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アイランドポピーに貴方の笑顔を重ねて
Tue.31.03.2015 Posted in 恋愛
奴の部署が変わった。
今までは外交的な仕事をしていたが、今後はそれをする者達を管理する立場となった。

着任の挨拶をする奴はとても立派だった。
オレは心底ほれぼれした。
何かで祝ってやりたくなって一本の花を贈ることにした。……それは後でオレの上役に渡す花束から抜いたものだったが(笑)

オレは挨拶を終えた奴の傍に行って声を掛けた。「おめでとう」と。
そして奴の胸に明るい黄色い花を挿した。幸いな事にそれは奴のダークブルーのスーツに良く映えた。

「ありがとう!」

奴は途端に笑顔になってオレを抱き締めた。
会社で奴に抱擁されるのは数年ぶりだった為、オレはとても懐かしくなって(愛しさが込み上げて)奴を抱きしめ返した。
そしてお祝いの言葉を2回ほど繰り返し、ついでに小声で個人的なメッセージをも伝えた。

「オレ以外の人にお祝いされてもハグするなよ」
「あはは。うん、しない」
「良し。今夜は乾杯しような」
「後でLINEをちょうだい」
「OK」

(今は失き旧ブログに書いたが、当時の奴は挨拶代わりに度々同僚にハグをしていた)

周囲にあんなにも人がいたのにハグをしながらそんな会話をしたのは初めてだった。
日頃の抑圧から開放された様で気持ちが良かった。
それは奴も同じだったと、後のLINEの遣り取りで知った。

「今後もよろしく」と奴と握手を交わして別れた。
するとオレのアシスタントを務めてくれている人がサッと寄って来て、立ち去る奴の背中に向かって「おめでとうございます」と言った。

「Y君と知り合いだったか?」
「仕事の事で何度か話をしたぐらいです。以前、RさんはYさんと同じ部署だったんですよね?」
「ああ、良く働いてくれていたからお祝いを言いたかったんだ」
「良かったですね」
「そうだな」

一瞬、オレと奴の仲を勘ぐられたかと思ったが、そうではなかった(いつも用心しているのですぐに疑ってしまう。反省)ただ奴に好感を持っている為にお祝いの言葉を投げかけただけのようだった。

相変わらず奴は多くの人に愛されているようで嬉しかった。
オレも頑張らなくてはならないと思った。陽気で親切でキュートな奴に相応しいパートナーであるように、今年も精進を怠るまいと自分に誓った。

==========

という訳で、
今夜は奴と夜桜を眺めながらお祝いをした訳だが、それに付いては明後日の更新にて。

都内の桜がほぼ満開だ。
皆さんも桜を楽しんでいるか?
来週は天気が崩れるようだから、今週がもっとも見頃なのかもしれんな。

このシーズンは花見の席に呼ばれる事も多いが、やはり奴と2人で花見をするのが楽しい。
酔って妖しい話もできるしな。オレなど普通のエロ話では興奮しないので、花見に色気を添えるなら奴という刺激的でフェティッシュな相手が必要だ(笑)

そういえばもう5年も前に、奴に満開の桜にしがみつかせながらオレが背後から激しく……という約束を交わした。
あれは一体いつになったら実現できるのだろう? それこそ自分の庭に桜を植えるまではお預けなのだろうな(笑)

今夜の桜は美しかった。
だが夜になるとまだ肌寒い。
暖かな日が続いているが夜桜を見に行かれる方はご注意ください。

この華やかな季節、皆さんの日々も華やかでありますように。
日々仕事に追われながらも皆さんの健康と幸運を祈っています。

では、今夜も心安らかに幸せな夢を。
おやすみ。

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Theme: 男同士の恋愛 « 恋愛

桜の木の下に
Fri.27.03.2015 Posted in 恋愛
近所の桜が少しだけ花をつけた。
毎春(毎年ではなかったかもしれないが)このブログに登場する、個人が所有する敷地内に一本だけ佇む大きな桜の木だ。

それを奴に伝えれば、奴は「見たい」と言った。
オレは笑って奴の手を取った。「その格好じゃ寒いから上着を着てな」と言って。

桜が咲いているのはたったの一枝。そしてそこにたったの2つの花。
だがその薄桃色の花弁は暗い夜空の中に際立ち、ゴツゴツとした枝の先に艶めかしく存在していた。

「これしか咲いていないのに寂しい感じがしないね」

奴のその言葉にオレは同意した。
「これからどんどん咲いていくからな」と答えて奴の肩を抱いた。だがこの、オレ達の気に入りのこの桜をこうして見られるのは今年で最後かもしれない……等と考えながら。

「引っ越し先にもこんな見事な桜があったらな良いな」

オレがそう言うと、今度は奴が同意した。
だがこんなに良い条件の揃った桜がそこらに生えている筈がなく、それ故に奴の返事は消極的なものだった。

誰もが目を奪われる見事な大木で、
夜には必ず静かになる場所にあり、
所有者は訪れた者達を拒まず、
最小限の照明で夜の桜の美しさを損なわずに見せてくれる。

……難しい(笑)

オレと奴は寂しいくせに笑った。
「見納めか……」
「後一年ぐらいここに住む?」
「うーん」
等と話して。

だがオレは唐突に思い付いた。
どこにもないなら自分で作れば良いと。今までそんな風に趣味や仕事のハードルを超えてきたオレらしく。

それを告げれば奴は大賛成した。
自分達の庭を所有して桜の木を植えて花が咲くまでには(大木まで育てつ必要もあり)かなりの時間を要するだろうが、そうしなければもう二度とこんな桜に恵まれることはないのだから必ずそうしようと。

「爺さんになってるかもしれないぞ?」
「良いよ。それでも叶えよう」
「気の長い約束になるが、そうするか。その時にはもう老い先長くないかもしれないが、だったら桜の木の下に埋めてもらうか」
「桜の木の下には……だね?」
「はは、そうなるな」

梶井基次郎の『櫻の木の下には』は美の中に惨劇を見出す退廃のイメージを纏った小説だが、オレ達の理想した『櫻の木の下には』はただ幸福であたたかなものだった。

みんなそこで眠ろう。
そこをお墓にして。
先に逝く猫達を眠らせて、お前を眠らせて、最後にオレが眠るんだ。オレが最後なのは単純に年齢順。

奴のそんな言葉に、「良いな」とオレは頷いた。
死んだらそれで今の自分の全てが終わるとは思ってないオレは、皆で櫻の木の下で眠るなら、オレが死んだ時にはちゃんと猫達が待っていてくれて、少し経てば奴が帰って来てくれる……そんな今と変わらない時間がまた過ごせるような気がした。

「待たせたな、すぐにご飯をあげるぞ。とか言って猫達の頭を撫でな」
「オレが行ったら何て言ってくれる?」
「お帰り、今日もお疲れ様、かな?」
「あはは。じゃあオレは、ただいまー! って言うよ」

奴は笑って、そして涙ぐんだ。
こんなオレの先走った妄想に涙する事はないのに……とは思ったものの、オレも心の中を懐かしさや愛しさといった歓喜でいっぱいにしていたので、奴と気持ちを1つにしていたのも同じだった。

オレ達の人生はまだまだ長い。あと50年ぐらい。桜の大木が育つよりは短いかもしれないが。

だから死んだ先の想像をするには早過ぎる。
だが、最後まで共に生きていこうと約束した相手がいるならば、それ(ロマンティストの戯言にしか聞こえない台詞)は決して大袈裟な想像ではないのかもしれない。愛の誓いは永遠に違わぬといった、この平穏な幸せがいつまでも続いて欲しいと願う者のただの睦言なのだから。

「散るまで何度か来てみよう」
「うん。去年みたいに深夜に来てワインを飲みながら見よう」
「ああ、美味しいワインを選んでおくぞ」
「任せた。じゃあオレはチョコレートを買っておく」
「それならリキュールでも良いかもな」
「あはは、それも良さそうだ」

肩を抱いていた奴を振り向かせてキスをした。
肌寒い夜だったが奴の唇や頬はあたたかかった。

帰り道を歩きながらオレ達はずっと花見の話をした。
奴はまだ行ったことのない名所に行きたいと言い、オレはその全てに行くと約束した。

「忙しいのに大丈夫?」
「大丈夫だ」
「嬉しいよ」
「花見の帰りには旨い酒でも飲もう」
「贅沢だね」

思えば50年という年月は短い。
一年でもっとも雅やかなその季節を出来るだけ楽しんでおきたい。

==========

という訳で、
いつの間にか花見の季節だ。
仕事でも早急に花見のスケジュールを求められたので忙しくなりそうだ。

皆さんも花見に出かけられるのだろうな。
夜桜を見に行かれる方は花冷えに気をつけて下さい。
屋台のたこ焼きを召し上がる方は火傷にお気をつけて(笑)

皆さんが楽しく桜の季節を過ごされるように祈っています。

では、今宵も心安らかに楽しい夢を。
おやすみ。

☆ほぼ休止状態であっても応援して下さってありがとうございます。激多忙な時期は終わったので、3日に1度ぐらいのペースに戻せそうです。

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誕生日の約束とキス
Mon.23.03.2015 Posted in 恋愛
誕生日の当日、オレは仕事のスケジュールを誤魔化して早く会社を出た。

そして吉祥寺まで奴の好きな猫グッズを買いに行ったが、そんな店に一人で行くのは初めてだったので物凄く照れ臭くて、妹か友人かバイトさんに代わりに行って貰おうかと寸前まで悩んだ。

しかし、友人と妹は多忙だった。
バイトさんは暇だったが、「数日後に誕生日を迎える◯◯社の娘さんがF社の猫グッズが好きなようだから、吉祥寺で期間限定でやっているショップに行って買ってきてくれないか? くれぐれも他言無用で」といった嘘丸見えな言い訳などとても言えなくて断念した(汗)

もっとも意を決して猫ショップに入ってみれば、そこは天国だった。
店を出るまで気恥ずかしさは続いたが、『猫好きは正義! オレもここにいて良いんだ!』と自分に言い聞かせて羞恥プレイに甘んじた。
時間が早かったので限定商品もしっかりと買えたし(人が少なかったのも幸運だった)、自分用の雑貨やクッションまで買ってしまった。

2015_0322_1.jpg
■限定チョコ。食べるのが惜しくてまだ飾ったままです。

『あと30分で会社を出る。今はどこ?』
『吉祥寺』
『どうして吉祥寺に?』
『ちょっと用事があってな。迎えに行くぞ?』
『判った。待ってる』

LINEでそんな遣り取りをした後、オレは表参道に移動して奴を車に乗せた。そしていきなり奴の膝の上に猫グッズの詰まった袋を乗せた。

「これは何?」と奴は袋を抱えて首を傾げた。
「貴方へのプレゼント」とオレが言うと、
「今日プレゼントを貰うのはお前の方なのに!?」と奴は笑った。

確かにそうだった。
だが前夜の奴の言葉が嬉しくてオレはその感謝を伝えずにはいられなかった。そこにタイミング良く猫ショップが期間限定で開催される情報を仕入れられた事は「これは啓示だ!」としか思えなかった(笑)

誕生日だからといって受け身(祝福される側)である必要はない。
恋愛は思いのままに。オレはいつもやりたいように奴を愛するんだ。

「どうしたのこれ? 可愛いよー!」
「見たことのある猫だろう? F社っていうネット通販の……」
「ああ、そうだ。前にパーカーを買ったところだよね?」
「そうだ。貴方はそこの猫が可愛いって言っていたから買ったんだ」
「ありがとう!」

奴は幸せそうな顔をして猫グッズを抱き締めた。それからバッグから縦長の包みを取り出して、「誕生日おめでとう!」と言ってそれをオレに差し出した。

良く見れば、縦長の包みの上には小さな箱が添えられていた。
「ありがとう。ここで開けても良いか?」とオレが訊くと、
「うん、開けて見て」と奴は答えた。

まずは縦長の包みを開いてみた。すると、なんとそこには、アメジストのような美しい色をした細身の一本鞭が入っていた! 包みの形や長さから『鞭……?』とは思ったが、まさか本当にそうだったとは(汗)

「おお! これは!」
「うふふ、気に入った?」
「気に入ったなんてレベルじゃない。生きる希望を貰ったぜ」
「あはは! 良かった。幸運な人生になるよ。お前が望む時にいつでもそれでぶってあげる」
「ありがとうございます女王様! じゃあ、さっき貴方にあげた猫耳バンドを付けて……」
「あっはっはっは! 良いよ、猫耳女王様になってハードにバシバシするね」

奴の為に買った筈の猫耳バンドがオレを歓喜させる為のもの(ご褒美)になるとは……。
『相手にやった事は自分に返ってくる』という言葉があるが、それは紛れも無く真実であると、奴からお祝いのキスをしてもらいながらオレは実感した。

もうひとつの小さな箱は、お気に入りの宝石がハマったカフスボタンだった。
鞭とはまた違ったベクトルで嬉しかった(笑)
オレはそれを生涯ずっと大切にすると誓って奴にキスをした。「貴方のお陰で今日はとても幸せだ」と、少しも偽りない素直な気持ちを囁いて。

2015_0322_2.jpg
■シナモンのチャイ、焼いた生の苺が入った苺のマフィン、ミルク風味がいつまでも忘れられなくなるクルフィ。どれも悩殺的な美味しさでした。

車内でのプレゼント交換の後、再び吉祥寺に戻って、前々から奴と入ってみたかったチャイ専門店に行った。

夕食は奴が手料理を作ってくれる事になっていたのでチャイとデザートを注文した。
そこでも奴はオレにお祝いの言葉を言ってくれた。「おめでとう、幸運な一年になるようにオレも頑張るから……」と。

『頑張らなくても良い、ただ傍に居て、今まで通りにオレにあたたかな言葉を掛けてくれたら……』と、そんな格好の良い事をオレは言おうとしたが言えなかった。何故なら5年も付き合っているのに今もなおオレ達が平穏に結ばれているのは、奴の頑張りがあったからこそだったと承知しているからだった。

どんなに相性の良いカップルだって何の努力もなく絆を深めて行ける訳がない。自分の欲求を我慢したり、相手への不満を許したり、誘惑を払いのけたり、マンネリを堪えてくれたり。奴だってそれらを頑張って乗り越えてくれたからこそ今の生活があるのだし、オレは今年も幸せな誕生日を迎える事ができたのだ。

だからオレは「ありがとう」と言った。
オレも貴方が幸せであるように頑張るからと、いつか必ず猫屋敷に一緒に住もうなと、約束して。

2015_0322_3.jpg
■杏仁風のミルクプリン。仄かなガーリックの味がミルクを引き立てて、これまた絶妙な美味でした。

「美味しいチャイとマフィンだったな」
「全部のメニューを食べてみたいね」
「ああ、また行こう」

車に戻ってオレ達は再びをキスを交わした。
ミルクたっぷりのチャイを飲んだ奴の口は仄かにミルクの風味がして猫とキスをしている気分となった(実際はミルクの匂いがするのは仔猫だけなのだが笑)

だからオレは奴に「にゃーって鳴いてくれ」と言った。
「それも誕生日のプレゼントになるの?」と奴に訊かれたので、「ああ、そうだ」と答えて。

奴は「にゃー」と鳴いてくれた。
オレは奴にキスをして「もっと」と言った。
「そんなにチュウチュウされたら鳴けないよ」と奴は言ったがオレは止めてやれなかった。今年もオレを祝ってくれたミルクくさい猫がとても可愛くてキスもハグも止められなかった。

人間は一人で勝手に行きていけるものだが、キスをしながらオレはこう思っていた。『貴方のお陰でオレは今日まで生きてこられた』と。
それは多分、貴方がいてくれたお陰で幸せに生きている……という気持ちから自然と浮かんだ言葉なのだろうな。

「ところで今夜は何を作ってくれるんだ?」
「お前の好きなものだよ」
「鞭?」
「違う! 最近お前が食べたいって言っていたもの」
「判った!」
「うふふふ」

さて、奴の手料理は?
答えはご想像にお任せ致します。……と秘密にする程のものではないが(笑)

==========

という訳で、
無事に誕生日を迎えられました。
ブログの年齢を修正しなくてはならないのだが忙しくて面倒なので一ヶ月後ぐらいに修正しようと思う(笑)

ブログやツイッターやインスタングラムでもお祝いのメッセージをたくさん頂けて嬉しかったです。
誕生日の数日前からも頂けて、オレには身に余る喜びでした。本当にありがとうございました。

皆さんも誕生日には(いつもにも増して)幸運でありますように。そして誕生日を迎えた日から一年間もたくさんの幸運に恵まれた日々となりますように。

心からの感謝を込めてそう祈らせて頂きます。

では、今宵も穏やかで楽しい夢を。
おやすみ。

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誕生日前夜は安息日
Sat.21.03.2015 Posted in 恋愛
オレの誕生日の前々日、奴はとても疲れているようだった。

「灯油タンクに給油しすぎて灯油が床に溢れた!!」

と騒いだ直後、今度は満杯になったタンクから灯油をポリ缶に戻そうとして給油ポンプを差し込んだら灯油が逆流して床にビタビタと溢れた。
そして更に、灯油まみれとなった床を拭こうとしてポリ缶を退かそうとしたら、ポリ缶はフタが開いている状態で床に倒れてトクトクと灯油をたっぷりと零してしまった。

「ああー! もうオレって馬鹿!」
「大丈夫か! 落ち着け!」
「散々だよ。ごめん、すぐに拭くから退けていて」
「ギャグ漫画みたいだな。手伝うから、って、待て!! 灯油に濡れた足で歩くな、被害が拡大する!」
「あああ! ごめん!!」
「ここで靴下とズボンを脱いでシャワーを浴びてこい。オレは雑巾で拭いておくから」
「ごめんね!!」

本当にギャグ漫画のような踏んだり蹴ったりの状況だった。
零れた灯油をキレイに拭いて念入りに水拭きもしたが、暫く玄関は灯油臭くて気が遠のいた(汗)

「灯油が減っちゃった。勿体無い事をした」
「良いって。それより頭が疲れているんじゃないか?」
「はぁ……。そうかも。最近はずっとPCのモニターを睨んでいたから目も頭も疲れたのかもしれない」

それならせめて栄養のあるものを食べに行こう、とオレは奴に持ち掛けた。
奴は大賛成した。「美味しいお肉が食べたい! ワインも飲みたい! お前の誕生日前夜祭もしよう! 灯油を零したお詫びにオレがご馳走するから!」と言って。

オレが奴を労う為に誘ったのだが、オレが誕生日だった為に逆になってしまった。
しかし嬉しかった。
この歳にもなると誕生日にはしゃぐことはなくなるが、奴に祝福してもらえばとても幸福な気持ちとなった。共に年齢を積み重ねて行きたいという願いは叶えられているのだと実感できて。

『毎年お前の誕生日を祝うよ』

オレ達が付き合って最初のオレの誕生日に、奴はそう言った。
オレも奴に同じ言葉を言った。貴方が生まれた日を祝福して貴方が幸せでいるように祈る、と。

喧嘩をしてオレが奴に『出て行け!』と言われた時は自然とその言葉を思い出した。これでもうその約束も終わりなのか? と、とても寂しくなって胸を痛くしながら。

翌日、オレ達はすき焼きデートをした。
美味しいフグや肉をたっぷりと食べれば、奴の心の傷(三段方式で灯油を大量に零した事による傷・笑)は完全に癒えた。

「こうして2人でゆっくり食事をするのは久し振りだね」
「ああ、酒が美味い」
「ヒレ酒って美味しいの?」
「飲むか?」
「うん。…………ありがとう」
「口に合わなかったか!」

奴の『美味しくない!』というように舌をベーッと出した顔が可愛かった(笑)
ただ2人で鍋を摘んで他愛もない話をしているだけで十分に心癒されたが、奴がオレのツボにハマるそんな顔を見せてくれれば楽しさは倍増した。

「今年も良い誕生日を過ごさせて貰った」とオレが言えば、「誕生には明日だよ」と奴はニコニコして言った。なんと「明日もご馳走するからね!」とも。

2日も祝って貰うのは申し訳ないとオレは思ったが、奴はどんどん計画を進めていった。そして「明日は今日よりも楽しいよ」などと言うものだから、オレは楽しみになって「そんなにしてくれなくて良いぞ」なんて無粋な事は言えなくなってしまった。

そして翌日。
その話は次回の更新でしよう。
恐らく明日の夜に。

==========

かなり春らしい気候となったが、皆さんもお元気だろうか?

休止中にもコメント欄やツイッターで声をかけて下さってありがとうございます。
なかなかお返事が出来なくて申し訳ありません。ツイッターやインスタングラムでは可能な限りお返事しようと思いながらも、それも出来ない時があって申し訳ない限りです。

先日の誕生日にはお祝いの言葉をたくさん頂けて嬉しかったです。
お陰でとても楽しい誕生日を過ごすことが出来ました。

あたたかな気持ちを寄せて下さった皆さんにもたくさんの幸運がありますように。
休止中にも皆さんと、皆さんの大切な方々の幸せを祈っています。

春の多忙期、どうぞ奴のように疲労でパニックを起こさないようにご注意ください(笑)

おやすみ。
今宵も良い夢を。

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800本の赤い薔薇
Thu.12.03.2015 Posted in SM・フェチ
先月の事、奴と待ち合わせたホテルのロビーに見事な薔薇の花が飾られていた。
予約したレストランに行くにはまだ時間に余裕があったので、オレ達はその傍らで無駄話をする事にした。

「真っ赤だ。作り物みたいに見事な色だね」
「プリザーブドフラワーだな。生花じゃないぞ」
「生花かと思った。でもそれじゃすぐに痛むよね」
「加工しているが元は生花だ。だから綺麗だな」

近くを通ったベルボーイに訊いてみれば、その数は800本。
「ドラマチックな数だ!」とオレが言えば、「宝石が付いている。こんなのをプレゼントされてみたい」と奴は言った。

「エレガントを極めたプレゼントだな。だがこれを一人で抱えるのは難しいぜ」
「前が見えなくて転ぶだろうね」
「こんな薔薇を抱えて格好を付けた男がすっ転んだら永遠の思い出になるな」
「あはは、悪いけど爆笑するよ。お前がやって!」
「笑いものにするな」

2015_0311_2.jpg

真紅の中に輝くダイヤモンドはとても美しかった。
800本を抱えてすっ転ぶのはゴメンだが、いつか奴に、その10分の1の本数の薔薇にダイヤを添えてプレゼントしてみたいと思った。

そうしたら奴は、それをどんな風に受け取ってくれるだろう?
奴のことだから笑顔で? きっとそうだろう。
だがオレの頭に浮かんだ妄想はそうではなく……。

そのプレゼントは特別な日にしようと思っていた。
だが欲望を堪えることの出来ないオレは普通の休日前夜に決行した。ただし、真紅の薔薇とダイヤモンドはやはり特別な日に贈りたいので違う花と宝石を選ぶことにして。

パールローズブルーを12本束ねてダズンローズの真似事をして、青い花弁に軽く引っ掛けるようにリングを置いた。
リングは玩具だ。金メッキの猫ちゃん。だが左右の目には違う色の模造ダイヤがキラキラと光っている。

それを不意を突いたように奴に差し出せば、奴は笑顔で「綺麗!」と言った。

「気に入ったか?」
「もちろん。とても綺麗な色だ。オッドアイの猫ちゃんも可愛い」
「欲しいと思ってくれるか?」
「もちろんだよ。でもオレへのプレゼントじゃないの?」
「いや、貴方へのだが」
「受け取って良い?」
「ああ」

奴はオレの手から花束を受け取った。そして床に落ちてしまう前に猫のリングを指先で摘んで取ろうとしたが、オレはそれをストップした。

「どうしてダメなの?」
「そのリングは手を使って取るんじゃないんだ」
「え? じゃあどうやって?」
「口で摘んで取るんだ」

オレの発言に奴は笑った。
だが急にオレがそんな要求するのは珍しい事ではないので了解してくれた。「そうしないと猫ちゃんの指輪をオレにくれないんだね?」と言って。

奴は花束に顔を寄せてぽってりとした唇の先で指輪を摘んだ。鳥が丸くなった虫を啄むように。それから獲物を捕らえた猫のような誇らしげな目をオレに向けた。

オレは嬉しくなって自ずと笑顔を浮かべた。
フェチストの性なのだろう、そんな事で快楽的な満足感と愛しさが胸に満ちて、指輪を咥えたままの奴の唇にキスをせずにはいられなかった。

「これでオレのもの?」
「ああ、貴方のものだ」
「ありがとう。薔薇もリングも素敵だからお前にお礼がしたい」
「どんな?」
「久しぶりに薔薇の花でぶってあげようか?」
「良いな」

オレの好奇心は暫く眠っていた奴のサディズムを刺激したようで、その目には妖艶で悪質な意思が宿っていた。
もっとも奴は受け取ったばかりのダズンローズをすぐに散らしたら不吉だと言って、オレの素肌に刺の付いた茎を押し付けた。こうすればお前の快楽と歓喜を吸い取ってより幸運のブーケとなると言って。

「痛い? お前のそんな顔と声に興奮する。傷を付けたくはないのに傷付けるまでしたくなる。こんな時のオレは狂ってるよね?」

奴はオレの胸に足に容赦なくダズンローズを押し付けた。
たまに薔薇を嗅ぎながら白い肉体を愛撫に悶えさせて、本当に正気を失くしたようにオレを痛めつけて気持ち良さそうな笑みを浮かべた。

だがオレも異常だった。
痛みが激しくなればなるほど全身は燃えるように熱くなり、その激しい疼きを押し殺せなくて奴の肉体を荒々しく愛撫する。

奴のように欲望をセーブできない分、オレの方が正気を失っているのだろう。
皮膚を傷付けられては困るというのにオレは最後の最後まで奴に訴えた。どうか刺で皮膚を刺してくれ、花弁が全部散るぐらい激しくぶって傷だらけにしてくれ。800本の薔薇を持って来たら、貴方は不吉だなどと言わずに(薔薇が散るのを惜しんだりせずに)そうしてくれるか? と。

「そうだね。簡単にはお前に全てをあげない」

そう言った時の奴のクールな視線にたまらなく感じた。
オレはすぐに願いを叶えて貰えない失望感に打ちひしがれながらも、その感覚に全身の皮膚をゾクゾクと粟立たせた。

==========

800本の真紅の薔薇を部屋に飾ったら……。その前にそれを飾っても耐え得る住処を用意しなければならない。
夢見がちなマゾヒストの願いを叶えるのは至難の業だ。だが、そんなものの為だけに生きるのも良いかもしれない。

皆さんも幸福な人生を。
何歳を迎えようと様々な願望が叶うように祈っています。

では今夜も心軽やかに自由奔放に楽しい夢を。
おやすみ。

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今から寝る。貴方も良い夢を。
Tue.10.03.2015 Posted in 恋愛
数日ぶりに、ごきげんよう。

予定通りに更新が出来なくて申し訳ない。
今夜も本当は趣味に走った文章を書きたかったが時間がなくて断念した。

だが今日で3月前半の山場は終わった。
明日からは少しは余裕のある日々が過ごせるだろう。本当の山場(恐怖)は今月下旬から始まるのだが(泣)

一昨日は泊まり込みで仕事だった。
会社の業務を終えてから浅草の洋食店で食事をとり、それから副業のミーティングをして、深夜に副業メンバーのボスである友人宅に宿泊(友人宅と言っても別宅なのでオレ一人で寝た)

オレはほとんど毎日、奴にLINEを送っている。
一昨日も眠る前に何かメッセージを送るもつりでいた。

だが、布団に横になってiPhoneを手に取ろうとしたら、そうする前に眠ってしまった。
時刻は1時前。目覚めたのは5時。
朝の支度をするにはまだ時間があったので二度寝しようと思ったが、奴の事が気になって簡単だがLINEを送った。『昨夜はすまない、疲れて眠ってしまった』と。

結局、眠気に勝てなくて二度寝した。
ちゃんと目覚めたのは遅刻寸前の7時40分(笑)
オレは猛スピードで身支度をして会社に向かった。そしてその途中、電車の中で奴からのLINEが来ている事に気付いた。

『R!! 心配したんだよ、もうー!! :'-(』

怒ってる!?
オレはギョッとしてすぐさま奴にLINEを送った。すると奴は待ち構えていたかのようにすぐに返信を寄越した。

『心配を掛けてすまない。怒ったか?』
『物騒な事件が多いから物凄く心配したんだ。怒ってはいないよ』
『すまない、オレは元気だぞ。昨夜は美味しい魚のムニエルも食べた』
『お前が連絡を送って来ないなんて滅多にないから何かあったのかと思った』
『寝る前に送るつもりだったんだ。だけどすぐに眠ってしまった』
『良かった。昨夜は不安でiPhoneを持ったまま眠ってしまったよ』

呑気に友人3人と食事をしている間に奴にムニエルの写真を送ってやれば良かった。ツイッターではそうやって遊んでいたのだしな(言い訳になるが、奴とのメッセージの遣り取りは一人になった時に落ち着いてやりたいと思っていた。今日の締め括りに)

ランチタイム、オレは奴の部署まで行って「申し訳なかった」と謝った。
奴はニッと笑って「ムニエルは美味しかった?」と言った。

奴は本当にオレを心配してくれたようで、無言外泊(無断外泊ではない)を怒っている訳ではなくてホッとした。
いや、ホッとしていないで反省しなくてはならんな。奴いわく、『寝る』の一言だけでも安心するそうなので、少なくてもこれからはそれだけでも送るようにしよう。

「まあ、『寝る』だけって事はないな。もっと何か書くぞ」
「いいや、それだけで良い。お前は簡単に書けば良いメッセージにも何かサービスの言葉を加えようとするから気軽に送れなくなるんだ」

奴にそんな指摘をされたが、確かにそうかもしれん(汗)
オレは無駄なところでサービス精神を発揮するようだ。(心身の)調子の良い時はそれで良いのだろうが、疲れていると奴の指摘した通りになる。

「お前は相手に向ける言葉にとても気を使う。でもオレには気を使わないで。オレはお前に使っていないんだから」
「気を使っているつもりはないんだがな」
「『寝る』の一言で良い。それよりもムニエルをおごって。あと、ハンバーグの美味しいお店もあるんだってね?」
「判った。ああ、あるぞ。ビーフシチューも美味しいそうだから何でもおごる」

一応「判った」とは答えたが、本当にそんな素っ気ないメッセージを送って良いものか?
奴もそんなメッセージをオレに送ってきたことはないし、きっと今後もオレは変わらず何か一言添えてしまうだろう。

ただ、誰かと一緒の時にも送るようにしよう。そこだけは改善する。指切り。

==========

という訳で、
明日は休日だ。

残念ながら奴は仕事なので夜まで会えない。そしてオレ達に意地悪をするかのように奴は明後日が休みだ(泣)

まあ、すれ違っても休日なのは嬉しい。
明日は久しぶりに実家に帰って確定申告の手伝いだ(仕事の日と余り変わらない)

この時期は何かと慌ただしいものだが、皆さんもお元気だろうか?
3月になって暖かくなったと思ったらまた冷え込んで雪が降ったりしているが、それで体調を崩さないようにお気を付け下さい。

では、恐らく明日の夜にもお会いしましょう。

今夜も心穏やかに楽しい夢を。
おやすみ。

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ほぼ休止のお知らせ
Thu.05.03.2015 Posted in お知らせ
数日ぶりの深夜に、ごきげんよう。

まずは、このブログの『ほぼ休止』のお知らせをさせて頂きます。

今年のこの時期は予想していた以上に多忙でなかなかブログに手を付けられません。
更新を待って下さっている方々には申し訳ありませんが、この状態が落ち着くまでは5日に1度程度の更新とさせて頂きます。

先月半ばから書きたいものがほとんど書けない状態となって軽い内容ばかりを書いていたが(書きたいものは少々時間を要するものばかりなので)、そればかりでは何の為にブログをやっているのか判らなくなってきた。『内容は何であれ今日中に更新!』が目的になってきて(汗)

だから今後は更新頻度を落とす変わりに書きたいものをメインに書いていきたいと思う。
日常的な事も書くつもりだが、外食に行った程度の話はツイッターやインスタグラムでも良いかな……と考えております。

この数日はツイッターとインスタグラムにも触れなかったが、徐々にこの多忙は緩和されるかと。
3月は急な出張や接待が入るのが厳しい。
一昨日は奴と中華料理デートをするつもりだったのに、それもキャンセルになっていまだに行けていない。このままじゃフラレそうだ(泣)

そんな訳で、暫し幽霊ブロガーとなります。
この我侭にお付き合い頂けたら嬉しいです。
多忙の時でも皆さんが健康で幸運である事を祈っています。

そういえば今夜は奴にマッサージをしてもらったぞ。
首の横の筋肉が凝っていて「ちょっと揉んでくれ」と頼んだら、奴は猫のようにモミモミしてくれた。

「骨を揉んでいるみたいな感じだけど本当に大丈夫?」
「凝り固まっているんだ。そこには骨はないから大丈夫だぞ」
「痛くないの?」
「痛くて気持ち良い」
「……そうだった、お前の場合は痛くして良いんだった」

オレはSM的な意味ではなく、いわゆるマッサージ施術などで言われる「痛気持ち良い」という意味で……。

だが『痛いのは気持ち良い』という事に変わりはない。
奴は「これで忙しくて疲れている時でも調教できるね」と言ってくれたので、今後はその路線で……良いわけがない。やっぱりエロでフェチな調教がしたいぜ!

では、今週末ぐらいに次回の更新をします。
皆さんも多忙の時期かと思いますので、お手すきの時の暇つぶしになれば幸いです。

よろしくお願い致しますm(__)m

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