聖夜に願ったことのすべてが叶えられますように
Sat.27.12.2014 Posted in 恋愛
■年末業務で多忙の為、時期はずれなエントリーになって申し訳ありません(泣)

聖夜から数日過ぎた夜に、ごきげんよう。

『赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットに行かない?』
『行きたいが仕事だ』
『夜の○時にRの会社の近くを車で通るよ。間に合うなら乗って』

25日の仕事中に、友人からそんなLINEが来た。
当然だが仕事は忙しかった。しかし、前々から赤レンガ倉庫のクリスマスマーケットに行きたかったオレは悩んでしまった。

そこで奴に相談する事にした。
もしも奴が「行きたい!」と言ったならばオレもスケジュールをどうにか調節しよう(サボろう)と。

果たして奴の返事は、『行く!』だった。
だからオレは後日のスケジュールがパンクするのを覚悟に、後先を考えない無謀な決断をくだした。「今日はクリスマスだから後の事はサンタさんが何とかしてくれる!」と。

友人は予定通りの時間に迎えに来てくれた。
オレと奴は彼の車に乗りこんで横浜へと向かった。

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凄い混雑だった。
25日クリスマス当日なのだから当たり前なのかもしれないが、前日(24日)に行ったソラマチのクリスマスマーケットよりも遥かに混み合っていた。

「凄い人だな」
「暗いし、ちょっとでも離れたら迷子になりそう」
「オレのコートのベルトを引っ張って歩いてくれ」
「こう?」
「そう」

奴はオレのコートのベルトを握りながら、イルミネーションに輝く赤レンガ倉庫をキョロキョロと見回しながら歩いた。初めての場所に連れて来られた猫のように好奇心いっぱいの顔で。

歴史を感じさせるレンガ造りの建物が気に入ったようだった。オレに向かって、「ここは何の為に建てられたの? 中には入れないの?」と様々な質問をしながら、細部に至るまで熱心に写真を撮っていた。

友人は気を利かせてくれて、オレ達をパラソルヒーター(野外用の電気ストーブ)に残して買い物に行った。みんなでワインで乾杯して(ドライバーは乾杯だけで飲ませなかった笑)、ウインナーとポテトとバームクーヘンを食べようと言って。

ついさっきまで会社で仕事をしていたオレと奴は、まるで別世界に放り出された気分だった。パラソルヒーターの下で身体を寄せ合って(混雑の為に誰もがくっつかなくては居られなかった)、賑やかで楽しそうな混雑を眺めていた。

「眠いせいもあって夢を見ているみたいだ。今日はこんなところに来る予定じゃなかったからな」
「大丈夫?」
「ああ、夢心地で良い気分だ。運転も買い物も人任せだしな」
「あはは、後で彼にビールをおごろう。確かに夢の世界に来たみたいだね。クリスマスの魔法? 来たかったところに急に来ることになってね」

なるほど、クリスマスの魔法か。
オレは朦朧とする頭のせいで、そんな非現実的な台詞に納得させられてしまった。しかしサンタクロースの存在を信じていたいオレにとっては心躍る解釈だった。

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やがて友人は戻ってきた。
オレと奴は今日は外出先では甘いものを食べない予定だったが(クリスマスケースがまだ半分残っていたので)、焼きたてのベームクーヘンが余りにも美味しそうで食べてしまった。もっとも友人がオレ達の為に買って来てくれたので、その好意を無下にしたくなかった。

グリューワインで乾杯して、何種類もの料理やスープを頂いて、景気付けにビールでまた乾杯した。それですっかり腹を満たして、今度は海の方へと移動した。

山下公園に面した海の前に立つと冷たい風が吹き付けてきた。
「寒いな!」とオレが言って奴の肩を抱くと、いきなり友人は「2ショット撮るからこっち向いて!」とパシャパシャとシャッターを切った。

その写真を見せて貰ったら、大口を開けて笑う奴にセクハラするスケベオヤジなオレ、といった感じに撮られていた。

友人に文句を言ったが消去してもらえなかった。
仕方がないのでオレはその写真を転送してもらった。それはそれでとても仲良しな姿でもあったから。

2014_1225_4.jpg

最後に倉庫の中のショップで買い物をした。
あと数日で母国に帰省する奴に持たせる土産をいくつか買った。奴の妹さんが喜んでくれる事を願いながら、赤い靴のキーホルダーや雑貨などを。それから、奴が帰国したら一緒に使うつもりでペアのマグカップも。

「これであたたかなものを飲みたいね」
「珈琲か?」
「これに珈琲は合わない。ホットミルクが良い」
「判った。貴方が帰ってくる日には美味しいミルクを用意しておく」
「本当?」
「ああ」
「じゃあお礼に、オレはホットミルクに合うお菓子をお土産に買ってくるよ」

赤レンガの中は温かくて外の寒さを忘れさせてくれた。
本当はカフェで何かを飲むつもりだったが生憎の満席で、仕方なくオレ達は壁際に立って話をした。

奴が帰国するのはほんの数日だ。
ご家族の体調が不安定な為に、もしかすると一旦帰国した後に再びまた行く事になるかもしれないが。

それでも奴はちゃんと帰ってくる。
猫様もいるし、三毛子もいるし、仕事もあるし、どこよりも東京が好きなのだそうだし、オレも待っているのだから。

だが、そのほんの数日がやって来るのがとても寂しく思えた。
オレは奴がここにいる時間を少しでも長引かせたくて話を途切らせられなかった。別に奴は今日帰ってしまう訳ではないのに。そろそろ帰宅しなければ友人に迷惑を掛けてしまうのに。

「帰るけど、心残りはない?」

やがて友人はオレ達にそう声を掛けた。
オレは口篭り、奴はオレの代りに「大丈夫だよ」と言った。

「クリスマスが終わるな」とオレは言って奴の肩を抱いた。
「楽しかったね」と奴はニコニコしながらオレを見て、肩に回されたオレの手を握った。

数日後の別れが寂しいなら、それよりもっと先の再会を楽しみにしようと、オレは自分に言い聞かせた。
奴がいない間、オレは2匹の猫の相手をして忙しくて、あっという間に再会の日はやってくるのだから。

ここだけの話、たまに多忙な時などに一人になりたいと思うが、実際に一人になることが決まれば一人になるのは寂しいなどと思ってしまうものなのだな。
奴がいない昼や夜、オレは一人きりの部屋で退屈を持て余しそうだ。実家に帰ったり友人に会ったり仕事をしたりと、やることはいくらでもあっても。

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==========

そんな訳で、クリスマスは終わった。
皆さんが聖夜に祈った事のすべてが叶うと良いな。

奴の手作りケーキは3日掛けて完食した。
3日目は賞味期限を心配したが問題なかった。むしろ味が落ち着いて美味しくなっていた。

あとは、仕事納めと正月だ。
既に仕事納めをされた方は、今年もお疲れ様でした。ゆっくりと休んで、楽しく新年をお迎え下さい。

寒さが厳しくて大雪が降ったり、風邪やインフルエンザが流行ったりもしているが、皆さんが元気に年末を過ごされるように祈っています。

オレはあと3日で仕事納めだ。
眠くても頑張るぞ。

では、今宵も心身ともにあたたかくして楽しい夢を。
おやすみ。

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