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カタストロフィー ハロウィン ナイト 2
Fri.31.10.2014 Posted in SM・フェチ
「懐かしいドレスだな」
「1年以上着てなかった」
「今日買ったブーツに似合う」
「クールなヴァンパイアに見える?」
「見える。素敵だ」

重みのある黒革のロングドレスに、同じく黒革の編み上げブーツ。
黒いサテンシルクのロンググローブをはめた手には実用的な乗馬鞭が握られていた。
更にそれにゴシックな化粧を施せば、さっき出会ったどの仮装者よりも妖しさが際立っていた。

奴はすました顔をしてソファに座っていた。
しかし残念な事にオレは入るホテルを誤った。
こんな古臭いラブホテルではなく欧州の雰囲気を感じさせる優雅なシティホテルに入れば良かったと後悔した。

「以前泊まったお台場のホテルに行けば良かった。あのお姫様が泊まるような部屋に」
「今日の格好はお姫様じゃない」
「ここよりは合っていた」
「ここで良い。古いドラキュラ映画みたいな雰囲気だ。このサディスティックなデザインとか」
「貴方が浮いている」
「こんな格好をしているんだから浮かない場所なんてないよ。それにここは広くて良いじゃない」

そう言って奴は立ち上がって無駄に広いフロアの中央に立った。
オレはその後に続いて奴の背中を抱いた。
けれども奴は横目でこちらを見やり、パシッとオレの手を鞭で叩いた。

「乗馬が良いか? オレが馬になって貴方を背中に乗せて」
「それも良いね。でも、ベッドにお前を縛り付けて、猿轡を噛ませて、時間いっぱい鞭で背中を叩くのも良さそうだ」

奴は微笑みながらそんな酷い事を言った。
オレはゾッとした。だのに反射的に下半身を反応させて、奴が本気でそうしたいのならそれでも良いと思ってしまった。

奴は乗馬鞭の先をオレの頬にくっつけた。
革の匂いがオレの鼻に漂い、それは自ずと被虐欲を求めるようになる催眠効果でもあるかのように感じた。

絶対に逃げられないぐらい強く拘束させて、足かせを嵌められて、恐怖に全身が震えても痛みに悲鳴を上げても、容赦なく鞭を振るって完全にオレを支配する。そんなオレの密かな願望を暴き出す効果が。

「まずは乾杯しないか?」
「そうだね……」

オレはめまいを感じていた。
オレはたまに、底のない欲望を感じると意識の半分が眠ったようになる。
それはもしかすると危険なことなのかもしれない。ボーっと朦朧となった頭では限界を超える事に躊躇しなくなるから。

首を締められながらのセックスが気持良すぎて、限界を超えてもなおそれを求めて、悲しい結末になってしまうように。

「乾杯。ハロウィンの女王様に」
「乾杯。オレの忠実な馬に」

取り敢えず飲んで、底なし沼の中に滑りこみそうな気分を落ち着かせた。
ハロウィンというこの世のものではないものが跋扈するパーティの夜、絶対支配を匂わせる奴の姿、古い時代にタイムスリップしたような山中のホテル、それら全てが刺激となってオレの心をザワつかせた。

このワインを飲み終えたら奴はオレを支配するのだろうか?

オレはそれを気がかりにしながらワインを飲み干した。
けれど奴の態度は素っ気なかった。

「今夜は鞭を使いたい気分じゃない」

その台詞にオレは寂しく取り残された。
だがそれで良かったのかもしれない。今夜は奴を戸惑わせるぐらいオレは残酷な行為を求めそうだったから。

奴は優しいので決して限度を超えた行為はしない。
だからオレは安心して奴に全てを任せられる。

だが苦痛の快楽を覚えたマゾヒストは時に、自分に対して底なしに破壊的になる。
限界を超えて鞭で打たれるなど本当に恐ろしいと思っている筈なのに、破壊されても良いからそうして欲しいと、切なくて(その行為も、それをしてくれる奴の事も愛しくて)気が狂いそうになる。

「そうか……」
「ガッカリした?」
「ちょっとな。だが鞭を振るったりしてその姿が乱れるのも勿体無い。話だけするか」
「違うよ。ヴァンパイヤは鞭なんて振らないでしょ?」
「どういう意味だ?」
「ここに来る前に言ったはずだ。噛み付きたいって。鞭じゃなくて」

奴のその台詞を聞いて、途端にオレは救われた気分になった。

「噛み付いてくれ」とオレが言えば、奴はオレの喉元から首筋に指先を滑らせた。
室内の妖しいムードがますます色濃くなったように思えてオレの心臓は高鳴った。

「強く噛んでも良い?」
「ああ」
「余りにも痛かったら声を出して」
「判った」
「今夜のお前のここは、とても魅力的で加減が出来ないかもしれない」

奴は指でオレの襟を退けた。
そして耳たぶの少し下の位置に唇を当てて、そこに歯を立てた。

ゆっくりと奴の歯に力が加わっていった。
それに連れて痛みは強くなり、やがて平然としてはいられなくなった。

だがオレは唇を噛み締めて声を出すのを我慢した。
そんな事をしても耐え難くて身体が震えたが、幸いにも奴はそれに気付いて止めたりはしなかった。

物凄く痛かった。
そのまま皮膚を噛みちぎられて血が滴り、本当に奴にそれを啜られるかと思った。

「……!」

やがてオレは耐えられなくなって奴の身体を押し退けた。
奴はそれまで容赦なく歯を立てていた箇所を確認して溜息を吐いた。

こんなに歯形が付くまで我慢していた事を叱られるかと思った。
だがそうではなかった。
奴は舌を出してそこを舐め、「美味しかった。本当にお前の血を啜っているような気がして興奮した」と言った。

「ヴァンパイアになりきっていたのか」
「うん、素敵な心地だ。酔ったみたいに」
「本当に興奮した?」
「本当だよ、ほら。こんなにね」
「……本当だな」

奴はオレの手をいざなって硬くなったそれに触れさせた。
そしてオレの耳元に唇をくっつけて、「命令だ、もっと感じさせて」と囁いた。

オレは従った。
黒いガーターストッキングを履いた白い足を撫で上げてドレスをめくり、まずはレースのショーツの上から蜜を溢れさせているそれにキスをした。

やがてその行為は激しくなっていった。
その最中に奴は言った。「オレの放ったものを全部飲んで」と。快楽に歓喜して薄く微笑みながら。

オレは酷く興奮した。
もっと奴に従い、もっと奴に支配されたい衝動が込み上げてこんな提案をした。

「ワインを注いだグラスの中に出してくれ。全部飲み干すから」

「ふふふ、お前も血が欲しくなったの?」
「そうかもしれない。貴方のが飲みたい」
「良いよ。今夜はハロウィンだ。たっぷりと飲ませてあげる。毒薬になるかもしれないけど」

媚薬とは言わずに毒薬と言った奴の表現は正しいように思えた。
オレはヴァンパイアの毒を自ら受け入れ、より呪われた(この主に加虐されることに悦ぶ)人間になることを想像してますます興奮を覚えた。

体液を加えたワインは血の匂いがして、血の味がした。

それは錯覚とか思い込みだったのかもしれない。
だがオレはそれを飲み干して全身が燃えるような感覚に襲われた。

まるで毒によって体内の隅々まで支配されて、かつてないほど歓喜したように。

==========

長い話を読んでくださってありがとうございました。

今宵はハロウィンだ。
ジャック・オー・ランタンの灯りが皆さんに妖しく愉快な幸運もたらしますように。

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R・オー・ランタン
Wed.29.10.2014 Posted in 恋愛
今夜は友人のT(オレの旧友であり奴の女装友達)が家に遊びに来た。
10月31日の夜は田舎に帰ってハロウィンが出来ないから、という理由で。

奴とTはハロウィンのケーキを作る約束を交わしていたようだ。
そんな事は初耳だったオレは、忙しかったので自室で仕事をした。

2時間ぐらいして、「出来たよ!」と奴は言いながらオレの部屋のドアをノックした。
オレの仕事はまだ残っていたが、どんなケーキが出来上がったのか気になっていたのですぐにリビングに行くことにした。

だが、ケーキはまだスポンジがむき出しのままだった。
Tは言った。「これからクリームを塗るんだけどRの顔を描いてあげる」と。

「(R)ハロウィンのケーキならジャック・オー・ランタンだろ?」
「(T)Rと似てるから良いじゃん」
「(Y)あっはっはっは!」
「(R)ぜんぜん似てねえだろ」
「(T)似てる」

奴は笑いながらスポンジにチョコレートクリームを塗り始めた。
それが終わると、Tは湯煎したチョコペンを2本準備して、その内1本を奴に渡した。

「Y、一緒に描こう」
「R・オー・ランタン!」
「あははは! 悪い目つき、Rそっくり!」
「似てねえ!」

奴とTはノリと勢いに任せて一気にR・オー・ランタンを描いた。
それが、これだ。

2014_1028_1.jpg

まったくオレに似ておりません。

Tが「怖い顔になってあんまり美味しそうじゃないね」と言ったら、
奴は「周りを可愛くしよう」と言って、チョコレートクリームを盛ったり、チョコレートスプレーを巻き散らしたりした。
すると見事に、何だか良く判らない雰囲気のケーキが出来上がった。

しかし味は良かった。
良すぎるぐらい美味しかった。
スポンジには砂糖は使わずに洋酒とアガベシロップを使い、クリームには高級チョコレートを使ったせいだと思う。

「見た目と味が合ってないぞ」

とオレが言うと、Tは「ハロウィンのお菓子は子供のだから良いんだ」と言った。そして奴は「オレはこのケーキが好きだよ」と言った。

なるほど、確かに
子供たちが「お菓子をくれないと悪戯しちゃうぞー!」と元気に街中を練り歩く祭りには、ちょっと幼稚で可愛いデザインの方が似合いなのかもしれない。子供の落書きのような無邪気さが感じられる方が。

すると、ケーキ中央に描かれている得体の知れない顔もそれで良いように思えてきた。
だからオレは言った。「良く見ればこのオレ(R・オー・ランタン)も可愛いな」と。

しかし奴とTから帰って来た反応は冷たいものだった。

無視。

2人はオレの存在など忘れたようにケーキの味付けの話で盛り上がっていた。
オレに全く似ていないとは言えオレだとされるものを自分で「可愛い」というのは物凄く照れくさかったのだが……。だが言った方が2人も喜んでくれるかと……。

……。
ふと思ったが、オレは3人になるといつも蚊帳の外にされていないか?
オレと奴とボストン君の時もそうだ。奴とボストン君は英会話で海外暮らしの話に花を咲かせて、そんな経験のない(それ以前に英会話に付いていけない)オレはその中に入りきれなくなる。

オレは3人集まると印象が薄くなるタイプなのだろうか?
というか邪魔者?
亭主元気で留守が良い?
決してそんなことはないと思うのだが不安になってきた(汗)

==========

そんな訳で、皆さんも楽しいハロウィンをお過ごし下さい。

ハロウィンには可愛い猫(猫のパッケージの)お菓子もあるので、31日には奴と2人でそれらを買い集めるデートをしよう。31アイスクリームのハロウィン限定アイスも食べておきたい。

ところで、今夜の予定を変更して申し訳ありません。
Tが遅くまでいたので話し込んで、持ち帰った仕事を片付けるのが遅くなってしまいました。

昨日のエントリーの続きは明日か明後日の夜にお披露目致します。
嘘ついたら針千本飲みます。
飲むよりも、オレの松茸君の頭を針山にしろとおっしゃるならそう致します。書く書く詐欺には致しません(詐欺にして良いから針山にしろというリクエストが来たら悩みそうです)

では、明日も皆さんにとって楽しい1日となりますように。
明日も朝晩は冷え込むので暖かくして外出して下さい。

おやすみ。

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カタストロフィー ハロウィン ナイト 1
Tue.28.10.2014 Posted in SM・フェチ
「男同士でキスしないの!」

そんな台詞が耳に飛び込んで来てオレ達はビックリして背後を見た。

そこには3人の息子さん(いずれも5歳前後の男の子)を連れたご家族がいたのだが、2人の兄弟がふざけてキスをしていて、母親はそれを見て叱っていた。

「男同士はキスなんかしないの! やめなさい!」

再びその言葉が響いた。
オレと奴は顔を見合わせて苦笑した。そして場所を変えて話をした。

「せめて『兄弟でキスしないの』だったらな」
「日本ではまだ難しいね」
「ゲイっていったらギャグ扱いだからな。母親があんな風に叱る以前に、あの兄弟はギャグでやっていたんだし」
「でも少しずつ変わっていっているよ。まだ時間は掛かりそうだけど」

それは先日の日曜日の、実家から自宅へと戻る電車の中での出来事だった。
オレ達はランチを食べて気分を入れ替えて、そこら中を歩いているハロウィンの衣装を身に纏った人々を眺めた。

「31日は金曜日だから大きなイベントは今日やるんだな」
「みんな可愛いね。猫耳の衣装の人もいっぱいだ」
「貴方も着たくなったか?」
「あはは、でも恥ずかしいよ」
「そんなことはない。去年はちょうどペニンシュラホテルにいたが、貴方みたいにキレイな外国人もたくさん変装をしていた。素敵だったぞ」
「へえ、そんな事が」

奴はニッと笑ってオレの腕をつねり上げた。「そんなに素敵な人だったんだ?」などと言いつつ。
オレは余計な事を言ってしまったようだ(汗)

そのお詫びという訳ではないが、奴にブーツを買うことにした。
奴が欲しがった訳ではない。先日オレがインポートショップのサンプルを見て、とてもフェティッシュな『編み上げブーツ』が欲しくなってしまったからだ。勿論オレが履きたいのではなく、奴に履かせたいという意味で。

「そんなに素敵なブーツだったんだ?」
「ちょっとレトロな感じでな。貴方も気に入る筈だ」
「楽しみ。(ハロウィンである)今日なら履いて歩くことも出来そうだ」
「じゃあ衣装も買うか。黒猫の」
「ヴァンパイアが良い。お前に噛み付いてやる」

タクシーに乗ってインポートショップに向かった。
奴はブーツを見て物凄く気に入ってくれた。今所有しているブーツのようにシンプルではなく、デモーニッシュなデザインが施されたサディスティックなそれを。

幸い、奴の足に合うサイズがあったので購入を決めた。
ついでに、そのブーツに似合う黒いマントのようなケープも買った。

「黒い猫耳もあったら買ったんだがな」
「猫耳付きのヴァンパイアをやらせたいの?」
「可愛いだろう?」
「うーん……。いや、今日はクールなヴァンパイアだ。このブーツを買った時からサディスティックな気分だから」

衣装や仮面は人の心に影響を与えるものだが、奴もそうだったようで何時になくクールな笑みを浮かべていた。

それも悪くないとオレは思った。
そして頭の中でシナリオを書き上げた。

まだ帰宅するには早い時間だった。
ハロウィンで賑わう街中を通りすぎてヴァンパイアの住む郊外の城(ラブホテル)に行くのも面白いように思えた。オレが奴に噛み付かれる為に。

オレは奴の了解を取って、一旦自宅に戻って車を持ってくる事にした。
念の為に着替えや『特殊な道具』の準備などをして。

奴は好奇心に満ちた顔をしていた。
時折、牙を疼かせる妖魔のように尖った犬歯の先を自分の舌で舐めながら。

==========

そんなにたいした内容ではないので一気に書き上げたかったが、今日は仕事が忙しかった為に眠いので中断させて頂きます。

続きは明日の夜に。
今回こそ必ず。
オレは書く書く詐欺が酷すぎて、もう誰も信じてはくれないと思うが(汗)

お詫びに今夜は皆様の幸運を願いながら眠りに就きます。
今週はまだ始まったばかりだが、難なく楽しく週末を迎えられますように。皆さんの大切な方々も幸せでありますように。

では、今夜も心安からに楽しい夢を。
おやすみ。

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われわれの幸せ
Sun.26.10.2014 Posted in 恋愛
楽しい土曜日の夜に、ごきげんよう。

昨夜はコメントやクリックで奴の体調を案じて下さってありがとうございました。

その奴の様子ですが……。

今日、オレは18時頃に仕事を終え、渋谷のデパ地下で奴の好きなものを買った。
レンジで温めて食べる欧風チキンカレーとアラビアータパスタ、蒸して食べるフカヒレ餃子とエビ餃子、そのまま食べるデニッシュとシーザーサラダ。デザートにバームクーヘン。

昼間のLINEでのやり取りで奴の食欲が戻った事は確認していた。
それにしても少々買いすぎたが、今夜は実家に妹もいるので食べきれると思った。食品に統一感がないことは勘弁して貰うことにして。

「ただいま」とドアを開けると、奴はすぐに玄関まで出迎えに来てくれた。そしてオレの持っていた買い物袋を受け取って「わあ、ご馳走だ。もうちょっとしたら皆で食べよう!」と言った。

「Iちゃん(妹)は?」
「叔母さんの家にお仕事。19時には戻るって」
「そうか。今日は退屈じゃなかったか?」
「シロ子とガーナ子とたくさん遊んだよ。あとテレビや本を見たり、キッチンを借りたり」
「何か作ったのか?」

奴はニコニコしながら「冷蔵庫の中を見て」と言った。
「おう、何だろう?」とオレが冷蔵庫のドアを開くと、なんとそこにはこのようなものが入っていた。

2014_1026_1.jpg

マカロン!

可愛らしい色をした美味しそうなデザート。
奴は「ふっくら(膨らみ方)が足りなくて、表面がわれわれ(ひび割れ)になって失敗したけどね」なんて言ったが、そんなことはまったく目に入らなかった。

「おお凄いぜ! 貴方って本当に天才だな」
「また大げさだな」
「いいや、本当に凄い。難しかっただろ?」
「簡単だった。簡単とか言っているくせに失敗したけど」
「失敗してない。美味しそうだ。可愛くて食べるのが勿体無いぐらいだ」

オレにベタ褒めされて照れてしまった奴をオレは抱きしめた。

そこまで褒めたのは感謝でもあった。
休日(日曜日)の前夜に奴が作ってくれたマカロンを食べながら寛げるなんて、今日も休日出勤を頑張ってきて良かったという気持にさせられたから。

オレ達は妹の帰り時間に合わせて夕飯の支度をした。
奴にはワインの準備を頼んで、オレは食器に料理を盛ったり温めたりした。

奴はすっかり元気になっていた。
今朝はゆっくりと起きて、昼間は一時間ぐらい眠ったのが良かったようだ。

「明日ものんびりするんだぞ。買い物や掃除はオレがするから」
「今日はほとんど家の中だったから明日は身体を動かしたいよ」
「ほどほどにしろよ。そうだ、猫みたいに働いてくれ」
「寝てばっかりじゃない!」

やがて妹が帰って来たので3人でワインで乾杯した。
食事の後には妹もマカロンを食べたのだが……奴が初めて作ったマカロンなのだからオレ一人で独占したかった、なという本音を漏らしたら心の狭い男だと思われるか?(笑)

ちなみに、言うまでもないだろうがマカロンは美味しかった。
市販のものよりも生クリームが柔らかくて(これがすごく重要)、甘さも控えめで(これも重要)、まさに手作りでしか味わえない美味しさだった。

「今から一緒に腕を磨いて、その内にお菓子屋でも始めるか?」
「あはは、良いね。お前の作ったケーキも美味しかったからきっと出来るよ」
「なんて名前の店にするか考えておいてくれ」
「判った。素敵な名前を考えておく」

今夜も布団に転がってそんな話をした。
そしてオレは先に眠った奴の隣で暫し想像した。それはまったくの冗談で言った話だったが、そんな未来を迎えてもきっと楽しいだろうなと。

奴がお菓子屋を始めたら、きっと猫にちなんだ店名にして、店内は猫のインテリアだらけになって、猫型のお菓子がズラリと並ぶだろう。それは確実だ(笑)

==========

という訳で、皆さんも楽しい日曜日をお過ごしください。
体調を崩さないようにしっかりと眠って、夜には身体を冷さないように気を付けて。

明日も皆さんが幸運であるように祈っています。
おやすみ。

<余談>
ロンドンに行っているボストン君からメールが来た。東京とそれほど気候は変わらないようだが、日に日に昼と夜の温度差がなくなって寒さを感じるようになっているとか。
来週には帰国するので時間が合えば奴と一緒に出迎えに行こう。そしてm「秋はやっぱり日本の酒と温泉だろう?」等と語りながら飲みたい。

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山のあなたにマフラーぐるぐる
Sat.25.10.2014 Posted in 恋愛
静かにキーボードをカタカタさせながら、ごきげんよう。

今日は仕事をサボって高尾山に行ってきた。
奴も午後から仕事を抜け出して来てくれたのだが、風邪と疲労が重なった為か、帰り際に具合を悪くしてしまった。

2014_1025_1.jpg
■まだまだ緑葉ばかりだった。11月中旬頃が紅葉の見頃だろうか。

山頂で不吉な話をしたのが悪かったのか……。

「こういう景色を観ると八つ墓村という映画を思い出す」
「どんな映画?」
津山30人殺し事件をモデルにした作品で、ラストシーンで落ち武者の怨霊達が、山頂から燃え盛る屋敷を見下ろして満足そうに微笑むんだ」

いや、そんなホラーな妄想は横に置いて、やはり奴の言う『大丈夫』は鵜呑みにすべきではなかった。
昨夜の事、早起きが続いて頬が火照ると奴が言った時、もっと用心していれば良かった。

今日は天気は良かったが山の上は涼しかった。
夕暮れてからはますます冷え込んで、中にはコートやストールで防寒している観光客もいたぐらいだ。

「暖かくて気持が良い」

炉端焼きの店で奴は何度かそう言った。
赤く燃える備長炭が敷き詰められた囲炉裏に手をかざして。

その自然な暖かさは身体を優しく包み込むようで、寒気を感じていた奴にはとても心地の良いものだったのだろう。

その後、冷え込んだ山に居残ったりしないで早々に帰れば良かった。
夜(17時だったが既に暗かった)の山も良い雰囲気だなどと、調子に乗って奴を連れ回したりしないで。

反省。

2014_1025_2.jpg
■自然の温かさの中で自然の食材の美味しさを楽しめる炉端焼きだった。

実は今夜はオレの実家に来ている。
奴はオレの敷いた布団にもぐって眠っている。
奴が横になる前に布団を乾燥機で温めたので、「ふかふかだ」と奴は喜んでくれた。

おやすみのキスは拒まれた。
明日も仕事であるオレを風邪をうつしたらいけないと言われて。

明日は奴に温かなものを買って帰ろう。
美味しい飲茶でも買ってオレが蒸かしたてのを食べさせるか?
あと、もう奴に寒いを思いをさせないように(そして今後の休日の外出に備えて)、そろそろ温かなマフラーでもプレゼントするか。

そういえば先日、奴と猫のご飯を買いに行った店でヒーター付きのマフラーを見付けた。

あれはどうだろう?
あれを巻いていれば、夜の山で星を眺めても暖かそうだ。

冬の山は寒いが、山頂で見る寒い日の夜空はとてもキレイだ。
実は今日も奴とそんな事がしたかった。
以前、箱根の山で奴と見上げた夜空は見事だったから。数多の星々がキラキラと大きく瞬いていて、幾つもの流れ星もあって。

「また来年も来よう」

暗くなった箱根の教会(星の王子様ミュージアム)でキスをした後、奴はそう言ってオレに指切りをさせた。
だが去年はその約束を果たせなかった。

だから今年こそ。
その時は今日のように奴に寒いを思いをさせないように、猫のようにぬくぬくの格好をさせよう。

たまに奴は頑固な嘘つきになる。
オレにはいつも「素直になって」と言うくせに、どうして体調と寒さの事だけは嘘を言うのか。

取り敢えず、奴が元気になったらお仕置きをしてやろう。
奴が「大丈夫、寒くない」と言っても信じてやらない刑だ。

覚悟しておけ。
そして今年の冬こそは奴に素直に「寒い」と言わせてやるぞ(去年の冬の続き)

==========

という訳で、皆さんも寒い日には暖かくして外出を。
夜も布団を一枚増やしてな。
皆さんが風邪をひくとオレが心配するぞ。

この週末も元気に楽しくお過ごし下さい。
沢山の幸運に恵まれるように祈っております。

おやすみ。

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嫉妬は貴方の口の中に
Fri.24.10.2014 Posted in 恋愛
昨夜の話を。

肌寒くなってくるとアルコールが欲しくなるのはありふれた事だ。
オレは帰りに飲もうと考えていた。
ショットバーで2杯だけ飲んだら帰宅するつもりで。

しかし、それを奴に伝えたら奴も一緒に行くと言い出した。わざわざ一時間もオレを待って。
別に一人で飲みたい訳ではなかったのオレは了解した。奴の顔馴染みの店主のいるバーで落ち合う約束を交わして。

すぐに身体が温まるように強いウォッカを注文した。
奴も同じものを。

丸テーブルを挟んで2人で向き合って乾杯した。
秋の到来に。そして週末に行く紅葉の山を讃えて。

奥の席には奴の知り合いが来ていた。
特に話すことはないと奴は言って手を振って挨拶をしただけだったが、彼は店を出て行く時に奴の肩を抱いた。

「おやすみ、Y」
「早く帰っておやすみ」
「君も、おやすみ」

彼は陽気に笑い、オレにも手を振って店を出た。

大柄な彼に抱き締められていた奴の顔は小さくてまるで猫のようだった。
奴はオレの顔を見た。
そして言った。「嫉妬した?」と。

オレは頷いた。「当たり前だろう」と。

すると奴はいきなり椅子から立ち上がり、身体を屈ませて丸テーブル越しにオレにキスをした。
チュっと大きく音を鳴らせて、周囲の誰にも遠慮なしに長く唇を吸って。

それぞれがパートナーと盛り上がっていたバーの中、果たしてオレ達のキスに気付いた者がいたかどうかは判らない。
だが、どうせ狭い店内なのだから皆が見ていれば良いとオレは思った。そして誰もが奴はオレを愛しているのだと知れば良いと思った。

オレは嫉妬でヤケになっていたのかもしれない。
あるいは、堂々とあの男に(あの男に限らず)自分が奴にとってどんな存在なのかを言えなくて悔しかったのかもしれない。

『Yはオレの彼氏だから』
その一言が言えたらきっと、挨拶のハグぐらいであんなにも嫉妬せずに済んだはずだ。

「今夜は吸引力があるな」
「お前のヤキモチを吸い取った」
「オレ以外の男に抱かせるな」
「うん」
「オレ以外の男に名前も呼ばせるな」
「うん」
「さすがにそれは出来ないくせに」
「あっはは! 明日から会社で猫ちゃんって呼んで貰う」
「ダメだ、なんだか余計に嫉妬する」

2杯飲んだら帰るつもりだったが、もう1杯お代わりをした。
3杯目は、その店の自家製チョコレートポッキーでかき回し、オレはアルコールと氷で冷えたそれを奴の口に差し込んだ。

奴にこんなこと(インサート)をしても良いのはオレだけだと、暗に独占欲を主張して。

==========

オレの馬鹿(過激な嫉妬と独占欲)は死んでも治らなさそうだ。
奴はサディストだが、わざとオレを嫉妬させるような事はしない人で良かった。

それをやったらオレは本当にダメになると判っているのだろう。
奴が優しいサディストである事に乾杯。

==========

という訳で、皆さんも嫉妬にはご注意下さい。
この週末も大切な人と喧嘩などしないで楽しく過ごされますように。

オレは土曜日は仕事だが明日の金曜日は休みだ。
だから明日は紅葉を見に行く。
夜は奴と合流して(奴は仕事なので)、夜の山の紅葉を眺めたり食事をしてきます。

良い写真が撮れたらまたお披露目と共にノロケさせて頂きます(笑)

では、今夜も心穏やかに幸せな夢を。
おやすみ。

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秋の夜長は何をして過ごす?
Wed.22.10.2014 Posted in 恋愛
「スフレは美味しい?」
「美味しいぞ」
「良かった」
「これでもう、申し訳なく思うのは止めるんだぞ」

今日のランチは奴がご馳走してくれた。
それには訳があった。

昨夜の事、奴はオレの夕食を作ってくれた。
メニューは、カボチャとチキンのドリア。
しかし分量を間違えたようで、クリームソースはほんのちょっとで、味付けは物凄くしょっぱかった。

「ごめん、美味しくないね(顔をテーブルに伏せる奴君)」
「いや、そうでもないぞ。ソースを良く野菜に絡めれば美味しい」
「ほとんど味のないカボチャの塊を食べいるみたいだ」
「そんなことない。気にしすぎだ」

そして今朝、奴はオレにトーストを焼いてくれた。
本当はオレが「貴方の分も一緒に焼いておくぞ」と言ったのだが、奴が「オレがやるからバターを持ってテーブルに就いていて」と言ったので任せた。

そして朝食の準備が出来て奴もテーブルに就いたが、何故かトーストがない。
奴は焼き上がったトーストをトースターの中に置き忘れてきたのだった。「あれ、トーストは?」とオレに言われて取りに戻ったらすっかり冷めていてバターが溶けなかった(汗)

「大丈夫か? 疲れているんじゃないか?」
「昨夜からごめん。疲れてはいない筈だけど……」
「試験(とある検定試験)が近いんだから無理はするなよ」

そんな事があって、奴は申し訳なく思ったのか、今日のランチに誘ってくれた。

スフレが評判のレストランだった。
オレは奴のオススメでカニピラフを食べたが、スフレと共にそれもとても美味しかった。

「なんだか申し訳ないな、こんな美味しいものを奢ってもらって」
「気にしないで。昨夜も今朝も失敗したものを食べたから、オレ自身が美味しいものを食べたい気分だったんだ」
「じゃあ週末は美味しいものを食べに行くか」
「美味しいものなら毎週食べに行っているじゃない」
「そうかもしれないが……。そうだ、紅葉を見に行くか。そこで何か食べよう」
「素敵だね。紅葉を見ながら食べたらなんでもご馳走だよ」

乾杯!
と、オレ達はその約束に祝福した。

仕事の日でもランチで軽く一杯。
それは奴とたまにやる『内緒の息抜き』だが、なかなか効果があって癖になる。
上司であるオレが部下である奴をそそのかしてはいけないのだが(笑)

そして今夜は、お互いに金曜日までは忙しいので出来合いのものを食べて済ませた。

奴はベーカリーのサンドイッチ。
オレは巻き寿司。

料理の時間を省けば少しゆとりが出来たので、奴はオレの部屋のソファに寝転んで暫しゲームで遊んだ。

すると……。

「見て! スタッフロール!」
「お、クリアしたか。おめでとう」
「一年近く掛かったかな。でもまだ行ってない所がたくさんあるんだよ」
「完全にクリアするにはあと一年かかるかもな」

奴は地道に進めてきてゲームをクリアさせた。
オレ達はゲームを買ってもまずクリア出来ないので(時間がなかったり、下手だったり)、奴の初クリアは非常にめでたい奇跡だった(笑)

「後はのんびりとやるよ。もう次にプレイするゲームは決っているから」
「どんなゲームだ?」
「ホラー。凄く怖いんだって。部屋を真っ暗にしてお前に見せてあげる」
「そんなに怖いのか?」
「悲鳴が出るって友人は言っていた。そうだ、2人でこうやって毛布をかぶってやろう。そしてゲームをしながらオレはたまに「わっ!」って言ってお前を驚かせるんだ」

奴はそんな事を言ってソファカバーを頭からかぶった。
オレは「はははは」とか笑ったが、本当に悲鳴が出るほど怖いゲームを見せられながら「わっ!」なんて言われたら心臓が停止するかもしれん(汗)

それにしても、奴って本当にノリが良くて面白いな。
オレはたまにノリが悪くなって怠けたり沈んだりするので、奴のその陽気さに引っ張りあげられて救われている。

そういやオレは以前、一人で静かに過ごしているのが何よりも好きだったな。

自分とは(部分的にでも)正反対の人を好きになる事によって随分と変わるものだ。
今ではもう、かつてのように静まり返った日々を過ごすなど出来そうにない。たった一日でも完全に一人だと退屈でたまらなくなる。外出する気も起きない。

==========

という訳で、密かに秋の夜長のホラーゲームを楽しみにしていよう。
本気で怖かったら後でこっそりとここ(ブログ)で泣きます。

10月も後半となってそろそろ紅葉が見頃だ。
気ままに旅でもしたくなる時期だな。それから酒や料理が美味しくて、誰かと静かに語らいながら夜更かしをしたくなる。オレの場合はその『誰か』が早寝なので出来ないが(笑)

皆さんも充実した秋の日々を。
今月も最後の日まで、皆さんに楽しい出来事があるように祈っています。

今夜も心安からに幸せな夢を。
おやすみ。

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プレストの季節
Mon.20.10.2014 Posted in 恋愛
日曜日の深夜に、ごきげんよう。

今日は部屋の模様替えと大掃除をした。
昼間、奴と買い物をしていたらクリスマスケーキやお節料理の予約ポスターを見つけて、何となく年末が近付いてきている実感を覚えてそんな気分になったからだった。

「早いね」
「シュトーレンが美味しそうだったな」
「今年はどこで予約しよう?」
「当日の夜に買って帰っても良いかもな」
「イブは定時に帰りたいね。お節はどうする?」
「もしも一人になるようなら自分で天ぷらそばでも作るぜ。大きな伊勢海老を乗せて」
「豪華だね!」

年末の予定はまだハッキリしない。
奴は母国に帰るつもりでいるが、本当にそうするかどうかは今月末にならないと判らない。奴にも色々と事情があるから。

もしも奴が行ってしまったら、オレは数年ぶりに一人で年末年始を過ごす事になる。
そうなったらきっと寝正月になるだろう。一日中飲みながら、購入したがまだ読んでいない本を読んで、聴いていないCDを聴いて。

そんな正月を過ごすと聞いたら奴は「お前を一人にしない!」とか言い出しかねないのでここだけの内緒話にしておくが(笑)

2014_1019_1.jpg
■掃除中は廊下に追い出されたダフィ子とジェラトーニ子。すっかり仲良しの身長差カップルではなく親子です。この二匹が親子だとするとオレと奴は祖父という事に。いつの間にか三世帯家族。

「今年も大量の本を捨てるね」
「ああ、毎年これが面倒くさい」
「古本屋に来てもらって売ったら?」
「たいした金にならないし、知らない人が来るのも面倒だから」
「ほんの数分で終わりそうだけどね。そうだ、電池を買って来たからガスコンロのを交換しておくよ」

かつてオレ達はガスコンロの電池で大騒ぎをしたことがある。
もう2年近く前の話だが、奴が料理を作ろうとしたらガスコンロが使えなくなっていた。ボッと火は上がるのだが、数秒で消えてしまって。

故障したのだと思った。
週末に新しいものを買いに行く事にして、それまでの数日間は鍋の時に使っているポータブルガスコンロで間に合わせる事にした。

「買ってまだ2年も経ってないのにね」
「ポータブルコンロがなかったら卵も野菜もダメになるところだった」

その翌日、オレは友人(ボストン君)に仕事の話のついでにガスコンロが壊れた事を話した。
するとボストン君は言った。「電池切れじゃないか?」

「ガスで動くもんなんだから電池なんて使わないだろう?」
「昔はそうだったが最近のは電池で安全管理がされている。電池が切れると点火できなくなるぞ」

なんだと!?

そんな話を聞いたのは生まれて始めてだった。ガスコンロの設置はガス屋に任せたので(説明を受けたがほとんど聞いていなかった)、そんなシステムがある事も知らなかった。

自宅に帰ってカスコンロを調べてみたら本当に乾電池を入れるポケットがあった。都合よく単一電池を持っていたので、それを入れてみたらちゃんと火が点いた。

「点いたぞ!」
「捨てなくて良かった!」
「ボストン君に言ってみて良かった」
「本当だね。彼にお礼を言わないと」

その件があって以来、いきなり電池が切れたりしないように年末近くになると電池を交換する習慣が付いた。
そして今年も交換した。明日から10月も後半。年末になるのは物凄く早い。

「あとは11月と12月にやろうか。粗大ごみはいつ出す?」
「椅子と本棚があるからな。来月中には引き取って貰おう。12月に入ると混雑するから」
「少し前に海に行ったと思ったらもう10月後半か」
「インパしてもう10日以上経ったしな」
「早すぎるね。早すぎて不安にならない?」

掃除を終えて何となく2人でカレンダー(猫カレンダー)の前でそんな話をしていた。
奴はオレを背中から抱き締めた。めまぐるしく過ぎてゆく時間にオレが不安を抱いているとでも思ったのか、それから守るように。

戸惑う事はある。
だが今はそれほど悪い状況ではないので、下手にのんびりと時間が進んで不運に躓いて運気が変わったりしないように、このままの調子でテンポ良く進んで欲しい気がする。
それは奴に言わせれば「行き急いでいる」らしいが、オレのその性分は一生治らないように思う。

「早く老いそうだという不安はあるかもな。成し遂げたい事の半分も出来ないまま終わるのは嫌だ」
「老いればますます時間の流れは早く感じると言うし、砂時計みたいに最後の方はあっという間になくなってしまうものなのかな」
「砂が競い合うように消えて行くからな。プレストみたいに(音楽用語で、急速に)」

オレはそこで音楽の話を持ち出してその話を終わりにさせた。
ヴィヴァルディのヴァイオリン協奏曲やバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタのプレストの話にすり替えて。

未来に対して漠然と感じている恐れを、それ以上奴に語りたくなかったから。
全ては杞憂に終わると信じていたいので、そんなつまらない話でせっかくの休日に翳りを作りたくなかった。

「来年、引っ越しをするでしょう?」
「ああ、するぞ。もう上司や世話になっている人には言ってあるんだ」
「日当たりの良い広い部屋のあるところが良いな。綺麗なソファを買って、この子達(ダッフ子やジェラトーニ子やムーミン)の椅子にするんだ」
「良し。だがぬいぐるみの居場所ばかり考えていると猫様が嫉妬するぞ」
「あはは、大丈夫。猫にも大きなタワーとベッドを買ってあげるんだ」

奴と先の事を話すのはとても楽しい。
奴はいつも明るいビジョンでオレ達の生活を予想してくれるから、そのお陰でオレは多くの不安を乗り切る事ができる。

まだ具体的な事は何一つとして決めていないが、奴が住みたがっているような部屋を探そう。
引っ越しシーズンをずらして、ちょっと慎重に。
出来ればそこに住んでいる間に、奴との関係をある程度、公に出来る立場になれたら嬉しい。

そういえば今夜は、オレが久しぶりに料理を作った。

予定していた海つぶカレーではなかった。
奴が「タラとジャガイモのグラタンが食べたい」と雑誌を見ながら言ったので、ネットで探したレシピを見ながらそれを作った。

奴はスパークリングワインを準備してグラタンが出来るのを待ってくれた。
そして出来たてでまだ熱いのを、美味しそうに食べてくれた。

「美味しい。お前の料理を愛しているよ」
「そんなに喜んで貰えて嬉しいぜ。今度はカニとホタテを入れて作ってみるか」
「それも美味しそう! その時もオレはスパークリングワインを用意するね」

その食後にはシュトーレンを切って、何となくクリスマスを思わせる夕食となった。

夜風が冷えてくる度に華やかなイルミネーションが恋しくなってくる。
年末まであと2ヶ月少しあって、その間にはまた色々な出来事があるのだろうが、今年も奴と一緒に楽しいクリスマスを過ごせたら嬉しい。

年末年始は一人かもしれないから、その日の分も上乗せてより楽しいクリスマスにしたい。

==========

という訳で、
皆さんも楽しい日曜日を過ごされたか?

日に日に秋が更けてゆくこの時期、皆さんもめまぐるしい時間の流れの中にあっても幸せでありますように。
今日からは始まる一週間も、日々オフィスのデスクより応援しております。

おやすみ。

<余談>
先月はニューヨークに行ったと思ったら来週はヨーロッパ。そんな多忙なボストン君だが、体調を壊したりしないか心配だ。今はエボラ出血熱の騒ぎもあるので本当に心配だ。

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一緒に行った店を数えながら飲んでいます
Sun.19.10.2014 Posted in 恋愛
土曜日の深夜に、ごきげんよう。

風呂に入りながら本を読んでいたら1時間半も経過していた。

お風呂読書は気持が良いんだよな。
良い香りに包まれながら楽しい物語を読んで汗を流せる。自宅で出来る最高のストレス発散法の一つだ(一番最高なのは奴を構うこと)

ところで昨日の金曜日は奴と鉄板焼きに行った。
昨日はお互いにほぼ定時に上がれたので、「どこか食べに行こうぜ」とオレが誘ったら、「柔らかくて美味しいビーフが食べたい!」と奴が言ったので鉄板焼きに決めた。

2014_1018_3.jpg
■奴は肉食獣(猫)なので定期的に美味しいお肉を与えて餌付けしております。奴が「美味しい」と喜ぶと、逆にオレが餌付けされている気持になるのは不思議です。

「今夜のビールも美味しいね。今週も頑張ったから充実感でいっぱいだ」
「オレは明日(土曜日)も仕事だがな」
「好きなだけ飲めないね」
「明日はゆっくり会社に行けばい良いから飲むぞ」

オレ達はビールを飲み干した後に赤ワインをボトルで注文した。最近はいつもこのパターンだが、昨夜は珍しく奴が銘柄を決めた。いつもなら奴に「美味しいのを選んで」と言われてオレが決めているのだが。

そして料理も注文した。
3種のトマト、じゃこのサラダ、アスパラ焼き、松阪牛のステーキ、つぶ貝のソテー、太麺のソース焼きそば、チーズフォンデュ。

その中のつぶ貝のソテーを食べている時、オレはまたも唐突に過去の出来事を思い出した。

「つぶ貝って呼ぶのが一般的だが、オレが子供の頃はこれを『海つぶ』って呼んでいて、良くカレーの具に使っていた」
「へえ、貝のカレー。でもお前は磯の匂いの強いカレーは苦手だけど、その『海つぶ』のカレーは平気だったの?」
「ああ、臭みがなかったな。母が肉を受け付けない体質だったら、カレーにはいつも海のものが使われていた。海つぶ、シーチキン」
「ふうん。この『海つぶ』は美味しいから、そのカレーを作ってみたくなった」

先日もツイッターで話したばかりだが、子供の頃に美味しいと感じたものが今も同じように感じるとは限らない。
だが、久しぶりに食べた『海つぶ』はとても美味しくて、これなら今もカレーに使っても口に合うような気がした。

「作ってみるかな」
「お前が?」
「ああ。カレーなら簡単だし」
「嬉しいよ。作って」
「そうか、じゃあ作ろう」

オレは奴に約束する意味で乾杯を促した。
そういえばオレが自炊をするのは……一体何日ぶりだろうな? 最後に作った料理が浮かばないぐらいずっと以前だぞ(汗)

奴は今もちゃんと作ってくれているというのに。
先日など凄いものを作ってくれた。
なんとカボチャプリンだ。
普通のカボチャプリンではない、手間ひまかけて作った濃厚なカボチャクリームを入れたスペシャルなカボチャプリンだった。

2014_1018_4.jpg
■おまけにトップの生クリームの上にはカボチャの種まで飾られていた! この細かさに本気で感動した。

「貴方には料理の才能もある」

とオレは断言したが、
奴は「大げさだよ。レシピが良かったんだよ」と照れて謙遜した。

オレが忙しくなってから奴は色々な料理を作ってくれるようになった。しかしそれは物凄く嬉しい半面、物凄く申し訳ない。
奴も多忙な身なのだからオレも家事の面で奴の役に立ちたいと思っているのだが、なかなか難しい。以前みたいに、疲れて帰って来た奴に作りたてのご飯を出してやれたら良いのに。

「オレはすっかり作らなくなって申し訳ない」
「良いんだよ。大変な時はそれで。それにお前は以前よりもこうしてオレにご馳走してくれるようになった」
「今はそれしかしてやれないからな」
「それが嬉しいんだよ」

オレは奴のグラスにワインを注いだ。
「ありがとうな」の言葉を伝えて、美味しいカレーを必ず作ってやると心に決めて。

2014_1018_1.jpg
■シンプルなアスパラは美味しくて、あっという間になくなった。

「途中で追加したのが多かったな。苦しい」
「鉄板焼きって色々食べたくなるんだよね」
「目の前で他の客が注文した美味しそうな料理を焼かれると、それも食べたくなるんだよな」
「あはは、誘惑的なお店だ」

気分良く酔ったところで店を出て、スーパーで買い物をしてからタクシーに乗る事にした。

その途中、奴は黒猫の看板を見つけて喜んだ。
今度はそこで飲もうと、オレは奴に約束した。

奴は「また楽しみが出来たよ」と言って笑った。
それはオレの台詞だというのに。

そういえば以前は、奴とデートの約束をする度にオレは新しい店を探した。
それが今では、一緒に新しい店を探すようになった。

奴と2人で入った店は、昨日で何軒目になったのだろう?
それはきっとこれからも増え続けるので、どこに行ったのか忘れてしまう前にメモに書き残しておこうか。

2014_1018_2.jpg
■太い麺のソースの効いた焼きそば。上の目玉焼きが奴がペロリと食べました。

==========

皆さんは、今のパートナーと初めて行った店とか、今まで行った全ての店とか、覚えているか?

オレは覚えている。
付き合う前に初めて2人で行った店も、付き合ってから初めて2人で行った店も。
当時使っていた手帳のカレンダーにしっかりと、奴のイニシャルと店名が記入されている事もあって。

もう随分と長く行っていないから、近いうちに不意打ちに奴を誘って行ってみるか。
だがそういう場所に行くと、決まって奴はオレが照れ臭くなる事を言うからな(笑)

皆さんの楽しい思い出に乾杯しよう。
今夜はこれ(ウイスキー)を飲んだら寝る。良い夢が見られそうだ。

皆さんも引き続き幸せな夢を。
明日の日曜日も沢山の幸運に恵まれるように祈っています。

おやすみ。

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お化けのミッドナイトストリート
Sat.18.10.2014 Posted in 恋愛
「今日もいっぱい遊んだな」
「今日も閉園すぎまでいたね。あの静かになって行く景色を見るのが好きなんだ」
「オレもだ。だが疲れただろう?」
「部屋に入ってシャワーを浴びたらすぐに眠ってしまいそう」

ホテルに向かいながらオレ達はそんなことを言っていた。
しかし部屋に戻ってシンデレラ城の見える夜景を眺めている内に眠ってしまうのが惜しくなった。

部屋に戻ったらすぐにシャワーを浴びるつもりだったが、その前に温かな紅茶を淹れた。
ミッキーの絵柄のクッキーを銀のトレイに並べて、それを摘みながら取り留めもなく話をした。

「今パークに入ったらとても静かなんだろうね」
「ああ、ゲストは誰もいないからな」
「キャストも帰った後はホーンテッドマンションのお化けがパーク内を徘徊するのかな?」
「はは、きっとそうだ。ミッキーやミニー、マレフィセントやオーロラ姫なんかがアトラクションで遊んでいるかもしれないぞ?」
「じゃあ真夜中も賑やかだ。今から行ってみようよ」
「よし、すぐに行こう!」

夢の国にいるとそんなファンタジックな想像が尽きなくなる。
奴はパーク内でマリーちゃんを探すのだと言った。さすがに本当に真夜中のパークに忍び込んだりはしないが(笑)

紅茶を飲み終えたのは23時だった。
さすがにそろそろシャワーを浴びなくては不味かった。

「先に浴びるか?」とオレが訊くと、
「そうだね。でも前みたいに一緒に入る? ここのお風呂は広いから」と奴は答えた。

まずはバスタブに湯を張って、それから2人でシャワーブースに入った。シャワーで身体を洗った後にバスタブに浸るつもりで。

透明のガラスに囲まれたシャワーは優雅でもあり淫靡でもあった。
オレ達はその中で互いの体にシャワーを掛け合い、泡立てたソープを塗りあった。そんな事をするのは物凄く久しぶりだった為にすぐに興奮した。

「良く流さないとソープが口に入るよ」
「泡にまみれた貴方の肌ってキレイだ。このまま舐められたら良いのに」
「ルームでケーキをオーダーして、それを塗る?」
「はは。いや、生クリームは身体に塗るとキレイじゃないから」

シャワーブースのガラスは温かな飛沫によって曇っていった。
奴はそれに背中を預けてオレの愛撫を楽しんだ。オレの髪や背中を撫でながら、徐々に甘い喘ぎ声を漏らして。

「ソープでぬめらせた手と、オレの口と、どっちでイきたい?」
「……手。手でしながらキスして」
「ああ」
「キスしながらイきたい。オレもお前のをするから」
「ああ……」

あんなに長く深くキスをしたのも久しぶりだった。
息苦しくなっても決して唇を離すまいとした奴がとても可愛くて、彼はオレの大切な恋人である事を実感できて胸の中までも満たされた。

貴方だけだ。
ずっと大切にする。
好きだ。
オレだけのものだ。

そんな言葉が頭の中にひしめいて、オレは夢中で奴の手の中で発した。
奴が求めてくる以上に唇を重ねて、奴が溢れさせる唾液も吐息も飲み込んだ。

「気持ち良かった?」
「ああ、物凄く良かった」
「ふふ、オレも」
「愛してるぞ」
「愛してる。今日という日を過ごせたのがこんなにも嬉しい」

奴がオレと過ごす時間を幸せだと言ってくれる時、何故かオレは途端に泣きたくなる。

それを誤魔化す為にオレはシャワーを自分の顔に当てた。
汗を流すフリをして。
そして奴の身体に残るソープの泡も洗い流して「バスタブへ移動しよう」と誘った。

==========

「ここからシンデレラ城が見えないのが残念」
「ディズニーランドホテルもバスルームからは見えなかったな」
「お台場のホテルは海が見えて良かったね」
「ああ、パークか海がバスルームから見えるホテルはないか調べてみる」

バスタブに浸りながらのんびりと話をした。
2人で入るには窮屈なサイズだったが、それでも構わなかった。
シャワーで恋人として激しい情欲をぶつけ合った後に、バスタブの中で家族としてくつろいで、とても満足だったから。

「もう0時近いんじゃないか?」
「そうかも。実はちょっと眠い」
「早く言えよ。上がるぞ」
「待って。こうしてお湯に浸っているのも気持ち良くて、ここで眠りたくなる」
「溺れてアリエルになった夢を見るぞ」
「アンダー・ザ・シー♪」

奴の歌うアンダー・ザ・シーは、低い声が悩ましくて全く違う映画の音楽のように聞こえた(笑)

奴の身体をバスタオルで拭いてやると、奴は唐突に、「ランドで買い忘れたものがあった」と言い出した。

「何を?」
「ミッキーのおばけポンチョ。あれをパジャマにして寝たら良さそうだと思っていたんだ」
「ああ、あれは可愛かったな。お化けになった貴方に虐められたかったぞ」
「うん、眠ってるお前のベッドにこっそり入ってね」
「夜這いするお化け?」
「違うよ。お前の耳元で怖い話をするんだ」

して欲しかったようなされなくて良かったような。
しかし、おばけポンチョを着た奴はきっと可愛いので、帰りにボンボヤージュに寄って買って帰る事にした。

そしてハロウィンの夜、ポンチョを着た奴と布団に潜って100物語をしようという事になったが、2人で50話ずつ語るのは大変なので誰かに協力して貰わなくてはならない(笑)

「明日は6時半に起きてすぐにモーニングを食べに行こう。そしてシーだ」
「判った。目覚ましをセットしておくぞ」
「おやすみ」
「おやすみ」

奴の眠気は限界で、お休みのキスの後に照明を消したら、そのすぐ後に寝息が聞こえた。

オレは隣のベッドから、もう眠ってしまった奴の横顔を眺めた。
パークの中ではエネルギッシュ(熱血)に遊んでいた奴も眠ってしまえば大人しいのだなと、そんな当たり前な事を思いながら。

明日も楽しい1日にしよう。
家に迎えるジェラトーニを奴と一緒に選んで、写真を撮って、ハロウィンの料理を食べて……。

オレの頭の中は、明日の楽しいデートの様子が出来上がっていた。
取り留めもなくそんな光景を思い浮かべ、やがて自然と眠気に誘われた……のだが、ここでちょっと奇っ怪な現象が起きた。

──それは後日の更新で。
秋の怪談話にご興味のある方はぜひともお付き合い下さい。

==========

以前から予定していたこのエントリーの更新が遅くなって申し訳ありませんした。

今月の山場は越えたので(月末近くに第2の山場がありますが)、近々もう一つの予告エントリーもお披露目させて頂きます。

この度も長い話を最後まで読んで下さってありがとうございました。
ご親切な皆さんに、この週末も楽しい出来事がたくさんありますように。

おやすみ。

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貴方の元気な笑顔が一番の土産になる筈
Thu.16.10.2014 Posted in 恋愛
『今夜飲みたい』

昨日の事、奴からそんなメッセージが送られてきた。
その日は夕暮れから冷え込んで、オレが先に『こんな日には飲みたいな』といったメッセージを奴に送ったせいだと思っていた。

だが違っていた。
待ち合わせたスペイン料理レストランでヒスベルガ ラガー(スペイン産のビール)で乾杯した後、奴はフッと軽く溜息を吐いてこんなことを言った。

「長くオレを懇意にしてくれたお客さんが引退して老人ホームに入る事になったんだ。今日はそのお別れに行ったんだけど、もう今までみたいに会えないと思ったら悲しくなっちゃった」

その方はもう70歳を越える女性で、どうやら奴は、その方と自分の祖母とを重ねていたようだ。年齢も近いし、年々体調を損ねてしまうことが増えた事も同じで。

その方も奴の事を少なからず可愛く思っていたようで、奴が訪問する度にお菓子をくれた。つい先日も奴は、可愛いオレンジ色のボックスに入ったハロウィンのミルフィーユ菓子をその方から頂いていた。

2014_1015_2.jpg

『こんな夜は熱いアヒージョでも食べよう』

オレはそんな言葉で奴をスペイン料理に誘ったが、それは正解だったようだ。
揚げたてのクリームコロッケ、熱々のアヒージョ、香ばしいパエジャ。そんな料理を食べながらビールやワインを飲んで行く内に、奴の表情に笑みが浮かんだ。

「オレが入社する前から会社と付き合いのある人なんだよな」
「今後は息子さんに任せるって」
「どこの老人ホームに入るのか聞いたか?」
「聞いた。○○にある○○○というところで、入所に3千万円かかって、毎月40万円かかるんだって」
「セレブだな!」
「うふふ。かなり良いホームみたいだから、きっと毎日楽しく暮らせるね」

奴がその方と離れて寂しく思う気持は判るが、その方の入所後の生活は何の心配もないように思えた(汗)

そういえばオレのお客さんの義母さんも充実した老人ホームに入ったそうだが、そこが余りに快適で、余命数年と思われていたのが既に11年も元気に生きていらっしゃる。
楽しい環境は寿命をも伸ばすのだろう。楽しいから明日も明後日もずっと生きたいと願う気持がエネルギーとなって。

そんなセレブな環境で生きるのは(今の)オレには無理だが(そのうちに!)、エネルギー源はなんでも良いので明日も明後日もずっと生きたいと思える日々を過ごしたい。
何せオレが短命で死んだら奴が他の男に取られるかもしれないし、猫様のこともガーナ子のこともシロ子のことも心配だからな。

2014_1015_1.jpg

その日はたくさん飲んでたくさん食べた。
寒くなってくると酒が恋しくなってボトルを手離せなくなる。オレが1本、奴が1本、2人で2本のワインを空けた。

程よく酔った頃に奴がポツリと言った。
「今年の年末は国に帰ろうかな」と。

オレは賛成した。
奴にもオレにも事情があってオレは一緒に行くことは出来ないが、祖母さんに(祖母さんだけでにも)会って来た方が良いと言って。

奴はニコリと笑った。
「今月中い決めるよ」と言って。

悲しい事を言うようだが、祖母や祖父、そして父や母は、意外にも呆気無くこの世からいなくなってしまう場合もある。
現にオレにはもう母しか残っていない。その母も障害を持って五体満足だった頃のような交流は交わせない。

月日の流れは早いものだが、自分の身近な者達の変化もそれと同じだ。
だから会える時に会っておいた方が良い。
ましてや心から慕っている肉親であるなら。
もしも会える時に会っておかなかったら、ナイーブな奴の事だから深く後悔して暫く立ち直れなくなるだろう。

「貴方が帰るなら、特別のプレゼントを準備するからそれを祖母さんに渡してくれ」
「特別なプレゼント?」
「まだ秘密だ」
「何だろう? 教えて貰えない?」
「ああ、まだ秘密」
「猫?」
「秘密」

それで奴は質問するのを止めたが、まだ知りたそうな顔をしていた。
内緒にしたまま放ってしまっては可哀想に思えて、オレは昼間ツイッターで見つけた猫のアクセサリーを奴に見せた。「可愛いだろう?」と、iPhoneの画面を奴に向けて。

すると奴は、「わあ、可愛い!」と言った。
それは案の定と言える想定内のセリフだった。しかしその後に続く言葉は違っていた。

「でもオレにはピアス穴がないからお前にプレゼントしようかな」

オレにもピアス穴はない。
だから、『奴は何を言っているんだ?』と思った。
だがそう思った直後にピンと来た。もしや奴は、この猫のピアスをオレに付けさせる為にピアス穴をオレに……。

「懐かしい話題だな。オレにピアスを入れるって話はもうすっかり忘れていたぞ」
「あはは、判ってくれた? お前がこの猫ピアスをつけたら可愛いだろうなと思って。だからオレがピアス穴を開けてあげる」
「いや、オレじゃ可愛くない。こういうのは貴方の方が似合う」
「お前って自分の事を良く判ってないよ」

言っておくが本当に似合わない(汗)
奴の酔っ払った時の特徴の一つでな、酔うとオレの真似をして猫可愛がりをしたくなるようだ。いきなりオレを抱き締めてみたり、オレの膝に猫やムーミンのぬいぐるみを置いてみたり。

「ようやくお前に奴隷の印を与えられると思ったのに」
「ピアス以外にストラップやリングもあるから、そっちをプレゼントしてくれ。そっちもオレには可愛すぎるが」
「これも可愛いね。でもお前にはピアスだ。猫のピアスがオレの奴隷である証になるんだ」

奴は酔っ払っても女王様だ(汗)
だがピアスの事はまたすぐに忘れるだろう。
以前のように。
本音を言えば、忘れられてしまうのはちょっと寂しいのだが。ピアス穴を開けられるのは確かに怖いんだがな。複雑なMの心だ。

==========

という訳で、
何やら後半が脱線した感じだが、そもそも夜中に書く文章など脱線だらけだ。

明日はオレは休みで、油断して夜更かしをしていたらもうこんな時間(3時57分)だ。
また奴に叱られるかもしれないのでそろそろ眠ろう。

そうそう、前回の予告のエントリーは今夜書かせて頂きます。
遅くなって申し訳ありません。ジェラトーニ子と相談してどちらを書くかを決めました。

では、引き続き楽しい夢を。
明日の朝は気持ち良く目覚められるますように。

おやすみ。

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サンドイッチは売り切れです
Tue.14.10.2014 Posted in 恋愛
嵐の夜に、ごきげんよう。

今夜は更新しないつもりだったが、まだ眠れないので短文を。

今日、オレは18時頃まで仕事だった。
今回の3連休はオレにとってただの1連休でしかなかった(泣)

奴はそんなオレの為に夕食を作ってくれた。
ボローニャ風スパゲティとモッツァレラチーズのサラダだ。

オレは思い切り空腹にして帰宅した。
『お腹を空かして帰って来て』という奴のメッセージに忠実に従って。

だが、帰宅してテーブルに就いてみれば、スパゲティもサラダもオレの分しか用意されていなかった。
てっきりいつものように一緒に食べるのかと思っていたので疑問が浮かんだ。

「貴方のは?」
「オレはトーストを食べる」
「なんでオレと同じスパゲティじゃないんだ?」
「実は、スパゲティがお前の分しかなかったんだ。お前が帰ってくる直前、スパゲティを茹でる時に足りないって気付いたんだ」

部屋の片付けや道具の管理が得意な奴でも、そんな事をやらかしてしまうのだな。

オレは奴にスパゲティの皿を差し出して、「半分食べないか? とても美味いぞ」と言った。
しかし奴は首を横に振った。
「それはお前に作ったものだから。オレはストロベリージャムとバターのサンド、あとモッツァレラチーズとトマトのサンドを食べるから大丈夫」と言って。

そして我が家の夕食が始まったのだが……。

人が食べているものはどうしてあんなにも美味しく感じるだろう?
もちろん、奴が作ってくれたスパゲティは美味しかった。味付けから玉ねぎの刻み方までオレの好みで。
だが、奴が食べているジャムバターサンドとモッツァレラサンドも美味しそうで、スパゲティに満足しながらもそちらまで食べたくなってしまった。

「サンドイッチは美味しいか?」
「美味しいよ」
「そうか」

奴は美味しそうに食べていた。
アムっと噛み付いてモグモグと口を動かして。

あんなにもサンドイッチが美味しそうに思えたのは、奴のその食べた方のせいもあった。それと、金髪の男がサンドイッチを食べている姿は何故か食欲をそそる。格好良いような可愛いような、とにかくその姿はサマになっていて、その男ごと食ってしまい衝動に駆られる(サンドイッチを食べる外人フェチ)

「やっぱりオレのを少し食べないか?」
「いいや。ソースは鍋に残っているから、明日はパスタを買って来てオレも食べるよ」
「そうか」

オレのをあげるから貴方のも……という魂胆があって奴にスパゲティを薦めたのだが幼稚だったな(汗)

結局、奴は2つのサンドイッチを全て食べてしまった。
オレはスパゲティを食べた後にジャムバターサンドを自分で作って食べようかと思ったが、パンはもう明日の朝の分しか残っていなかった。

「何かつまめるものはないかな?」
「食べ足りなかった?」
「そうじゃないが、今夜はちょっと食欲があるのかもな」
「インパで買ったお菓子は? まだ何も開けてないよ?」
「あれはダメだ。勿体無いから出来るだけ後で食べるんだ」
「そんな事を言って1年前のインパで買ったケーキの賞味期限が三ヶ月も過ぎちゃったよね(実話。筒状の缶に入ったバームクーヘンだった。賞味期限が長かったので油断した)」

そんな訳で、今もサンドイッチが食べたい私です。
外で売っているようなゴージャスなサンドイッチではなく、自宅で手作りしたシンプルなサンドイッチが食べたい。

嵐の夜なのでエロティックなエントリーを書こうと思ったが、それは明日の夜に。
インパの夜の出来事を書くか、それともハロウィンにちなんだ話を書くか、眠る前にジェラトーニ子と相談して決めたいと思います。

そのジェラトーニ子だが、奴が何度も抱っこしているせいで奴の香りが薄っすらと染み付いた。
今、オレの膝の上に乗せているが、奴の匂いのするジェラトーニ子って最高に愛しい。もしも今夜、台風で停電になってもジェラトーニ子を抱っこしていれば怖がらずに居られそうだ。

台風の影響かまだ眠気はないが、明日も朝はやって来るのでそろそろ休もう。

皆さんは今頃、熟睡されているか?
台風が気がかりだが、眠っている時は幸せを夢を。
台風の被害に遭われた方々が一刻も早く安心できる環境を取り戻せるように心から祈らせて頂きます。

おやすみ。

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東京ディズニーシー ハロウィン in 2014
Mon.13.10.2014 Posted in 東京ディズニーリゾート
2日目の朝、オレは珍しく目覚ましが鳴る前に起きた。
奴がまだオレの隣で熟睡しているのも珍しいことだった。

奴の疲れはオレが思っていた以上だった。
それなのに昨夜は無理をさせて申し訳なくなった。

オレは物音を立てないように支度をした。
シャワーを浴びて、服を着て、髪を整えて、荷物の整理をして。

それから奴の顔を覗き込んだ。
奴は「お前が先に起きたら起こして」と言っていたが、自然に目覚めるまで寝かせておく事にした。今回のインパは『緩やかにパークを散歩する』がテーマだから、開園と共に入園する必要はないだろうと思って。

だが、オレが奴から身体を離した途端、奴は目を開いた。
しまった! とオレは思ったが、奴はすぐに目を大きく開いて飛び起きた。

「何時?」
「まだ7時」
「大変だ! すぐに用意するからモーニングに行こう! 待ってて15分で準備する!」

非常に慌ただしい一瞬だった。
奴が目覚めたら優しくキスをして、優雅に紅茶を飲んで……などと考えていたが、インパ中の奴は朝からバイキング系の熱血ニャンコだった。

2014_1011_2.jpg
■ホテルオークラ東京ベイのモーニングブッフェ。オムレツやオムライスをその場で焼いてくれる他、伝統の焼きたてフレンチトーストや美味しい和洋食が味わえる。とてもお薦め。

奴は本当に15分で支度をした。
シャワーを浴びながら髭を剃って、ドライヤーで髪を乾かしながら服を着た(ドレッサーにドライヤーを置き、しゃがんで頭に熱風を当てながら着替えた・汗)

「……ゆっくり支度しても良いんだぞ?」
「勿体無い! まだ半乾きだけど歩いていればすぐに乾くからもう行こう」
「お、おう」

会社で奴の事を優しくて大人びた王子様だと思っている人達がインパ中の奴を見たら驚くだろう。フェチイベントでの女装クイーン姿よりはマシかもしれないが……。

2014_1011_3.jpg
■シーもランドに負けないぐらい沢山のデコレーション! 奴は全てのデコを写真に撮って祖母さんに送っていた。

そしてオレ達のディズニーシー ハロウィンイベントは始まった。

今日も昨日と同じように熱血インパだった。
10月とは思えない暑さの中、オレは奴に連れられてファストパス獲得の為に歩き回った。

「シーも混雑してるね」
「ランドよりは空いているかと思ったが、甘かったな」
「トイ・ストーリーはもう乗れそうにないから次回ね」
「そうだな、またミラコスタに泊まる時に狙おう。じゃあ次は何に乗る?」
「タワーオブテラーのファストパスを取っちゃおう」
「貴方一人でどうぞ」
「お前と離れるのは寂しい!」

今回のシーでもオレはタワーオブテラーとレイジングスピリッツに震え上がる事となった(汗)

急落下と360度回転は何度乗っても怖い。
富士急ハイランドのとんでもないジェットコースターに乗った時にはシーのジェットコースターなど幼稚に思えたものだが、いざ「こんなのもう平気だぜ!」と乗ってみたら相変わらず怖くて自分の度胸の無さに失望した。

「オレはヘタレなんだな……」
「そんな事ないよ。お前はステキだ」
「本当は貴方も、オレの情けない格好を見て楽しんでいるんだろう?」
「あははは。いつもは見られないお前の姿を見られるのって嬉しいよ。お前がオレだけのものである証拠だね」

やはり奴は楽しんでいる。
なんてサディストなんだ!
だが『証』なんて言われたらオレも喜ばざるを得なくなる。

奴は本当にオレの扱いに上手い。
オレに愛されている事を十分に判っている貴方って本当に魅力的だ。もうタワーオブテラーとレイジングスピリッツに乗らされるのは御免だがな(汗)

2014_1011_1.jpg
■オレ達の子です! 名前はジェラトーニ子です!(奴は認めていない)

タワーオブテラーの後、オレ達はいよいよ! 今回のシー最大のイベントを迎える事にした。

「可愛い!」
「可愛い!」

巷で噂のジェラトーニちゃんの姿を初めてリアルで見た瞬間、オレ達はその余りにもの可愛さに「可愛い」を連発する事となった。

インパ前には、ぬいぐるみとストラップだけを買うつもりだった。
だが全てのアイテムを見ていたら全てが欲しくなって、結局全てを買ってしまった(笑)

「このクリアフォルダとペンは会社で使うんだ」
「貴方の猫好きインパ好きは会社でも有名だからな」
「お前も使ったら?」
「無理だ。オレがジェラトーニとか言い出したらみんな引いて行く」
「ジェラトーニの可愛い顔のコインケースを首からぶら下げてランチに行けば良いのに」

奴はオレに羞恥プレイをやらせたいらしい。

だがオレも本当は可愛いものが好きだからな。
こんな容姿でなかったらジェラトーニのボールペンぐらい会社で使いたかったが、いまだに世間では容姿から(固定観念的な)想像が付く趣味を持っていないと「キモい」と言われる。オレのお客さんは寛容的な方が多いが、中には「男は男らしく」でないと許せない人もいるしな。

オレがそうしたものを身に付けられない分、奴にそうさせるのが好きなのかもしれない。
だからオレは奴にたくさん可愛いものや美しいものを買ってしまう。
それは、自分がプリマになりたかったがなれなかった母親が娘にバレエを習わせているように、奴はオレの大切なお人形でもあるようだ。

「貴方がコインケースを使ってくれるならそれも買うぞ」
「使う!」
「良し、買おう。ついでにメモもショッピングバッグも買おう」
「良いの?」
「良いぞ。だが使ってくれよ」
「使う!」

なんて楽しい買い物だったのだろう。
トートバッグが売り切れだったが残念ではなかった。
また次のインパの時に、こんな楽しい買い物が出来るのだから。

2014_1011_5.jpg
■シーの中には猫がいっぱい! 猫好きさんにオススメなシーのハロウィン!

奴はさっそくジェラトーニを抱っこしてパークを歩いた。
物凄く嬉しそうで、その姿を見ているオレも嬉しくなった。

次のファストパスまで時間があったので小休止した。
木陰にあるブロックに座って、ハロウィン期間限定のオレンジクリームドーナツを食べて。

「シーのデコレーションには猫がたくさんいるね」
「ああ、何匹ぐらいいるかな?」
「これを食べ終わったら数えてみようか」
「良し、パークを一周して数えよう」

オレ達は猫探しの冒険に出た。
だが、途中でやっていたショーに足を止めたら有耶無耶になって、次のアトラクションの時間も迫って来た為に中止となった。

「次回のハロウィンインパの課題だな」
「忘れないように今から来年のカレンダーに印を付けておく」
「オレも」
「これで来年もまたハロウィンイベントは決定だね」

奴のセリフを聞いて、オレは何となくインパ前の数日間を思い出した。
この時期、インパの為に連休を取るのは物凄く大変だった。
休日のほとんどを仕事にして、残業をして、前々からお客さんのスケジュールを調整して……。

来年のこの時期もインパするなら、きっとまた同じ思いをする事になる。
だがオレは、それにうんざりすることはなく挑戦的な気分になった。きっと来年も上手くやってやると。何せ、ハロウィンのインパはこんなにも楽しいのだから。

2014_1011_7.jpg
■夕暮れになるとエントランスは美しくも妖しい照明に彩られる

やがて夜はどこにいても平等にやって来る(白夜の国は除く)
いつもなら名残惜しくて淋しい気分となる時刻だが、今日は特別なイベントがあった為にまだまだ元気だった。

『それ』が訪れる時刻は18時24分だった。
オレ達は夕食のイタリアンを食べた後、キョロキョロと夜空を見上げて『月』を探した。

「ないな」
「ここからは見えないね。まさか曇ってる?(アトラクションなどの照明があって夜空が見えにくい)」
「曇ってないと思うが……。エントランスの方に出てみよう」

オレ達は少々焦った。
もしもシーに居ながらそんなステキなものが見られたら……と、とても楽しみにしていたから。しかし、大きな地球儀のあるシーの入り口に来た時、その心配はまったくの杞憂であった事が判った。

「あった!」
「凄い、眩しいぐらいだ」
「雲ひとつないね。ここなら良く見えるよ」
「ああ、その辺に座って待っていよう」

その日は、3年ぶりの皆既月食だった。
インパした時は知らなかったが、ご親切なフォロワーさんが教えて下さって、奇跡のように幸運なシーの夜を過ごすことが出来た。

2014_1011_8.jpg
■月が欠けているのが良く見えた。家を出る前に知っていたらもっと拡大できるレンズを持って行ったが、奴と仲睦まじく鑑賞できたので大満足だ

「一緒に月食を観るなんて初めてだな」
「スーパームーンは一緒に観たけどね」
「ああ。あの時の願い事は叶ったか?」
「そういえば願いを掛けたね。忘れていたけど半分は叶ったよ!」
「おめでとう! 実はオレも半分叶ったんだ」
「おめでとう! あと半分も叶うように応援するよ」
「オレも応援するぜ」

周囲は暗闇で、人目も余りなかったのを良いことに、オレ達は手を繋いで軽くキスを交わした。

奴が何を願ったのかオレは知らない。奴もオレの願いを知らない。
言ってしまったら月の魔力が半減してしまうそうだから内緒にしている。ただ、互いに相手の願いが叶うように応援しようと、そんな約束だけを交わして。

「お前の願い事は聞かない。でも、お前の願い事が叶うように祈るよ」

先にそう言ってくれたのは奴だった。
オレはその言葉がとても嬉しかった。
もしかすると貴方の幸せの事なんてちっとも願っていないかもしれないのに、それなのにオレの為に祈ってくれるのか? と。

だからオレは、その言葉を聞いた時から今までよりも奴の幸せを願うようになった。
勿論それ以前も願っていたが、奴が何を願おうとそれが成就するようにと願うようになった。
純真にオレの幸運を願ってくれる奴は、絶対にオレを裏切るような望みを持ったりはしないと信じられるようなったから。

「魔法の国での奇跡の時間だな」
「今回のインパは本当にラッキーだ。友達に自慢しよう」
「あのコンドームをくれた友人か?」
「あはは、うん」
「じゃあ思いっ切り惚気けてきてくれ。コンドームもちゃんと使ったってな」
「恥ずかしいよ!」

残念な事に、翌日の仕事の都合で月食を最後まで観ることは出来なかった。

だがそれで良かった。
月食の話をしながらパークを出て、途中で車から降りて月食の続きを観れば、まだ夢の国の出来事は続いていように思えたから。

「夢が醒めないって感じだ」
「ふふ、お前は本当にロマンティストだね」
「正直なところインパの帰り道は、髪の毛を根こそぎ引っ張られるようでな」
「今夜はオレがお前を抱っこして慰めてあげる。ジェラトーニを間に挟んでね」
「ジェラトーニ子が潰れるぞ」
「オレ達の子になるなら、オレ達に挟まれる事に慣れてもらわないと」

ジェラトーニも特大サイズが発売されないだろうか?
さもないと、小さなジェラトーニではオレ達に潰されて平たい猫になってしまいそうだ。……いや、せっかく我が家に迎えたのだから潰したりはしないぞ。

2014_1011_6.jpg
■今回も書き切れないほど沢山の楽しい出来事があったインパだった。冬にもまた必ず行くぞ。

==========

長くなったのでこの辺で終わろうと思ったが、あと一つだけ。

センター・オブ・ジ・アースに乗ると、最初の方で『にゃあにゃあ』という火山生物の鳴き声が聞こえる。

奴は最初に乗った時からそこを通ると「猫」と言っていた。
オレも「猫みたいだな」とか奴に合わせて言っていたが、奴が乗る度に「猫」と必ず言うものだから、その内オレは返す言葉が浮かばなくなって何も言わなくなった。

「猫」

今回も奴は言った。2回乗ったので2回とも。
恒例となった奴の「猫」を今回も聞けたのは嬉しかった。

もしも奴が「猫」と言わなくなったら、きっとオレは物凄く寂しくなるだろう。

2014_1011_4.jpg
■願わくばこの青空のように。何歳になっても平和に楽しく奴とインパしたい

==========

と言う訳で、長居いエントリーを2日に渡って読んで下さってありがとうございました。

貴重な連休中に読んで下さった皆さんに深く感謝を申し上げます。
また、連休明けの多忙な日に読んで下さる皆さんにも深く感謝いたします。

明日の休日が皆さんにとって最高に楽しい1日となりますように。
オレは明日もオフィスからお祈りしております(笑)

では、今夜も心ゆくまで幸せな夢を。
おやすみ。

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東京ディズニーランド ハロウィン in 2014
Sat.11.10.2014 Posted in 東京ディズニーリゾート
今回のインパのテーマは、『今まで乗ったことのなかったアトラクションに乗り、今まで入った事のなかったレストランで食事をする』だった。

オレ達は既にパークを制覇したつもりになっていたが、マップを広げてチェックしてみたら未開のゾーンがたくさんあった。

未体験アトラクションは8箇所。
未経験レストランは20箇所以上。

「良し、今回はこれ全部に回るぞ!」
「レストランも!?」
「さすがに無理だな。予約が必要な所もあるし」
「全部食べたらお腹がプーさんになっちゃう」

仕方がないのでレストランの候補を4店に絞った。
選んだ中には既に食べた事のあるレストランもあったが、そこにはハロウィンセットがあったので、余り『テーマ』は気にしない事にした。

そしてもう一つ、テーマがあった。

今まではインパする度に必死にファストパスを取ってたくさのアトラクションに乗っていた。
だが今回は、お互いに疲れ気味だしハロウィンのせいで混雑するようなので、熱血アトラクション巡りはお休みにして緩やかに回ろうと決めた。

「パークを散歩だ。ハロウィーンのデコレションを眺めながらスナックを食べ歩きしようぜ」
「楽しそうね。写真もたくさん撮りたい」

これはオレからの提案だったが、奴は快く了解してくれた。

しかし入園してシンデレラ城の前に来てみれば、奴は今までと全く同じように、「今なら20分で○○に乗れるよ! ファストパスは早く終るみたいだから先に取ろう!!」と熱血した。

思えば北欧人ってご先祖に屈強のバイキング(海賊)を持ち、ヘヴィメタルのライブの為に学校が休みとなるお国柄だ。
奴の熱血は筋金入りなのだろう。オレはそれを覚悟に、老人になってもファストパス取得の為に広い広いパークの敷地を隅から隅へと駆け巡れるように体づくりを怠らぬようにしよう。

2014_1010_1.jpg
■台風明けの晴天でパークはそこそこ混雑していた。オレも奴も寝不足だったが、今日という楽しい日がずっと続いて欲しいと思った。

そんな訳で、
オレ達の2014年度のハロウィンイベントは始まった。

まずはパレード!
一昨年のハロウィンイベントで一番楽しかったのがパレードで踊る事だったので、オレ達は早々に場所を確保して踊りの復習をした。

しかし、

「2年前のダンスと違う!」
「ハロウィンのダンスって変わるのか!?」

というアクシデントに遭遇した(汗)
パレードの名前が変わっていると気づいた時から嫌な予感がしたが、まさか音楽も踊りも変更になっているとは。

「完璧にマスターしてきたのに!」
「もっとチェックしておけば良かったな。お、ここにダンスの説明があるぞ。今からマスターだ!」
「わあ、にゃーおのポーズだって。にゃーおにゃーお!」
「こらY君、にゃーおばかりやらないように!」

いやはや焦った。
しかしこういうダンスは楽しくやればOKだ。ミスっても楽しいならそれで良い。

2014_1010_2.jpg
■奴はミニーちゃんを熱烈な眼差し(キラキラしていた)で見つめながら、「キャー」とか「にゃーお」とかポーズを取った。

それから奴の熱血に付き合って幾つかのアトラクションに乗った。
今日は過去に乗った事にあるものには乗らない予定だったが、ハロウィン限定仕様のホーンテッドマンションは例外だった。

今回もライドがひっくり返るところでキスをした。
「またここに一緒に来れたね」と奴は言って、はしゃぐようにオレを抱き締めた。

奴はそれほど嬉しかったのか?
オレは嬉しかった。
『今回もまたパートナーはオレですまない……』といったネガティブな言葉が浮かんだが、奴はそうのが好きじゃないので「嬉しいぞ」と言って奴の髪を撫でてキスをした。

「次はどうしよう? ファストパスの時間は1時間先だ」
「まだ乗ってないのはどれだった? iPhoneで待ち時間をチェックする」
「えっとね……」

ウエスタンリバー鉄道は20分待ちだったので手頃な暇潰しになりそうだった。
実はこのアトラクションは地味な感じがしてずっと避けていた。ただパーク内を一周するだけなのだろうと。

しかし違っていた。
物凄くオレ好みで楽しかった!

しかも走行中の風は気持ち良く。
可愛い動物や恐竜の登場する眺めは素晴らしく。
おまけに暗闇になる部分もあって、そこは新たな『イチャつきゾーン』となった。と言っても、前後に他のお客さんがいるので手を繋ぐぐらいだが(笑)

「あれからずっと手を繋いでいたね」
「初々しいだろ?」
「あはは、そうだね。暗いところでこっそりと手を繋ぐのって好きだ。暗くなった時、もしかしてお前はそうするんじゃないかと思ったら、やっぱり」
「はは、読まれていたか」
「手を繋いで恐竜を見るなんてね」
「プレーリードッグと鹿ちゃんも可愛かったな」

ウエスタンリバー鉄道はすっかりオレ達のお気に入りのアトラクションとなった。次回の冬のインパでも必ずや乗るだろう。

2014_1010_4.jpg
■電気で走っているのかと思ったら、なんと本物の蒸気機関車なのだな。福島県で製造された蒸気機関車で、灯油を燃料として湯を沸かして、蒸気を動力として走行している。感動!!

次に、
本当はジャングルクルーズに乗りたかったが、ファストパスの発券なしの1時間待ちだったので今日は止めておいた。

どんな風に変わったのか物凄く気になる。
冬には乗れますように。
夜の方がムードがあってオススメのようなので、出来れば夜に乗りたい。

その代わり、こちらもインパの度に遊んでいるアトラクションだが、シューティングギャラリーに行った。

標的がハロウィン仕様になっていて面白かった。
オレ達の成果は、
奴は10点満点でシルバーバッヂ。
オレはわざと満点を外してゴールドバッヂ。

「これで何個目だろうな?」
「オレの実家にはもう贈っているし」
「誰かに土産としてあげるか?」
「生涯で何個取れたか、貯めておくのも良くない?」
「悪くないな」

いつかこのブログを閉じてしまう日が来ても、☆バッヂを獲得した時だけは更新したい。

2014_1010_3.jpg
■お化けの標的に命中するとゆらゆらと揺れて可愛かった。

かなりのアトラクションに乗って、やがて夕暮れにとなった。
「そろそろ抽選に行かない?」と奴が言ったのでトゥモローランドに移動する事にした。

「お前がやる?」
「貴方がやるか?」
「半分ずつやろう。お前はパスポートを入れるんだ。オレはその先、モニターの確認ボタンを押す。2人の運の良さを信じて」
「良し」

正直なところオレは、『抽選に参加するだけ無駄』と思っていた。
今日は前回よりもずっと来客数が多かったので、抽選しても確実に外れるだろうと予想していた。

オレとは逆に奴はワクワクしていた。
「必ず当てようね!」なんて若い少年少女のような事を言って。

そして結果は……。
モニターに『おめでとうございます!』の言葉。

当選はあり得ないと思っていたオレは、暫くそれが当選による『おめでとう』であると認識できなかった。
きっと誰のモニターにも表示される、別の意味の『おめでとう』だろうと。考えてみれば誰にでも表示される訳がない言葉なのだが(笑)

奴は、「!!!」といった顔をして、オレの腕を掴んだ。
そして「やった! 当たったよ!」とモニターを指さした。

「当選って本当か?!」
「本当だよ、ちゃんと読んで!」
「下部の取り出し口より人数分の当選券をお取り下さい……。当選枚数2枚」
「ね? 当たったんだよ!」
「本当に当選券が出てるぞ! 凄いな本当に当たったのか!」

近くにいたキャストさんが「おめでとうございます!」と言ってくれた。
オレ達は揃って「ありがとうございます。嬉しいです」と言った。

まさか当選するとは。
きっと自分の運の良さを信じた奴のお蔭だ。
それと、もしかすると壁画の女性のイヤリングに触った効果もあったのかもしれない。
何にせよ夢のように幸運だった。

当選した席は、シンデレラ城のほぼ真ん中で、前の方のブロックだった。
ワンス・アポン・ア・タイムの映像を完璧に観ることができた。下の方が前列の人の頭に隠れることもなく、本当に完璧に。

「ドキドキする」
「ああ、こんな良い席で観られるからな。前回はほとんど何も観えない立ち見だったのに」
「あははは、そうだったね。あと少しで始まるよ」

すっかり夜も更けて、オレ達は席について開演(20時50分から)を待っていた。

その時、オレは当選券を地面に落としてしまい、それを拾う為に上半身を倒して自分の足元に手を伸ばした。
すると、奴も同じように手を伸ばした。「暗いけど大丈夫?」と言って。

「大丈夫だ」
「このチケットはずっと取っておくよ」

オレ達は身体を伏せたままそんな話をした。
内緒話をするように小声で。
どうせ周囲の人達もオレ達と同じように自分達の幸せに夢中なのだから、オレ達がこうして不自然な格好で話をしても誰も気に留めないように思えた。

「この幸運はお前のお蔭だ」
「いや、当選を信じた貴方のお蔭だぞ」
「オレだけの手柄じゃ寂しい」
「ははは、わがままだな。じゃあお互いのお蔭だって事にしよう」

顔を上げる瞬間、何か少し切なく思えて奴の頬にキスをした。
とても楽しい最中に、たまにあんな気持になるのは不思議だな。
深い幸せを感じると泣き出してしまう人もいるが、オレのそれも似たようなものなのだろうか。

2014_1010_5.jpg
■ワンス・アポン・ア・タイムは楽しく麗しく切なく、そしてダイナミックだった。20時30分から始まった花火も、今回はハロウィンをテーマにした、妖しいミステリアスなものだった。どちらのプログラムもアメージングだった!

ワンス・アポン・ア・タイムを観終わった後、オレ達は思い付くままにパークを歩いた。
家族連れの方々は出口の方に向かい、パーク内はどんどん人が少なくなっていった。

「可愛いドレスの子がたくさんいたな」
「アナとエルサのドレスの子もたくさんいたね。前回はベルの黄色いドレスの子ばかりだったのに」
「ベルのドレスは華やかで好きだ。バレエの衣装を思い出す」
「ああ、そういえばバレエの衣装を思わせるね」
「オレのデビュー(4歳)はくるみ割り人形だったが、誰かがああいう色の衣装を着ていたんだ」
「お前はどんな衣装だったの?」
「そろそろ最後のファストパスの時間だ。トゥモローランドに戻るぞ」
「また隠す! どんな衣装でも可愛いよ! 教えて!」

ロマンティックなイベントにうっとりとした後は、今日の締め括りの勝負が待っていた。

バズ・ライトイヤーだが、その日は奴の圧勝だった。
今まで奴はシューティング系は下手だったのだが、一体どうして急にオレより上手になったのだろう?(汗)

「悔しい、貴方の半分だ!」
「今日は勝てるような気がしたんだ。前回でコツを掴んでね」
「なるほど。オレも修行しないとな」
「でもオレはおよそ60,000点でレベル3のプラネット・パイロットだよ。レベル7のアストロ・ヒーローになるには17倍の999,999点をとらないと!」
「無理だ!」

閉園まであと30分ぐらいだった。
勝負に負けたオレは奴に訊いた。勝者へのご褒美は何が良い? と。

すると奴は、「ベーカリーでパンを2つ買って。それと、まだやっていたら最後にゴーカートに乗りたい。夜のドライブ」

オレは了解した。
2つと言わずに20個でも喜んで買ってやるぞ、と言いながら。

==========

今回も時間いっぱいに遊んだ楽しい1日目だった。

22時少し過ぎにホテルに入ったが、とても広くてキレイな部屋だった。
バスルームは総大理石の作りで、シャワールームは別に備えられていて、大きな鏡もあった。

良いムードだとオレは思った。
今回は予約の都合でディズニーランドホテルは取れなかったが、たまには歴史のあるホテルにするのも悪くないと思った。

2014_1010_6.jpg
■ホテルオークラ東京ベイの広めの部屋。オークラはスタッフの対応が非常に良くて、ご飯も美味しいので、虎ノ門の本館をランチなどで度々利用している。

部屋での様子は、もしもリクエストがあれば(笑)
前にも書いた通り、特筆するようなフェチな事やハードな事は全くしていないが。

この度も長文を読んで下さってありがとうございました。
明日は2日目のシー編を予定しています。
明日もお付き合い頂けたら嬉しいです。

では、今夜も心安からに楽しい夢を。
おやすみ。

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ファンタジーの鍵
Thu.09.10.2014 Posted in 東京ディズニーリゾート
インパから帰って来た夜に、ごきげんよう。

2014_1008_1.jpg

昨日と今日の2日間はツイッターでお付き合い下さってありがとうございました。
ニヤけてしまうコメント、嬉しいコメント、為になるコメントなどをたくさん頂いて、いっそう楽しいインパとなった事にお礼を申し上げます。

ツイートのやり取りはなくても読んで下さった方、RTして下さった方、ファボって下さった方にも感謝致します。
本当にありがとうございました。
ツイッターの方には明日、お返事をさせて頂きます。

今回のインパには幾つかの楽しみがあった。
今夜はその中でも特に楽しみだった事の一つを書こう。
そして明日はランドであった出来事、明後日はシーであった出来事を書きたい。

どうぞよろしくお付き合い下さい。

==========

「本当にあるのかな?」
「あるぞ、絶対にあるんだ」
「ドキドキしてきた。お前は足が速いし」
「すまない、無意識に早足になっていた」

そんな会話を交わしながらオレ達が向かったところは、ここ。シンデレラ城。

2014_1008_2.jpg

いまさらシンデレラ城? と思われるかもしれない。

現にオレ達はインパの度にシンデレラ城の前で写真を撮ったり中の通路を歩いたりしてきた。それに、子供の頃には今はもうなくなってしまった「シンデレラ城ミステリーツアー」に参加して内部までも見てきた。

しかし、実はオレ達は重大な見落としをしてきた事を先日知った。
大切な友人にあるブログを教えてもらって、「こんなに凄いものを知らずに居たのか!?」と愕然とした(大げさか?笑)

それは何かと言うと、正面からシンデレラ城に入って先にある左側の壁画だ。

2014_1008_3.jpg

ここにはシンデレラが階段を駆け上がる光景が描かれているのだが、一番左端にいるピンク色の帽子とドレスを身に付けた女性の耳にはイヤリングが光っていて、なんとそれは本物のダイヤモンドだそうだ(それほど高価ではなく時価30万円位であるとか、実は水晶だという説もあるが真偽は定かではない)

そしてそのダイヤのイヤリングに触れると幸せになるのだとか。
カップルの場合は2人で同時に触れると結び付きが強くなるのだとか。

2014_1008_4.jpg

オレ達はすぐにそのイヤリングを見つける事ができた。
「あった!」と2人で声を揃えて。

「本当にあったね。キラキラしていてキレイ」
「ああ、本当にあった。さっそく触ろう。良いか?」
「うん、良いよ。同時に……ね。ハイチーズで触るんだ」
「ハイチーズって……」
「良いから、行くよ!」

ハイチーズ。

まさかそんな掛け声と共に触る事になるとは夢にも思わなかった。今時、写真を撮る時にも滅多に使われなくなった言葉だというのに(奴のそういう古臭いところも大好きだぞ!)

オレ達は見事、同時にイヤリングに触れた。

やったー!
とオレ達は喜んだが、そこまで完璧に同時に触れないと秘密の扉が開かない訳ではないので、やはりハイチーズはいらなかったように思う。
まあ、奴はインパすると古代遺跡を駆け巡る冒険者のように熱血になるからな。

「ひんやりしていて、ダイヤに触れていると気持が良い」
「満たされる感じだな」
「必ず良い事がある」
「言い切ったな?」
「ふふふ、きっと当たるからね」

オレ達は何度かダイヤに触れた。
暫く指を当てていたり、優しく撫でたりして。

しかしインパ前には、「幸運をもたらすダイヤモンドを触りに来るお客さんは多いだろう」なんて話をしていたのだが、ずっとオレ達だけだった。
一昨日(7日)のディズニーランドは結構混雑していたのだが、5分ぐらいしてようやく2人連れの高校生の女の子が来たぐらいだった。

「あんまり知られてないのかな?」
「意外だね」
「縁がある人だけ呼ばれているのかもな」
「夢の国だからね。そういう不思議な魔力が働いていてもおかしくないかも」

オレ達はダイヤに触れながら願い事をするつもりだった。
互いが幸福となり、2人の結び付きがますます良いものになるようにと。

しかし何故かそれらを口にしなかった。
ただダイヤに触れながら話をするだけで。
オレが当初の目的を忘れるならともかく(いや、それほど忘れっぽい性質でもないが・汗)、奴までもそうなるのは非常に意外だった。

「願い事、しなかったな」
「あ」
「戻っても良いぞ?」
「大丈夫な気がする」
「そうか?」
「うん。とても楽しかったから、良い事があるような気がする」

果たしてその結果は?

確かに幸運な出来事があった。
まず、ワンス・アポン・ア・タイムに当選して、物凄く良い場所でプロジェクションマッピングを見る事ができた。

それから……と、この続きは明日と明後日に書くとしよう。
そして全てを書いた後で、ダイヤのイヤリングの事を教えてくれた友人に改めて感謝したい。

それらの幸運は全てイヤリングのお蔭だったのか? なんて考える必要はない。

夢の国での幸運は全て魔法の仕業なのだから。
オレも奴もただ遊園地に遊びに来たという以上に、日常よりも空の近くにあるような、ミステリアスでロマンティックなファンタジーランドに解放された感覚が好きでインパしているのだから。

ファンタジーを疑えばファンタジーは消える。
そんな勿体無いことはしたくない。

==========

という訳で、明日はさっそく幸運の数々を書き綴ろう。
しかしハロウィン期間のせいなのか、ちょっと不思議な事もあった。ホラーな事が(汗)

そんな話も、お約束惚気けも、全て楽しんで頂けたら嬉しいです。

夢の国の幸せな魔法が皆さんのところまで届きますように。
おやすみ。

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珈琲で乾杯
Tue.07.10.2014 Posted in 恋愛
「○○部のY君がR君に用事があるって来ていたぞ」

20時頃だった。
オレはそれを先輩から伝えられてピンときた。
だからすぐに奴にLINEを送った。『どうなった?』と。

けれども奴の返事は、『お前はもう会社に戻った?』

オレを焦らしているようだった。
だが奴がそんな悪戯心を起こすのはいつも決まって良いニュースがある時なので、オレは最早顔を緩めながら返信を送った。『戻っている。○階の販売機の前で待っている』と。

オレが先に販売機の前に到着して、奴はその30秒後ぐらいに来た。
奴はニコニコしながらこう言った。「珈琲で乾杯しようか!」と。

「やったな!」
「やったよ。明日は安心してインパできる」
「焦らしやがって」
「あはは、ごめん。珈琲はオレがおごるから」
「いいやオレが奢る。ギリギリまで頑張った貴方へのご褒美だ」
「ありがとう。頑張って良かった」
「おう、今夜は猫可愛がりしてやる」

販売機にコインを入れて同じ缶コーヒーを2本買った。
そして1本を奴に渡して、誰にも見られないように廊下に背を向けて「乾杯!」と、小声だが力強く言った。

「行けるんだ。嬉しいな」
「ハロウィンのパレードで踊ろうな」
「お菓子を買ってね」
「いくらでも買ってやる」

会社の廊下でなければ奴の髪を撫でまくってやりたかった。

昨日のエントリーにも書いたが、こんなに必死の思いでインパするのは初めてだ。
遊園地でデートをする為に必死になるなんて、15才ぐらい若返った気分だ(笑)

という訳で、明日はインパしてきます。
奴の見事な頑張りに拍手!
2年ぶりのハロウィンイベントなので何時もにも増して盛り上がるだろう。

応援して下さった皆様に心からのお礼を申し上げます。
インパ中にはツイッターで、帰宅したらブログで、妖しくて愉快なハロウィンイベントの様子を少しでもお伝え出来ればと思います。

「今夜は早く寝るんだよ」

と奴に言われたのでそろそろ休みます。
もう2時だが(笑)
今夜は帰宅が23時過ぎで、それから風呂に入ったり明日の準備をしていたらこんな時間になってしまった。

いつもは23時に眠る奴も今夜は24時に眠った。
いつものように23時にベッドに入ったのだが、明日の話をしていたら止まらなくなって。

「明日は楽しく過ごそう」
「勿論だ」
「忘れ物をしないで。チケットはオレが持ったから、入場の時にないない言って騒がないでね」
「ないって」

お兄さんぶる奴の鼻を摘んでやった。
そして互いに笑いながらおやすみのキスをした。

今回は懸命になってインパ(休日)を勝ち取ったので充実感でいっぱいだ。
明日はオレ達の大好きなイッツ・ア・スモールワールドは運休のようだが、天気は良いし、きっと楽しいインパデートになるだろう。

さて、奴の隣に潜り込んで寝よう。

『インパできると良いね』と応援して下さった皆さんに感謝を込めて。
明日は夢の国から皆さんの幸運を祈っています。

おやすみ。

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明日こそ無事に決まりますように
Mon.06.10.2014 Posted in 恋愛
台風の夜に、ごきげんよう。

東京はまだ暴風雨という程ではないが、明日の朝には酷く荒れるとの予報だ。

皆さんのところは大丈夫ですか?
関東では多くの学校が自宅学習になるらしいが、オレの会社もそうならないだろうか? 

もっとも奴は明日中に一定の業務を終わらせないとインパできなくなる。それは非常に困るので今夜は不安で眠れなくなりそうだ。奴は今夜も23時にはグーグーと眠っているが(汗)

オレも楽観的にいこう。
奴は眠る時に「午後には雨が上がるから絶対に大丈夫」と言っていたしな。

それにもう行くのは決定になったかのようにインパの準備をしていた。
2dayパスポートやピルケース(念の為に絆創膏や痛み止めを入れてある)や着替えをバッグに入れて、当日着て行く服を選んで、特大ダッフィーにお洒落なスカーフを巻いた。

「ダッフィーを持って行くのか?」
「うん、ハロウィンのデコレーションの前で3人で写真を撮ろう(3人→奴+オレ+ダッフィー)」
「今回はようやくジェラトーニが買えるからな。ジェラトーニをダッフィーの股間に置いて撮ろうぜ」
「股間じゃなくて膝!」

だって足の合間だから股間だよな。
奴も普段はオレと下ネタを話すクセに、インパの時は夢見る乙女になるから可愛いもんだ(笑)

2014_1005_1.jpg
■ホテルミラコスタに飾られている絵の黒猫

そういえばインパ中は(滞在先のホテルで)普通のセックスしかしたことがない。
普通というか、奴にマリーちゃんの猫耳を付けさせたり、ぬいぐるみを抱っこさせたりと、ロリータコスプレ趣味な可愛い行為ばかりをしている。

鞭や聖水はない。
ディズニーキャラには妖艶な魔女も登場するのだからそれがあってもおかしくないとは思うが、パークで遊んだ後は決まって、ほのぼのと仲睦まじく身を寄せて、キスばかりの甘いセックスをしたくなるから仕方がない。

実は奴は先日、黒革のロングドレスを購入した。
それを持って行ってホテルでマレフィセントごっこを提案しようかと思ったが、そういえば映画版のマレフィセントはとても可愛らしかったので、結局は猫可愛がりプレイで終わってしまいそうな気がしたのでやめておいた。

無事にインパ出来るかどうか、明日にならないと判らない。
本当は今日中に判る予定だったが、台風の影響でまたスケジュールが狂ってしまった(汗)

こんなにインパに必死になるのは初めてだ。
奴との楽しい一時を確保する為に頑張るのは悪くないが、ホテルのキャンセル事情もあるので(当日や前日キャンセルはキャンセル料が発生する)、出来ればスムーズに決定になって欲しかった。

いやいや、奴はもう行く気でいるからな。
キャンセルを恐れたりせずにオレもインパの準備をしよう。忙しくてまだ何の準備もしていない。

ところで昨夜はアップルパイを食べながらインパ中に入るレストランを決めた。
ハロウィン仕様の料理やデザートは可愛いな。当日はまたTwitterで写真と共に実況ツイートをしますので、お時間のある方はお付き合いください。

「雨の音が聞こえるね」
「まだ静かだがな」
「今日ね、恋人と泊まり掛けでインパするって友人に言ったんだ」
「ああ」
「そうしたらビール一杯とコンドームをくれたよ。薄くて気持が良いやつだって」
「気が利くな!」
「照れちゃったよ!」

奴が眠る前にそんな話をして笑った。
気持が良いものをもらってしまったからには気持の良い事をしないといけないな。

なんて、楽しく遊んで夜には幸せな気持になれたら、それだけで今のオレは満足なのだが。
もっともそんな気持で奴にキスをしたら身体を繋がずにはいられなくなる。

==========

という訳で、
スケジュール通りに無事に明日が終わる事を信じて、おやすみなさい!

皆さんも楽しい夢を。
また忙しい平日が始まるが、毎日幸運な出来事があるように祈っています。

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ケーキ ジャンクション
Sun.05.10.2014 Posted in 恋愛
土曜の深夜に、ごきげんよう。

前回のエントリーではたくさんの応援をありがとうございました!
まだ確定はしていませんが、この調子なら大丈夫なのではないか……といった感じです。

しかし油断せずに、インパ前日まで予防線を張って起きます。
2年ぶりのハロウィンイベントで、オレはどうしても奴と○○○に触れながら未来を祝福したい。

○○○の中はインパ後のブログにて。

==========

(本日の写真は2枚ともイメージです)

さて、昨日の昼間のこと。

『アップルパイが食べたい』

と奴からLINEが送られて来た。
普段それほど甘い物を欲しがらない奴にしては珍しいメッセージだったので、『急にどうした?』とオレは返信した。

『お客さんの家に行ったらアップルパイを焼いている最中でとても良い匂いだったんだ』
『なるほど』
『美味しそうですねと言ったら、午後に来てくれたらご馳走できたのに……って言われたんだ。オヤツを食べそこねた男の子の気分だよ』

オヤツを食べそこねた男の子。

オレは決めた。
今夜はオヤツを食べこそねた男の子の為に美味しいアップルパイを買って帰ろうと。

2014_1003_2.jpg

「ただいま」と帰宅すると、先に帰宅していた奴が猫様を抱っこして玄関まで出迎えてくれた。

「R、お疲れ様!」
「貴方もお疲れ様。このシチュエーションは久しぶりだな」
「そうだね、忙しかったからね」

オレ達は数日ぶりに玄関でキスをした。
猫様を間に挟んで、奴から2回、オレから2回。
特に2回と回数を決めている訳ではないか、1回では物足りない(&もっと愛情を示したい)ので、いつの間にか2回キスするのが定番となった。

唇を離すと、奴はオレの手元を見下ろした。
ケーキの箱に気付いたようだ。
だからオレはそれを奴に差し出して言った。「オヤツのアップルパイを買って来たぞ」と。

すると……。

「お前も?」と奴は驚いた顔をして言った。

もしかして奴もアップルパイを買って来てしまったか!? とオレは焦った。LINEで話した時にちゃんと「アップルパイを買って帰るぜ」と伝えておけば良かったと後悔した。サプライズになどしないで。

「貴方も買って来たんだな?」
「うん。あ、でも違うんだ」
「違うって?」
「オレが買ったのはアップルパイじゃない。サバランなんだ」
「サバラン? なんでだ? 貴方はアップルパイが食べたいって言ってたじゃないか」

訳の分からない状況となったが、取り敢えずアップルパイがWブッキングしていなくてホッとした。
アップルパイは好きなので2個消費するのは造作も無いが、どうせケーキを2個食べるなら違う味を楽しみたい。今日も明日もケーキを食べるのは、ボディラインを大切にするナルシストとしては消極的にならざるを得ないが(笑)

「アップルパイを買おうと思ってケーキ屋に行ったんだ。でも美味しそうなサバランがあってね」
「サバランの方が美味しそうに見えたんだな」
「いいや。お前が好きでしょ? ちょっと前にサバランサバラン言っていたし。だからサバランにしたんだ」

アップルパイがサバランに変わった理由を聞いて思わずオレは奴を抱き締めた。オレの為に自分が食べたいのを止めたのか! と感動して。

しかし、ならばサバラン1個&アップルパイ1個にすれば良かったのではないかと思ったが、奴は自宅ではオレと同じものを食べたがるので、きっとそういう事なのだろうと勝手に納得した。

「ありがとうな。だが今夜はアップルパイを食べよう」
「サバランを先に食べようよ。アップルパイは日持ちしそうな感じがするから」
「感じだけで決めて良いのか」
「大丈夫。前もホールでアップルパイをもらって、3日続けて食べたけど平気だったでしょ?」

確かに、アップルパイとサバランではアップルパイの方が保存が利くような気がする。ケーキ屋では「本日中にお召し上がりください」と言われたがな。

本当は、今夜はオヤツを食べそこねた男の子にアップルパイを食べさせてやりたかった。
けれども上記の理由で今夜はサバランを食べる事にした。

ただし珈琲はオレが淹れた。
奴のリクエスト通りに、たっぷりと洋酒を浸したサバランに似合う苦味を効かせた濃い珈琲を。

2014_1003_1.jpg

「乾杯」

サバランを食べる前、奴はそう言ってオレのコーヒーカップに自分のコーヒーカップを軽く当てた。

「何に乾杯だ?」
「オレの為にアップルパイを買って来てくれたお前に」
「それを言うなら、アップルパイよりもオレの好きなサバランを買って来た貴方に乾杯だ」
「あはは。こんな事って初めてだね。オレ達はお互いに親切だね」

奴はサバランを口に運んで「美味しい!」と言った。
オレも食べたがとても美味しかった。

『お互いに親切』と言われても本当は奴の方がずっと親切なのだが、互いに相手のことを思い合って楽しい気持で食べるケーキは最高に美味しく感じた。

そのサバランはロシア系の味付けで、今まで好んで食べていたものよりアルコールも甘さも強かった。だが今後はサバランといえば、この味を思い出して食べたくなりそうだ。

「明日の夜はアップルパイだな」
「明日は紅茶で食べよう」
「明日はインパに行けるかどうかが決定するから、行けると決まったらお祝いのケーキにしようぜ」
「賛成。じゃあシャンパンも用意しようね」

奴は「大丈夫、きっと大丈夫!」と言っているのでオレもそれを信じよう。
どうしても行きたい秋のインパデートだ。
その為に休日も休憩時間も返上しまくって働いたので、どうか頼むぜ夢の国の神様!

==========

という訳で、
今夜はサバランの洋酒の香りのお陰で夢を見られそうだ。

皆さんはもうお休みか?
良い夢を見ていますように。

台風18号の影響でまたも気候が大荒れになりそうだが、皆さんと皆さんの大切な方々が無事であるように祈っています。
大雨が降っても楽しい日曜日となりますように。

では、今夜も心穏やかに幸せな夢を。
おやすみ。

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脱線
Fri.03.10.2014 Posted in 恋愛
「今から喫茶店で話さない?」

あと数日後となったインパ(ディズニーランド&シー)の話をしている時、奴は急にそんな事を言い出した。

しかし時刻は22時。
近所には0時まで営業している喫茶店はあるが、そんな時間に行った事は一度もなかった。

おまけに奴は眠そうだった。

「部屋で話していると眠ってしまいそうだから喫茶店で珈琲を飲みながら話したい」という事だったが、眠いなら明日また話せば良いと思うのだが、どうしても今じゃないと嫌だと奴は言って、結局オレ達は喫茶店に行くことにした。

2014_1002_1.jpg

「こんな時間に喫茶店に入るのって久しぶりだな」
「ごめんね。誘ったオレがご馳走するよ」
「いや、それは良いんだ。久しぶり過ぎて新鮮な気分で楽しいからな」
「以前は飲んだ後に喫茶店に入ったよね。あの頃を思い出すよ」

奴はエスプレッソ。オレは紅茶。
オーダーした品は当時と同じだった。

オレ達はここにインパの話をする為に来た。
しかし互いに口から出るのは当時の話ばかりだった。

まだ一緒に住んでいなかった頃。
デートで遊んだ後には食事をして、その後はバーで飲んだ。しかしそれだけではまだ足りなくて、オレは奴をあと少しだけ引き止める為に喫茶店に誘った。

「最後に珈琲をどうだ?」と。
すると奴はほぼ決まってこう言ってくれた。「飲みたい」

奴を帰したくなかった。
夜通し一緒にはいられないのならせめてあと30分、珈琲を飲み終えるまで一緒にいて欲しかった。

珈琲を飲み終えても帰したくなくて、店の中でキスをしてしまった事もあった。
奴は周囲を気にしたが、オレは奴の事で頭がいっぱいで、力いっぱいに奴を抱き締めて溜息を漏らした。

また明日会えるよ。
奴にそんな言葉で慰められた。

そうだな。
とオレは言ったが、本当は朝が来るまで奴を独占していたかった。
朝が来たら夜まで。夜が来たらまた朝まで。際限なく。

「……エスプレッソがなくなっちゃった」
「オレも。紅茶がカラだ」

喫茶店に入って20分ぐらいして、ようやくオレ達は現実に引き戻された。
一体オレ達はなんの為にここにきたのかと笑った。

「すっかり脱線したな。で、どこから話せば良い?」
「まだ入ったことのないレストランをチェックしよう。あと、オレの休日確保の作戦!」
「了解。あとオレはカメラをどうするかな……」

オレ達は慌てて軌道修正をした。
だがオレとしては嬉しい『脱線』だった。
今になって当時の思い出話をするのは物凄く照れくさいが、それでも当時の鮮烈な感情はとても幸せなものだったから。

それに、インパの前に当時の気持を少なからず蘇らせられたのは幸運だったように思う。
遊園地のデートはホットな気持を抱いて仲良くしたいから。
まだ初々しかった頃のように、ホーンテッドマンションのライドに乗ってキスをして、夜になったら暗闇にまぎれて手を繋ぎたい。

それに今回は、奴とある約束を……。
と、これはインパ当日に明かそう。

とても楽しみだ。
インパを確実にする為に、何がなんでも奴に有給を取らせなくてはならん。
皆様にも応援して頂けたら心強いです。よろしくお願い致します!(一礼!)

という訳で、
オレもインパ休暇の為に週末の休日を返上したがんばるぜ。

本日は金曜日。
皆様に充実した週末を迎えられるように応援しております。

では、今夜も心朗らかに楽しい夢を。
おやすみ。

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日暮れの帰り道
Thu.02.10.2014 Posted in 恋愛
「餌をあげている時は撫でさせてくれるんだね」

それは先週の休日、奴が可愛がっている地域猫にオレがご飯をあげている時の事だ。
背後からそう声を掛けられて振り返れば、そこには背の高いヨーロッパ人と思わしき人物が立っていた。

『誰だ? このマンションの猫好きな住人?』

と、思いながらオレは返事をした。「そうですね、夢中で食べている時は」と。
きっとこの人はこの猫を撫でようとして逃げられた経験があるんだな……と、心の中でニヤニヤしながら。

相手は生粋の外国人の姿をしているが日本語は極めて流暢だった。まるで奴と同じように。

==========

昼過ぎ、オレは実家に行く為に奴を助手席に乗せて車を走らせていた。今朝の、その出来事を話しながら。

「あのマンションにヨーロッパ系の外国人は住んでいたか?」
「うーん、誰のことだろう? アメリカ人と中国人は何人が住んでいるよね」
「金髪でイケメンなパパって感じだった。背が高くて、Tシャツとデニムが似合っていた」
「あ、もしかして」
「ああ」
「新しい大家さんだよ。今年になって大家さんが○○○ー○って名前の人に変わったでしょう? きっとその人だ。改築の時にもいたから」

なんだと! あんなハンサムおじさんが新しい大家で一つ屋根の下に住んでいたのか!? とオレは思ったが言わなかった。
英国美男子が大好きなオレにとってはまるで漫画のような展開だが(嘘臭いかもしれないが本当に実話だ)、それが発展してラブコメになる事は永久にあるまい。

「猫を撫でたがっていたぞ。オレが撫でていたら声を掛けて来た」
「猫好きなんだ! わあ、きっとオレとその人は仲良しになれるよ!」

オレとその大家さんの事よりも、奴と大家さんが必要以上に接近しないように注意した方が良さそうだ。
なにせ奴はモテる。SMや女装を覚えてから色気が備わり、秘密の恋愛をしたがるフェチ野郎どもにもモテるようになったのでうかうかしていられない。

奴は無自覚なのか、あるいは気付かぬフリをしながら実はほくそ笑んでいるのか、そのどちらかは判らないが浮気には無関心のようだが……。

2014_1001_1.jpg

そんなオレの心配を余所に車は目的地に到着した。
実家に帰る前に行こうと奴と約束していた、『国営昭和記念公園』に。

「ススキがツヤツヤに光ってるよ」
「ススキが一番キレイな時期なんだな」
「曼珠沙華はどこだろう?」
「そこに案内があるから聞いてくるぜ」

そう、オレ達は曼珠沙華を目的にここに来たのだった。
何気なく恒例となっているのだが、オレ達は秋になると必ず何処かへ曼珠沙華を観に行く。あの現実と幻想の合間に咲いているような妖艶な姿が大好きだから。

しかし、国営昭和記念公園はオレ達が想像していたよりもずっと広かった。
公園に入ってちょっと歩けばすぐに曼珠沙華が見られると思っていたのだが、一番近くに咲いている曼珠沙華も20分は歩かないといけないと案内の人に言われた。

「まあ、良い運動になるか」
「そうだね。今日は天気も良いし、他にお客さんもたくさん来てる」

2014_1001_2.jpg

そんな感じでオレ達は歩き始めた。
広大な園内を。そしてその充実した設備に驚かされた。
最初の曼珠沙華のある場所から少し進めば有料(入場料大人410円)区域もあり、そこには売店や3種のプールや珍しい植物や本格的なバーベキュー施設なども整っていた。

「凄いな。以前から知っていればバーベキューを申し込みたかった」
「本当だね。お前の実家から遠くないのに何で知らなかったの?」

奴に尻をペン! と叩かれながらオレは約束した。
紅葉の季節になったらまた来ようと。その時は友人を誘って賑やかにバーベキューを楽しもうと。

友人を誘ってのバーベキューなんて久しぶりだ。
奴と2人でも楽しいが、野外のレジャーなら大人数の方が盛り上がる。オレ達の知らない面白い話題を誰かが提供して、それがオレ達の新しい楽しみになる事もある。

「でも誰を呼ぶ?」
「誰でも良いが、ここはオレ達の友人が住んでいるところから離れているからな」
「車を使えば大丈夫だよ。何ならオレが運転するよ?」
「そうだな。……いや、やっぱりダメだ。オレが運転する」
「また! オレの運転は下手だからダメって言うんでしょ?」

いやいや、確かに奴は以前は運転が下手だったが今は上達した。
しかし、奴の運転中の横顔はステキなので誰にも見せたくない(笑)
それに、休日ぐらい奴にはのんびりと楽しんで欲しい。オレの方がずっと運転に慣れているから、運転手役はオレで良いんだ。

「ボストン君とか○○君を誘って運転して貰うのも良いな。あの2人は良い車に乗ってるし」
「あはは、それも良いね。2人とも誘っちゃおうか? あの2人は面識がないけど」

2014_1001_3.jpg

オレ達は湖の畔でドリンクを飲みながら暫く話をした。
その日は本当に良い天気だったので、ただ園内を見渡しながら話をするだけでも楽しかった。

今度来た時にはバーベキューを食べて、園内を一周する車に乗って。
そして来年の夏にも来て、その時はプールで泳いで……。

オレ達は当たり前のようにそんな話もしたが、本当に当然にように来年の夏にも奴と仲良く来られたら嬉しい。
これからもたまには喧嘩をするかもしれないが、すぐに仲直りをして。来年も曼珠沙華とススキを見に行こうと、どちらからともなく誘って。

2014_1001_5.jpg

「ここはコスモスも有名みたいだぞ」
「どこで咲いているんだろう?」
「聞いてくる」

幸いな事に、コスモスが咲いている場所はそこからさほど遠くはなかった。
もっとも湖の場所まで徒歩40分ぐらいだ。既に十分に歩いていた。奴が乗りたがったのでボートを漕いだりもしたしな(笑)

ただ残念な事にコスモスの最盛期は9月後半からで(種類によっては10月)、まだ3分の1程しか咲いていなかった。
しかしそれでも美しい眺めだった。
少し儚げであるように思えたのは、そろそろ日差しが夕暮れ色になってきていたからなのかもしれない。

「風に揺れてるね。幻想的だ」
「日が暮れかかって風が涼しくなってきたな」
「うん。さっきも休んだけど、ここでも休もうか。暫くここの景色を見ていたい」
「良いぞ。何か買ってくるか?」
「珈琲を」

コスモス畑の向こうの広場では、まだたくさんの人達が遊んでいた。
ボール遊び、追いかけっこ、トランポリン、昼寝?

オレ達はそうした人々とコスモスを交互に眺めながら話をした。
「平和で良い眺めだな」とオレが言えば、
「オレ達も平和だね」と奴は言ってオレの背中に手を置いた。

秋が始まったばかりの暖かな夕暮れ、今のオレ達がとても満ちたりているように思えた。
いや、本当に幸せなのだと思った。穏やかに落ちてゆく太陽の中に、自分の心が溶けてしまいそうなぐらいそれを感じていた。

「紅葉の頃になったらまた必ず来ような」
「その頃には銀杏の実が落ちて良い香りになっているよ」
「はは。拾って持って帰って茶封筒に入れてレンジで1分だ」
「なにそれ?」
「そうやると手軽に銀杏が食べられるんだ。袋から取り出すのは1分待ってからだぞ。そうしないとカラが爆発するかもしれない」
「本当のことなの?」
「ネットにも出てるぜ」

銀杏並木の帰り道、オレ達はそんな話をした。

奴はさっそくiPhoneで検索をはじめた。
オレはさり気なく奴の手を握って緩やかにブラブラとさせた。
子供同士のカップルが日暮れの帰り道を歩くように。

思った以上に楽しい休日となった。
公園で買った土産に妹も喜んでくれた(笑)

早く木々が黄金色に染まれば良い。
今から楽しみだ。
今度は車に乗ってバーベキューを食べてボール遊びをして……充実感いっぱいだぞ!

2014_1001_4.jpg

という訳で、
秋は良いな。様々な花が咲いて、果物も実って、いつも歩いている道も彩られる。

今日の仕事の途中で茄子が成っているのを見つけた。
ツヤツヤでキレイだったので一個もいで奴にあげようとかと思ったが、その家主にも奴にも叱られそうなので止めておいた(笑)

秋は花泥棒どころか野菜泥棒になりかねない誘惑が潜んでいる。
どうぞ皆さんも、たぶらかされないようにご注意ください。

10月になっても皆さんの幸運を祈っています。
今夜も心穏やかに楽しい夢を見てください。皆さんの大切な方と共に。

おやすみ。

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