フルーツバス
Sun.18.01.2015 Posted in SM・フェチ
「柚子がなかったから檸檬を浮かべたんだって」
「檸檬じゃ身体は温まらないな」
「でも良い香りだったって。喜んでいた」

奴が帰省していた時の話だ。
日本には風呂に柚子を浮かべる日があるのだと言ったら、奴の妹さんはそれを真似て檸檬を浮かべたそうだ。

楽しい話題だった。
檸檬を浮かべた入浴の状況を想像すれば真似てみたくもなった。きっとバスルームにはフレッシュな香りが広がり、それに浸した肌は瑞々しくなるのだろうと思えて。

我が家の冷蔵庫の中を覗けば、苺とグレープフルーツとラフランスとアボカドがあった。
オレはその4つを持って奴に訊いた。「どれか入れて湯船に入るか?」
奴は笑った。「アボカドはないよ!」

奴が選んだのはグレープフルーツだった。
最も無難な選択だったと思う。
それを2個、半分にカットして風呂に浮かべれば、それだけでバスルームは贅沢な雰囲気となった。

「柚子は健康的な雰囲気だったがグレープフルーツはゴージャスだな」
「実が大きいからな。それと色と匂いのせいもあるね」
「ああ、エロティックだ」
「あははは、きっとお前はそう言うと思ったよ」
「見透かしていたか。そもそも果物にはエロスなイメージがあって、それが無防備に湯船に浮かんで濡れているんだからな」

(この辺りのオレのエロティック感覚が通じなかったら申し訳ありません)

オレは奴に先に入るようにと促した。
奴は喜んで服を脱ぎ始めた。「良いの? じゃあ、お先に。髪を洗ってゆっくりと湯船に入ったら感想を伝えるね」と言いながら。

オレは食器洗いなどをしながら奴からお呼びが掛かるのを待った。
奴は丁寧に身体を洗うので入浴時間が長い。
もっとも近頃のオレは湯船にゆっくりと浸りながら小説や漫画を読むのが好きなので奴よりも入浴時間が長くなった。

(そろそろお風呂用漫画なくなるので、宜しければお勧めの青年誌系の漫画があったら教えて下さい。ジャンルは問いませんが、恋愛メインではなく既に完結しているものが良いです。シグルイは購入予定です。漫画歴が非常に浅いので有名なものでも知らない場合が多いです)

15分ぐらい経過して、奴から「R!」と名前を呼ばれた。
オレは少しニヤ付いてバスルームに入った。
グレープフルーツを浮かべた優雅なバスタブの中で、奴はどんな姿で寛いでいるのかと想像しながら。

「入るぞ」
「良いよ」
「どうだ? お、良い香りだな」

奴はバスタブの中で、4切れのグレープフルーツを全てお腹の上に置いてニコニコしていた。
色っぽいというよりも無邪気な光景だった。
それはオレの想像を遥かに超える可愛さで(笑)、オレは思わずバスタブを覗き込むようにバスタブの縁に両手を付いてしゃがみ込んだ。

「可愛い格好だな」
「エロティックじゃないの? こうしているとお腹がぽかぽかするようで気持ちが良いんだ」
「ほう。擦り付けたら肌に良いんじゃないか? 香りも移るし」
「やってみる?」

(グレープフルーツや檸檬などの柑橘系果物にはワックスや防腐剤が使われている事があるので、それを使っていないものを選んでお楽しみ下さい)

奴はお腹の上から1切れのグレープフルーツを取り、オレは横からそれを取り上げて奴の肩から腕に擦り付けた。

「ビタミンが肌に染み込んでいる感じ」

などと奴は言って気持ち良さそうにしたので、オレは首筋にも胸にも擦り付けて、その瑞々しい香りをもっと良く嗅ぐために顔を近付けた。

「ソープとは違う本物の香りだな」
「ふふ、何だか不思議な気分だ。柚子の時はこんな感じにはならなかったのに」
「どんな感じだ?」
「そうだな。楽しくてワクワクするような、綺麗に女装できそうな気持ち」

奴がそんな事を言うものだからオレも、「肌が感じているって感じか」などと言いながらグレープフルーツを塗り付けた胸から首筋を舐め上げた。

奴はバズタブに背を預けて喉を反らしながら目をつむった。
その姿はさっきの無邪気なものとは一変して、まるで昔に観た優雅な貴族生活を描いた欧州のソフトポルノに登場する人物のようだった(悲しかなバスルームの豪華さはまるで違っていたが)

「美味しい?」
「ああ、美味しくてすべすべしている」
「全身に塗り付けるつもり?」
「そうだ。次は足だ」

オレがそう言うと奴は湯の中から白い足を出して、バスタブの縁の上で左右に重ねた。
そもそも奴の足を舐めたりキスをするのが大好きなオレは、これからご馳走を味わう心地でその白い足にグレープフルーツを滑らせた。

まずは指先から足の甲に。そして、くすぐるぐらいのソフトなタッチで舌を這わせた。
奴は少し笑った。くすぐったかったからだろう。

だがその笑い声は低くて官能的だった。
オレは服が濡れるのも構わすに両手で奴の片足を持ち上げて、足の親指から膝の辺りまでツーっと舐め上げた。

奴の微かな笑い声は続いた。
それがハッキリとした笑い声でなかった理由は恐らく、くすぐったさと共に快楽を刺激される感覚が入り混じっていたからだった。

「もっと上も?」

オレが太ももにまで舌を辿り着かせてそれ以上の部分を舐めたくても湯に邪魔をされて舐められずにいた時、奴はそう言った。

オレは奴を見上げて「ああ、この上も」と言った。
すると奴は身体を起こしてバスタブの縁に座り、顕となった足の付け根にグレープフルーツを絞った。

果汁が滴ってとても良い香りがした。
それは瑞々しくて爽やかな匂いだった。なのにオレは淫靡な欲求に取り憑かれて奴のそこに顔を埋めた。

「お前は服を濡らす事に感じるフェチストだ」

行為中に奴はそう呟きを漏らした。
それは確かに当たっていて、しかしフェチストを自称しているくせにオレはそれまで自覚していなかった。

オレは嬉しかった。
自分が自覚するよりも先に奴にそれを暴かれて。

奴が帰国してから、そして今年に入ってから最初の、共に射精をした行為だった。

だがオレは迂闊だった。
その行為によって奴の軽かった筈の風邪は悪化して、オレもまた風邪をひいてしまったのだから……。

「身体の関節がちょっと痛い」
「オレは平気だよ」
「オレも熱はないんだが……喉と鼻も不調だ」
「オレからもらった風邪なのに、オレよりも重くなっちゃったね」

2人でダルい身体をベッドで休ませながら笑った。
幸いな事に、それから奴の風邪はすぐに治った。
オレにうつした事によって快癒したならオレはとても幸いだ。

今年もオレのご主人様は奴だけだ。
その魂を肉体をサド心を、心の底から慈しんで愛します。

どうぞ今年も、何かと至らぬ点があるかと思いますが、この下僕をよろしくお願い致します。

==========

という訳で、
ここでも奴様に新年のご挨拶をしておこう(笑)

もう正月ムードはすっかりとなくなったな。
百貨店やスーパーでは早くも節分が始まっている。

周囲の変化の早さは毎度のことだが、それに流されて焦らないように気をつけような。
毎日マイペースで過ごそうぜ。
先のことばかりに目を向けていると未来を作る『今』がおろそかになるからな。それで一日中考えこんで何も出来なかった……なんて日があったら勿体ないぜ。

本日の日曜日も楽しくお過ごし下さい。
皆さんにたくさんの幸運があるように応援しています。

では、今夜もあたたかくして幸せな夢を。
おやすみ。

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