いたずら猫の甘咬み
Mon.28.04.2014 Posted in 恋愛
休日の昼前に、ごきげんよう。

昨日はムーミン展に行くつもりだったが、仕事が終わったのが夜で、その時間からでは十分に展示物を見られないと言われたので翌日に改めて来る事にした。

残念だったが、せっかく行ったのに素通りのような見方になっては勿体無い。
何しろムーミンの原作に使われた挿絵のほとんどが展示されているそうで、それらを観る機会など滅多にないのだから。

「残念だけど、ゆっくり観たいからね」
「貴方が子供の頃から見てきたムーミンの原画が見られるんだもんな」
「感動的だよ。本に印刷されている通りのイラストなのかな?」
「明日のお楽しみだ」
「待ち遠しい」

奴はスキップするような足取りだった(笑)
奴の大好きなムーミン、明日こそは何がなんでも会いに行くからな。

2014_04_27_6.jpg
■楽しいムーミン一家の1章で使われているイラストが♪

昨日は入り口でさようなら。

ムーミンとスナフキンが釣り糸を垂らしている光景はオレも大好きだ。
奴はムーミンとスナフキンの友情を、幼い頃から羨ましく思っていたらしい。

そういえば、オレ達が一緒に暮らすようになって、初めてオレが海外出張に行った時。奴は1人で旅立ってしまったスナフキンを思い出してムーミンのように涙したらしい。この話を聞いた時、オレは奴が可愛くて気が狂いそうになった。

2014_04_27_2.jpg
■煮え立つオリーブオイルのマッシュルーム、シャンピニオン

会場を後にしたオレ達はスペイン料理店に向かった。
奴のお気に入りの店だ。

セゴビア風シャンピニオン、ナバーラ産ホワイトアスパラ、魚貝と鶏のパエリア、うなぎの稚魚のアヒージョ……。
空腹だったオレ達はメニューを見ながら好きな料理を注文した。「ここのシャンピニオンとホワイトアスパラは絶対に外せない」というのがオレと奴の共通意見だった。

「昨日も今日もオレ達は良く食べるね」
「明日からまたランチも満足に食べられない生活になるからな」
「お前は明日は休みでしょ?」
「はは、明日は美味しいものをたっぷり食べながらダラダラするぞ」
「太ったらお前を監禁してダイエットさせるからね?」
「そんな事を言われたら太りたくなる。監禁されたいから太るぞ!」
「止めてよ」

2014_04_27_1.jpg
■スペインナバーラ産のホワイトアスパラを使ったサラダ

赤いテーブルクロスがかけられた席で、オレ達はスペイン産のワインを飲みながら楽しく食事をした。

その店のワインは本当に美味しかった。
オレも奴も今はスペイン産のワインが一番好きで(ワインの好みは季節や気分で変わるものだ)、昨夜は2本も空けてしまった。

しかし長らくアルコールの量を控えていたのでオレも奴も酔ってしまった。
オレがネクタイを緩めると奴はいきなり「喉仏を見せて」と言って、オレがワイシャツのボタンを外したら「そこにキスしたい」と言い始めた。

「こんなところでその気になったのか?」
「ここがフラメンコの踊れる店なら良かったのに。そうしたら以前みたいに踊りながらお前を抱き締められた」
「そういえば貴方は喉仏に興奮を覚えるんだったな」
「お前の喉仏がセクシーだからだよ。声はオレの方が低いけど、喉仏はお前の方が出ている。ああ、今すぐにそこにキスしたい。お前の喉仏が好きで好きでたまらない。愛している」

奴のフェティッシュなスイッチが入ってしまったようだった。
オレは(オレの喉仏は)奴に熱烈に口説かれて少なからず感じていた。喉でも乳首でも生殖器でも、淫らに言葉で愛されれば性感帯(より敏感)となってゆくものだから面白い。一種の言葉による調教だ。

「そろそろ出るか」
「帰ろう。でも車に乗ったらオレは狼になるかもしれない」
「オレの喉笛に噛み付く気か?」
「ははは……あ、違うな。噛みたいんじゃなくて舐めたいから猫になるんだ」
「最高だ。じゃあ狼はオレがなる」

2014_04_27_4.jpg
■極上のパエジャは2人前から

レストランを出てエレベーターに乗り込んだ。
オレは奴を背中から抱き締めて「美味しかったな」と言った。
すると奴はこちらを向いて微笑み、オレを抱き締め返して喉にキスをした。

奴は猫のように舌を出してオレの喉仏を滑らかにくすぐった。
ペロペロと、それからカプリと甘咬みをして。

「今日は暑くて汗をかいたからしょっぱいだろう?」
「美味しいよ」
「そうか?」
「お前がしゃべると……お前の低い声の振動が伝わって来てオレの舌が感じるよ」
「そんなに舐められたら、は!」
「ふふふっ」

オレ達は笑った。
だがその時、エレベーターは1階に到着して、開いた扉の向こうにいるカップルにその様子をすっかりと見られてしまった。

ブルーのドレスを着たクラブホステスと高齢の紳士だった。
すっかり陽気になっていたオレは彼等を無視する事はできずに挨拶をした。「こんばんは。失礼します」と。

そして奴の肩を抱いてエレベーターから降りた。
人口の多い銀座の真ん中で、もう二度と会う事はない彼等の夜が楽しくなるようにと祈りながら。

「ビックリしたね」
「ああ、だけど楽しかった」
「ね、本当に楽しかった」

タクシーの中、オレ達はいたずらっ子な気分だった。
さっきまでの性的な興奮はすっかりとなくなっていたが、大人の時間に大人の街の中で無邪気に笑い合うのも幸せだと思った。

2014_04_27_5.jpg
■最後は紅茶と共にアダルトなドルチェのティラミス

さて今夜はどんな夜になるだろう?
今は仕事や勉強で頑張っている皆さんにも楽しい夜が訪れますように。

もう少し書類をやったら掃除をして、それから奴を迎えに行ってムーミン展だ。
今日こそ必ず観るぞ。
そして奴に楽しんでもらって、その帰りにオレは松屋地下街でロールケーキを買って食べてご満悦になるんだ(笑)

では皆さんも良い1日を。
時間があればまた夜に。

本日も2つのバナーのクリックをお願い致します!
にほんブログ村 セクマイ・嗜好ブログ 同性愛・ゲイ(ノンアダルト)へ 同性恋愛  国際恋愛

コメントはこちら携帯版)へどうぞ。大変に申し訳ありませんが只今コメント返信は不定期とさせて頂いております。

スポンサーサイト



Theme: 男同士の恋愛 « 恋愛

topBack to TOP