頭かくして尻かくさぬ猫
Thu.10.07.2014 Posted in 恋愛
猫も眠る深夜に、ごきげんよう。

今夜も帰宅が遅かった。
しかし夜道からマンションを見上げれば、まだ奴の部屋には照明が灯っていた。

土産を買って帰れば良かったと思った。
こんなに遅くまで待っていてくれてありがとう、と。

だが玄関のドアを開いて「ただいま」と言っても、奴の「おかえり」はなかった。

オレはそっと奴の部屋に入った。
すると奴は、……頭だけに毛布を被ってソファベッドで眠っていた。

頭だけを隠して尻も背中も丸出しだった。
蒸し暑い部屋で明かりを点けたまま眠ったので、眩しくて暑くてそんな格好になったのだろう(汗)

やはり土産を買ってくれば良かったと思った。
明日の朝になったら、「遅くまで待っていてくれたんだろう?」と礼がしたかったから。

オレは寝室からタオルケットを持ってきて奴の身体に掛けた。
そして頭の毛布は、起こしてしまわないかと少し悩んだが、やはり取ってやる事にした。

そっと抜き取ったつもりだった。
だが奴は起きてしまった。
ソファベッドの上に座ってキョロキョロと周囲を見回しながら「え? あれ?」とか言った。どうやら寝ぼけて、自分の今の状況を把握していない様子だった(笑)

「すまない、起こしたな」
「おかえり、いつの間にか寝てた」
「すぐに寝てくれ。すまなかった」
「うん……眠いからそうする」

奴はそう言って再びソファベッドに身体を伏せた。
今夜はそのままそこで寝かせるべきだったのかもしれない。だがオレは1人で眠るのが寂しかったので奴を抱き上げて寝室に運んだ。

「……運ばれてる」
「猫さんのお引越しだ」
「にゃーにゃー」

奴は軽く足をパタパタさせた。猫になって尻尾を振ったつもりだったのかもしれん。

ベッドに奴を下ろせば、奴はオレを抱き締めて「おやすみ」とキスをした。
オレは心地良くなって目を閉ざした。そのまま一緒に眠ってしまいたい気持ちに耐えながら、奴の髪を撫でて。

『おやすみ、明日は早く帰るから一緒に食事をしよう』

そんなセリフが言えたら良いだろうなとオレは思った。
明日がダメなら金曜の夜に、時間を気にせずにワインを飲み明かしたいと。

もっとも、この程度の多忙や不満(仕事上でのトラブル)で憂鬱になってはいられない。
それに、今週と来週は台風の影響でスケジュールが混乱しただけであって、きっと再来週には好きなだけワインを飲めるしインパも出来るだろう。

何度も何度も予定をキャンセルしてしまって奴には申し訳ない。
ダッフィーの新しいお友達を早くプレゼントしたいのに。たったそれだけの事を叶えてやれなくて情けなくて仕方がない。

さて、そろそろ寝よう。
明日も外人さんとお仕事だ。
今は「それでもオレと一緒にいて欲しい」と奴にお願いながら、前へ前へと進むしかないよな。

皆さんも良い夢を。
明日も台風の被害のない幸運な1日となるように応援しています。

おやすみ。

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