだ?」
「そうしよう! 楽しみだ、行ってきます!」

今朝も奴は元気に仕事に出かけて行った。
今もなおオレとの約束を楽しみにしてくれて、オレはとても幸せだ。

今夜は夜景を見ながらカクテルで乾杯しよう。
その時、奴に埋蔵金で買った素敵なものがプレゼントできたら……。しかし何も浮かばい(振り出しに戻る)

ちょっと早く家を出て、日光を浴びて脳の動きを良くさせながらブラブラするか。
猫のご飯を買っておいて欲しいと奴に言われたしな。

そういえば猫のご飯といえば、シロ子とガーナ子に大変な事があってな……。それはまた明日か明後日にでも書こう。本当に大騒ぎだった。

という訳で、
皆さんも楽しい午後をお過ごし下さい。
大切な人への楽しいプレゼントにお悩みの方はオレと一緒に悩みましょう(笑)

では、皆さんの幸運を祈っています。
また明日。

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夢見る埋蔵金
Sat.25.06.2016 Posted in 恋愛
その日、奴は自分の部屋の大掃除をした。以前の仕事で使っていたものを完璧に整理するのだと言って押入れの中を重点的に。

ガタガタバサバサと物音がした。
大変そうだと思って「おーい、手伝うぞ?」と声を掛けたが、よほど作業に熱中しているのか返事は返ってこなかった(汗)

そういえば奴はそういう性格だった。
熱中すると頭がシェルターで囲われたようになって他のことにまったく反応しなくなる。時にそれは強固な石頭となってオレを悩ませるが、いつも(愛猫精神に忠実な)オレが先に折れることにしているので全く問題はない。

4時間ぐらいして奴は部屋から出てきた。ニコニコしながら。

「終わったのか?」
「まだ」
「まだなのか。機嫌が良さそうだからスッキリサッパリしたのかと思ったぜ」
「ふふふ。良い物が出てきたんだ」
「良い物?」
「これだよ。覚えている?」

奴は背後に隠していた右手を前に出して『それ』をオレに差し出した。
『それ』は奴が洒落たガラス瓶に猫のイラストを描いて作った、すっかりと忘れ去っていた貯金箱だった。

「懐かしいな! ずっと忘れていたが、貴方は貯金を続けていたのか?」
「ううん、全然。何度か前の大掃除の時に、後でちゃんと飾るつもりで押入れの中に入れてそのまま忘れていた」
「500円と1000円だけを入れていたんだよな? でも途中でオレが大きな貯金箱を買ってきたから……」
「そうだよ! それもあってこっちの貯金箱を忘れてしまったんだ」

海に流れ着いた手紙入りのガラス瓶でも発見したかのようだった。
いくら入っているかな? とオレ達は興味津々で瓶の蓋を取った。そしてクッションの上にコインと紙幣を並べて数えてみたら……。

「さすが500円&1000円貯金だな。そんなに長く貯めていなかったのにちょっと良い金額だ」
「そうだね。もっと少ないかと思った。で、これ、どうする?」
「貴方の貯金箱だから貴方が使うと良いぞ。この間買った服に合う帽子や靴が欲しいって言っていたしな。思わぬボーナスが入って良かったじゃないか」
「半分はお前が入れたから半分ずつ使おうよ。それとも新しい貯金箱に全部入れちゃう?」

発掘した埋蔵金の使い道を巡ってオレ達は話し合った。
大掃除で奴の額に汗が浮かんでいたので、オレは良く冷えた炭酸水を持って来たりして。ついでにレモン汁を絞って入れたりして。

結局、決まらなかった。
7月と8月にはたくさんのイベントを予定しているので、その時のご飯代にしようという意見も出たが、そんな普通の使い方をするのも勿体無くてオレがストップを掛けた。埋蔵金を掘り当てた! と2人で舞い上がったのだから、それに相応しい使い方をしたいなと。

「難しいね」
「きっと今決めるべき事じゃないんだ。ずっと貯金を守っていた猫さん(瓶に描かれた猫)がまだ使ってはいけないと言っている。だから決まらないんだ」
「そうなの? お前はたまにファンタジックな事を言うよね」
「間違いない。使うタイミングが来たら猫さんが教えてくれるぞ。どう使えば良いのか」
「判った。じゃあ猫が使っても良いよと言うまで待とうか」
「ファンタジックな話を信じたのか?」
「猫を信じるのはオレも同じだから。それに埋蔵金は出来るだけ楽しいことに使いたい」
「良し。この貯金箱は可愛いからまだ手を付けないで飾っておこう」
「ひょっとしてお前、このまま飾っておきたくて何も浮かばないんじゃない?」

そうかもしれない、とオレは思った。
奴の描いた猫はキュートで、その中にお金がたくさん入っていると『猫に小判』といった豊かなイメージが浮かぶのに、そのお金を取り上げては可哀想に思えたのかもしれない(本来、猫に小判とは豊という意味ではないが、猫が小判を咥えていたらモフモフの幸運を招いてくれそうじゃないか)

「何か良い使い方を見付けられたら良いね」
「楽しい事に使うなら何でも良いのかもしれないけどな」
「そうだね……」

奴が大掃除を再開させても(オレはその手伝いをしながらも)、埋蔵金の話題が続いた。

その内に奴は言った。「明日ちょっとだけ使っても良い?」と。
オレは了解した。一体奴がどんな使い方をしてくれるのか、楽しみに思いながら。

そして今日、オレは午前中の仕を終えて帰宅してみると……。奴は大きなスイカを抱えてオレを出迎えてくれた。「今年初めて買ったスイカだよ。あのお金で買ったんだ」と言って。

これはやられたとオレは思った。
今夏初のスイカを買ってサプライズにしてくれるなんて、特別に楽しい気分になるに決まっているじゃないかと。

「アメージング! 嬉しいぜ!」とオレは言ってスイカごと奴を抱きしめた。
奴は笑って「良かった」と言って、オレの頬に二回キスをした。

「大きなスイカだな。持って帰るの大変だったろ?」
「あはは、ちょっとね。お前もオレもスイカが好きだからすぐになくなるよ」
「そうだな。それにスイカって大きい方が美味しそうに見える」
「大きい方が楽しそうにも見えるよね」
「同感だ。今年もスイカ割りをしような」
「うん、必ずしよう」

スイカは良く冷えていてとても甘かった。
埋蔵金で買った事を思えばますます特別に美味しく感じた。

オレも埋蔵金を少しだけ貰って奴にお礼がしたくなった。
しかしどんなサプライズをすれば良いだろうな? 奴のように気の利いたことが浮かばないのでさっきからずっと考え込んでいる(笑)

==========

という訳で、
夏至を迎えてすっかり夏だぜ。

蒸し暑い日にはカキ氷が美味しそうで、食べたいと思いつつも今年はまだ一度も食べていない。

そうだ、今夏初のカキ氷を奴に……と思ったが、スイカと似たような感じだしな。もうちょっとひねりが欲しい(汗)

カキ氷は埋蔵金ではないお金で食べよう。
もっと早く食べたかったが、どうにも世間が騒がしくて、そんな時間を取るのもままならなかった。

みなさんはバテずに元気に過ごされているか?
明日の日曜日も良い日になるように応援しています。

では今宵も楽しい夢を。
おやすみ。

■急な仕事が相次いでお返事が遅くなって申し訳ありません(泣) 皆さんからのコメント、本当に心から楽しみにしております!

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ストロベリームーンが招いた幸運?
Tue.21.06.2016 Posted in 恋愛
手間の掛かる書類が上ったところで、ごきげんよう。

昨夜(20日)は奴と待ち合わせをして浅草で晩ご飯を食べた。
昼過ぎまでそんな予定はなかったが、奴が送ってきたLINEに『スイカが食べたい』の一言があり、それに対してオレが『スイカのパフェが食べたい。もんじゃ焼きも』と返して話がまとまった。

雷門付近で落ち合ったが、まだまだ日が高かった。
晩ご飯には早すぎる時間だったが、夕食時まで待って混雑して並ぶのも嫌だったので早めに済ませる事にした。

「シンプルなのをベースに色々とトッピングするか?」
「餅は必ず入れよう。あと明太子」
「それなら明太もちチーズもんじゃが良いな。オレはカレーもんじゃにする」
「良いね! あとね、骨付きソーセージと冷やしトマトも食べたい」
「良し。まずはビールだな」
「ビールだよね」

店内の賑わいと鉄板の熱気、その中で飲む冷たいビールは最高に美味しかった。
2人でもんじゃ焼きを食べるのは二年ぶりぐらいで(お好み焼きは寒い間ちょくちょく行っていた)、奴は喜々として『焼き役』に励み、オレはその手伝いをした(笑)

「上手くなったな。土手から汁が溢れなかったぞ」
「この焼き方の説明書き、判りやすくて良いね」
「もんじゃ焼きってお好み焼きとは違ってちょっとコツがいるから、こういうのがあると初心者さんに優しいよな」
「味も美味しい。また今度来て違うメニューも頼みたいな」
「同感。また早く仕事が終われる日に待ち合わせるか」
「そうしよう」

2人で飲んだビールは1本。
もっと飲みたかったが、この後すぐにデザートを食べに移動するので控えた。

デザートはフルーツパーラーで頂いた。
混雑しているかと思ったが上手い具合にすぐに席に案内してもらえた。

そして先日からどうしても食べたかったスイカのパフェを食べたのだが、見た目にも味にも品があってとても美味しかった。甘い果汁たっぷりのスイカ、ミルキーでふんわりとした生クリーム、みずみずしいスイカ味のジェラート、それらパフェを構成しているどの部分を食べても大満足だった。

「メロンも美味しいよ。お前も食べてみて」
「じゃあメロンを一切れと、ジェラートも……。これも甘いな。旨い、メロンジェラートも良い味じゃないか」
「ね?」
「外国人客(旅行者ではない)が多いから良い予感がしていたが、大当たりだったな」

もんじゃや鉄板焼きで満腹になった後だったが、オレも奴もパフェをペロリと食べてしまった(サイズが大きすぎず手頃だったのも良かった)
カラになった奴のパフェの容器を見てオレはふと思った。かつては甘いものをまったく食べなかった奴だが、今では当たり前のように食べるようになったな……と。

明らかにそれはオレの影響だ。
オレが途中から甘いものを好むようになったから奴も釣られて(時にはオレに勧められることもあって)食べるようになり、今ではすっかりデザートを口にする習慣が出来上がってしまったのだ。

「パフェ、美味しかったな」
「完熟マンゴー(時価で昨日は3300円)はどんな味なんだろうね?」
「食べたいか?」
「興味ない?」
「ある。苺も美味しそうだから食べたい」
「じゃあ次回はマンゴーと苺ね」

デザートを口にする習慣どころか、自らデザートを食べる予定を決めるようにもなったようだ(笑)

もっともオレも奴から色々な影響を受けた。
爪の手入れをするようになったり、靴下と下着のブランドを変えたり、心の内を声に出して話せるようになったり、より猫を好きになったり。

出会ったばかりの頃は激しい恋心を抱いていても習慣や好みが合わなかったりしていたが、5年以上の歳月を掛けてそんな歪(いびつ)な部分が削られていって丸くなったのかもしれない。喧嘩や口論をしながらゴツゴツとぶつかり合った末に。

「これからどうする? 外はまだ少し明るいから帰るのも勿体無いな」
「時間があるなら買い物がしたい。夏のニットを買いたいんだ、それに合わせたパンツも」
「良いぞ。どこで買う?」
「ここから近いし、七夕飾りが出ているようだしソラマチに行きたい」

オレは了解してメトロで移動しようと奴に言った。
しかし奴はバスで行きたいと言った。上野・浅草~スカイツリーを循環しているスカイツリーシャトルを使って。

少し前に初めて利用して以来、奴はこのバスがお気に入りだ。
いつも混雑しているメトロを使う手間が省けるし、何よりガラス張りになっている天井からスカイツリーを含む景色を眺めるのが好きだからだ。

徐々に夜になってゆく空を見上げながら移動するのは楽しかった。スカイツリーの青い照明が次第にハッキリと映えて行き、奴と共に「良い眺めだな。観光客になった気分だ」などと呟いた。

ソラマチに着き、奴はベージュ系のニットとパンツを買った。それから夕食のものも買い、夜風に当たって一休みしようと野外に出た。

その時、

「月」

と奴が空を指差した。
見上げれば赤みがかった丸い月が浮かんでいた。薄雲で少し霞んでいたが、それがまた暑かった日の夜に相応しい情緒を感じさせた。

「赤いな。満月か?」
「満月かな? あ、そういえばストロベリームーンだってお前が言っていなかった? 確か20日だったような」
「ああ、そういえば」
「そうだよ、ほら見て」

奴はスマホでストロベリームーンの記事を探してオレに見せてくれた。

ストロベリームーンの夜は奴を誘って食事でも……などとオレは思っていたが忙しさですっかりと忘れていた。だから偶然にも奴を誘うことになったのは思い掛けない幸運だった。忘れていたお陰で空に一番近い場所であるスカイツリーの足元で苺色の月を眺めることになったのは、何やら運命の悪戯めいたものを感じて嬉しくなった(笑)

「凄い偶然だ。このタイミングで外に出てストロベリームーンを見付けるなんて仕掛けられた偶然としか思えない」
「あはは、本当だね。急に新しい服が欲しくなって良かったよ」
「貴方のお陰だな。ストロベリームーンが貴方に幸運を運んで来ますように」
「お前が浅草でご飯を誘ってくれたお陰だ。お前にも幸運がありますように」

ストロベリームーンの効果は「好きな人と結ばれる」だ。だから既に結ばれている(と言っておこう)オレ達には無用な効果……とは限らない。

何せ2人の人間がずっと仲睦まじく生きるのは難しい。心がしっかりと結ばれていても、(相性的な意味で)身体がしっかりと結ばれていても、その他の部分の結びつきが緩ければいくらでも仲違いを起こしてしまう。

だからオレは祈った。喧嘩や擦れ違いを何度となく起こしてもオレ達が結ばれ続けていますようにと。
恋する心を映した苺色の丸い月のように、いつかオレ達も円満であたたかな結び付きに満ちますようにと。

==========

という訳で、
たまに起きる偶然が運んだ幸運というものは良いものだな。

しかしかつてのオレならこういうイベントを忘れることはまずなかった。オレはこのブログで様々な事を奴に望んでいるが、自分こそ奴に様々な満足感を与えてやれているのかと思えば非常に自信がなくなる。反省だ。

それにしても急に夏らしい気候になったな。
今日は途中から晴天になったものだから仕事を放棄して遊びに出たくなった。まあ遊びに出たくなるのは毎度のことだが。

皆さんも楽しく過ごされているか?
梅雨なので天気は崩れやすいが、雨の日は艶やかな紫陽花を見て心楽しくお過ごし下さい。

では今宵も良い夢を見られますように。
おやすみ。

■お礼。コメントをありがとうございます!明日、返させて頂きます。

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釣瓶落としの夜 3
Sun.19.06.2016 Posted in 恋愛
奴に了解を得た訳ではなかったが躊躇はなかった。
仄かな灯りに照らされた奴の顔は心地良さそうに恍惚としていて、奴はオレの全てを無防備に受け入れてくれると感じた。

唇を重ねればその感触はとても艶めかしく、これまで押さえてきた感情が一気に開放された。
止めどない熱く愛しい気持ちだった。恋人関係を解消した時以来、こんな風に奴に口付けることはなかった。既に愛撫は始まっているように重ねた唇をじっくりと啄ませ、やがて舌を滑り込ませて絡ませ合うキスをすることは。

奴の服を乱しながら白い肌を弄れば、奴は徐々に息を荒げていった。
皮膚が熱くなっていた。鼓動が大きくなって胸が震えていた。蚊帳を通して淡い灯りにその肢体を照らされ、奴は低い声で喘ぎながらずっとオレを見詰めていた。

久し振りだから恥ずかしと奴は言った。だが細めた目には悪戯な笑みが浮かび、オレの喉仏や鎖骨にキスしながらオレの服のボタンを外して行った。

セックスが楽しい行為であることを数ヶ月ぶりに思い出した。
オレも自ずと笑みが込み上げ、お返しとばかりに奴の耳を舐めた。そこを愛撫すれば決まって奴が歓喜の声を震わせると知りながら。

互いに全ての肌を晒して身体を重ねた。
艶やかな赤と錦(にしき)の座布団は古めかしい遊郭の褥(しとね)を彷彿させ、その上で足を強張らせて腰を揺らす奴の姿はますます淫らに見えた。

オレは夢中だった。
しかし不意に我に戻された。身体を繋ぐ為に使うものを持ちあわせていない事に気付いて。確か一ヶ月程前までなら常に所持していたが、奴とは当分その機会はないものだと諦めて持ち歩かなくなったのだ。

黙っていようかと思った。少々無理をして、何とかして。
もっとも流石にそんなことは出来ずに奴に囁いた。非常に格好が悪かったが、無い、と。

すると奴は笑って言った。「ずっとポーチに入れたままだから持ってる。ケア用のオリーブオイルもある」と。
本当は妖魔に取り憑かれたような陶酔感のままに進めたかったが、まあ致し方がなかった。オレは奴のポーチからそれらを出して、久々にオレを受け入れてくれる奴の身体を傷ませないようにと馴染ませた。

この時間が終わらなければ良いと思った。
何度となく快楽に堪え、少し触れれば途端に爆発してしまうような限界を迎えるまで引き伸ばした。

しかし最後の迸りを堪え続ける事も出来ず、その瞬間を迎え、オレは次第に昂ぶりが引いていく感覚に限りない虚しさを感じた。あんなにも歓喜して想いの限りに激しく身体を繋げたというのに、その時間はなんて刹那的なのだろうかと。

さっきまで妖艶に見えていた蚊帳の中の光景が、ただ長閑なだけのものに思えた。そして蚊帳の外に見える山々の景色も、全ての事を終えて眠りに就く静かなものに見えた。

これを機にオレ達の関係を元に戻さないか?

勇気を持ってオレは奴にそう告げようと思った。
だがオレは奴の言葉を信じて待つと約束をした。決してこちらからは催促せず、そんな気分になった時にだけ好きにオレを求めてくれて構わないと。

だから言葉を飲み込んだ。
奴の胸にキスをして、絶頂を迎えながらオレの名を呼ぶ奴の声を限りなく恋しく思いながら、この夜の幸福な一時に別れを告げた。

「タオルを濡らして持ってくる。お湯が使えないから冷たいかもしれないが」

「大丈夫だよ。お前が戻ってくるまでオレは座布団を片付けておく。蚊帳も」

「ああ……。いや、座布団も蚊帳もオレが片付ける。貴方は身体を休ませていてくれ」

「ありがとう。優しいね」

せめて今夜はこの家に泊まれたら……と思ったが、そうすると後ろ髪を引かれる余りに余計な我儘を奴に言ってしまいそうだから、これで良かったのだとオレは未練を切り捨てた。

二階を片付けて、必要な書類を持って、最後にキッチンを越えたところにある風呂場を覗いた。ここにも奴に見せたいものがあったから。

特徴のある浴槽を使っていたのであの頃と変わっていないようにと願ったがガラリと近代的な浴槽に替えられていた。ガッカリしたが仕方がなかった。何せあの浴槽は、オレがこの家に遊びに来ていた頃から古く……。

「木の浴槽で、蓋も木で、良くあっちこっちからキノコが生えていたんだ」

「キノコ!?」

「ああ、キノコ。湿気った木に生えるから生えたんだろうな。窓からキノコの胞子が飛んできて」

「珍しいね……。残念だ、見たかったな」

「すまない、見せたかったぜ。じゃあオレ達の風呂を木に替えて、キノコの胞子をくっつけて育て……」

「いや、それはしなくて良いよ。キノコは可愛いかもしれないけど」

「そうか。祖母が言っていたが食べてはいけないキノコだったようだしな」

「そんなのが生えて大丈夫だったの?」

もしかすると大丈夫ではなかったのかもしれない。しかし祖父も祖母も平然としていたのでオレも食べなければ平気なのだと思っていた。さすがに初めて見た時には不気味だと思ったが。

家の外に出れば冷めた風がそよいでいた。
来た時は蒸し暑かったのに、ほんの数時間の間に気温が下がって風が出たようだ。

少し肌寒く感じたので奴に訊いた、「寒くないか?」と。
だが奴に訊き返された。「平気。お前こそ寒くない?」と。

本当に寒い冬を除いては、こういう時オレは強がって寒くないと答える。しかし今夜は、もう少し本音を言っていたくて素直に答えた。家の鍵を締めてから、「寒いな。上着を持ってくれば良かった」と。

その時のオレの胸の中は、奴の事と、もうこの家に来ることはないだろうという寂しさがないまぜになっていた。
奴はそれを察して同情してくれたのか、身体を寄せてオレの手を握った。オレはその手を握り返して軽く笑った。奴のオレに対する思いやり深さは今も変わらなくて、それが嬉しくて、くすぐったい気分になって。

「またここに来れないのが寂しいね」

「この家を気に入ったのか?」

「とても」

「蚊帳なら買うぞ?」

「買おうよ。井戸は無理かな?」

「ちょっと難しいな」

「そうだよね。それから夜の田園や山の景色がとても素敵でね。だからまたここに来たかった」

「オレも来たかったぞ」

もしもまた、あんな思い掛けない一時を過ごせるなら……。

オレはそんな気持ちを込めて言ったのだが、奴はどうだったのだろう?
もしも奴も、少しでもあの一時を恋しく思っての言葉だったなら、もうオレはそれだけ良い。少なくても今はそれだけで。

あの家が取り壊されるのはもう少し先だ。
その前にもう一度奴を誘ったら、下心が見え過ぎて呆れられてしまうか。

最後までお読み下さってありがとうございました。

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釣瓶落としの夜 2
Fri.17.06.2016 Posted in 恋愛
一階を見て回り、庭を見て回り、最後に残るは二階と浴室だった。

この家の二階の作りは大雑把だ。襖を閉めれば半分に仕切られるが、だだっ広い和室が一つあるのみだ。しかし、そんな作りだからこそ見られる素晴らしさもあった。

オレ達は暗い階段を登って二階に来た。そして古めかしい曇りガラスの戸を開けて数十畳の和室に入った。

昔とほとんど変わっていない懐かしい光景だった。ここもまた青い畳と木の匂いに満ち、そしてオレもまたここで過ごした時の数々の出来事を頭に蘇らせた。10年以上、一度足りとも思い出しはしなかったのに。

「わあ……広いね。純粋な和室だ」

「この家に来るとオレと妹と母はここで眠ったんだ。親父は遅くまで祖父と話をして一階で寝た」

「へえ、こんなに広い部屋で三人だけ。のびのびと寝られたね」

「ああ、殿様になった気分だった。で、この窓を開けるともっと気持ち良く眠れてな」

「窓を? 素敵な景色が見られるのかな?」

その部屋の2つの方向は全面障子戸になっていて、そこを開くと、畑と山が延々と連なる景色が見えた。
朝には緑の作物の上を飛び舞う白鷺、夜には怪しく灯る明りを浴びてざわめく山の木々、そんな光景を眺めながらオレは時間を忘れて様々なものに心を馳せさせたものだった。オレが自分だけの時間を何よりも好きになったのは、ここでその楽しさを覚えたからなのかもしれない。

「灯り、今もあそこにあるね」

「本当だ。あれって何の灯りだったか。教えてもらったが忘れてしまった」

「山の妖怪がこっちに来ないように灯りを照らしているとか?」

「良いな、それ」

「ふふふ、妖怪の話でもしようか? お化けじゃないから怖くないよね?」

「良いぞ、実はこの家にも妖怪が出るって話があってな」

「そうなの? 聞きたい」

「そういえば貴方って日本の妖怪に興味を持っていた時期があったな。ちょっと待ってくれ、立ったまま話したら疲れるだろう? 押入れにまだ座布団はあるかな……」

オレは押入れを開けて中を覗き込んだ。かつてはここに客用の座布団や布団が入っていた事を思い出して。
果たしてそれらは今もあった。オレが「あった」と言うと奴も覗き込んできて、「カラフルな座布団と布団だね」と言った。

「クッションの代わりにな」

「お前が泊まった時に使ったもの?」

「柄まで覚えていないが、さすがに違うだろう。20年も経っているし」

「そうなんだ。じゃあそれに座っても懐かしい気分にはならないね」

「この押入れから出てきたってだけで十分に懐かしいぜ。子供の頃、この中に入って探検とかやったな。何か面白いものが出てこないかって」

「何か出てきた?」

「ああ、宝物が出てきた」

「どんな宝物?」

「ガラスケースに入った貝殻とか和人形とか。木箱に入った万年筆とか。今もあるかな……」

オレは座布団を全て取り出して奥の方を探った。
子供の頃に発見した宝物は残念ながら出てこなかった。だがその代わり、非常に懐かしいものが出てきたので奴にそれを見せた。

「これ、何だと思う?」

「網? まさかボンテージグッズ……」

「違う違う! これは蚊帳(かや)っていうんだ。天井から下げて、その中に布団を敷いて寝る」

「ああ、知ってるよ! ずっと前にお前が教えてくれたよね。蚊を入れない網でしょう?」

「覚えていてくれて嬉しいぜ。今も天井にはフックがあるから掛けられるぞ」

「手伝うから掛けて見せて」

オレ達はピクニックに来てテントを貼るような気分で蚊帳を設置した。部屋の隅にあった踏み台を持って来て、奴はそれに上って蚊帳の紐を上手にフックに引っ掛けた。

久々に見る日本の夏の寝床だった。
よりそのムードを出す為に布団の代わりに座布団を中に並べて敷いて、部屋の灯りを小さく落とし、中に入って座布団で作った布団の上に横たわって天井を見上げた。

「アジアン系のホテルにあるような天蓋みたいなものかと思っていたけど、違うね」

「ちょっと違うな。この中で窓の外を見ると不思議な感じがしないか?」

「怪しくて淫靡な感じがする。ワクワクするようなドキドキするような」

「オレも子供の頃にそう思った。あ、しまった」

「何?」

「大人になったらこの中で酒を飲みたいと思っていたが、そんな事すっかり忘れていたから酒の準備をしてこなかった」

「ここで飲んだらきっと美味しいよ。今から買いに行く?」

「コンビニなら車を走らせて10分ぐらいのところにある。だが今夜はホテルに行くのも車だから、今から酒を飲んだらマズいな」

「ここには泊まれない? 布団もあるんでしょう?」

「ずっと使っていない布団だから止めておこう。20年ぶりのこの景色を眺めるだけで我慢して」

「残念だけど、そうだね。……でも、こうしているだけで酔ったみたいに気分が良いよ。蚊帳のお陰で不思議な気分で、妖怪に妖力を使われたような」

「そういえば妖怪の話をするんだったな……」

「する?」

「山の向こうの怖い妖怪に気付かれないように小さな声で話すんだ」

「山の向こうの妖怪は身体も耳も大きくて、声を潜めないと気付かれてしまうんだね?」

「そうだ。たった今オレが考えた設定だが」

「あはは」

「しーっ」

「ふふ……しー」

実は、蚊帳の中に入った時からオレは悩ましい気持ちに取り憑かれていた。
奴との関係はあれから変わらず、ずっと奴を抱くことを忘れていたが。いや所詮は忘れた振りに過ぎなかったが。

だが蚊帳の中に入った時、オレ達を隔てるあの約束が有耶無耶にされる予感がした。
この妖しさと秘密めいた雰囲気に包まれた瞬間、互いに日常を忘れ、あの約束も忘れて、高揚して溶け出すような気持ちのままにこうなる事を。

3に続く。

2で終わらせるつもりが長くなりました。
本日もお読み下さってありがとうございます。

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釣瓶落としの夜 1
Wed.15.06.2016 Posted in 恋愛
「近々爺さんの家に行ってくる」

「それって前から言っていた用事でだよね?」

「ああ、ずっと放置していたが、そろそろ整理しなくてはならなくてな」

「いつ行くの? オレも行って良いの?」

「来てくれるのか?」

奴が一緒に来てくれるのは嬉しかったが申し訳なかった。
何せ祖父の家は山と畑に囲まれた田舎で、家の中でも靴を履かなくてはならないという手間の掛かる古い作りで、ほとんど面白みがなかったから。

「来ても退屈だぞ?」とオレは念を押した。
しかし奴は「日本の田園を見てみたい」と言った。田園という言葉に浮かぶようなお洒落な雰囲気もないのだが……。

仕事の後に向かった為、祖父の家に着いたのは19時だった。
相変わらず寂しい所にポツリと建っている家だった。誰も住んでいないので窓から灯りが漏れることもなく、この季節ではまだ虫も鳴いておらず、ただただ静寂と夜の闇に包まれる佇まいだった。昔は祖父に雇われた人が遅くまで仕事をしていたり、農耕車を含めて何台もの車が庭に停まっていたのだが。

「静かだね。畑が凄く広いけど、これ全部お爺さんのだったの?」

「ああ、後ろの山もな。今じゃオレの親父の兄貴連中のものだ」

「お前の分はないの?」

「ない。親父が幾らか残してくれたが放棄した」

「ああ……そういえば言っていたね。お前の話を思い出したら、この豊かな田園の景色が寂しいものに見えてきたよ」
「ははは」

取り敢えずオレは家の中に入って電気を点けることにした。隣家も街灯もない真っ暗な状態では、まるでこれから肝試しでも始めるかのようだったから。

思えば自分の手でこの家の鍵を開けるのは初めてだった。この家を訪れなくなって20年近く。ここに来ていた頃のオレはまだ子供で、鍵を開けるのは決まって両親だった。

玄関を開ければ黒い土の地面が視界に広がった。まずはそこを通って、靴を脱いで固い木の床の廊下に上がって応接間に入る。懐かしい光景だったが、その空間に漂う土と木の匂いにも懐かしさを覚えた。

家の中はほとんど変わっていなかった。
初めてオレがこの家に来たのは1歳に満たぬ時で(幼すぎて記憶にないが)、最後に来たのは15歳だった。正月だったので祖父からお年玉を貰って、祖母にオレンジジュースを出して貰った。

「R君とMちゃん(妹の名)が来るから買っておいたんだよ」

祖母はオレが行く度にそう言ってオレンジジュースを出してくれた。それが15年近くも続いたものだから、オレはこの家に来るとオレンジジュースが飲めるという認識を植え付けられた。果汁20%のガラス瓶のジュースだ。オレと妹だけではとても飲みきれないのにケース買いされていて、その中に数本だけ炭酸のグレープジュースが混ざっていた。

「なんでグレープは少ないの?」

何歳の時だったが、オレは祖母に訊いた。

「炭酸ジュースは身体に良くないから」

と祖母は答えた。
どちらのジュースも大量の砂糖が使われているので身体への悪影響はさほど変わらないと思うが、オレと妹の健康を案じてくれる気持ちが嬉しかった。実は母親が健康よりも西洋かぶれな流行を重視した食事ばかりを作っていたので、そうした事を心配してもらうのは新鮮な感じがして。

オレはそんな事を思い出しながら応接間の隣のキッチンに入った。そこには大きな冷蔵庫と、その横のスペースにはジュースケースがあったのだが、どちらも既に片付けられてなくなっていた。オレが最後にここに来て帰った時にはまだたくさんのジュースが残っていたが、あれはどうなったのだろう?

「オレンジジュースは、流石にもうないな」

「今も売っているジュース?」

「売ってるぞ。明日の帰り道に買うか」

「買う。飲みたい」

「果汁100%じゃないし甘いから、貴方の口に合わないぞ」

「たまにはそういう味も悪くないよ。この家みたいにレトロな味がしそうだ」

「まあ、そうかもな」

オレ達は再び黒土の廊下を歩いて、キッチンを挟んで奥にある祖父の部屋に入った。その部屋の畳は新しいものに取り替えられていた。本もノートも書類もきちんと整えられて机の上や横に並べられていた。

祖母が片付けたのだろう。自分よりも先に逝ってしまった祖父を偲びながら。
オレはふと、ずっと昔に亡き父親から聞かされた祖父と祖母の話を思い出した。そしてそれを奴に話した。とても悲しい話だが嫌いになれない話だと言って。

「最初の夫からの暴力と生活苦が原因で祖母は疲れきってしまい、それで2人の子供を──。だが出所した後でオレの祖父と知り合って、祖父は全てを承知の上で祖母と結婚した」

「辛い人生だったんだね。でもお前の祖父さんと巡り会えたお陰で生まれてきた幸せを感じることが出来たと思うよ」

「そうだな。祖父も愛人の子として生まれて、若い頃は本妻に酷く虐められて、挙句に家を追い出されて散々だったようだ。祖母と知り合う前に結婚していたが、その奥さんは病気で先立ってしまったしな。だから相手の辛さや寂しさが判る人だったのだろうな。オレが子供の頃に亡くなってしまったが、もう少し色々な話をしてみたかった」

「うん。きっとお前にたくさんの事を話してくれただろうね」

祖母は祖父との間に子供を作らなかった。作れなかったのかもしれない。代わりに猫を飼い、我が子のように可愛がった。

祖母は祖父に守られ、日に数時間のパートに出かけ、猫達と心穏やかに過ごしたのだろう。それで満ち足りていたのかもしれない。だがオレと妹をとても可愛がってくれていたことを思えば、15歳の正月を最後に何の連絡もしなくなったのは余りに薄情だったと後悔している。

今なら子供の頃に頂いたジュースのお礼にと、祖母に(祖父にも)ささやかなプレゼントを渡せたのに。これを書いている今になって急に思い出したが、祖母はオレ達が帰る時にいつも小遣いをくれて、車が見えなくなるまで見送ってくれた。その時、父は運転をしながらポツリと零した。「おふくろ、本当は寂しいのだろうな」

不覚だ。祖母が亡くなった知らせを聞いた時も何も感じなかったくせに、今になってとても悲しい。誰かが言っていた。若い頃はたくさんのことに気付けなくてたくさんの見落としをして、取り返しの付かないほど後になってそれに気付いて後悔すると。どうやらそれは本当のようだ。もう何も出来なくなってしまった今になってオレはお二人にお会いしたくて堪らない。

余談だが、オレの母は祖母の飼っていた猫達が産んだ仔猫を引き取り、それから我が家に猫を飼う習慣が根付いた。母はオレが生まれる前に仔猫を引き取ったので、オレが生まれた時には既に数匹の猫が家にいた。

偶然にも奴も似た環境の中で生まれた。オレに安堵を感じて惹かれたのは、その事が大きかったと奴は言っていた。だからもしも祖母が仔猫を飼っていなかったらオレは奴に振られていた可能性が高い。

「もう真っ暗だが外を見てみるか? 庭と裏庭の灯りを付けるから」

「見たい。今夜の風は爽やかで気持ちが良いし」

「良し。地面がデコボコしているところもあるから、足元に気を付けてな」

オレ達は祖父の部屋から通じる扉を潜って外に出た。
庭には奴に見せたいものが2つあった。
一つは、庭の端にあるトイレ。
もう一つは、裏庭にある井戸。
どちらももう埋め立てられて使えなくなっているが、思い出話しをするには十分な形を保っていた。

「子供の頃、このトイレが怖くてな。灯りはこの裸電球一個で、周りは畑と山で真っ暗で」

「お前は怖がりだからね。この小さな窓からお化けが覗いたらどうしようってドキドキしたんでしょ?」

「その通りだ。だがそれだけじゃないぞ。汲み取り式のトイレだから便器から手が出てきたらどうしようと怯えたり、あと夏休みに来た時には巨大な蛾が入ってきて悲鳴を上げながら逃げた事もあった」

「あはは、便器から手はベタなホラーだね。でも、蛾!? そんなに大きな蚊が出るんだ?」

「こういう田舎の山に出る蛾はデカイぞ。トイレの灯りに誘われて寄ってくるんだ」

「なるほど、灯りってここしかないからここに集中するんだね?」

「ああ、羽を広げて20センチはあったな。それが顔を目掛けて飛び掛ってくるんだ!」

「そんなのがいきなり来たら怖いね!」

「驚いたぞ。しかも不気味な色の蛾でな、もうトイレどころじゃなかった」

「OMG! トイレに落ちなくて良かったよ!」

「落ちたら悲劇すぎるぜ……」

次に裏庭に回って井戸を見た。
半端に工事がされたようで足場が悪くなっていたので、奴の手を引きながら慎重に井戸に近付いた。

「ポンプ式の井戸なんだね。てっきり滑車を使って桶で組み上げる井戸かと思っていた」

「桶とも言うが、釣瓶(つるべ)な。オレが赤ん坊の頃はそれだったが、途中で使い易いポンプ式に替えたようだ」

「釣瓶、覚えた。釣瓶ならスイカを冷やせたね」

「そうだな! あれって一度やってみたいんだよな。子供の頃に読んだ怪談にそんな話があって……」

「スイカが生首に替わっても良いの?」

「そりゃ困る。困るが生首に替わるかどうか興味がある」

「釣瓶はスイカを生首に替える装置じゃないんだよ」

もう水は出ない? と奴は言いながらポンプをキコキコと動かした。水は出なかったが、奴はその音を良い音だと言って何度かキコキコと鳴らした。

確かに良い音だった。その軽く軋む音色は懐かしいような悲しいような。
まだ水が出ていた頃、この辺には青い朝顔が咲いていたとオレは奴に話した。真夏の早朝にここに来たら祖父が朝顔に水やりをしていて、朝日を浴びた青い花はキラキラと光っていた。暑い日になる事を予感した。

おかしなもので、もう20年も経て忘れていたことが次々と蘇った。
過去の姿は半ば形を失っているというのに、記憶の中で正確な形や音がどんどん現れてきた。

夜空を見上げれば星々が輝いるのが見えた。都心では見られない鮮明な瞬きだった。

その夜は近くのホテルに滞在する予定だったが、このままこの家に泊まって見たい好奇心に駆られた。もう1年近く放置されていた家なので、きっと風呂も布団も使えなくなっているのだろうが。

2に続く。

本日もお読み下さってありがとうございました。
申し訳ありません、リクエストのエントリーは後日に書かせて頂くことにしました。

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春猫抄
Mon.13.06.2016 Posted in 恋愛
春の終わりを思わせる蒸し暑い夜、オレは奴と浅草のレストランで待ち合わせをした。

奴は先にテーブルに着いていた。けれどオーダーはまだで、オレが到着したら冷えたビールで乾杯するのだと待っていてくれた。

「待たせてすまない。空腹だろ?」
「お疲れ様。10分も待っていないよ。お腹はグーグーだけどね」
「良し、たくさん食べよう。まずはビールだな」
「お前が来るまで、他のお客さんが美味しそうにビールを飲んでいるのを眺めていた」
「すまない! 今夜のビールは旨いぞ。夜になった今もまだ暑いからな」

オレ達は先にビールをオーダーした。
そしてビールで乾杯した後に料理を頼んだ。

「今夜は何を食べるんだ?」とオレが訊くと、
「猫セット」と奴は答えた。

猫セットとは、ポタージュとビーフシチューとパンとクリームソーダを注文する事を意味する。それが何故猫セットになるかと言うと、全部合わせて金額が2,220円(ニーニーニーと猫の鳴き声)になるからだ。

それを思い付いたのはオレだった。奴に「猫セットだぞ」とレシートを見せながら言ったら、それ以来奴はこのレストランでは猫セットばかりを頼むようになった。もっとも、元からポタージュとビーフシチューが好きだからでもあるのだが。

無事に食事を終えた後、手土産を持って友人宅にお邪魔した。

友人とはボストン君の事だ。少し前に彼は仔猫を飼ったが、なんと最近、その仔猫の友達としてもう一匹仔猫を飼ったのでオレ達は2匹の仔猫を目当てにちょくちょく彼の家に遊びに行くようになった(笑)

二匹は違う種類だが似ていて、まるで髪型の違う兄弟のように見える。

あの人が猫好きになるとは夢にも思わなかった(かつては全ての動物に対して無関心に近かった) 年齢による変化だろうか? それともオレや奴の影響だろうか? 忙しい身ながらも世話を焼かせる二匹を可愛がっている。その様子はまるで親……というよりも歳の離れた兄のようだ。ヤンチャな二匹にじゃれつかれてもクールに相手をしている。仕事の話を電話でしている最中も。

「完璧に慣れたな。二匹とも良く懐いてるじゃないか」
「人懐こい性格だからな。お前のアドバイスの通り、口に合う餌を何種類か見付けたぞ」
「大変だったろ? 何種類の餌を買って試したんだ?」
「七種類だ。まったく食べない餌が残っているが持って帰るか?」
「そうする」

オレとボストン君がそんな話をしている間、奴は二匹の仔猫と戯れていた。一緒に鳴いたり、すりすりし合ったり、転がってじゃれ合ったり。

奴もまた二匹と兄弟のようだった。ちょっと年上のお兄さんという感じ。すると奴とボストン君も兄弟ということになるので、オレも早く猫になって兄弟の輪に混じらねばと可笑しな焦りを感じた。

その夜はオレも奴もボストン邸に泊まることにした。すっかり飲み過ぎて帰るのが億劫になって。

オレ達は客間を借りて、ボストン君は自室に戻った。
時刻は1時で、いつも早く眠っている奴はもう眠そうな顔になっていた。

「そろそろ明りを消すか。オレはまだ少し起きているから先に寝ていてくれ」
「もうちょっと起きてる。でも今日はずっと仕事でモニターを見ていたから目が疲れた。こういう時、猫のお腹に額を当てると治るけど猫はB(ボストン君)の部屋だし」
「あの仔猫ちゃん達はボストン君の行く所に付いて行くからな。目に蒸しタオルを当てるか? 気持ち良いぞ」
「お願い」
「ああ、ちょっと待っていてくれ。ベッドに横になって目をつむってな」
「ありがとう」

オレはポットのお湯をタオルに掛けて温めた。そしてそれを奴の目にそっと載せた。
奴は、気持ち良い! と言った。もっと起きていたいけどこのまま眠ってしまうかも、と。

「よほど目が疲れていたんだな」
「昨日と一昨日はほとんど徹夜だったからね。目が勝手に閉じそうで、モニターに映る文字が全部『ニャー』に見えたよ」
「ニャー? 目が疲れすぎて幻覚か?」
「そんな感じ。目がチカチカしてちゃんと読むのも面倒で全部ニャーに見えてきた」
「ははは。今もしゃべるのも億劫だろう? ニャーで良いぞ」
「ニャー」
「して欲しい事があったら、その時だけは人間語で言ってくれ」
「ニャー、足裏のマッサージもしてくれたら嬉しいニャー」
「良し」

オレは奴の足元に回って肉球……ではなく足裏マッサージを始めた。ロクにツボも押さえられない素人マッサージだが奴にはなかなか好評で、それをした夜は良く眠れると言ってくれる。

片足10分程。両足で20分程。
その間に奴は眠るかと思ったがずっと起きていた。何も語らずに静かだったので「寝たか?」とオレが小声で訊くと、「ニャー」と奴もまた小声で答えた。

モニターの明るさに刺激されて眠いのに眠れなくなる事は良くある。奴もきっとそんな状態なのだろうと思い、オレは奴が眠るまで甲斐甲斐しくお世話をすることにした。

腰と肩もマッサージをして、横になったまま飲めるようにストローを差したストローワインを渡し(流石に奴は笑った)、口元を拭って、冷房で足が冷たいと言ったのでオレの胸に押し当てて温めた。

その時、オレはとある小説を思い出してそのタイトルを呟いた。
奴は「ニャ?」と言ったが、そろそろ眠りに着く頃なのか声が掠れていたので明日話すことにした。

「おやすみ」
「おやすみ」

互いに頬にキスをして部屋の明りを消した。
オレも奴の隣に横になって目を瞑った。今夜は外泊だが奴と一緒なので、自宅に居る時と同じように安心して眠れそうだと思いながら。

しかし数秒後、ボストン君の部屋の方向から(恐らく廊下?)、ダダダダダダ! バーン! ニャニャ! ギャ! という怪音が聞こえた。仔猫たちがじゃれあいながら走ってドアに打つかって鳴いた音だ。

オレと奴は吹き出した。
「今夜は暖かいから元気だね」
「ボストン君も実は苦労していそうだな」
などと言って、何となく身体を寄せあってもう一度キスをして再び目を閉じた。

実はこの春から奴が仕事に就いてオレはちょっと寂しくなっていたが、こうして奴を労って応援する生活が戻って来たのもまた悪くないと思えた。

帰宅するといつも奴が食事を作って待っていてくれた日々は確かに満ち足りていた。オレは土産を買って、今夜はどんな話をしうようと考えながら帰路を辿るのが習慣となっていた。

しかしオレもそうであるように奴も自分の幸せを選ぶのは奴自身だ。その為にも頑張ろうとしている仕事に難癖を付けるなどオレは出来るはずもない。誰しも自由に好きな環境を選べる立場にあってこそ本当の幸せを手に入れられるのだから。

また奴と仕事の帰りに待ち合わせて食事をしよう。
かつてのように、デートをするように、たまには洒落たレストランでも予約して。そして奴の目が疲れた日には蒸しタオルを作ってマッサージをしてやろう。春琴抄の佐助になりきって。

……そういえばそういう機会って激減していたな。これもマンネリ化の原因になるのだろうな(笑)

==========

という訳で、
奴君、お仕事復帰おめでとう!

オレも頑張るので貴方も頑張って欲しい。疲れたらいつでも猫になってゴロゴロしてオレをコキ使って良いからな!

さて今日は生憎の天気だ。雨が降って気温も低くて寒い。
ずっと暖かな日が続いていたので気温差が著しい。
こんな日にこそ体調を崩すので、どうか皆さんもお気を付け下さい。

都内は電車も止まりまくっていたようだな(汗)
午後には天気が回復するように祈って、今夜も皆さんに楽しいことがあるように応援しております。

本日もお読み下さってありがとうございました。
次回は……何を書こう? 以前に頂いたリクエストにしようか。

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うらめしやの間欠泉 2
Sat.11.06.2016 Posted in SM・フェチ
【注意】フェチとSM。過去の話です。奴は登場しません。渡辺さんが登場します。

「嫌だ、殺される……助けて……」

ショーがはじまって早々、ホスト君はそんな呟きを漏らし始めた。どうやらかなり怯えながらも興奮しているようだ。二人の亡霊に襲われ、しかも観客に見られているという、生まれて初めての体験のせいで。
亡霊達も自分よりも若く端正な青年を恐れされることに楽しみを見出したのか、さっきまでの華やかなホステスの顔を完全に消して、死霊のように生気のない目を髪の隙間から覗かせていた。

「……あれ、勃ってるな」
「ビンビンに勃ってますね」
「本当に勃ったな。マジだったか。射精するかな?」
「ホステスさん達の演技次第でしょうね」
「したら良いんだがな……」

オレと渡辺さんはショーの成功を見守りながらヒソヒソと話をした。

けれどオレ達の心配は杞憂だった。
ホスト君の戦慄の声がどんどん真に迫ってくると共に、亡霊達の彼を貪らんとする蠢きもますます不気味なものへとなっていった。グワッと白い手を広げて爪を立てた指先で、首を締めて見せるように首筋を、動脈を裂いて見せるように首筋を、フェザータッチって引っ掻いていった。それからじわじわと胸元へと手を滑らせて、やがて乳首に爪を当てた。

「犯される……やめて、あっ、あっ、怖い……!」

二人の亡霊はそれぞれ彼の乳首を一つずつ爪の先で転がした。そしてそうしながら、一人は白目を剥いた無表情で彼の目をじっと見下ろし、もう一人は彼の勃起している股間の上に座った。怯えて震え上がっている彼を無理矢理に騎乗位で犯すように。

おまけに亡霊達は息をぴったりと合わせて、ほとんど二人同時にホスト君の顔にバサバサの髪を垂らした。ホスト君の視界いっぱいには亡霊達の乱れた髪と恨めしい目が映った筈だ。

これは上手い! とオレは思った。

「ああっ、やめて! 怖い! 殺されるーー!!」

案の定、彼は身体を仰け反らして射精した。最後の最後まで亡霊達に乳首を弄ばれ、髪に絡まれ、死んだ目に見下されながら。

「すげえ、尻で圧迫したのはちょっとズルかったが、それでもすげえな」
「本当に出しましたね」
「興奮したぞ」
「興奮っていうより達成感が。AV監督が良い撮影が出来たみたいな」
「撮りゃ良かったな」

オレと渡辺さんはホッとしながら、たった今見たばかりの初めての光景に感動していた。

しかしホスト君は射精の後も興奮が収まらないようだった。「潮、吹かせて! お尻犯して、激しく扱いて!」と声を上げて、自ら足を広げて腰をくねらせた。

ホステスさん達は困った顔をしてこちらに助けを求めた。
渡辺さんは「R、潮を吹かせてやれよ」と言ったが、オレは「好みじゃないから」と笑って辞退した。

「おめえな! まあ誘ったのはオレだしな。興奮したし、じゃ一発調教してやるか」
「出せって怒鳴りつけて強制的にガシガシ扱いてやると良いですよ。って、彼って男もOKなんですか?」
「経験はないが本物のチ○ポをぶち込まれてみたい願望はあるって言っていたからOKだろ」
「はあ、そういう人って少なくないですね」

今夜のオレのチン○ポの餌食になるのはお前のケツマ○コか!

と渡辺さんは(元気な声で)言ってベッドに上がった。
それと入れ替わりでホステスさん達がこちらに来て、オレ達は二人の調教現場を見学しながらの女子会を始めた(笑)

渡辺さんは雄臭くて強引な人だ。挿入した後は非常に激しくなる。相手の尻を強く叩きながら背後からドスで抉るよう掘るのが好きだと自分でも言っているように。

もしもホスト君に本格的なアナル調教の経験がなかったら悲鳴をあげていただろう。けれども彼はオレが想像した以上に、異様で淫猥なムードに酔いやすく、乱暴な行為に歓喜するマゾヒストだった。

ぶたれればぶたれるほど身体に火が点いて滅茶苦茶にされたくなる彼の性質を、渡辺さんも見抜いたようだった。尻を叩いて犯すだけでは飽きたらなくなったのか、首輪を付けて穴奴隷と呼び、四つん這いにして尻をベルトで打ちながら射精寸前まで自慰をさせ、髪を掴んでイラマチオを強い、観客(オレとホステスさん三人)に見せ付ける体位で再び獰猛に犯した。

「あっ、あっ、イくんでしょう? だったらコムを外して中で出して! 中で!」
「おめえのケツに中出しなんてまだ早えんだ。出して欲しけりゃもっとガバガバのドスケベなケツマ○コになるんだな(と言っているが渡辺さんは必ずコンドーム使用です)」
「なるから! 中出しして!」

そんな過激な会話を交えた行為をする二人の横で、オレ達はルームに添えられているアルコールを飲みながらヒソヒソと話をしていた。ここから近くにあるブランドショップの事や、みんなが猫を飼っている事などを(笑)

オレはともかく、お二人のホステスさんも随分と場慣れしていると思ったが、渡辺さんは遊べない人を気に入ることは絶対にないので、彼女達もきっと既に何度かこうした経験をしているに違いなかった。

「おう、幽霊。喋ってねえでこっちに来て手コキぐらいしてやれ」
「いやあん、そんな事されたら吹いちゃう!」
「吹け吹け! 幽霊に交互に手コキされて何発でも吹け!」
「やめてええ!!」

無論、彼の叫ぶ『いや、やめて』は歓喜の雄叫びでしかなかった。もっとして、もっといやらしくて変態な事を強制的にして、と。

最後は強制手コキ搾乳大会となったが、それはそれで見ていて楽しかった。もっと出せ、もっと出せと4人に詰め寄られ、結局彼は6発飛ばした。最後は透明の液を一滴飛ばしただけだったが。

実にノリの良い青年だった。
今はもうホストを辞めたようだが、今もなお長すぎるほど長い髪の女性を探し続けているのかもしれない。あの夜の快楽が忘れられず、あたかも亡霊に取り憑かれたように。

この話はほぼノンフィクションです。

ご拝読、ありがとうございました。
次回の更新は彼氏との事を書きます。

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うらめしやの間欠泉 1
Fri.10.06.2016 Posted in SM・フェチ
【注意】フェチとSM。過去の話です。奴は登場しません。渡辺さんが登場します。

「小遣いやるって言ったらおもしれえホストの坊主が釣れた。だから今から来いよ」
「今から?」
「六本木だから30分ぐらいで着くだろ?」
「いや、急に言われても気が乗らないんですが」
「じゃあ1時間待ってやる。ちゃんとメシ代も交通費も出してやるから。あ、飲むから運転はして来るなよ」

30分伸びたのは渡辺さんなりの親切だった。どうしても無理だと言えばちゃんと判ってくれる人だが、どうもオレはあの人にちょっと甘くなる。横暴な態度ながらも素直で可愛いところもあって、おまけにサービス精神に富んだ憎めない性格をしている人だからだ。それに多少、オレ好みのハッキリとした顔立ちのスーツの似合う容姿だからでもある。

指定されたナイトクラブに行けば、渡辺さんの席には2人のホステスさんと、中性的な顔立ちの若い青年が座っていた。

「こんばんは」
「ようR、飲むだろ?」
「頂きます」
「いい酒を入れたからな、たくさん飲め」

オレが席に着くと渡辺さんはテーブルに準備されていたグラスに水割りを作ってくれた。
熟成された甘い香りのするウイスキーだった。オレはそのグラスを持って、まずは渡辺さんと、次に隣に座る青年にも乾杯を求めた。

「はじめまして。ご一緒させて頂きます」
「はじめまして。よろしくお願いします」

彼は初々しくも緊張している様子だった。
ホストらしいが、恐らく渡辺さんがホステスさんと同伴でホストクラブに行き、そこで意気投合(?)してこのクラブに連れて来られたのだろう。

そして渡辺さんがこんなシチュエーションで誰かに興味を持つのは色事が絡んでいると決まっていた。この青年には渡辺さんの気を引く何らかの性癖があり、オレが呼ばれたのは彼の性癖を見世物にする為の調教師が必要だったからに違いないと予想した。

「若いですね。21、2歳? 綺麗な顔をしているし、お店では人気でしょう?」
「いえ、それほどじゃ……」

オレが彼と話をしていると渡辺さんが割り込んできた。

「そいつ、どエムで怖い目に遭うと興奮して射精しちまうんだってよ」
「怖い目って、例えば?」
「お化け~~!」

渡辺さんは両手を前方でぶらぶらさせてオレに接近した。いわゆる幽霊の真似をして。

「ええっ? そうなの?」

オレは渡辺さんが冗談を言っているのだと思い、笑いながら彼に問いかけた。
けれど彼は笑わなかった。恥じ入るように俯き、「そうなんです……。貞子みたいに髪の長い女の亡霊に襲われることを考えるだけで興奮して……」と小さな声で答えた。

性器に触れずに鞭や恫喝だけでお漏らしをするように射精する男の話は聞いたことがあったが、お化けで射精する男は初めてだった。

彼は幽霊に金縛り状態にさせられて襲われる(犯される)状況を妄想してオナニーをするらしい。セックスも、最低でも女性が長い髪を乱して自分を犯すように騎乗位になってくれないとなかなか射精できないとか。

本当か!?
じゃあお化け屋敷に入ったらザーメンぶちまけまくりか!?

とオレはストレートに彼に問いたい気持ちを飲み込んで猫をかぶり、あくまでも紳士的な口調で確認した。「本当に? いつからそんな風に? そうなったのは何か経緯があって?」と。

彼は恥ずかしがりながらもきちんと答えてくれた。
どうやら彼は生まれながらにマゾヒストで、初めて彼を調教した女性がお尻も隠れるぐらい長い髪をしていて、良く貞子の真似をして暗い部屋で恐ろしい形相で彼を怯えさせながら強制射精をさせて遊んでいたと。

それによって彼は『お化け(お化けに扮した女性)に襲われることに性的な悦びを感じるフェティズム』を植え付けられた。
大抵は怖がらせられながら性器をしごかれて射精に至ったそうだが、物凄い怖い思いをした時には性器に触れられなくても射精したそうだ。

そんなこともあるのかとオレは感心した。
同時にフェチズムの世界はやはり計り知れないと、感動すると共に少し肌が粟立った。

「珍しいな。本当に怖い思いをするだけでイッちゃうんだ」
「だろ? だから見せてみろって言ったんだ。こんな性癖のヤツって初めてで本当かどうか判らねえし、たくさん小遣いやるから見せろって」
「まったく貴方は……」
「お前だって見たいだろ? だからこれからホテルに行こうぜ」
「ホテルって、まさかオレに幽霊の役をやらせるんじゃないでしょうね? 長い髪のカツラなんてかぶりませんよ」
「ぶわっはっはっは! お前がお化けって良いな! Rやれ、貞子のカツラ買ってやる!」
「やりません」
「ち、仕方ねえから、この2人も一緒に連れて行くぞ。2人とも髪が長えしな」

そう言って渡辺さんは同席させている2人のホステスさんを見た。

お2人は、「ええー、私達が幽霊になるんですか!?」と言いながらも、渡辺さんの小遣いに興味があるからなのか、それよりも純粋にホスト君を怖がらせる事に興味を持ったからのか、どちらかは判らないがまんざらでもない様子だった。

かくしてオレ達5人はホテルのスイートルームに入った。

それぞれが準備に取り掛かった。
ホステスさん達はセットした髪を解いて貞子風にして、オレは部屋の照明をホラー映画風にして、ホスト君は細い身体をベッドに横たわらせて、渡辺さんはソファで酒を飲んでオレ達に「酔い潰れるから早くしろよ」と催促した。

それからオレにはもう一つの役目があった。ホスト君の性感帯を探って、そこをどう刺激してやれば良いのかをホステスさんに伝えることだった。
その為にオレはベッドに横たわるホスト君の全身に触れた。指先のみのフェザータッチで、あくまでも髪の毛がくすぐっている感じで触れて、ホスト君の性感帯の全てを把握した。

「とても敏感ですね。背中からうなじ、首筋から頬、耳、指先から腕を伝って肩、太ももから足の指先まで全部感じる。特にここ、貴方も自分で言っていたけど乳首が感じやすい。こうやって乳首を下から上へとなぞられるとゾクゾクするでしょう?」

ホステスさんや渡辺さんが見ている前でオレにそんな事を言われて、その時点でホスト君の性器は先走りの液を垂らすほど昂ぶっていた。
良い手応えだった。見られる事でも感じる体質なら今夜の見世物は成功するだろうとオレは思った。

そしていよいよ幽霊に犯されて射精する青年のショーは始まった。果たして今夜は手で触れられずとも射精するか?

「ふふふ、可愛いから襲って食べちゃうわよ」
「私の爪で引き裂くわね」

ホステスさん達は髪を垂らしながらノリノリでそんな事を言った。けれど……。

「あの、すみませんが無言でして欲しいんです……。本当に映画の貞子みたいに、黒目を限界まで下に向かせて、ほとんど白目になった目をバサバサに乱れた髪の隙間から覗かせて……」

と、ホスト君には不評で仕切り直しとなった。

「最近のS女って言葉責めとか言って無駄なしゃべりが多いんだよな。それよりムードを出せって」
「しー、静かに」

オレは酔っ払ってグダグダ言う渡辺さんの口を押さえて静観の体勢に入った。今までにも生々しいショーはたくさん見てきたが、こんなショーを見るのは初めてだったので久々に興味津々だった。

静まり返った部屋の中、白く浮かび上がるベッドには一人の男が横たわり、それに二人の女の亡霊が不気味に髪を揺らしながら襲い掛からんとしていた……。

さすが二人のホステスさんは売れっ子なだけに頭の回転が良かった。ホスト君の要求も、オレのアドバイスも的確に掴んで、まるで女優のように亡霊になりきった。
二人の長い髪がホスト君の頬や首筋に絡み付き、身体を動かす度にくねって皮膚を撫で回し、徐々にホスト君は恐怖の呟きと快楽の喘ぎをないまぜにさせた。

<続きは明日の20時に>

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コンプリートまでお供します
Tue.07.06.2016 Posted in 恋愛
火曜日の午後に、ごきげんよう。

先日、オレは奴に頼まれて奴の友人の観光案内をした。

彼は幾つかのリクエストをした。
歴史のある寺院を観て、工芸品やお香を買って、美味しい和食を食したいと。

ほとんどオレに任せるということだったがランチの店だけは指定された。
彼の行きたがったのは日本橋にある天丼屋。
そこは行列が出来ることで有名だったのでオレは別の店を勧めた。オレがちょくちょく利用する予約可能な店に行けば並ばずに美味しい天丼が食べられると。

しかし彼は「そこで食べないと友達に自慢できない」と言い張ったので、オレ達は覚悟を決めて並ぶ事にした(汗)
まあ平日なので、早めに行けば1時間以上並ぶことにはならないだろうと予想して。

もっとも、実はオレも前々からその店が気になっていたので良い機会ではあった。
おまけに先日は酷い味の天丼を食べたので旨い天丼で口直しをしたくもあった(ツイッターでボヤいたアレです)

そして行ったのは日本橋にある金子半之助という天丼屋だが、平日の午前中だというのに噂通りの行列となっていた。
3列に並んでも長い長い列で、奴のご友人は……逆に大喜びしていた。こんなに人気の店なら確実に美味しい天丼が食べられると。

blog2016_06_06_01.jpg
■この味、このボリューム、これで1000円以下とは素晴らしい

幸い、40分前から並んだのが正解で、開店と共にオレ達は席に案内してもらえた。

そして噂に名高い江戸前天丼を頂いたのだがボリュームがあって本当に美味しかった。
中でも丼からはみ出すほど大きな穴子と、黄身がとろりと溢れる半熟卵の天ぷらが印象的だった。黄身が天丼のタレと混じると旨さが増して、なるほどこれは忘れられなくなる味だと感動した。

「半熟卵は平気ですか?」
「カルボナーラも半熟目玉焼きも大好きです」
「良かった」

そんな会話をしながらオレ達は食べていたのだが、最後に〆のお茶を飲んでいる時、彼はこんなことを奴に言った。

「彼は親切だね。今日は君の彼氏に世話になるよ」

オレは照れ臭さくなって笑った。
だが奴も彼に答えながらノロケ始めたのでオレはますます照れ臭くなった。

「ありがとう。彼は家の中でも親切なんだよ」
「付き合いは長いんだっけ?」
「うん、一緒に住んでもう長いから、彼氏でもあるし家族でもある感じ。仕事でのパートナーでもあるし」
「ああ、とても上手く付き合っているんだな。君達は仲が良いから判る」

照れながらもオレは幸せを噛み締めていた。
非力なオレにはまだまだ不安や課題が山積みだが、取り敢えず奴と出会ってからの5年間、奴との関係を大切にしてきて良かったと思った。同時にそれが出来た自分を誇らしく感じた。

たった5年で! と笑われるかもしれないが、これまで1年以上のお付き合いをした事がなかったオレには奇跡ともいえるような達成感で、ようやく少し大人になれた気がして(笑)

ところで、その天丼屋の側には日本橋三越があって、そこではネコライオン(岩合光昭氏の写真展)が催されていた。

数日後に奴と一緒に行く約束をしていたが、奴の友人も猫好きなので誘ってみようかと思った。
だが、やはりやめた。可愛い猫達を鑑賞する楽しみは、奴とのデートまで取っておきたくなって。

そのネコライオン、昨日(6月6日)の最終日に行ってきた。
ネコライオンの開催期間は日本橋三越の全館が猫にジャックされていて、入り口にはこんな巨大猫が待ち構えていた!

blog2016_06_06_02.jpg
■巨大猫がお出迎え

「可愛い! この猫、この猫飼って!」
「仕事を頑張るからもうちょっと待ってな」
「待ってる!」

すっかりハイテンションになった奴だったが、本当に巨大猫を飼ってしまいそうな勢いだった(笑)

blog2016_06_06_03.jpg
■斜め後ろ姿もきゃわわ。ちゃんと尻尾もある!

ネコライオンの会場前にもたくさんの猫グッズが展示されていて奴のハートを鷲掴みにしていた。

「どれも素敵なデザインだね」
「ゆっくり選んでくれ」
「うん」

30分ほど物色して、奴はシルバーのアクセサリーを選んでレジに持って行こうとした。だがオレはアクセサリーを横取りした。「新任祝いがまだだったな」と言って。

「良いの? ちょっと高いよ、良いの?」と奴は遠慮したが、その美しい猫のアクセサリーをとても気に入ったようで、会計の後にさっそく身に着けていた。

「似合っているぞ。お祝いができて良かった」
「ありがとう! 大切にするからね。仕事も頑張る!」

エレベーターより少し隅の方でオレ達は握手を交わした。
奴の胸元に飾られた銀色の猫が奴にたくさんの幸運を運んで来てくれますように。

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■傑作揃いの素晴らしい写真展だった。もっと早く行ってもう一度観たかった

そしてその後……。
奴のリクエストというか好奇心によってオレは秋葉原に連れて行かれた。

奴のお目当ては、今プレイしているゲームのスタンプラリー。
「こういうの一度やってみたかったんだ!」と奴は目を輝かせて、スマホのマップを開いて地理の判らない秋葉原をぐるぐると歩き回った。何度も何度も迷いながら。

オレを乱交クラブや変態バーに連れて行った友人や恋人は何人かいたが、ゲームのスタンプラリーに連れて行ったのは奴が初めてだ(汗)

しかし、全てのスタンプをコンプリートすると貰える景品(ステッカーだった)を手にした時の奴は本当に嬉しそうだった。
だから今後も、またこんな機会があるなら喜んで付き合おう。オレの行方は奴次第、それは今後も変わらなさそうだ。

blog2016_06_06_05.jpg
■コンプリートおめでとう、奴君

==========

という訳で、
長い休止期間がなかったかのようにさり気なく更新してみたが、少しでも暇つぶしになったなら幸いです。

放置する前に最後に書いたエントリーの内容がう○こだったしな。しかも奴に付いていたという恥ずかしい話で(汗)

ずっと奴に羞恥プレイをさせて申し訳なかった。
このブログが本当に終わることがあるなら、最後はオレがう○こまみれる話にしようと決めている。マゾにはマゾに相応しい最後を迎えるべきことを常に肝に命じておきたい。

さて、関東は梅雨入りしてじめじめとした曇り空だ。
ハワイに逃避したい気持ちを堪えて今日も夜まで頑張ろう。今夜からハワイに遊びに行くボストン君を憎みながら。

ではまた数日後にお会いしましょう。
日々皆さんの幸運を祈っています。

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