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ようこそオレのサンタさん 2
Wed.11.12.2013 Posted in SM・フェチ
「シャンパンの方が良いか?」
「ウイスキーが良い」
「オレも同じ気分だ」

オレは2つのグラスにウイスキーを注いで乾杯しようとした。「世界一セクシーなサンタさんに」と言って。
だが、奴はストップを掛けた。「オレは正装なのにお前はそうじゃない」と言って。

「ドレスコードがあったのか」
「サンタのいる席なんだよ? あるに決まってるじゃない」
「着替えてくる。だが何を着たら良い? トナカイの着ぐるみはないぞ」
「年末のパーティに着て行く黒のスーツで良い」
「判った」

オレは奴の喉元をくすぐってからソファから立った。
奴はツンと済ました顔で薄く笑みを浮かべていたが、その少し冷たくて品のある表情がとても印象的だった。

==========

自宅でそのスーツを着て過ごすのは初めてだった。
どうせなら完璧なスタイルになろうと思い、シルバーのネクタイを締めてアクアマリンのカフスを嵌め、黒い革靴を履いた。主賓のサンタは真っ赤なピンヒールを履いているのだから、オレもちゃんと靴を履かなくては不釣り合いだったから。

更に、手ぶらで戻るのも失礼かと思い、サンタに捧げるハート型のチョコレートをカクテルグラスに盛った。

そしてリビングに戻ったのだが……奴は鏡を開いて化粧直しをしていた。
さっきはあんなにツンとした顔をしていたのに。
オレはそれがとても可愛らしく思えて、覗き見するのを止めてもう少し遅く戻る事にした。奴がまた済ました顔に戻るまで。

==========

「これで良いか?」
「遅かったね」
「すまない、ネクタイを選ぶのに時間が掛かった。靴も磨いたしな」

そう言い訳をしながらオレは笑いそうになった。
だが笑いを堪えて奴のご機嫌を直す為にチョコレートを差し出した。
奴の着ている衣装と同じ色をした包装を剥いて、それを奴の口元に運んで。

「そのチョコ、お前のお気に入りだね」
「可愛いだろう? 食べる度に貴方を思い出すから気に入っているんだ」
「どうしてオレを?」
「オレの気持ちが貴方にハートマークだから」
「ふっ」

奴は吹き出すように笑った。
オレも笑って奴にウイスキーを注いだグラスを勧めた。

「チョコレートにウイスキーって合うの?」
「知らないのか? 冷やしたウイスキーと温めたウイスキーには良く合うんだぜ」
「そうなの? オレは飲みながらチョコレートをつまむ事がないから知らなかった」
「乾杯しよう。まずはウイスキーを軽く口に含むんだ。それからチョコレートだ」

乾杯。
セクシーで可愛らしいオレのサンタさんの喜びを祈って。
今夜は貴方が酔って天国を感じるまで夜更かしをしよう。

……と、オレがそんな事を考えている間、奴はオレが言った通りにウイスキーを含んでチョコレートを食べた。
そして目元に笑みを浮かべてこう言った。「本当だね、とても美味しいよ」と。

「ビターチョコの方が貴方の口に合うと思うが、今夜はこれで我慢してくれ」
「美味しいから許してあげる」
「こういう飲ませ方をすると、酒に弱い人も飲み過ぎてすぐに酔うんだ。甘いジュースみたいなカクテルを飲んでいるのと同じでな」
「へえ。お前は誰かにこんな飲ませ方をした事があるの?」

まさか、とオレは首を横に振った。
そして奴を抱き寄せて綺麗に化粧で縁取られた目元にキスをした。本当は過去にそんな飲ませ方をした事もあったが、今は奴の事だけを思っていたかった。

「貴方が飲めなかったらそうやって飲ませていただろうな。もちろん軽く酔ったらすぐに止めるが」
「お前らしいね。お前は強引なのを嫌うから」
「どうだろうな」
「え?」
「場合によっては強引になるぞ。オレが強引になるのは、貴方なら身に覚えがあるだろう?」

不意にオレは奴のグラスを取り上げた。
「まだ飲んでいるのに、何の意地悪?」と奴がこちらに顔を向けたので、「思い出してくれたら返す」とオレは言った。
奴は苦笑した。少し戸惑った様子で数秒間口を閉ざして「……そうだったね。お前はオレに何度も強引な事をしてきた」と言った。

「たとえば?」
「言わなくてもお前も覚えているでしょう?」
「酔った所為か記憶が曖昧だ。だから聞かせてくれ」
「嘘吐き。お前は覚えているからこそオレに言わせたいんだ」
「オレがそんな事を? オレはいつも貴方には優しいじゃないか。そんな嫌がらせみたいな事はしないぞ」

あんなに大胆な装いをしている癖に恥じらってしまう奴はとても可愛らしかった。
オレは珍しくサディスティックな気分になっていた。
オレが奴にしてきた強引な行為の数々を、恥じらうその口で言わせたくなってしまった。

「貴方はちゃんと覚えているんだろう? それを言ってくれるだけで良いんだ。少しぐらい違っていても構わない」

オレは再び奴を(さっきよりも強く)抱き寄せて耳元でそう囁いた。
奴は「あ」と声を漏らして身体を震わせた。
その吐息が漏れるような声がとても悩ましくて、オレはもう一度それを聞きたいが為に奴の耳の縁を舌先で舐めた。

「……じゃあ、言うよ」
「ああ、聞いている」
「付き合って間もない頃のことだけど、お前は車の中で……」

オレに悪戯をされながら、奴は過去の行為を語り始めた。
奴の心臓はドクドクと脈打っていた。オレに抱かれた肩は汗ばみ、声を上ずらせ、オレの舌の動きに合わせて腰を震わせて、赤いミニスカートの前部分を不自然に両腕で隠していた。

奴は1つの猥褻なセックスの経験を語り、「さあ言ったよ。もう思い出したでしょう?」と小さな声で言った。
だがオレはそれで終わりにしてしまうつもりはなかった。奴の肩を抱いていた手を腰に落としてその周囲を撫でまわし、耳の内部に舌を忍び込ませてそこをくすぐった。

反射的に、奴はオレの腕に爪を立てて甘い声を上げた。
オレはそれに食い付いて奴を押し倒してしまいたい衝動に駆られながらも、次第に愛撫の手を尻や太ももへと移して先を促した。「あとは?」と。

「多くて語りきれない。お前は何度もそんな事をオレにしたから」
「じゃああと一つだけで良い。それとも本当は忘れたか? 今もここで強引な事をすれば思い出してくれるかもな」
「お前は、奴隷だとか言いながら何時もそうやって……」
「奴隷だろう。貴方の悦ぶ事をなんだってやっている。今だって貴方が一番欲情するスーツに着替えて」

オレのその言葉を聞いた奴の身体がとても熱く火照った気がした。
奴はオレに抱き着いて、オレのブラックスーツの胸元をギュッと掴んだ。

オレはもう頭が爆発しそうだった。すぐにネクタイを緩めて奴に襲いかかりたかった。
だがもっと奴に欲情して欲しくてもう少し時間を掛ける事にした。
奴には今夜、意識の全てで快楽を感じて天国に行って欲しかったから。

■お詫び! 毎度の事ながら予想に反して(いや、つい熱心に書いてしまって)長くなりました。次回で終わりにします。あと一回、お付き合い下さい。次回は明日です。今夜も言い夢を。明日も皆さんが幸せでありますように。おやすみ!

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聖夜のオレの願い
Wed.11.12.2013 Posted in 恋愛
嵐の前に紅茶をいただきながら、ごきげんよう。

昨夜の帰宅時間は2時だった。
本当は泊まり込みだったが無理矢理帰ったのでそんな時間になってしまった。

当然だが奴は眠っていた。
オレは奴を起こさないようにそっと寝室に入って、奴の枕元にサンタさんのブーツを置いた。

朝になったら、奴はどんな顔でブーツを手に取ってくれるのかを想像して。

そして自分が子供だった頃のクリスマスの朝を思い出した。
まだ母親が精神を患う前は、クリスマスの朝には必ず枕元にプレゼントが置かれていた。

2013_12_10_2.jpg

白と金の包装紙に赤いリボン。
そのリボンを解けば、中にはオレが欲しがっていたものや大きなチョコレートが入っていた。

あの頃はクリスマスの朝が楽しみで仕方がなかった。
当時のオレはサンタさんがプレゼントを運んできてくれるのだと信じていたので、クリスマスが近付くと母とサンタさんの話をしたものだった。

まだ父親が独立する前で貧しかった頃、とても狭い部屋の中で隠れん坊をしながら。
「今年は何をくれるかな?」
「何が欲しいのかサンタさんに言ったらくれるかもしれないよ?」

無邪気だった。
プレゼントも欲しかったが、それよりも聖夜の不思議な奇跡が楽しくて仕方がなかった。
喜びに感動したものだった。
聖夜はなんて素晴らしい日なのだろうかと。

まもなくそんな楽しみはなくなってしまったが、あの頃、枕元に置かれていたプレゼントの包装紙とリボンの色はいまだに覚えている。
中身は決して高価なものではなかったがたくさんのものが入っていた。
貧しいなりに母は、オレと妹を惨めな気持ちにさせまいとして頑張ってくれたのだろうな。

奴はもうそんな年齢ではないが、毎年楽しいクリスマスを過ごして欲しい。
オレが精一杯のプレゼントをするから。
老いてもずっと覚えていてくれるぐらい幸せなクリスマスを奴に贈れたらオレは幸せだ。

そして今朝……
と続きを書きたいところだが、そろそろ休憩時間が終わりなので明日にしよう(汗)

今夜は先日のサンタコスの続きを書かせて頂きます。
師走の半ばで何かと忙しくて思うように更新が出来なくて申し訳ありません。
こんなペースでもゆっくりお付き合い頂けたら嬉しいです。

今日も皆さんの幸運を祈っています。
今日もたくさんの楽しい出来事がありますように。

では、また夜に!

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