寝室に行った本当の理由
Sat.28.02.2015 Posted in 恋愛
「まだ起きている?」
「ああ、借りてきた映画を観てしまいたい」
「判った。おやすみ、良い夢を」
「おやすみ。貴方も良い夢を」

おやすみのキスをしてから奴は寝室へ行き、オレは映画を観る準備をした。
借りてきたのは『ウーマン・イン・ブラック』
ハリーポッターのダニエル・ラドクリフ主演で話題になったホラー映画だ。

ホラーだが古典的な英国調ホラーストーリーであり、それほど怖くないと聞いていたので一人で観ることにした。
「一緒に観てあげるよ」と奴は言ってくれたが、奴は既にこの映画を友人と観ているので夜遅くまで付き合わせるのは申し訳なかった。

観終わったのは1時頃だった。
オレは自分の部屋に戻って休もうとした。だが何となく奴が気になって、奴の寝顔を見る為に寝室に行く事にした。

決して映画が怖かったからではない。
予想に反して怖いビックリシーンがあったが、決してそんな事は……。

まずは自室の三毛子の様子を見て、それから寝室へ行った。
奴は眠っていた。
良い寝相をして、端正な寝顔を天井へ向けて。

オレは奴の寝姿が懐かしく思えた。
三毛子が来る去年までは、オレは毎晩あの隣で寝ていて、あの姿を見ていたのだから。

オレはそっとベッドに潜り込んだ。
奴を起こさないように出来るだけベッドを揺らさないようにして。

そして無事に枕に頭を乗せると真横にある奴の寝顔を見詰めた。
奴は起きる気配もなく深く眠っていた。マネキンのような横顔をして、白い喉元までベージュ色の毛布を掛けて。

おやすみのキスはもう済ませたから、もう一度キスをしたら起こしてしまうかもしれない。

オレは不意に、そんな可笑しな事を考えた。
だがオレは王子様ではないので起きないだろうと思い、それを確かめるように奴にキスをした。

奴は起きなかった。
やはりオレは王子様ではなかった。
もっともそんな事を確かめる為に奴の安眠を妨害したら怒られてしまうので、王子様ではなくて良かったのだが。

オレは自分のやっている事に笑いたくなりながら枕に顔を伏せた。
そして奴の寝顔をもう一度見てから目を閉じた。暫くニヤニヤしていたが、そのうちに眠くなっていつの間にか眠ってしまった。

==========

翌朝、奴のセットした目覚まし時計で起きた。

奴はいつも、起きるとまずは心地良さそうに(猫のように)伸びをするのだが、その日ばかりはそれをやらずに目を丸くした。

「どうしたの? やっぱり怖くなったの?」
「ああ、怖くなって一人じゃ眠れなくなったんだ」
「だから一緒に見るって言ったのに」

奴はオレを抱き締めた。「でも久しぶりに一緒に眠って一緒に起きたね」と言って。

オレは本当は、一人で眠れなくなるほど怖かった訳ではなかった。
実は映画のストーリーが『家族愛』に関わっていた為に少し考えてしまった。もしもオレが奴を失ったら、オレは失う原因となった人物を許せるだろうか? と。

答えは、否、だった。
もっとも映画のように残酷な復讐などは出来ないだろうが(そんな風に言えるのは現実に自分の身に起こっていないからなのかもしれんが)

そしてそんな事を考えてしまったら無性に奴の顔が見たくなった。
限りなく傍で。キスをして身を寄せて。
どうしても、そうしないと気が済まなくなった。

「あんなにビックリシーンがあるって教えてくれなかったな?」
「言ったらネタバレになるでしょう?」
「悲哀を漂わせてすすり泣いているだけかと思ったぞ」
「それじゃホラー映画にならないじゃない」

しかし奴には「怖かったから」だけで済ませる事にした。
不吉な映画に自分達を重ねたとか、王子様とか、恥ずかしくて言えなかったから。

だが、これを機にオレ達は一緒に寝室で眠る日を決めた。
そろそろ三毛子は家(というかオレの部屋)に慣れたようだし、週に2日ぐらいはオレがいなくても安心して眠れるだろう、という事で。

「怖い思いをした後は楽しい映画でも観ない?」
「良いな。何を観る?」
「観たいのがあるんだ。きっとお前も観たい筈だよ」
「何の映画だ?」
「ヒントはディズニー」
「判った!」

明日の土曜日はオレは仕事だが日曜日は休日だ。
だから明日の晩は寝室で映画を観て一緒に眠る事にした。

一緒にベッドに入る時は照れ臭くて緊張しそうだ(笑)
だが久々に一緒に眠る週末の夜なのだから楽しく過ごしたいぜ。

==========

という訳で、
今週もお疲れ様でした。
皆さんも充実した楽しい週末をお過ごし下さい。

そして今宵も安らかな夢を。
おやすみ。

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春の夜の猫@三毛子のスペシャルイラスト付き!
Wed.25.02.2015 Posted in 恋愛
昨夜は一人で友人宅に宿泊したので、奴も猫様も三毛子もいなくてとても静かだった。

しかし寝付きは悪く、ベランダに出てビールを飲んだら心の底まで冷えてしまった。
昨日は暖かかったが湯上がりの夜風が気持ち良い季節はまだまだ遠い。スカイツリーが綺麗に見えるマンションなので、そんな夜景を見れば心が満たされるかと思ったが逆効果だった。

奴、猫様、三毛子。
猫を抱っこしたくなった。

三毛子など毎夜、オレがベッドに入ると必ずやって来る。
トンとオレの胸に飛び乗り、オレに猫チューをしてから布団の中にモゾモゾと入ってくるので、眠る時にはその温もりが一緒である事が当たり前になってしまった。

2015_0224_1.jpg
■毎夜の三毛子のどアップ。相変わらずオレの胸や腹に乗るのが好きな女王様ニャンコだ。

『貴方も猫達も良い夢を』

もうとっくに眠っている奴にLINEを送った。
当たり前だが返事は来なかった。

もしも猫達がiPhoneを使えたら、眠っている奴の変わりに『お前もにゃ』などと返事をくれるのだろう。
いや、人間の言葉が使えずに『iudiudh』といった意味不明の文字列を送ってくれるのも可愛い。ぷにぷにの肉球でキーボードを打ったのだと思えば、それだけで幸福が胸に満ちる。

……そんな事を考えながらオレは目を瞑った。
明日も早いのだ。それに眠ってしまえばこの退屈な時間は勝手に過ぎてくれるのだと悟って。

2015_0224_2.jpg
■暗闇の中に佇む三毛子。だが暗い部屋に一匹だけでいる姿は寂しそうだ。早く猫様と仲良くなって、皆と一緒にリビングで過ごして欲しい。

==========

以降は雑談です。

<ムーミンクイズの結果>

全問正解の花丸を貰った。
あの翌日、採点されたコピー用紙がテーブルの上にあった。赤い色鉛筆で花丸と『Excellent!!』の文字が書かれていて楽しい気分にさせられた。

だから今日は、奴の好意に甘えて食事をご馳走になる事にした。
しかし、一番行きたかったレストランは満席だった。
それで奴と相談をして、そこには後日あらためて行く事にした。今度はちゃんと予約を取って。


<鏡>

AV監督をしている方から大きな横長の鏡を頂いた。1年程使われた中古だが美品で、一足早い引越し祝いということで。

女優さんが使っているような(使っていたのだろうが)周囲にライトが付いている鏡だ。
そういうものが大好きな奴は物凄く喜んだ。これでもっと優雅な気分でメイクが出来る、と。

そしてオレも、その鏡にただならぬ官能を感じて喜んだ。
久々に奴に新しいピンヒールとドレスを買ってやろう等と企みながら。それから香水と化粧品も必要だな。

(後日、この鏡に付いて書かせて頂きます)


<一秒間のオフィスラブ>

先日の遅い残業の時、奴は帰宅する前にオレのところに来てくれた。
ハーシーズのキスチョコを持って、口が寂しくなったらそれを食べるようにとオレに言った。

オレはそれを受け取って「口が寂しい」と言った。
奴は「今食べる?」とチョコレートの包を持ち上げたが、オレはいきなり奴に顔を寄せて素早く唇にキスをした。

「あ、あははは、こっちね」

奴はビックリした顔の後に笑った。
オレは奴に笑い返して手を振った。「Y君、お疲れ様」と上司ヅラをして。


<アイラブ三毛子>

なんと!
ツイッターで親しくして下さっている方から三毛子のイラストを頂いた!

よくぞここまで三毛子の特徴と可愛さを表現してくれて……! と感謝が尽きない。
イラストなどを頂くのは初めてだったので物凄く嬉しかった(笑)

三毛子を描いて下さったきんぎょさん、ありがとうございます。
大切に大切に保存して(このPCが急に故障しても失くならないように数枚コピーさせて頂いています)、休息時間などに表示して癒やされております。

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■三毛子にゃん♪ 鼻の下のオレンジマークをはじめ、三毛模様の配置が完璧です。目や鼻の感じも素晴らしく良く似ております。

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■三毛子にゃんにゃん♪ この顔付き、この尻尾! オレ以上に三毛子の特徴を掴んでいらっしゃいます。こんな小悪魔キュートな顔をされたらオレはその猫足に踏まれるしかありません。ふみふみ踏んで頂きたいです。オレは下僕となって(最初からそうだが)猫可愛がりする事を誓います。

このような可愛い三毛子を下さって本当にありがとうございました。
オレも奴も、猫好きハートを見事に撃ち抜かれました(笑)

<猫が欲しい>

猫好きのサガなのか、猫が2匹になったら3匹目も欲しくなってしまう。
奴が産んでくれないだろうか……。奴にそっくりなブラウニッシュブロンド色の猫とか。

==========

という訳で、
今月もいろいろとあったが総合すれば良い事の方が多かった。というか、実は疲れる事の方が多かったのかもしれんが、良い事が少しでもあれば「ああ良かった」という気分で乗り越えられる。

来月は確定申告もあるが頑張ろう。
春は皆さんも多忙になるかと思うが、幸運に守られて結果的には良い季節となるように応援しています。

なんてメッセージをするのは気が早いか。
2月が終わるまであと3日もあるからな(笑)

では、今夜も心安らかに楽しい夢を。
おやすみ。

追記。まだ冷える日もあるが、それでも近ごろは春を感じる。(これは関東限定の話となるが)去年のような大雪の心配はもうないと良いな。

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真夜中のムーミンクイズ
Tue.24.02.2015 Posted in 恋愛
遅く帰宅した夜に、ごきげんよう。

家に帰ったのは0時過ぎだった。
おまけに明日は泊まり込みになる事を思えばため息が漏れた。。

奴は既に眠っていた。
猫様の出迎えもなく、オレは一人でリビングに入って冷えたサンペレグリノ(炭酸水)を飲もうとした。

だが、今夜もテーブルの上にお茶の用意がされているのを見付けて冷蔵庫を開けるのは中止にした。
ティーカップのソーサーにはアールグレイのティーバッグ。その隣には猫のシールが貼られた白いポット。そしてその傍にはビスケットと、コピー用紙。

オレはビスケットを一枚咥えてコピー用紙を手に取った。そしてそこに書かれた文字を読んでみれば……。

『ムーミンクイズ! 全問正解したら明後日のご飯をご馳走してあげる!』

……明後日は奴とムーミンの映画に行く予定だ。
どうやら奴はその時にオレを労ってやろうと考えてくれているようだが、なんて茶目っ気たっぷりな事をしてくれるのだ。思わずニヤニヤしてしまったぜ。

オレは紅茶を淹れてからゆっくりと出題を読んだ。
問題はどれも簡単だった。
奴は必ずオレにご馳走してくれるつもりのようで、だからオレが絶対に間違えない問題ばかりにしたようだ。

(ネタバレとなるので回答は伏せさせて頂きます)

問1、スナフキンのハーモニカはローズウッドと何で出来ている?

問2、ヘムレンさんが趣味でやっている楽器は?

問3、スノークのお嬢さんの金の輪は、右と左、どちらの足に付けている?

オレはそれぞれの出題の下に回答を書き込んだ。
そして最後に『美味しい紅茶とビスケットをありがとう。貴方を愛しているぞ!』と書いた。

奴はオレの回答に◯を付けてくれるだろうか?
明日の朝はオレと奴はすれ違って顔を合わせられないが、奴の採点がとても楽しみだ。

==========

という訳で、
明日の山場を越えればムーミン映画なので頑張ろう。

皆さんも多忙な日があると思うが、トラブルが起きたり体調を崩したりせずに乗り越えられるように応援しています。

東京は梅の花が咲く季節となった。
暖かな春まであと少し。艶やかな花見を心待ちにしながら頑張ろうな。

では、今宵も心地良い眠りの中で楽しい夢を。
おやすみ。


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ニャンパンバーで乾杯
Mon.23.02.2015 Posted in 恋愛
2月22日は猫の日だった。
猫をこよなく愛するオレと奴は、朝から猫を祝う為にオヤツや玩具を猫様と三毛子にふるまっていた。

その最中、奴のiPhoneがメールの着信を告げた。
奴はそれを確認して「あは」と笑った。そしてニコニコと嬉しそうな顔をしてiPhoneの画面をオレに向けた。

「『猫の日、おめでとうございます!』だって! 嬉しいな、こんなに可愛い猫のイラストまで一緒だ!」

メールを送ってきたのは奴と一緒に仕事をしている女性だった。
オレは常日頃から彼女を羨ましく思っていたのだが(会社ではずっと奴と一緒だからな)、まさか猫の日でもある穏やかな休日にも嫉妬させられるとは思ってもいなかった。

オレよりも先に奴に「おめでとう」と言って奴を喜ばせるとは!
愛猫達へのサービスが終わったら、オレも奴に「おめでとう! 今日は幸せな日だな」などと言ってハグとキスをするつもりだったものを。

「へえ、貴方の猫好きは有名なんだな」とオレは素っ気なく答えた。そして彼女の話題を早々に終わらせる為に奴にランチの話を振った。「猫の日だから、食事の前に猫の目の色のシャンパンで乾杯しようぜ」と。

「金色のシャンパン?」
「ああ、シャンパンバーで一番ハニーでジューシーなのを」
「判った、あの美味しいシャンパンだね? 嬉しいな、猫の日おめでとう!」
「おめでとう。貴方の日でもあるから貴方にもおめでとう」
「あはは、オレは猫なのか!」

奴に「おめでとう」と言うのは二番目だったが、奴から「おめでとう」と言われたのは一番目だった。

オレはそれで満足した。しかし来年は朝起きたら真っ先に言ってしまおうと決意した。
いつか貴方と2人で猫屋敷の主(正しくは下僕)となるのだから、猫の日にはまずはオレと貴方とで「おめでとう」と言わなくてはな。オレと奴は猫の絆で強固に結ばれているのだから。

==========

シャンパンバーにて金色のシャンパンで乾杯した。
洒落たデートをするつもりでいた。このところ忙しかったので、奴に優雅な気分を楽しんで貰いたくて。

だが、何気なくオレが昨夜見た夢の内容を話すと雲行きが怪しくなった。優雅さはどこかへと消えて怪奇なムードに覆われることとなって。

「耳の穴に50cmぐらいの大きな注射を打たれて頭がおかしくなるなんて!」
「怖かったぞ。これでオレは終わりだと本気で思った」
「医療器具とホラーが結びつくと怖いよね」
「貴方でも怖いって思うんだな?」
「イメージ的にね。そういう映画を観ても震えたりはしないけど」
「オレはダメだ。画面を観ていられなくなる。自分の耳も痛くなってきてな」

シャンパンバーにいたのは1時間ほどだったが、結局そのほとんどはホラーの話だった。
オレは会計の時に「猫の日にホラーで盛り上がるなんてな」とぼやいた。けれども奴はそれでも楽しかったようだ。シャンパンバーを「ニャンパンバー」と呼び、また来年も金色のシャンパンを飲むのだと言っていた。

==========

その後は買い物をした。
奴が夕食に中華風の卵料理などを作ってくれると言ったので、オレはそれに添えるフルーツサラダを作ると決め、久しぶりに様々な食材を買った。

「ドレッシングはヨーグルトとレモンので良いか?」
「うん、あれ大好き」
「あとは何か必要か?」
「これで良いんじゃない?」
「食後は?」
「久しぶりにムーミンのDVDを見る」
「いや、そうじゃなくて、デザートとかお茶とか」
「ああ! 家にあるお茶で良いよ。そういえば今日は猫の日だから猫のDVDも良いね」

結局、その夜は猫のDVDを観た。ムーミンは来週中に劇場で観る約束をして。

猫のDVDを観ている間、奴は抱っこした猫様を撫でていた。「ずっと元気で、オレよりも長生きして」と呟いて。
それは無理な話なのだが、奴のその願いが叶えられたら良いのにとオレは思った。いつか猫屋敷を建てて、それから何十年でも皆で仲良く暮らせたら良いのに、と。

猫が人間よりも先に逝くことを思うのは辛い。
その日が来たらきっと哀しみに暮れるだろう。特に奴は。猫様は奴にとって、祖母さんの愛情の化身ともいえる特別な存在だから。

オレも心の中で願った。
オレの寿命を分けても良いから、せめて世界で一番長生きな猫になってくれと。そして三毛子も、実家のシロ子もガーナ子も健康で長生きして欲しいと願った。

猫又(妖怪の)になってくれても良い。
猫又となって尻尾が2本になるのも可愛い。
尻尾が2本になったら、鍵尻尾のシロ子とガーナ子は今の2倍テーブルの上の物を落とすようになり(鍵状なのでいろいろなものを引っ掛けて落としている)、モフモフ尻尾の猫様は歩くだけで掃除が出来るようになり、長くしなやかな尻尾の三毛子はますます可愛く色っぽくなる……。

オレと奴は紅茶を飲みながらそんな話をした。
それはとても楽しい会話だったが、その中には切ない祈りが込められていた。

来年の猫の日も我が家の猫達が元気であったら良い。
そして世界中の猫達が幸運に守られていたら嬉しい。

奴が眠りに就く前、オレ達は寝室でそう祈った。
蜜蝋のキャンドルにオレンジ色の炎を灯して、猫(そして全ての動物達)に幸福がもたらされるようにと、ささやかに祝福の儀式を行った。

==========

という訳で、
今日はとても理想的な休日を過ごせた。

この幸せな気持ちは永遠に続いてくれそうなのに、明日にはまた多忙な仕事が待っているなんて冗談のようだ。

皆さんもたくさんの山場を越えなくてはならない日々を送られていると思うが、今週も全ての問題をスムーズに越えられるように応援しております。そして、山場を超えた先には楽しい事が両手を広げて待ち構えておりますように。

オレも週始めの山場を越えたら休日があるので頑張るぞ。
今週も良い一週間にしような。

では、今夜も心安からに楽しい夢を。
おやすみ。

追記。今日は三毛子の写真を載せたかったが、なかなか撮る暇もなく、写真をトリミングする暇もなく。リクエストを頂いているのに申し訳ありません。今度の休日にはバッチリとチャーミングな彼女の姿をお披露目させて頂きますので(笑) あと少しお待ちください。

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ジェントルボイスで囁いて
Sun.22.02.2015 Posted in 恋愛
一昨日の夜勤は忙しくて早朝になるまで眠れなかった。
そして今日もなかなか仮眠する時間がなくて、珈琲を飲みながら『ねこあつめ(スマホのアプリ)』をやってどうにか眠気を誤魔化した。

『大丈夫? 夜まで堪えられる?』
『目を瞑ったらもう二度と開けられないような気がする』
『10分ぐらいどうにかならない?』
『うーむ』

そんな奴とのLINEの遣り取りも眠気避けには効果的だった。

しかし昼休みの後、抗いようがない眠気に襲われたので、観念して車の中で30分だけ眠る事にした。
たったの30分だが限界まで眠い時にはそれなりに効果がある。一瞬にして深く熟睡できるので、通常の1時間半の睡眠に匹敵する(と思う)

オレは奴に電話してウェイクアップコールを頼んだ。
奴は快く引き受けてくれた。奴にも仕事があって忙しいというのに、時計やスマホの無機質なアラーム音よりも奴に起こして欲しかったオレの甘えを聞いてくれて。

「30分後にコールして起こせば良いんだね?」
「ああ、頼む」
「判った。おやすみ」

オレはアイマスクで目を覆って仕事の事を頭に浮かばせたが、その数秒後にはもう眠りに落ちていた。

それから30分後。
スマホのコールでオレは目覚めた。
さすがに爽快な目覚めとはいえなかったが頭の重さが随分と解消されていた。

オレはアイマスクをズラして電話に出た。
それからまたすぐにアイマスクで目を覆って奴と話をした。

「眠れた?」
「ああ、熟睡した……」
「でも声が掠れているね。今夜は早く寝るんだよ」
「そうする。だが、こうしてアイマスクをして貴方としゃべっていると自宅の寝室にいるみたいでまた眠くなってくる」
「アイマスクをしているの? じゃあ取らないと!」
「まだ取りたくない。貴方の声を聞きながら頭を覚ますから、何でも良いから話してくれ」
「あはは、眠くて甘えん坊になった? 今夜はムーミンを読んであげるよ」
「今読んでくれ」
「今って、ムーミンの本は今手元にないよ」

オレはそんなどうしようもない我侭を言って奴との会話を少しだけ引き伸ばした。
奴の低くて落ち着いた声はとても耳触りが良くてずっと聞いていたかった。出来ることなら再び心地の良い眠りに落ちるまで。

電話を切る前に、オレは奴に感謝を込めて「貴方のお陰で今日も最後まで頑張れそうだ」と言った。
すると奴は優しい口調でこんな事を囁いた。「また我慢できないぐらい眠くなったら言って。お前が辛い思いをしているならオレは何度だって励ますから」

その言葉は物凄く不意打ちで、ついオレは苦笑を浮かべた。
そんな事を言われたら頑張らずにはいられなくなるだろう……と思って。

オレは「ありがとう」と言って電話を切った。
それまで奴の声が聞こえていたiPhoneにキスをして、さて頑張るかと声に出して言った。奴がオレにとってそうであるように、オレもまた奴を支えてやれる頼もしい存在であろうと誓いながら。

これからも奴の声を聞きながら甘えることは止められないだろうがな。

==========

しかし、
その為には、やはり睡眠をしっかりと取って健康を維持しなければならない。だから、この夜更かしの癖をどうにか治さないとイカンな(汗)

皆さんは心地良く眠っているか?
この週末、夢の中でも現実でも、皆さんが楽しく過ごされるように祈っています。

では、今夜も心安らかに幸せな夢を。
おやすみ。

追記。
今夜は奴と実家でお泊りだ。和布団を敷いて奴と並んで寝ているが、足元にシロ子とガーナ子が丸くなって寝ていて可愛い。お腹がふくふくもふもふで暖かい。

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Candy Lips
Thu.19.02.2015 Posted in SM・フェチ
いつもは休日に着ているコートで会社に行く事にした。
奴と一緒に家を出て駐車場に向かう途中、そのコートのポケットに手を入れたら4本のチュッパチャプスが入っているのに気付いた。

「こんなのが入っていた」
「買ったのを忘れていたの?」
「いや、友人とゲームセンターで待ち合わせたんだが、行ってみたら彼はまだプレイ中でな。だからオレはこれを取るゲームをやって時間を潰したんだ」
「へえ、4本も取れたんだ」
「2回やって4本な。1回100円だから200円」
「……えっと、チュッパチャプスって買ったら一本40円ぐらい? 買った方がちょっと安かったね」
「タイミング良くやれば1回で3本取れるんだ。次回は頑張る」

オレはその4本を奴に差し出した。「どれが良い?」と。
奴はストロベリーとコーラを取った。オレは残ったプリンとチョコバナナをポケットに戻した。

今日はオレも奴も残業だった。
奴の方が一時間ぐらい遅かったのでオレは先に帰宅する事にした。

「ただいま!」
「おかえり! お疲れ様」

持ち帰った仕事をしたり、『ねこあつめ』で遊んでいると奴が帰って来た。
オレはすぐに玄関に出迎えに行った。オレよりも先に飛び出した猫様の尻を追い掛けるようにして。

ちょうど奴は靴を脱いでそれをシューズボックスにしまったところだった。
そしてクルリとこちらを向くと、口にはチュッパチャプスの白い棒が咥えられていた。

「貴方がそんなものを咥えて帰ってくるなんて珍しいな」
「お腹がすいちゃって! パンはまだあったよね? 香ばしく焼いてタップリとバターを塗って食べたい」
「そんなに空腹なら言ってくれたら準備したのに」
「いいや、お前も疲れているから」

奴とキスをするとコーラの味がした。
おかえりのキスはいつもは軽く交わす程度だが、今日はコーラ風なのが面白くて少しディープになった。ちゅーっと。

奴は自分で準備すると言ったが、奴が着替えている隙にオレはバケットを焼いてバターを塗って、ついてに目玉焼きも焼いた。

着替えて戻ってきた奴は「良い匂い! ありがとう、愛してるよ!」と大げさにオレにキスをしてからテーブルに就いた。その時はもうコーラ味はほとんどなくなっていた。
そして食べながら言った。「今日は午後から満足に食べる暇がなかったんだ。チュッパチャプスを貰っておいて良かったよ。もう一本(ストロベリー味)は取っておいて、また多忙な日の保存食にする」

「あんなキャンディじゃ腹は膨れないだろう。今度忙しくなりそうな日にはクラッカーでも持たせてやるぞ」
「クラッカーも欲しい。でも忙しい時って甘いものを口にすると焦りが落ち着くでしょう? 疲れにも効くし」

なるほど、とオレは頷いた。
しかし、出来ればまたチュッパチャプス味のキスがしたいと思った。オレはコーラよりもストロベリーが好きなので、次回はもっと美味しく感じる筈だと確信しながら。

「チュッパチャプスなんて買おうと思った事もなかったが、それなら何本か常備しておくのも良いな。あれは手軽に糖分補給が出来る」

オレがそんな事を言うと奴は賛成した。「いろんな味があるんでしょう? 全種類食べてみたいな」と。

その後、オレはさっそくチュッパチャプスの種類を検索した。すると(厳密には全種類ではないようだが)全8種類の45本入りのボックスが売られているのを見付けた。

早々にそれを買おう。
そして「今日は◯◯味だぞ」と、日替わりで奴に勧めてやろう。
オレが味わいたいフレーバーを選んで、奴が舐めている途中にキスのお零れを貰って。

追記1。レトロ風の女装してチュッパチャプスを舐めている奴に、赤いハート型の鞭でペンペンされたいです。

==========

という訳で、
皆さんもお疲れの時には気分転換できる美味しいものを召し上がって下さい。

明日も皆さんが元気で幸運でありますように。
そして今夜も心安からに楽しい夢を見ていますように。

おやすみ。

追記2。オレは明日は泊まり込みなので、夜は奴にも猫様にも三毛子にも会えなくて寂しいぜ。

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wave goodbye
Wed.18.02.2015 Posted in 恋愛
オレと奴は別れる時、何度も振り返って手を振る。
「じゃあな」と別れても、数歩あるいて後ろを向いて、まだ相手の姿が見えるなら手を振る。相手の姿が完全に見えなくなるまで。

しかし当然だが、会社ではそれが出来ない。
だが今日はその癖が出てしまった。
オレと奴が同席するミーティングの後、オレ達は廊下で別れたのだが、オレはつい振り返って奴の姿を確認してしまった。

おっと、しまった。

とオレは思ったが、どうせ誰も見ていないだろうし、見たとしてもオレが『何時もの習慣』でそんな事をしてしまったとは思わないだろうと思った。

しかし、

「Y君と仲良いね」

と、急に声を掛けられて驚いた。
声の主は、数年前にブログで一度だけ登場して頂いたオレの先輩で、『ひょっとしてこの人も同性愛者か?』と思わせる発言や雰囲気を見せる人だった。

「以前、同じ部署でしたから」
「そうだっけ?」

そうですよ。とオレは答えたが、奴の話題はそれきりとなった。
オレはホッとするよりも、さり気なく指摘されたようにも思えてドキドキした。本当は全てを知っているくせに(オレと奴の関係も、オレと奴が同じ部署だった事も)わざと言ったのではないかと。

もっとも、実に嫌なことだが、秘密を抱えているとちょっとした事でそんな風に人を疑ってしまう。
先輩はただ、何の意図もなく感じた事を言っただけだったのかもしれない。オレが奴を振り返って見たことも全く気に留めないで。

……しかしオレはどんな顔をして奴の背中を見たのかが気になる。去って行くご主人様を恋しがるような顔をしていたならもうバレたかもしれない(汗)

まあ、実のところを言えば、その先輩にはバレても良いと思っている。バレても決してカミングアウトはせずに確定にはさせないつもりだが。
何故なら、恐らく先輩もゲイだからだ。初対面でそう思ったし、その後も親しい交流の上で度々そう思わずにはいられない事があったから。

オレが先輩をそんな風に思っているように、先輩もオレに同じ事を思っているような気がする。『恐らくRはゲイだが何も言わずに居てやろう』と。
もしかすると今日の先輩の一言は忠告だったのかもしれない。振り返って見るなど、そんな事をしていると他の人間にもバレるぞ、と。

今週はもう一度ミーティングがあるが、その時はクールに奴と別れてやろう。
それとも性懲りも無くまた振り返ってみるか? 『貴方に忠告されてもオレは従えないぐらい奴の事が好きなんですよ』と、先輩に惚気けてみるのも面白そうだ。

「その先輩と二人きりで飲んで全部打ち明けてみたいんだけどな」

随分と前に、そんな事をボストン君に言った。
しかしボストン君の返事は「面倒な事になるのが嫌なら止めておけ」だった。

そうなのかもしれない。
社内の人間に秘密を打ち明けるのは、残念だが面倒の種となる場合もある。

それに憶測(ほとんど確定していても)で繋がっているのも面白い。そんな人間関係は滅多に作れないものだしな。

話は変わるが、

今夜は奴と鍋料理を食べてきた。
日本酒も飲んですっかりと身体が温まったのだが、酔ったせいでオレは奴から貰ったコインケースをタクシー内に落として来てしまった。

幸いな事に、タクシー会社に問い合わせたらすぐに見つかった。
とても気に入っていたものだったので嬉しかった。
引取に行く時には、ご親切な運転手さんと受付の方にお菓子でも持って行こうと思う。

「失くしたと判った時は一気に酔いが覚めたぜ」
「小銭はいっぱい入っていたの?」
「3~4千円ぐらいかな。それより貴方からもらったものだったから」
「大切にしてくれているんだね」
「落としちゃったけどな、すまない」
「大切なものほど失くしちゃう事もあるよ」

奴に尻を叩かれても良いと思っていたが(本望です)、奴の寛大な言葉にも感動した。
確かに、本当に大切にしていたのに失くす事ってあるよな。大切にしまいすぎて、しまった場所を忘れる事もある。←とても悲しいパターンだが何度かある。

==========

という訳で、
今夜は良かった良かったと呟きながら三毛子を撫でて眠ろう。

皆さんも落し物にはご注意ください。
飲食店等から出る時や、車から降りる時には、財布とスマホと鍵のチェックを怠りなく。

明日はまたとても冷え込むようなので外出の際にはお気を付けください。
東京では雪が降るとの予報だが、どうなるだろうな? 交通に困らない程度なら降って欲しいが、近頃の気象庁の雪予報は7割外れるそうなので明日になってみないと判らない。

では、今夜も心安らかに暖かな夢を。
おやすみ。

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移り変わっても変わらない事
Tue.17.02.2015 Posted in 恋愛
休日の終わりを噛み締めながら、ごきげんよう。

良い1日だった。
今日が休日だったオレは、昼まで眠って、好きな音楽を片っ端から聴いて、ずっと読みかけだった小説を読み終えて、猫様と三毛子に好きだけモフモフした。

しかし逆に奴は多忙だった。
朝から晩まで社外を歩き回り、22時頃に帰宅した時には「疲れた!」と言ってオレに抱き着いてきた。

「お疲れ様。今日はハードだったな」
「お前に一度もLINEを送れなかったね。新しい猫は集まった?(スマホのゲームアプリの話)」
「ああ、4匹集めたぞ。宝物も3つ貰った」
「良いな!」

少しだけそんな話をしてから奴はシャワーを浴びに行った。
オレは奴が戻ってきた時に飲むものの用意をした。昼間にハーフサイズのスパークリングワインを買って冷やしておいたので、それを注ぐグラス等をテーブルに並べて。

今夜の奴は珍しくカラスの行水だった。
いつもは丹念に洗顔やトリートメントをするくせに、今日はトータルで10分で上がってきた。

「早かったな」
「早く座って寛ぎたくて」
「ああ、座って待っていてくれ。貴方の好きなスパークリングワインが良く冷えているぞ」
「え! ありがとう! それならバスタブに入って身体を温めれば良かった。その方が冷えたスパークリングワインは美味しいから」

それならホットウイスキーに変更するか? とオレは訊いたが、奴は首を横に振った。口の中で爽やかに弾けるものが飲みたいと言って。
炭酸は疲労や肩こりや気分転換に効くというが、それは確かにあるような気がする。

「乾杯」

オレ達は一杯目を飲み干して、二杯目をグラスに注いだ。それも少しの語らいの内に飲み干してしまった。

奴は「美味しかった……」と呟いて、まだ乾き切っていない髪をブラシで梳かした。そろそろ眠る時間で、少し眠そうな顔をしながら。

「明日は今日ほど忙しくないんだろう?」
「うん、明日は楽だよ。早く帰れるし」

そんな会話を交わしながら、オレはさり気なく奴の手からブラシを奪った。
そして奴の柔らかなブロンドの髪を梳かした。「ブラシの感触が気持ち良い」と奴に言って貰えるぐらいに優しく。

「疲れた時って、こうやって頭皮を軽く刺激してもらうと気持ちが良いよな」
「うん、サロンでヘッドスパをしてもらうと気持ちが良すぎて眠くなるよ」
「寝て良いぞ。寝たら寝室に運んでやるから」
「あはは。寝ないけど、もうちょっとだけ続けて欲しい」
「良いぞ。何ならブラシじゃなく指でマッサージしてやるか?」
「して。でもそんな事をされたら寝ちゃいそう」
「だから寝て良いぞって」

オレは奴の背後に回った。すると奴はオレの胸に寄りかかって目を瞑った。
奴の髪は柔らかくて猫を撫でているようだった。
そして目を瞑った顔は正面の鏡に映されていたが、それはとても無防備で端正で、紳士的な大人のようでもありあどけない少年のようでもあった。

奴の顔をそんなにじっくりと見詰めたのは久しぶりだった。
一緒に棲んでいるのだからしょっちゅう顔を見ている訳だが、そういう風ではなく、想いがこみ上げる程じっくりと見詰めるのはかなり久しぶりだった。近頃は洒落たレストランでのディナーの時も、セックスの時も、そんな事はしていなかったから。

オレは懐かしい気持ちに駆られた。
それは付き合い始めた頃も、その一年後にも、二年後にも感じたものだった。

オレはこんな素敵な人と付き合えて幸せだな、と。
それから、オレは良くこの人を恋人に出来たな、と。

自ずと口元が緩んだ。
このところすっかりと忘れていた、そのとても幸せな気持ちを思い出せて嬉しくなって。
貴方を愛していると実感すると沸き起こるその幸福感は、心の隅々までも満たしてくれるものだから。

「貴方は変わらないよな」
と、オレがしみじみと愛しさを込めて言えば、

「髪が薄くなってないって事?」
と、奴はパチっと目を開いて言った。

オレは思わず笑った。
「ああ、猫みたいにふわふわしていて可愛いぞ」と言って。

明日はオレも奴も早く帰れそうだ。
明日はまた寒くなるようだし、せっかくだから身体が温まるものを食べようと誘ってみるか。

==========

という訳で、
明日は気温が上がらない上に雨が降るようなので、お出かけされる方は完全防寒の態勢で行ってらっしゃいませ。

天気が悪くても皆さんの運は上々でありますように。

では、今夜もあたたかく眠って楽しい夢を。
おやすみ。

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眠い日
Mon.16.02.2015 Posted in 恋愛
楽しい事が続いても、ちゃんと眠らなくては眠気に潰されそうになる。

先週は疲れる事も楽しい事もたくさんあった。
しかし眠る量がかなり少なくて、今朝は起きた時に地獄を味わった。

「こんなに眠いのに起きるなんて冗談のようだ……」
「紅茶を淹れてあげる」
「冗談だよな?」
「ごめんね、これからお前は仕事だよ」
「冗談だと言ってくれ……」

行きの電車でも帰りの電車でも寝ていた。
電車に乗ったと思ったらすぐに降りる駅に到着してタイムワープした気分だった(乗ってすぐに眠る→意識を失くしているので数秒で到着した感覚になる)

帰宅したのは21時頃で、ちょうど奴は風呂に入っていた。
オレは玄関まで出迎えてくれた猫様を撫でて、それから自分の部屋に入って三毛子を撫でた。

三毛子はオレの鼻に猫ちゅーをしてくれた(顔を見せるといつもしてくれる)
オレもカーペットに身を伏せて三毛子に猫ちゅーを返して、そのままうつ伏せに寝転んで三毛子を撫でていたら意識が遠のいて行った。

奴がやって来る20分間ぐらい寝ていた。

奴が「帰ってるの?」とオレの部屋に入ると、オレは凛と佇む三毛子の足元にひれ伏すような格好で眠っていたそうだ。
そこで奴は「ミケルの奴隷……」と呟いてオレの尻をツンツンと突いたそうだが、残念な事に、その様子は夢の中に現れてはくれなかった。

「眠くて気を失っていた……」
「このまま寝る? 蒸しタオルで顔を拭いてあげるよ?」
「いや、何か食べたい。これ、成城石井で買って来たから(買い物袋を渡す)」
「(ガサガサと袋を開いて)海苔巻きとビーフンとラザニアだ。おかしな組み合わせだけど美味しそうだね」
「眠くて食べ合わせを考える余裕がなかったんだ。一人じゃ食べきれないから一緒に食べないか? すぐに着替えてくるから」
「この時間だから2人で食べても多そうだよ。あ、足元に気を付けて。肩を貸す?」

まだ頭はボーっとしていたが、こんな時はたった数十分の睡眠で随分とマシになる。

奴はオレの為にビタミンたっぷりのローズヒップティーを淹れてくれた。
ローズヒップと海苔巻きとビーフンとラザニアとはまたおかしな組み合わせとなったが、眠気で味覚がボケて、空腹で腹の虫がグーグー鳴っているオレには最高のご馳走に思えた。

「明日は休みだよね?」
「ああ、だが歯医者だ(歯のクリーニング)」
「なかなか一日中ゴロゴロできないね」
「半日も休めば平気だが、眠気と目の疲れのせいでちょっと首が凝ったな」
「後で揉んであげる」

食後、奴はオレの首を猫のふみふみのように揉んでくれた。
もっとツボを押すように力を入れて良いとオレは言ったのだが、首周りにはたくさんの神経が通っているので素人がやるなら軽い方が良いのだと言われた。

確かに、じっくりとやってもらったら気持ちが良くなってきた。
オレはソファにうつ伏せになっていたのだが、ほぐれてきた首が温かくなって、再び心地の良い眠気に襲われた。

「眠りそうだ」
「眠っても良いよ。ここに布団を持ってくるから」
「だけど三毛子が」
「今夜はオレがミケルと寝るよ」
「そうか……」

本当にそのまま眠ってしまいそうだった。
だが奴と明日の話をしていたら少しずつ目が覚めて、結局は起きて食事の後片付けなどをした。

しかしあのまま寝てしまった方が良かったのかもしれない。
こうしてオレは今夜も、寝不足だというのに夜更かしをしているのだから。

もっとも明日の起床はゆっくりだ。
7時に三毛子に朝ごはんをあげたらまた眠ろう。自然と起きるまで、寒い冬の朝をヌクヌクと過ごしてやろう。

「ムーミンの映画はいつ行こう?」

奴が眠る前にそう言った。
そうだな、いつ行こう?
月末に入るとまた忙しくなるので、出来れば今週か来週の半ばまでに行きたいぜ。

劇場版ムーミンはフローレンの黒ビキニが話題となっているが、彼女がいつも足にしているような金のアンクレットを奴にプレゼントしたいものだ。
オレは奴の足が大好きで、奴の足にそんなものが飾られていたらとても素敵だと思えるから。

ついでに黒ビキニも(笑)
胸は詰め物などはせずにペッタンコのままで良い。
金のアンクレットと合わせて着てくれたら、きっとオレ好みのモード系変態スタイルとなって惚れなおしてしまうことだろう。

今の山場を超えたらまた2人でフェチパーティをして弾けたいぜ。

==========

という訳で、
皆さんも適度に休んで、適度に変態……ではなく、ストレスを解消しているか?

時には無理をするのも大切だが、無理をしすぎて苦痛に堪える努力ばかりにならないようにお気をつけ下さい。

明日からまた平日がやってくるが、皆さんが平穏に楽しく過ごされますように。
今週もたくさんの幸運があるように応援しています。

では、今夜も心安らかに幸せな夢を。
おやすみ。

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2倍ハッピーバレンタイン!
Sun.15.02.2015 Posted in 恋愛
バレンタインは楽しく過ごそうと奴と約束した。

まずは前日の13日、オレ達は仕事の後にお台場のホテルで落ち合った。
そして2人きりでバレンタイのパーティをする為に、ホテルの部屋でルームサービスを取った。

2015_0214_1.jpg

「まずはシャンパンで乾杯しよう。そしてメインはヒレステーキで良いか?」
「良いよ! 他にワインを頼もうよ」
「勿論だ。あと、ケーキも欲しいな。それとパンとライス、どっちが良い?」
「パン。ケーキにキャンドルを灯せる?」

料理が運ばれてきた後、部屋を暗くしてキャンドルを灯した。
すると窓の外のライトアップされたレインボーブリッジや東京タワーがくっきりと見えて、とてもロマンティックな眺めとなった。

「綺麗だ。すぐに吹き消すのは勿体無いね」
「キャンドルが半分になるまでこうしておくか」
「お腹は空いてない?」
「はは、ちょっとな。だが大丈夫だぞ」
「キスしよう。空腹が紛れるかもしれない」
「それなら我慢できそうだ」
「ふふ、本当は凄くお腹が空いているんだね?」

バレンタイなど15世紀にいきなり定められたもので、根拠が曖昧な為に今やバチカンの正式な典礼から除外されている。
しかし、バレンタインの前夜にそのように過ごせば神聖な気分となり、2人の関係がずっと続くようにと聖人ウァレンティヌスの祝福を願わずにはいられなくなった(こうしてお菓子業界の企みにハマって行く訳だ?笑)

「今年、引っ越しをしても仲良く暮らそうな」
「うん。渋谷に引っ越す?」
「ああ、実はそれも良いかなって思っていた」
「でも結婚相当証明書を得たとしても、まだみんなにオレ達を関係を公にする事はできないよね……」
「そうだな……。それと偏見の根強さは、また別の問題だからな」
「でも第一歩だよ」
「オレもそう思っている。だから渋谷区長の決断には感謝しているんだ。この一歩をきっかけに、徐々に偏見のない社会が築かれて行くだろうから」

どうかそうなりますように。
オレ達はそれを聖ウァレンティヌスに願い、優しい抱擁とキスを交わした。

2015_0214_2.jpg

楽しいディナーだった。
人目がないのでネクタイを緩めて気ままに食べて飲んだ。
どんな話でもできるし、好きな時にキスもできた。
奴はその雰囲気をとても楽しんでくれて、一人でワインを1本空けてしまった。

「そんなに飲むのは久しぶりだな?」
「あはは、今夜のワインは最高」
「ケーキも残ってるぞ」
「あー、それはお前にあげる。ワインが甘くて、もう甘いものが食べられない」
「眠そうな目をしているぞ。シャワーに行った方が良くないか? 眠かったらオレに構わず先に寝て良いぞ」

今日はバレンタイン前夜祭で、明日はバレンタインデートを予定していた。
予定と言っても気が向いた所で美味しいものを食べるという程度のものだったが、それでも(休日の少ない)オレ達はとても楽しみにしていたので、奴は素直にオレの言うことを聞いてシャワーを浴びに行った。

シャワーから戻ってきた後、奴は間もなく眠った。
「今夜は素敵なプレゼントをありがとう。ずっと愛しているよ」と言って、酔いの入った心地良さそうな顔をして眠りに就いた。

残されたオレは仄かな幸せを感じながら明日の事を考えていた。
どうせなら明日は、奴が最近食べたいと言ったものを食べようと。そして最後に奴と約束していたプレゼント交換をしようと。

2015_0214_3.jpg

翌日はとても良い天気だった。
6時半に起きて昨夜できなかった愛の契り(セックス笑)をして、8時にモーニングブッフェに行った。

そのホテルのモーニングを食べるのは初めてだったが、とても充実していた。
和食も洋食もなんでも揃っていて、いつもは朝食を軽く済ませるオレ達だが、つい全てを味わいたくなってしまった。

2015_0214_4.jpg

「湯豆腐が美味そうだ」
「フルーツとサラダがたっぷりある。シリアルとヨーグルトも種類がたくさんあって美味しそうだよ」
「そこでビーフを焼いてくれるみたいだ」
「お前の好きそうなパンケーキとワッフルもあったよ」

オレ達は料理を取りに行く度にそんな会話を交わした。
そして気付けば、かなりお腹がキツくなるまで食べてしまった。朝からそんなに食べるのは子供時代以来だったかもしれない。

「ランチは軽くて良いな……」
「オレはドリンクだけで良い」

そんな事を言いながらホテルをチェックアウトして、まずは奴の必要なものを買う為に神田へ向かった。

買い物はじっくりと選ぶ必要があったので2時間ほど掛かった。
だがオレも奴もまだまだ空腹とは程遠い状態であったにも関わらず、そこから見える『肉の万世』の看板に心惹かれてしまった。

「あ、懐かしいな……」
「行きたいか?」
「お腹はまだ空いてないんだけど、どうしよう?」
「ちょうど昼時だな。じゃあ軽いランチセットだけを頼むか?」
「うーん、そうだな……でもせっかくの休日だし、ここには滅多に来ないからね」

結局、オレ達は焼き肉ランチを食べた。
しかも、一番小さなセットを頼むつもりが何故か大セットとなって、けれども美味しかった為にペロリと平らげてしまった。

2015_0214_4_2.jpg

「お腹いっぱい……。でも美味しかったから後悔はないよ!」
「食い倒れデートみたいになってきたな」
「これからソラマチに行くでしょ? きっとそこでも何か食べてしまうよ」
「ああ……実はな」

奴の予感は大当たりだった。
今日はバレンタイン。勿論オレは奴に渡すチョコレートを用意していた。けれどもせっかくデートをするのだから、それとは別に、どこかで奴とチョコレートケーキなどをイートインしたいと思っていた。

オレが目的としていたのは、ソラマチ2Fにあるキルフェボンだった。
オーダーしたいケーキは、今だけの限定の白イチゴのタルトと、マカダミアチョコレートとバナナのタルトだった。

さすがにソラマチに到着してすぐに食べる気にはなれなかったので、本屋の猫コーナーにハマったり(2月22日は猫の日なので猫関連本の特設コーナーが出来ていた)、キッチン用品や靴を見て回ったりした後にキルフェボンに向かう事にした。

しかし、キルフェボンはバレンタイン当日(しかも土曜日)だったせいで物凄い行列となっていた。
オレも奴もこれは無理だと思った。だが、また少し雑貨などを見て回った後に再び行ってみれば、奇跡的に並んでいるお客さんが三組程になっていた。

「これなら入れるな」
「並んじゃう?」
「並ぼう」
「わあ。ついに白イチゴを食べるんだ」
「美味しいんだろうな、楽しみだ」

2015_0214_5.jpg

残念ながらマカダミアチョコレートとバナナのタルトは売り切りだった。
けれど白イチゴのタルトと輪花型ブラウニーとパッションフルーツのタルトをオーダーして、バレンタインの恋人らしいスイーツタイムを過ごすことが出来た。

「美味しいね。お腹がいっぱいでどうしようかと思ったけど来て良かった」
「今日は食い倒れよう。明日は引き締める事にしてな」
「それも良いね。美味しいものを食べるのはオレ達の趣味の1つだしね」

そこから先は、もう満腹だろうとカロリー過剰だろうと、食べたいものを食べた。
オレは1Fのたこ焼きがどうしても食べたくなって奴に付き合ってもらった。そればかりか自宅に帰って摘むものまで買った。チーズ、ウインナー、バウムクーヘン、キャンディー……などなど。

2015_0214_6.jpg

たこ焼きを食べた後、奴はこんなことまで言った。
「ムーミンのカフェに行ってみようか! もしも空いていたら今日こそ何か食べたい!」

……滅多に無駄な食事をしない奴とは思えない台詞だった(汗)
結局、今日もムーミンハウスカフェは行列で食べられなかったが、その代わりにパスタを買った。

「あと寄りたいショップはあるか?」
「ううん、もうない」
「良し、最後にスカイアリーナ(野外広場)に行って、それで帰るか」

本当にもう大満足だった。
しかしスカイアリーナには期間限定のアイススケート場があって、その横にはとても言い香りを漂わせるジャーマンカレードックがあった。

「良い匂いだな!」
「ああ、もう食べちゃおう。今日はもう今更だよ」
「そうだな。ついでにちょっとスケートで遊んでいくか」
「そんなに混んでないから遊ぼそう」
「じゃあ、遊んでから食べるか。ビールと一緒に」
「賛成」

今日はきっと、聖ウァレンティヌスが「汝らは食い倒れよ」とお告げしたのだろう。たくさん食べれば食べるほど幸せなバレンタインデートになると。
こんなバレンタインの過ごし方は初めてだったが、これはこれでかなり楽しかった。来年もまたやるかどうかは判らないが(笑)

そして最後に、オレ達は日の暮れたスカイアリーナでチョコレート交換をした。
「今年も一年よろしくな」
「今年も一年愛してるよ」
などと言いながら。

別に打合せた訳ではなかったが、オレも奴も猫のチョコレートを準備していた。
だから一緒に包を開いて、「猫だ!」と同時に言って笑った。

去年も楽しいバレンタインを過ごしたが、今年はもっと楽しかったと思えた。満腹感というものは幸福感に繋がるものだからなのかもしれない。

1つ忘れていた。
オレ達は今、iPhoneアプリの『ねこあつめ』というゲームにハマっている。

今日も暫しカフェでそれをプレイして盛り上がったのだが、その時オレ達はフライドポテトを摘んでいた。
帰宅後もウインナーとチーズと野菜のサンドイッチを食べたし、本当に良く食べて遊んだ1日だった。

ご馳走様でした。

==========

という訳で、
明日と明後日は食事制限だ。
このまま食べ癖を付けるとスーツのサイズを替えないといけなくなる(笑)

皆さんも楽しい休日を過ごされたか?
明日の日曜日も幸運な1日となるように応援しております。

では、今夜も心安らかに幸せな夢を。
おやすみ。

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貴方の罪深いフェティシズム
Fri.13.02.2015 Posted in SM・フェチ
その日も満足に昼休みが取れなかった。
しかしその日に限って言えば、そうなったのは個人的な事情で午後のスケジュールに空白を作る為だった。

上司に嘘も吐いた。
いささか良心は痛んだが、しかし嘘が通って企みが成功した事が嬉しくて罪悪感は半減した。

あとは奴と打ち合わせた事を実行するだけだった。

『◯◯◯ホテル◯◯◯◯号室』

オレはその文字だけを奴にLINEで送った。
間もなく奴から返信が来た。『OK』の文字だけ。
しかし短文に留めたのは忙しさのせいではなかった。その方が秘密のやり取りをしている感がして胸が高まったからだった。

2015_0207_1.jpg

時刻は16時過ぎだった。
あと一時間少しでホテルのデイユースが終わる時刻だった。

オレは予定通りにチェックインして奴の到着を待った。
奴もまた予定通りに到着した。部屋のドアの呼び鈴を慣らし、オレが開けた途端に部屋に入り込んでオレを力強く抱き締めた。

「ドキドキする」
「仕事を抜け出してこんな事をしているんだからな」
「こんあ悪いことが楽しい。たまらなくワクワクする。興奮する」
「じゃあもっと悪いことをしよう」

オレは奴を抱き上げてベッドに運んだ。
その間、奴はオレのネクタイを引っ張って笑っていた。
奴の胸の高鳴りを聞いたのはとても久しぶりだった。オレもまた急速に興奮を覚え、暫く忘れていた激しく性を交わらせたい衝動に取り憑かれた。

ベッドは薄い黄昏れ色に染まっていた。
オレはその中央に奴を横たえてキスをしながらスーツを脱がした。

しかし奴はオレの手を止めた。
ここに来るのにとても急いだからシャワーを浴びたいと言って。

「貴方の匂いは好きだぞ」
「興奮する?」
「ああ、どんな匂いでも興奮する」
「でも恥ずかしいからダメだ。少し待っていて。すぐに戻るから」
「焦らされると凶暴になるぞ」
「ふふ、良いよ。思い切り凶暴になって」
「良し。貴方が戻ったらすぐに襲えるようにオレも脱いで待ってるぜ」

オレはそう言って上着を脱ごうとした。
けれども奴はそれにストップを掛けてこう言った。「お前は脱がないで。ネクタイも緩めないで」

それは奴のフェティシズムだった。
オレにもっとも興奮を覚えるスタイル(表情も変えずにきっちりとネクタイを締めたままの姿)をさせてあらゆる角度から激しく貫くようにと指示した。

淫乱な男だとオレは奴を思った。無論、大いに悦びながら。

■■■■■■■■■■

「良い。会社の中でしているみたいだ」
「そんなに感じるか」
「うん」
「それならここは会社の中だと思え。貴方はオレに会社の中でいきなりされているんだ。貴方だけ全裸に剥かれて」
「ああ……。急にこんな事を? ああ、ダメだ、こんなに激しく!」

黄昏れ色が深まったベッドの上に四つん這いで悶える奴の身体はとてもいやらしかった。
オレは何度も奴からの指示を忘れそうになりながら(興奮と欲情に恍惚とした表情になってしまいそうで)、奴の腰を掴み上げて可能な限りに激しく腰を叩き付けた。

絡み合っている時間はそう長くはなかった。
チェックアウトの時間が迫っていることもあったが、特に興奮している時にはその流れに任せて野獣のような一触即発のセックスにしたくなる場合もある。

その時は奴もそうされるのが良かったようで、半狂乱と言えるほど大きく喘ぎ声を上げ、髪を振り乱し、休みなく乱暴に突かれたがるように腰を突き出していた。

「……こういうこと、お前よりも好きなのかもしれない」

その最中、奴の身体を仰向けにさせた時に奴はそう呟いた。厚みのある唇を舐めながら、とても淫らな顔付きをして。
それは小悪魔的というよりもアダルトな悪魔的で、オレは酷く興奮を昂らさせられて背筋をゾクゾクとさせた。

■■■■■■■■■■

「ずっと前から約束していたのに待たせてすまなかった」

事後、オレはベッドにうつ伏せになっている奴にそう言って背中にキスをした。
すると奴は、額や頬に汗が流れる顔をコチラに向けてこう言った。「良いよ。だけどこれからはオレがお前を誘うかもしれない」

そしてこんな事も言った。「お前は、あんなセックスをした格好のままで会社に戻って何食わぬ顔で仕事をするんだね」

オレはてっきり、奴は見た目の好みだけでオレにスーツのままセックスをしろと言ったのかと思っていたが実はそうではなかった。その後のことまで妄想してそう言ったのだった。

奴はその後、会社でオレの姿を見て何を思ったのだろう?
オレに突き上げられた事を生々しく思い出して楽しんだのか?
あるいは、自分の身体で不謹慎な行為を楽しんだ上司(オレ)を心の中で弄んで楽しんだのか……。

奴のフェティシズムは底知れないのかもしれない。
そんな事を言われてはオレも興奮を覚えずにはいられなくなった。いや、興奮に取り憑かれ、デスクに向かっても、誰かと話をしても、頭の中には奴との淫らで激しいセックスが浮かんで上の空にさせられた。そして、今すぐにでも夕方の情事の続きがしたくなった。

『そんな訳で、夜はずっと勃起してたぞ』

と、残業の時に奴にLINEを送れば、奴はただ『;-D』とだけ返してきた。

企みは成功した、といった感じか?
それは長く約束を放置してきたオレへの仕置だったのかもしれない。ならばオレは、その詫びを込めて、また近々奴を誘うつもりでいる。

==========

という訳で、ブログのお約束も長く放置して申し訳ありませんでした。

近頃は奴と食事などに行くとタイムリーにツイッター(インスタグラム)に載せるようにしているが、オレとしてはしっかりと惚気けも書きたいので今後もブログを頑張ります。

まだ使っていない写真も多いので、また明日も更新できたら嬉しいです。
明日の夜は泊まりになる可能性があるので、出来れば夕方までに。

本日もフェティッシュな長文をお読み下さってありがとうございました。
明日の金曜日を無事に終えて、楽しい週末を迎えましょう。

今夜も楽しい夢を。
おやすみ。

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ちょっとしょっぱかった出汁巻き玉子
Tue.10.02.2015 Posted in 恋愛
今夜は昨夜の続きを書く予定だったが、オレの帰宅が遅くなって、更に持ち帰った仕事もあったので、雑談と替えさせて頂きます。申し訳ありません。

今月は何かと用事の多いオレの事を奴は心配してくれている。

「帰りは何時?」
「23時過ぎるな」
「じゃあご飯は家で食べられないか」
「すまない。他に日に作って貰えたら大喜びで食べるぞ」
「そうする」

そんなやり取りを何度か繰り返した。
当然だが、その度にオレは残念で仕方がなかった。仕事から帰って来たら奴の作ってくれた料理がある──それは今のオレの大きな安堵であるのだから。

今日も帰宅は遅かった。
本当なら外で済ませて帰るような時間だった。
だが、奴が昼間にLINEで、

『今夜は◯◯(オレ達の知り合いがやっている和食屋の店主)から教えて貰った出汁巻き玉子を焼いて食べるんだ。上手に焼けたら今度お前にも作るね』

と言ったので、外食ばかりが続いていたオレはどうしてもそれが食べたくなって、『オレのも頼む!』とお願いした。
すると奴は快く了解してくれた。おまけに、『以前作ってお前の好評だった筑前煮も作るよ!』とまで言ってくれて。

だからオレは15時にマカダミアナッツの入ったクッキーを1枚摘んだのを最後に、23時に晩御飯にありつくまで何も食べないでおいた。
久々の奴の手料理を最高に美味しく食べて、団欒の幸せを心から噛みしめたいが為に(多忙になってくるとこういう楽しみ方が生まれるのだということを最近になって知りました)

帰宅すると、奴が玄関まで出迎えてくれた。
リビングの方からはなんとも言えない美味しそうな匂いが漂ってきた。

「ただいま。良い匂いだな」
「おかえり。すぐに食べる?」
「食べる。着替えは後にしてすぐに食べる」
「お腹が空いているんだね。じゃあ、来て来て」

オレは奴に手を引っ張られてリビングに入った。いや、その前に奴に「うがいは後回しにしたらダメだよ」と言われて、洗面の前に立たされて手洗いとうがいをした。

それからようやく、ご飯!
まずは炊きたてのふかふかなご飯を食べて、それから奴が頑張って焼いてくれた料亭風だし巻き玉子を口に運んだ。

美味しかった!
筑前煮も以前よりもずっと美味しかった!

実は玉子焼きはちょっとしょっぱかったが、奴が塩加減を間違えてしまったのがちょっと可愛く思えて、それはそれでとても美味しいように思えた(笑)

「美味い! 生き返るぜ。ああ、幸せだ」
「そんなに美味しい?」
「美味しいぞ。今日も頑張って来て良かった」
「良かった。オレはちょっとしょっぱいかな?って思ったけど、大丈夫?」
「大丈夫だぞ。今夜は味のしっかりたものを食べたかったんだ」

それから奴は30分ぐらいして(オレが食べ終えて、オレの使った食器をキッチンに片付けてくれた後に)寝室に行ってしまったが、それまでの数十分間はとても心地の良い団欒を過ごせた。

オレはその後、持ち帰った仕事をする筈だったが、大きなアクビが出た。
頭の中がじわじわと心地良さに占領されて、もうとてもではないが仕事に集中するのは無理になってしまった。

もっとも明日は、オレは休日だ。
だから今夜は気分良く好きな音楽を聴きながら片手間に出来る仕事だけをやった。今週末はまた奴に何かご馳走しないとな……等と考えながら。

そして気付けばこんな時間になっていた。
明日は休日とはいえさすがに不味い。また奴に叱られる(笑)

そんな訳で、明日は自宅で奴と皆さんの幸運を祈っています。
明日も冷え込むようなので、外出の際にはあたたかくしてお出かけ下さい。

では、今夜も心安らかに幸せな夢を。
おやすみ。

■私信:ch~nさん、少しでも落ち着かれましたか? 小さくてほわほわの三毛子を撫でていると疲れを忘れられます。心の中で…となりますが、三毛子をたくさん撫でて抱っこしてあげて下さいね。

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幻と消えた雪の日の約束
Mon.09.02.2015 Posted in 恋愛
あの日、たいして雪は降らなかった。
まったく積もりもせずにオレのスケジュールは全て予定通りに進む事になった。

だが、オレの気持ちは順調ではなかった。
その前夜には奴との久々のオフィスラブデートを妄想して、すっかりその気になっていたから。

「明日は仕事を抜けだして奴とホテルでデートだぜ!」と、寝る前には浮かれて三毛子に話し掛けた。三毛子の反応はクールだったが……。オレの惚気けは猫にも食って貰えないらしい。

『取り敢えずランチを一緒に食べるか……』
『そうしようか……』
『今からいきなり雪が降って積もらないかな?』
『太陽が出てるよ』

2015_0208_1.jpg

一年ぶりぐらいに食べたそのホテルのランチは美味しかった。
しかしオレはゆっくりと味わったりはせずに、午後の予定を何とか変更できないかと悪あがきを重ねた。

そしてハッキリした。
今日はどうしても無理だ! と。

「雪に裏切られた」
「あんなに雪・雪ってみんなも大騒ぎしていたのにね」
「気象庁は慎重になりすぎだ。数年前の大雪警報が外れてから雪を過大予報するようになった」
「はあ、残念だね。今日は久しぶりにワクワクしていたのに」
「そうだよな。……他の日は? 今週なら何とか時間を開けられる日がある」

食事の後、オレと奴はスケジュールのチェックを始めた。
帰宅してからやれば良かったのかもしれないが、少しでも早く『実行できる日』を決めてしまいたくて。

結果的には、実行可能な日を決めることができた。
しかし奴は心配した。「それでまたお前のスケジュールはキツくならない?」と。

「こんな潤いがない毎日が延々と続く方がキツぜ」
「オレとのオフィスラブデートはお前の潤いになる?」
「なるに決まっているだろう。今日は本当に、昨夜から楽しみにしていたんだぞ」

オレのその答えを聞いて、奴は満足そうに笑った。
そして小声で囁いた。このホテルのレストルームはキレイだったよね……と。

レストランを出た後、オレ達は少しだけレストルームに寄り道をした。
いつも閑散としたフロアのそこに入れば、案の定誰もいなかった。

奴は鏡の前に立つと、指を繋いでオレの手を握った。
そしてキスをした。いきなり情熱的に噛み付くようなキスだった。

「興奮してる……」
「そうみたいだな。オレもだが」
「お前の舌を噛ませて」
「ああ……」
「思い切り噛んでも良い?」
「ああ」
「……ああ、ダメだ。気持ちが良い。これだけイきそう」
「オレもだ……」

その時、オレはどれほどホテルの部屋を取ってしまいたかった事か。
全ての予定を放り投げて、真っ昼間のベッドで奴と激しく絡み合いたかった。

互いのモノは完全に勃起していた。
互いに腰を揺らしてそれを擦り付けて刺激し合った。それ以上の行為は出来ないくせに、相手を挑発する為に。

「ここでしちまおうか?」
「怖いよ」
「冗談だ。じゃあ今夜は?」
「うーん……良いよって言おうかと思ったけど、ダメ」
「なんで?」
「オフィスラブデートの時までお預け」
「それまで溜めておけって?」
「オレも今夜、帰ったらすぐにしたいよ。でもデートはすぐだし……その時に思い切り乱れたいから」

奴の言葉の全てにオレは興奮した。
出来ることなら奴の下着の中に手を入れて、そこがどれだけヌルヌルと濡れているのかを確かめたいぐらいだった。

だがオレは大人しく了解した。
多忙である今は、確かに奴が提案したように楽しむのが最善であると思えたから。

「じゃあ◯日に」
「うん、その日までオナニーもダメだよ」
「厳しいな」
「射精管理だ。お前の精液はオレが良いって言った時にしか出させない」
「OK、女王様。従うぜ」

オレは身を屈めて奴の股間にキスをした。
奴は笑ってオレの頭を撫でた。「良い子だね」と言って。

オフィスに戻ればオレが上司で奴が部下に戻るのにここでは逆だった。と、そんな事を思えば再び刺激が身体を廻った。

次回こそは実行すると決めたオフィスラブデートの時が楽しみでならなかった。

==========

という訳で、あの日は実行出来なかった。
だがその後日は……。その日の事は明日の更新にて書かせて頂きます。

また長らく更新をお休みしてすみませんでした。
落ち着かない世間のせいでオレまで落ち着かない生活に……(泣)

今年の年末こそジャンボ宝くじを当選させて猫屋敷でゴロゴロと暮らせる日々を手に入れたいです。
皆さんの大きな夢も叶うことを祈りながら今年の残りを生き抜きたいと思います。

さて、明日はまた冷え込むようだ。
何やら酷い頭痛や胃痛に来る風邪が流行っているようなので、皆さんも身体を冷やさないようにご注意下さい。

では、今宵も安らかに楽しい夢を。
おやすみ。

■お礼。更新のない日にも拍手やバナーのクリックをして下さってありがとうございます。今後もできる限りは(書く習慣をなくさない為にも)毎日更新を目標にやって行きますm(__)m

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明日は雪
Thu.05.02.2015 Posted in 恋愛
水曜日の夜に、ごきげんよう。

明日は都内で昼から夜に掛けて雪が降るらしい。
そんなに長い時間降ったら積もるだろう。
積もったら、また色々な面倒事が……。

「気が重い」
「またスケジュールがメチャクチャになりそうだね」
「逃げたい」
「逃げようか」
「ああ、沖縄に逃げよう。雪とは無縁の楽園だ」

それからオレ達は呑気に沖縄(去年の出張の時の話も混ぜ込んで)の話で盛り上がった。
今はなかなか旅行に行けないが、来年辺りからはなんとか……出来れば今年中に奴の祖国に行きたいと、話はどんどん大きくなっていった。

そんな話をしていると不思議と重い気分(明日の不安)は晴れていった。
大雪になって全てのスケジュールがキャンセルになってもその時はその時だと、オレは開き直ってこんな提案を奴に出した。

「明日、スケジュールに穴が開いたらどこかで会おう」

それに対して奴は「え!」と驚いた。
しかしすぐに「久しぶりのオフィスラブデートだね? そうなったらオレも上手く抜け出すよ」と賛成してくれた。

「取り敢えずランチを一緒に食べよう。で、後はスケジュール次第だ」
「判った。ランチはどこで?」
「明日はオレの方が動きやすいから、貴方の都合に合わせて決めるぞ」
「ありがとう」

こうなってくると明日の雪が楽しみになる。
だが雪が何日も残るような状態になると流石に困るので、明日中にキレイに溶けてくれる程度の降りを希望しよう。

希望しようとオレが言ったところで、雪はそうしてくれやしないだろうが(笑)

明日、皆さんもお気をつけて外出して下さい。
間違っても裏面がつるつるの靴を履いたりはせずに、万が一滑って転んでも大丈夫な服装でお出かけ下さい。

楽しい雪の日になりますように。
皆さんの誰もが滑って転んだりしませんように!

==========

という訳で、
去年のような大雪にならない事を祈るばかりだ。
去年は大きな商談を後回しにされて頭の痛い状態になったからな(汗)

明日はくれぐれも足元にお気を付け下さい。
皆さんの無事と幸運を祈っています。

では、今夜もあたたかくて楽しい夢を。
おやすみ。

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福は内!
Wed.04.02.2015 Posted in 恋愛
今日は節分祭だった。

二年前なら「貴方の恵方巻きを食べてやるぜ♪」などとオレも言ったものだが、さすがに今は言わなくなったしやらなくなった(笑)

だが普通の恵方巻きは食べたぞ。
知り合いの和食料理屋の店主さんが巻いてくれたものを買って帰った。

「海苔の良い香りだね。中身はなに?」
「甘海老とトロとアボカドとレタスと大葉……だったかな? あとカボチャの煮物も貰ったぞ」
「美味しそう! 早く食べたい、早く着替えてきて」
「おう」
「お茶を淹れるね。ティーバッグの日本茶だけど」

奴は海鮮と穀物が大好きなので、今日のメニューは大成功だった(店主さんは奴の味の好みも知っているので、それに合わせて作ってくれたようだ)

本当は伝統(ほんの数年前に誕生した人工的伝統のようだが)を守った恵方巻きの食べ方をしようと思ったが、それよりも奴とおしゃべりをしながら食べた方が楽しいので、今日の出来事などを話しながら恵方巻きにかぶり付いた。

「これ一本でお腹がいっぱいになるね。お前を待っている間に筑前煮を作ろうと思ったけど作らなくて良かった」
「他の日に作ってもらえたら有り難いぞ。ところで今日はそんなに早く帰って来たんだな?」
「うん、17時には帰っていた。それで写真の整理をしていたんだけど……あ、そうだ」

奴は急に何かを思い出してiPhoneを取り出した。
そして写真を表示させて、オレにそれを差し出した。

「オレ?」
「そう。昨日、お前は休みで遅くまで寝ていたでしょう? だからオレがミケルにご飯をあげようと思ってお前の部屋に入ったら、ミケルは横向きになって寝ているお前の肩の上に乗って寝ていたんだ。そんな格好で寝てるのは珍しくて写真に撮っておいた」
「ああ……。そうなんだ、三毛子って肩でも腕でも腰でも腹でも胸でも足でも、どこにでも乗って寝るんだ」
「そんな猫って初めてだ。どこにでも止まる鳥みたいだね」

オレもそんな猫と暮らすのは初めてだった。
たまに寝苦しくて起こされる時もあるが、それでも物珍しくて可愛いので注意できない。それが原因で寝不足になる事もあるので止めさせた方が良いのかもしれないが、オレに懐いてくれているからこそと思えば、どうしても……。

それを奴に言うと、「お前は本当にミケルに甘いね」と言った。
「普通だろう」とオレが言い返すと、
「元からお前は女の子に優しいからね」と奴は意地悪な目つきをしてニッと笑った。

オレはちょっと新鮮な感動を覚えた。奴が物凄く久しぶりにヤキモチを焼いてくれて(笑)

オレはニヤニヤせずにはいられなかった。
ルールを無視して食べた恵方巻きだが、それでも効果があったのか、オレと奴が仲睦まじくなる『福』が訪れてくれたようだ。

「貴方に一番優しくしているぞ」
「判っているよ」
「先週末の埋め合わせを兼ねて映画に誘っても良いか?」
「埋め合わせなんて気にしないで欲しいけど、何の映画?」
「そうだな、今公開しているのは……」

オレは子供の頃から猫が好きだが、奴と一緒に暮らさなかったら、今ほど猫に愛情を抱けなかったと思う。そして猫との暮らしにこれほどの幸せを感じることもなかっただろう。

今のオレの抱く幸福感には『奴ありき』な部分が多い。
今のオレは飼い主が大好きな猫のように奴にくっついてばかりなのだが、奴はそれでもヤキモチを焼いてくれるのだな。

誰かに完全に心を許したら(完全に誰かのものになったら)、その相手はいずれ必ず自分に飽きるのだと思っていた。
だがそれは人によるのだろう。
完全に心を許しても、尚も愛している人はいるのだということを、そろそろ心の底から信じても良いのかもしれない。

「週末が楽しみだ」
「美味しいご飯もご馳走するぞ」
「じゃあ、オレは猫達に美味しいご飯とオヤツを買おう。ミケルにはおもちゃ付き」
「良し、それまで猫のご飯代を稼ぐ為に頑張って働くか」
「あと4日だから頑張ろうね」

時間の都合で豆まきは出来なかったが、今年も無事に節分を越えられた。

2月4日から暦の上では春だ。
まだまだ寒い日は続くが、ほのかな春の訪れを探しながら奴と一緒に頑張ろう。まもなく新春シーズンがやって来てまた多忙な日々に揉まれるが、今年は更に夢に近づいてみせるぞ!

==========

という訳で、
皆さんも豆まきをしたり恵方巻きを食べたりと、楽しまれただろうか?

皆さんにたくさんの福がやって来ますように。
そして全ての悪い災いが去って行きますように。

今夜も良い夢を見ような。
心地良く眠って。

おやすみ。

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猫の顔文字を使うようになった理由
Tue.03.02.2015 Posted in 友人や家族
食事の後に軽く飲んで、それから帰る為にタクシー乗り場まで歩くことにした。

その夜は風がなくてそれほど寒くはなかった。
そのせいか数匹の猫達が、のんびりとした足取りで公園の中に入って行こうとしていた。

「猫だぞ」
「ああ」
「ちょっと待っていてくれ」
「捕まえるのか?」
「出来たらな」

オレはボストン君を待たせて公園に入った。
そして鞄からカリカリの袋を出してカサカサと音を鳴らせば、途端に猫達はニャーンと鳴いてこちらに寄って来た。

人慣れている猫達だった。
もっとカリカリを持ってくれば良かったと思いながら手持ちの袋を全て猫達にご馳走した。

「簡単に捕まえられそうだな」
「そうしたいが家は定員オーバーだ」
「そういえば今は2匹になったんだな」
「5匹OKのマンションを貴方がタダで貸してくれるなら捕まえる」
「そんなモンあるか。もっと働いて一軒家でも建てろ」

やがてやって来たボストン君は「先に帰るぞ」とも言わずにオレの隣に並んだ。
『酔い覚めは大丈夫か?』とオレは言おうと思ったがiPhoneで猫の写真を撮り始めた。こんな滅多にない機会を少しだけ楽しみながら。

真冬の夜の公園は静かで空気が透き通っていた。
しかし、その清々しさは不意に漂ってきた煙草の匂いに汚された。

公園の向こうからやって来たカップルは「猫だ」と言いながらこちらを覗き込んだ。それは別に構わないのだが(猫も平気そうだったので)、2人とも赤く火の付いた煙草を手にしていた。

ここは禁煙だろう。

一年以上掛けて禁煙を成功させたオレは、それ以来煙草の匂いがとても苦手になった。車の中で嗅がされると途端に具合が悪くなって、禁煙の場所で嗅がされると途端に不機嫌になるようになった。

猫もいる手前、さすがに注意してやろうかと思った。
しかしオレよりも先にボストン君が言った。「公園は禁煙ですよ」と。

カップルは「すみません!」と笑いながら言って足早に公園から出て行った。
謝罪を笑いながら言うとは悪びれた様子もない……などとオレは爺臭く思いながら、それは横に置いてボストン君に視線を向けた。

「逃げちゃったぞ」
「優しく言っただろう」
「優しい口調の方が余計にサド臭く感じる時もあるもんだ。でも良く言ってくれたな。オレが言おうと思ったが、オレは言おうと思っても言わないことの方が多い」
「お前は遠慮するからな」
「言える貴方が羨ましいぜ。貴方は誰にでも何でも言える。それも上手く」

そんな事を言ってからオレは要らぬ事を言ったと後悔した。
美味しい料理とアルコールに気分良く酔った日に、おまけに猫達とも出会えた楽しい日に、何も自分の欠点を口にすることはなかったと。

オレがそんなコンプレックスを抱えている事は、長い付き合いであるボストン君は知っている。
オレはそれでその話題を終わらせるつもりだった。だが彼は言った。「今のお前は以前よりものを言うようになったぞ」と。それによって以前のようにオレの扱いに困らなくなった(意訳)、とも言った。

実は、それはオレも自覚していた。
そしてそうなった理由も判っていた。
奴が辛抱強くオレが本当の気持ちを話せるようになるまで付き合ってくれたからだ。やがて奴にだけは本音を話せるようになり、それからボストン君にも話せるようになった。

かつては、誰よりもボストン君に胸の内を話すのが苦手だった。
自分を取り繕って、強がって、天邪鬼に徹して。良くもそれで10年以上も付き合いが保てたと思う。

それもまた奇跡だったのかもしれない。
だけど、オレがはじめから素直にものが言えたら、もしかしたらオレとボストン君の付き合い方は違っていたのかもしれない。

「それは良かった。面倒な部下ですまなかったな」

オレは言葉に詰まりながらも(どう返答して良いのか判らなくて)、笑ってそう言った。
ボストン君はそれ以上は何も言わなかった。話題を変えるようにこんな事は言ったが。

「お前からのメールに顔文字が付いてきた時は笑ったがな」

オレは再び笑った。
そういえば以前のオレは顔文字を使うことなどまるでなかったと思い出して。

オレが顔文字を使い始めた理由は、実はこのブログで公開しているツイッターにある。
リアルのオレは人様に親しまれるような容姿や雰囲気ではないので、せっかく話し掛けて下さった方に取っ付きにくいと思われては申し訳なくて、顔文字をくっつけて雰囲気を柔らかくしてみようと考えた次第だった。

ツイッターも始めの頃は顔文字を使っていなかった。
しかしどうしても気になって、恥ずかしく思いながらも使うようになり、今ではたくさんの顔文字を使うのが逆に楽しくなった(笑)

だが、そんな事情をボストン君に話す訳にはいかなかった。このブログは秘密にしているのだから。

「可愛いだろう?」とだけ言ってみれば、
「そうだな」と彼は答えた。

だから、「貴方も使えば? 猫の顔文字を使えば、貴方の印象も可愛く変わるぞ」と勧めてみたのだが、「オレはいい」とクールに返されるのみだった。

残念。
(ΦωΦ)入りのボストン君からのメール(LINEでもOK)を一度だけでも見たかったぜ。「お前、早く英語を覚えろにゃー」とかも書いて欲しかった(物凄く無理そうだ)

==========

そんな訳で、
公園で撮った猫さん達の写真は奴に好評だった。
「目から猫ビームだ!」と、ランランと目を光らせている猫写真にキャッキャとしていた。

皆さんは素直に生きているか?
たまに自分の意思とは裏腹の行動を取ってしまう事もあるかもしれないが、出来る限り素直に自分の欲するものに手を伸ばして、回り道を最小限にして、少しでもたくさんの幸せを得られるように応援しています。

では、今夜も心安らかに楽しい夢を。
おやすみ。

■私信
・ma~eさん:はい、三毛子の鼻のは傷でした。はじめは汚れかと思って拭き取ろうとしたら痛がって…可哀想な事をしてしまいました(泣) 明日はまた三毛子との惚気けを少し語らせて頂きます(笑) 素敵な雑貨はありましたか? もしもツイッターをはじめる事がありましたら必ず教えて下さいね。

・お勧めの漫画を教えて下さった方々へ:お一人お一人にお返事を書こうと思いつつも出来なくて、遅くなった上に一括でご返信することになって申し訳ありません。全て買って読んでみたいと思います。わざわざ教えて下さって本当にありがとうございました。寄生獣は既に全巻読みました。物悲しさを覚えるラストがとても印象的で、好きな作品の1つとなりました。

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春を待ちわびて
Mon.02.02.2015 Posted in 恋愛
昨日の夜は『愛妻の日』という事で奴を飲みに誘った。
本当はディナーも一緒にしたかったが、生憎オレのスケジュールがそれを許してくれなかった。

「そんな記念日があるなんて知らなかった」
「オレも今日はじめて知った」
「だから急に誘ってくれたんだね?」
「ああ、貴方は休日だったのに急に呼び出してすまない」
「謝らないでよ。愛妻って思って貰えて嬉しいよ」
「そうか? なら良かった」

愛妻。
そんな言葉を奴に言うのは初めてだったので照れた。
しかしオレにとって奴は紛れも無く愛しい奥様(奥様は女王様)であり、オレは愛妻家を自負しているので、奴をそう呼ぶのは間違いではなかった。愛夫という言葉はないからな。

2015_0131_2.jpg

まずは綺麗なカクテルで乾杯した。
「貴方が幸せであるように」とオレが言うと、「今も幸せだよ」と奴は屈託なく言った。

奴が口にするそんな台詞(そしてそんな時の笑顔)にオレはいつも喜びを感じる。
大切が人が幸せいるのはなんて嬉しい事なのだろうかと思わずにはいられなくて。

「不満があったら何でも言うんだぞ」
「ないよ。でも強いて言うなら」
「言うなら?」
「またお前と一緒に眠れるようになりたい。寝る前に一緒に本を読んだり映画を観たり、すっかりそういうのをしなくなったから」

「そうだな……」とオレも同意した。

オレが三毛子と共に自分の部屋で眠るようになって2ヶ月が過ぎた。
三毛子はだいぶ家に慣れたと思う。猫様が昼寝をしていると、オレの部屋からそっと出てバスルームやキッチンや玄関を好奇心いっぱいに散歩するようになった。

今は寒いせいで三毛子はオレの布団に潜り込んで眠っている。
だが春になって暖かくなったら、おそらく布団の中には入って来ないだろう。

そうしたらオレの部屋で一人(一匹)で寝かせても大丈夫かもしれない。
そうしたらオレはまた奴と一緒に寝室で寝ても大丈夫だろうか?

「寂しがるかな?」
「そうかもね。でも、それでもたまには寝室で……オレも寂しから」
「ああ……オレも」

三毛子には申し訳ないけど。
と、オレと奴の気持ちは一致した。
もしも三毛子が寂しがって鳴くようなら、その時はオレか奴がオレの部屋で眠る事にして。

春が待ち遠しい。
(決して三毛子を邪魔に思っている訳ではない。オレの三毛子への惚気けを読んでくださっている皆さんは御存知かと思うが笑)

『今度の週末ね、眠る前にこれを観ようよ。サスペンスホラーだよ』
『今度はムーミンのこの話ね』

確か2ヶ月前、奴はそんな事を言って、オレはそれらを楽しみにしていた。

長く忘れていた。
そろそろ、それらの楽しみを実行しても良い頃だろう。愛妻の日の乾杯をしなかったらもっと長い間忘れていたかもしれない。

「春になったら寝室に転がり込むぞ」
「ふふふ、待ってるね」
「春まであと一ヶ月ぐらいだな。もうじきやってくる春に乾杯しよう」
「そうしよう。オレ達の『おやすみ前のイベント』が復活することも祝って」

オレ達は琥珀色のロックグラスをオーダして乾杯した。
冷えたウイスキーは喉から胸を通る頃にはあたたかくなって、それは雪解けの日差しを思わせた。

2015_0131_1.jpg

余談。
ウイスキーを何杯か飲んでしまったら帰宅するのが億劫になった。

「(このホテルの)部屋を取っておけば良かったぜ」
「また違う日にね。ミケルはお腹を空かせてお前の帰りを待っているよ」
「ああ、ミケル子」
「三毛子じゃなくてミケル子になったの?」
「本名はミケルで、ハンドルネームは三毛子、またある時はミケル子」
「怪盗にゃんこだね」
「可愛いな。だが貴方が一番可愛いぞ」
「酔ってるね」

酔っていた。
だがいまだに酔わないと言えない台詞というのがあるもんだ。

==========

という訳で、
オレはこの週末はずっと仕事だった。
今年は去年ほど忙しくならないと思っていたが、どうも雲行きが怪しい。

しかし明日は休みだ。
久しぶりに料理を作ってみるか。
オレは決して料理上手ではないが、それでも奴が楽しみにしてくれるメニューがあるからな。

明日は自宅にて皆さんの幸運を祈っています。
このところ寒くて『猫をモフってぬくもりたい』とばかり思っていたが、明日は存分にそれが出来そうで幸せだ。

明日も朝晩は冷え込むので、くれぐれも風邪をひかないようにお気を付け下さい。

では、今夜もあたたかくて幸せな夢を。
おやすみ。

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