ウイスキーで雪を溶かしながら歩こう
Mon.10.11.2014 Posted in 恋愛
オレが仕事から帰って少しした時、いきなりお手洗いの電球が切れた。
奴が灯りを点けようとしてスイッチを入れたらパチン! と弾けて。

「電球が切れて真っ暗だった」
「怖くなかったか?」
「全然。電球を買うのは明日で良いよね」
「そうだな……」

オレは少し考えて、やはりすぐにコンビニに買いに行くことにした。
真っ暗なトイレが怖いからだ。今はまだ奴が起きているから良いが、奴が眠ってしまったら、静寂に包まれた暗闇のトイレの中で怖い妄想に取り憑かれて出るものも出なくなるから。

「健康に悪いから買いに行ってくる」
「そんなに怖いんだね……」
「怖い。貴方が寝てしまったら猫様を抱っこしながらじゃないと入れない」
「猫は魔除けになるからね。判った、オレも付き合うよ」
「オレひとりで大丈夫だぞ」
「カラのペットボトルを収集場に出しておきたい」

奴はペットボトルをまとめて先に外に出た。
オレは一旦自分の部屋に戻って上着を取ってから外に出た。

マンションのエントランスに出ると、そこには奴が待っていた。
黄色い半袖のTシャツを着てコチラに向かって手を振って。

「そのままの格好で来たのか! 寒くないのか?」
「寒くないよ」
「オレはもう上着なしじゃ夜は寒いぞ」
「ふふふ、腕を組めば温かいよ」

奴はオレの片腕を抱きしめて歩き出した。
確かに奴の身体は温かった。
それに奴が寒さに強いのは十分に承知している。
しかし、このところ奴はストレスのせいなのか体調を崩す事が以前よりも多くなった。それまで滅多に風邪も引かなかった人間が急に体調を崩すようになると可哀想にもなる。

「また微熱なんか出すなよ」

オレはそう言って奴の肩を抱き返した。
奴は「用心するよ」と言って、オレの胴体に腕を回して抱き着いた。

とても歩きにくかった(笑)
だが暖かくて、これなら奴の身体も冷えないと安心した。

コンビニで無事に電球を買い、ついでに小瓶のウイスキーも買った。
「何か温かいものが欲しいな」とオレは言ってコーヒーを買おうとしたが、奴が「こっちの方が温まるよ」と言ってウイスキーボトルを摘み上げた。

奴とウイスキーを飲みながら歩くなんて初めてだった。
奴との付き合いはもう4年になるが、まだやっていない事があったなんて新鮮な感動を覚えた。

「また大雪が降ったらこうして歩くか」
「良い提案だね」
「ウイスキーを入れるスキットルを買うかな」
「またお前の格好付けが始まった」
「飲みながら一緒に歩くのは貴方とだけだから良いじゃないか」
「あはは。それなら良いよ。シルバーの格好良いのを買って。そしてオレにも飲ませて」
「あ、雪国ごっこをしような」

去年は凄い大雪で、そのせいでスケジュールが狂って大変な思いをした。
だからもう大雪は勘弁して欲しいと思ったが、奴とそんな好奇心をそそるデートが出来るなら、休日になら降ってくれても構わないように思えた。

飲みながら白銀の夜道を歩いて、真っ白な息を吐きながら雪の積もった木々を見あげたい。
もしも本当にそんな事をしてみたら、その晩にはこのブログに日記を残しおくか?

さて、今年の冬はどんな気候になるのだろうな。

==========

という訳で、
今週は冬を感じる日が多くなるようなので、皆さんも外出の際には温かな上着をお忘れなく。

明日からまた平日が始まるが、今週も実り多い幸運な一週間となるように応援しています。

では、今夜も暖かくして楽しい夢を。
おやすみ。

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