冬の空中デート
Mon.15.12.2014 Posted in 恋愛
「ヘルメットがキツイな」
「似合ってるよ」
「命綱を引っ掛けるフックが凄くゴツイぜ。まるで捕まって拷問され……」
「しっ! こんなところでそういうことを言わないの!」

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昨夜は立川にある昭和記念公園のクリスマスイルミネーションに行ってきた。

今日も明日も仕事なので細かい事は明日の夜に書くが、ロマンティックに彩られた公園の中で『ちょっと異色だったコレ』に乗った時の事だけは今夜中に綴っておこう。

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■ファンタジーゴンドラ

『レンタルのニッケン』の文字が硬派でストイックな色気を放っていた。
本来は工事現場などで使われるものなのだろうか?

長方形のスペース(ゴンドラ)に15人ほどが乗って15m上昇するとイルミネーションが散りばめられた公園の全景を見下ろす事が出来るのだが……確かにその眺めは美しいのだが、なかなか怖かった。タワー・オブ・テラーのように急落下はしないが、それに類したアトラクションのようで。

「まさか高所系アトラクションに乗れるとはな。完璧に想定外だ」
「きっと綺麗だよ。結構上がるようだけど、怖くない?」
「急落下しなければ怖くないぞ」

乗り込む前にはやせ我慢をしてそんな事を言ったオレだが、実はその時から怖かった。
以前はもうちょっとは平気だった筈だが……。高所とか刃物の先端とか、そうした恐怖症とは年齢と共に増すものなのだろうか? 昆虫も大人になると触れなくなるしな。

そして乗り込んでみたら、思った以上に高いところに連れて行かれた。
回転する時には(ちょっとだが)揺れるし、足元から冷たい風が吹き上がってくるし、オレは硬直してセフティーバーを握りしめた。
怖いのを忘れようとして「綺麗だな。乗って正解だったぜ」などと景色の美しさを讃えて。絶対に下は見ないようにして。

だが、いきなり奴に腕を掴まれた。
そして言われた。「やっぱり怖い?」と。

なんでバレた!?
と焦ったが、奴はオレの行動パターンを熟知している。
オレが急に口数が多くなったことですぐに判ったそうだ。Rは怖がっている! やせ我慢をしている! と。

「揺れなければ平気だ」
「こうしていると安定するでしょう?」
「まあな」
「大丈夫。落ちる時は一緒だ」
「落ちるとか言うな」
「ふふふ。落ちないから言えるんだ。お前はきっと、怖い想像ばかりしているんだけろうけど」

まったく図星だった。
ヘタレなオレは最悪の想像ばかりしていた。いきなりセーフティーバーが倒れたらどうしようとか、搭乗スペースが落下したらどうしようとか。高所が平気な方ならきっと笑ってしまうのだろうが、平気でないオレはどうしてもそんなことが浮かんでビクビクしてしまうから仕方がない(汗)

しかし、奴と腕を組んで絶景を眺めるのは悪くなかった。
骨太で力持ちの奴がピッタリと寄り添ってくれると安定感があって多少は怖くなくなった。それでも尚、『ここで落ちても、奴と一緒に美しい夜景を眺めながら最後を迎えられるなら良いか』と、悪い想像は止められなかったが(笑)

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■上空から見下ろした眺め。これから昭和記念公園に行かれる方がいらっしゃるなら搭乗されることをお薦め致します(このゴンドラは25日迄です)

落ち着いて眺めてみれば本当に素晴らしい景色だった。
余裕の出てきたオレは片手でカメラを構えた。
まずは奴と2人で歩いてきた川沿いの遊歩道を撮り、次にこれから向かうカラフルなイルミネーションの連なりを撮り、最後に奴の横顔を撮った。

「怖くなくなった?」

奴はこちらを向いて笑った。
オレは「ああ」と頷いて、今度はオレの方を向いている奴の正面顔(正しくは斜めだったが)を撮った。

「こんなに近くで撮ったらぶれぶれでしょ?」
「そういうのも良いもんだろう。綺麗に撮れていない写真も好きだ」
「じゃあオレも」

奴はポケットから自分のiPhpneを取り出してオレのドアップを撮った。
そしてその写りの酷さに笑いながら「可愛い。照明のせいで顔色が怪しくてモンスターみたい」と言った。

モンスターとは。
だからオレも奴に言い返した。「さっきの貴方だって目が赤くなって吸血鬼の猫みたいだったぞ」と。

ゴンドラに乗っているのは5分ぐらいだった。
360度回転をしてイルミネーションの見えない時にそんな撮影会をやったがなかなか楽しかった。

「来て良かった」
「うん、楽しかったね。来た時間が遅くてスケートで遊べなかったのは残念だったけど」
「来年もまた来るか」
「そうしよう。今度は17時に入ってスケートで遊ぶんだ」
「良し」
「約束だよ」
「約束するぞ」

オレは遠い先の約束を交わすのが好きだ。
少なくてもその日までオレ達の関係は変わらず続くのだという安心感を得られるから。

その約束を交わせたのは、サンタさんの粋なはからいだったのかもしれない。
この年令になってもオレ達はサンタクロースを信じて真面目に互いの幸せを祈ったりしているから、そのご褒美に。

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■大きなリースと、その下でキスをするトナカイさん

やがてゴンドラは360度の回転を終えて静かに降りて行った。
その頃にはオレの恐怖心はすっかりとなくなっていた。最後までオレと腕を組んでくれた奴のお陰で。

もっとも、「iPhoneを落とさないでね」という奴の一言に反射的に足元を見てしまって、その高さに血の気が引いたわけだが……。

今年のクリスマスにはサンタさんに強い心を下さいと願ってみるか。
高所恐怖症が治りますように。
急落下系アトラクションに平気で乗れるようになりますように。

……情けない願い事だな。
やはり今年も奴との事を願おう。

==========

その願い事もこの昭和記念公園で掛けてきたのだが、それは次回のエントリーにて。

さて、クリスマスまであと10日程となった。
皆さんはどのように過ごされるのだろう?
24日と25日は平日なので、その前の週末にパーティなどをしてしまう方も多いだろうな。

イルミネーションの輝く季節にたくさんの楽しい出来事があるように祈っています。
今日もかなり冷え込むようだが風邪など召しませんように。

今夜は奴とボストン君の3人でおでんパーティの予定だ(笑)
今夜も楽しいクリスマスになれば良いな。

では、今夜もあたたかな夢を。
おやすみ。

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