Queen's Rose Garden
Fri.22.05.2015 Posted in 恋愛
今日は奴と一緒に旧古河庭園に行った。
春のバラフェスティバルが開催中で、美しい洋館の庭には多種多彩な薔薇の花がたくさん咲いていた。

「薔薇ってこんなに種類があるんだな。美智子妃殿下、外国の有名女優の名前の薔薇までもある」
「そういえばオレのお客さんが薔薇を育てるのが好きでね。比較的簡単に育てられる薔薇もあれば、とても難しい薔薇もあるって言っていたよ」
「そうだ。そういえば叔母さんの旦那さんも薔薇を育てるのが好きで同じことを言っていた」
「薔薇を趣味にしている人って結構いるんだね」
「手間隙かけてこんなに美しい花が咲いたら、その感動が忘れられなくなるのかもな」

オレ達は薔薇にちなんだ話をしながら庭園を回った。
想像したほど薔薇は咲いてはいなかったが(咲き乱れている状態なのかと思っていた・笑)、それでも十分に撮影を楽しんだり、多彩な薔薇の麗しさに心を潤すことが出来た。

それに、オレも奴もお気に入りの薔薇を見つける事ができた。

オレはブラックゴールドという、表弁は黒ががった真紅で裏弁はゴールドイエロー、茎は太くで大きな棘がたくさん付いている、サディスティックな雰囲気の薔薇に惚れ惚れした。

2015_05_21_01.jpg
■ブラックゴールド(フランス)

「お前らしい」
「だよな、オレの好みだよな」
「花と棘、どっちに惹かれたの?」
「両方」
「これを鞭にしたら物凄く痛いだろうね」
「ああ。傷だらけになるな」
「ブラックゴールドの鉢があるなら買って育ててみたい?」
「自分を傷付ける凶器を自分の手で育てるのか。良いな、それ」
「マゾヒスト」
「一生の病だ」

奴はオレを横目で見詰めて微笑んだ。
オレは本当にその誘惑に取り憑かれてしまいそうだと思った。

ネットで探してみれば簡単に鉢は見付かった。ただし今は完売で12月に再販されるらしい。
そして地面に植え替える必要はなく、初心者でも無理なく育てられる……等と知ってしまったら本当に買ってしまいそうじゃないか(笑)

来年の春にはワイシャツに血を滲ませながらサラリーマンをやっているかもしれん。都内でそんな男を見かけたら、冷ややかに笑って見守って下さい。

「オレはこの薔薇が好きだな」

そう言って奴が指さしたのは、オレとは裏腹に可憐な白い薔薇だった。

2015_05_21_02.jpg
■フレンチレース(アメリカ) 少しピンクがかったホワイトローズ。

「これは高貴で可憐な薔薇だな。猫様みたいだ」
「あはは、そうだね。こんな薔薇を部屋に飾れたら素敵だろうな」
「部屋の雰囲気が変わるだろうな。明るく華やいだ感じになる」
「良いね。ブラックゴールドと一緒に育ててよ」
「薔薇を育てるのはオレの担当なのか?」
「うん、白薔薇の棘も味わいたいでしょう?」

奴のそのセリフにオレは肩をすくめた。
自分を責める道具となる薔薇を自分の手で育てろなんて最高にサディスティックな命令だと思いながら。

「綺麗に咲かせたらご褒美はあるか?」
「スコーンを焼いてあげる」
「丹精込めて薔薇を育てて背中を傷だらけにされてスコーンか……」
「じゃあ紅茶も淹れるよ。思い切り調教された後に紅茶とスコーンを与えられるなんてお前の好みでしょう? お前は背中の痛みに耐えながらスーツを着て行儀良く椅子に座って、焼きたてのスコーンにクロテッドクリームを塗って顔を歪めながら食べるんだ」

オレは否定できなかった。生憎、心の底からナルシストでありマゾヒストだから。

「その通りだな」と了解して奴にジェラートを勧めた。
初夏の強い日差しに主(奴)を晒しては下僕失格であると、自然とそんな使命感に掻き立てられて。

幻想的なほどに明るい庭園で興奮を覚えさせられるとは思ってもみなかった。
しかし悪くない。
将来造る猫屋敷には、小さくても良いので薔薇を植えた庭が欲しい。

2015_05_21_03.jpg
■コンラッド ヘンケル(ドイツ)

==========

という訳で、
きっとあの場であんな破廉恥で変態な話をしていたのはオレ達だけだろう。
純粋に薔薇の美しさを堪能する為に集ったマダムとマドモアゼルとムッシューの方々に心からのお詫びを申し上げます。

しかし楽しかった。
たくさんの蝶が飛び交いながら蜜を啜る姿なども見れて心底優雅な一時が過ごせたぞ。

惜しむらくは、混雑の為に洋館の中に喫茶店に入れなかった事だ。
また来年もオレと奴の都合が合えば行きたいものだ。
取り敢えず今年は、野外で食べたローズとソルトのジェラートで満足しておこう。

さて、明日の金曜日が終われば週末だ。
今週最後の平日が幸運な日となるように応援しています。そして楽しい週末をお迎え下さい。

では、今宵も心安らかに幸せな夢を。
おやすみ。

久々に一眼レフで撮影。綺麗に撮れているよ!と思って下さる方はランキングバナーのクリックをお願い致します(笑)
にほんブログ村 セクマイ・嗜好ブログ 同性愛・ゲイ(ノンアダルト)へ 同性恋愛  国際恋愛

コメントはこちら携帯版)へどうぞ。大変に申し訳ありませんが只今コメント返信は不定期とさせて頂いております。

スポンサーサイト



Theme: 男同士の恋愛 « 恋愛

topBack to TOP