髪型が変わる月日
Fri.17.01.2014 Posted in 恋愛
奴の髪が伸びた。
奴はゆるい巻き毛なので歩く度にふわふわと揺れる。

「切らないのか?」と訊いてみれば、
「オレ、少し長い方が似合うようになった? 以前は短い方が似合うと思っていたのに」と奴は鏡を見詰めながら答えた。

奴は数日前に誕生日を迎えた。
20代はあと少しで終わるが、以前よりも愛嬌のある顔付きになったように思うのはオレの気のせいだろうか?
それとマイルドな雰囲気になって、そのせいで若く見えるようになった。だからキラキラとした華やかな髪型が似合うようになったのかもしれない。

年齢によって、環境や内面の変化によって、メイクや服装を変える事によって、体型の変化によって、似合う髪型が変る時がある。
奴も変わったのだろう。
奴の場合は年齢によって。あとは生活の変化によって??

(余談だが、近頃バイト君は眼鏡と服装を替える事によってイケてる男子に変身した。今まで彼はボサッとしたクセっ毛が欠点だったが逆に利点になった。こういう変化って面白いもんだな)

何せよ、良い年齢の重ね方をしているのなら何よりだ。
とても可愛く変わったのだから、きっとそうなのだとオレは信じたい。

「ああ、似合うようになったな。クールな髪型も好きだが今の華やかで可愛い髪型も好きだ」
「そう? じゃあお前も好みが変わったね。以前はクールな感じの方が良い言っていたのに。本当に今のオレも好き?」

オレは迷わず頷いた。
奴の傍に寄って「大好きだぞ」と言って、その柔らかなくせ毛を撫でて。

オレ達は変わったのだろう。
かつてオレはどうしようもない独善的な甘えん坊だったが、今は奴の気持ちの方を大切にして猫可愛がりするのが大好きになった。そうすれば奴はちゃんとオレを愛してくれると判ったから。
逆に奴は、かつてはとてもクールな紳士だったが(屈託ない愛嬌は当時からあったが)、今は無防備に甘える事に楽しさを見出したような気がする。今はオレに大人の余裕を感じてくれるようになったからか?(笑)

人間の成長って面白いな。
こんな風に自分の変化を感じる事が出来たのは初めてだ。
奴が4年も根気強くオレに付き合ってくれて、オレ達の歴史を築いてくれたお陰だ。
以前のオレは一人の相手と1年以上付き合うのが無理だったから、あのままだったら自分の変化を振り返る機会などずっと得られなかったと思う。オレが人間としてほとんど成長することが出来なくて。

そんな事を思えば、奴の事がとても愛しく思えた。
この人は本当にオレの大切な人なのだな……と。

「出勤前だが抱きたくなった」
「ええ! あと5分しかないよ。髪を撫でたら欲情した?」
「5分じゃ短すぎるな……。じゃあ今夜はホテルでどうだ?」
「良いよ。飲んだ後にね」

オレ達は笑ってキスを交わした。
今夜は友人を交えて飲む約束をしているが、その友人には申し訳ないが、飲むよりも奴とのホテルに行く事の方が楽しみでならない(笑)

で、その友人とは先日も書いたように外科医をやっている男なのだが、彼もまた……と、続きは明日か明後日に。

さて金曜日の夜だ。
皆さんも夜通し楽しく過ごして、今週の疲れを吹き飛ばして下さい。

今日の仕事が終わるまであと少し。
お互いに良い週末を迎えられるように頑張ろうな。

では、また時間のある時に。

おっと、奴からメールだ。
お客さんと一緒に美味しいフレーバーティーを飲んだらしい。良いな!

本日も2つのバナーのクリックをお願い致します!
にほんブログ村へ 同性恋愛  国際恋愛

コメントはこちら携帯版)へどうぞ。大変に申し訳ありませんが只今コメント返信は不定期とさせて頂いております。
スポンサーサイト



Theme: 男同士の恋愛 « 恋愛

月が綺麗ですね
Fri.17.01.2014 Posted in 恋愛
『今夜はジャガイモとチキンの煮物を作るよ!』

夕方、オレは2通のメールを受信したが、その内の1通は奴からのそのメールだった。
オレは今夜も遅くまで残業だったので、自宅でのんびりと寛ぎながら美味しい煮物を食べるのがとても楽しみになった。

帰宅したのは21時を軽く過ぎていた。
「ただいま」と玄関のドアを開けば、煮物の美味しそうな匂いが漂ってきた。
オレは天国に帰って来たのだと思った。早く着替えて、ホクホクのジャガイモを頬張りたくなった。

だが、

「お帰り」と出迎えてくれた奴がこう言った。
「ごめん、煮物、焦げて失敗しちゃった!」

「えええー! こんなに美味そうな匂いがするのにか?」
「ごめん! 裏側が真っ黒で食べられそうにない。ジャガイモとチキンが無駄になっちゃった!」
「ショックだぜ、物凄く楽しみにして帰って来たのに!」
「ごめんね!」

奴はオレを力いっぱい抱きしめた。
失敗は誰にでもあるのだから仕方がない。
今夜のオカズはなくなったので2人で弁当屋に行く事にした。だがオレは「お仕置きだ!」と奴の耳をハムハムした。しかし奴はキャッキャと笑っていたのでまったくお仕置きにならなかった。

奴の作る煮物は美味しい。
圧力鍋を使うようになってから一層美味しく作るようなったのだが、今日は学校の課題に気を取られて時間を忘れてしまったらしい。

まあ、良くあるミスだ。
鍋も焦げたがタワシで洗ったら落ちたし、何より鍋破裂とか火事にならなくて良かった。

オレ達は、ここに引っ越してきてから一度しか行ったことのない近所の弁当屋に行った。
オレはスーツのままで、奴はフェリシモの猫耳パーカーを着て。
ちなみに注文した弁当は、オレは肉野菜で、奴は豚の生姜焼きだった。

今夜は月が美しかった。
オレ達は月を眺めながら歩いた。
「弁当屋に行く事になって良かったな」とか、「煮物が失敗したのは満月のせいだったのかも」とか笑いながら言って。

その時、オレは何となく友人から来たメールを思い出した。
それは夕方に、奴のメールよりも少し先に来たものだった。

『お前のホモは小便を飲んでも治らねえんだろうなってオヤジにバカにされた』

いつもは気が強くてクールなT(古くからのオレの友人であり、奴の女装友達でもある)からのメールだった。
その一言しか書かれていなかった事がとても気になっていた。

寂しい思いをしているのか?
一人でいるのが辛かったら皆で遊ばないか?

オレはTにそんな気持ちを抱きながら奴に言った。
「Tが家族にキツイ事を言われて落ち込んでいる。だから時間に余裕のある時で良いから皆で遊ばないか?」と。

奴は喜んで賛成してくれた。
「夜通し遊ぼう!」と。
色々な提案もしてくれた。Tが喜びそうなパンクな音楽をかけてドライブをして、ファッショナブルなフェティッシュデートを3人で楽しもうと。

オレは奴の肩を抱いた。
オレの友人を親身に案じてくれる奴をとても頼もしく思いながら。

そして空を見上げて「月が綺麗ですね」と囁いた。
オレはそんな貴方のことを……と、夏目漱石を真似て、深く情を込めて囁いた。

==========

しかし3人でデートとは、一体どんな夜になることやら。
まあオレが下僕役になるのは目に見えているんだがな。
2人の女装女王様の為に、車の運転でも、シャンパンのオーダーでも、料理の取り分けでも、なんでも喜んで致しましょう。

新年になっても悲しい出来事は起きるものだ。
出来ればそんな事は起きて欲しくないが、起きてしまっても挫けずにいたいものだな。

皆さんは大丈夫か?
無理はしていないか?
何か悲しい事があっても、少しでも早く心が癒えて新たな希望が持てるように、心の底から祈っています。

では、今夜も心安らかに幸せな夢を。
明日も楽しい1日となるように応援しています。

おやすみ。

本日も2つのバナーのクリックをお願い致します!
にほんブログ村へ 同性恋愛  国際恋愛

コメントはこちら携帯版)へどうぞ。大変に申し訳ありませんが只今コメント返信は不定期とさせて頂いております。

Theme: 男同士の恋愛 « 恋愛

topBack to TOP