サンタのところで待っている
Sat.30.11.2013 Posted in 恋愛
昨日は月末の週末だというのはオレだけは暇だった。
だから早々に仕事を切り上げて、新宿御苑を散歩したり、六本木のミッドタウンのサンタの頭を撫でたりして時間を潰した(その様子はツイッターで)

2013_11_30_4.jpg

時間を潰す必要があったのは、奴が仕事を終えるのを待つ為だった。
近頃のオレは『金曜の夜は接待、土曜は出勤』が当たり前だったが、今週は久々にそれらがなかったので会社帰りにデートをする約束をした。

『ミッドタウンでイルミネーションでも見ながら待ってる』
『判った。今日も寒いから喫茶店で待っていて』

奴にはそう言われたが、野外にデコレーションされたサンタ達が可愛かったので最後まで外にいた。
確かに風は冷たかったが、寒いからこそ年末の華やかさを肌で感じられるのだし、気に入ったサンタと記念写真を撮るファミリーやカップルを眺めているのも楽しかった。

■今年のミッドタウンの玄関口のデコレーションは『サンタストリート』(去年は大きなスノーマンだった) 様々な個性を持つサンタが展示されている他、隠れサンタを探す楽しみもある。

一時間ぐらいそうしていただろうか?
やがてiPhoneが鳴り、奴から『5分で向かう。どこにいる?』というメッセージが入った。

『隠れサンタの傍』
『え、隠れサンタってどこ?』
『タワーの方に向かって歩いてきてくれ。すぐに判る』
『判った!』

奴は時間通りに到着した。
そしてオレの足元を見て笑った。

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「隠れサンタって全部でいくつあるんだろう?」
「12月に入ったら探してみようぜ」
「今日は探さないの?」
「そろそろレストランの時間だし、寒い」
「だから中で待っていてって言ったのに」

奴はオレの背中をさすった。
奴の手がとても温かく感じた。
オレはすぐに暖かなレストランに逃げ込みたいと思っていたくせに、もう少しだけ奴の温もりを感じながら外で過ごしたくなった。周囲の人々がさっきからそうしているように、オレ達もお気に入りのサンタと一緒に写真などを撮って。

レストランでは、今年初のボジョレーで乾杯した。
互いの年末の幸運と健康を祈って。そして、今年も最後の日まで慈しみ合う事を誓って。

2013_11_30_2.jpg

今年は色々とあってボジョレーの解禁日から飲むタイミングを逃していたが、去年飲んだものよりも味わい深くて美味しく思えた。

「だが、あの青臭い果実の味も最近じゃ気に入っている」
「ジュースみたいだよね」
「止まらなくなるよな、飲みやすいから」
「今日も軽く2本は飲んじゃうよね」

バーニャカウダー、鴨モモ肉、カプレーゼ、ソーセージ、ポテト……と、ワインと共に美味しい料理を心行くまで味わって、久方の穏やかで楽しいデートを楽しんだ。

心地が良くて溜息が出た。
今週も慌ただしかったが頑張って良かったと思えた。
来週も更に色々な予定があるが(来週はとある試験まである!)、こんなに心地の良い休息を過ごせたなら、どうにか目標を達成できるように思えた。

「貴方と飲むのは本当に楽しい。今日は久しぶりだったから凄く楽しみにしていた」

会話が途切れた時、オレはそんな台詞を零した。
すると奴は下唇を噛んで、はにかんだ顔になってこう言った。

「そう言って貰えると嬉しいよ。本当に楽しい? 疲れてない? 眠くない?」

正直なところ疲れていたし眠かった。だが疲れていても眠くても楽しいからまだまだ飲んでいたかった。
素直にそれを奴に伝えたら「無理はダメ、帰ろう、続きは自宅で!」と言うに決っているから黙っていたがな(笑)

明日から12月。

12月にはたくさんの予定を抱えているが、奴と過ごせる休日(平日の夜も)が何よりも楽しみだ。
今年は2人で幾つのイルミネーションを見に行けるだろうな? そして25日の夜は必ず乾杯したいぜ。聖夜の精霊に様々な願いを掛けて誓いを立てるために。

そろそろプレゼントの用意もしていかないとな。

12月になったら皆さんも忙しくなるだろうな。
一昨日から急に寒くなったので(母の住む東北もかなりの冷え込みだと聞いた)、体調にはくれぐれも気を付けて下さい。
そしてどんなに忙しくて疲れても、年末の楽しい気分をお忘れなく。

では、引き続き楽しい週末の夜を。
眠られる時には、心地良く幸せな夢を見て下さい。

おやすみ。

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万燈会の隠れ鬼
Fri.29.11.2013 Posted in 恋愛
数日前の事だが、実家に立ち寄るついでに万燈会に行ってきた。

参道とその周辺の道、そして境内。
まさに万の『燈』が並べられて幽玄な精霊の通り道を作り上げていた。

2013_11_29_1.jpg

奴は初めての参加だったので、その幻想的な法要にしきりに感動していた。

「綺麗だ……」
「写真を撮って祖母さんに送ろう」
「うん。たくさん撮る」

そんな会話を交わした後、さっそく奴はカメラを構えて橙色の灯りの並ぶ夜道を駆け回った。

オレは奴とはぐれないように缶コーヒーを飲みながら道端で待っていた。
だが携帯が鳴った隙に目を離したら、その数秒の間に奴を見失ってしまった。
さっきまで旅館の看板のところにいたはずなのに、どんなに目を凝らしても奴を見つける事は出来なかった。

「どこまで行ったんだ?」

オレは一人そう呟いて旅館の看板のところまで行った。
そして周囲をキョロキョロと見回したが、やはり奴の姿はどこにもなかった。

迷子かよ!
迷子になったのはオレ? 奴? 奴だな!

オレはそんな事を考えながら奴に電話した。
奴はすぐに出た。
オレが「貴方が消えちゃった。どこにいるんだ?」と訊くと、奴は「え? あはは、近くにいるよ。オレからはお前が見える」と答えた。

オレはもう一度目を凝らして周囲を見た。
だが、とても人が多かった上に、半分以上の人が燈の光を背中から浴びていたので(逆光状態)容姿の確認がし難かった。

「みんな黒く見える。どこだ? 迷子の迷子の子猫ちゃん」

そんな事を電話越しに言い(歌い)ながら道の真中に立つと、いきなり右横から誰かに抱き付かれて「ここ!」と言われた。

びっくりした。
そして、本当にそこまで近くに居たのに気付かなかった自分が可笑しくなって笑った。

「本当に近くにいたんだな!」
「可笑しかったよ。ずっとオレは手招きしているのにお前はそっぽを向いて一生懸命にオレを探して」
「笑ってたな?」
「だって!」

奴の腰に手を差し込んでくすぐってやった。
奴は足をバタバタさせながら逃げて行った。

露店でアイスクリームを買って食べて、その後、また撮影会を再開させた。
今度は迷子にならないように手を繋いだり服の一部を握ったりした。

最後に、大きな一眼レフカメラを持っていた外国人にツーショットを撮ってくださいと頼んだ。
「お前が頼んでくるんだ。英会話のレッスン!」と奴に言われて(笑)

2013_11_29_2.jpg

クリスマス(洋)のイルミネーションも綺麗だが、和のイルミネーションも情緒があってとても美しいものだな。
静かな光が集まると暖かで優しい雰囲気が作られるから好きだ。平穏な世界に包まれた幸せな気持ちになれるから。

さて、今日は金曜日。
今日を頑張れば明日は休日だ。

その前に今夜は奴とデート。
イルミネーションを眺めた後に肉料理を食べるつもりだ。今日は11月29日で、良い(11)肉(29)の日、らしいからな(笑)

皆さんも楽しい金曜日をお過ごしください。
今日も皆さんに幸運な出来事がたくさんあるように応援しています。

■余談:色々と考えた末、結局ブログ村は元の鞘に戻りました(汗) お騒がせ致しました。同性間の恋愛を恋愛カテゴリから外すような考え方でなければ良いんだがな。ついでに、以前からライフスタイルにも興味があったのでそちらにも登録しました。今後もどうぞよろしくお願い致します。

■お礼:何の事情もご説明できずに休止と再開を行いましたが、それでも温かく復帰を迎えて下さってありがとうございました。心からの感謝を申し上げます。文才のない代りに誤字や誤用の多いブロガーですが(笑)、これからもどうぞよろしくお願い致します。過去語りは無論、少しでも皆さんに楽しん頂けるエントリーを書きたいです。

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去年までは2つ、今年からは1つ
Thu.28.11.2013 Posted in 恋愛
今年の酉の市は3回あったが、オレが参加したのは昨夜だけだった。

前回は奴にリンゴ飴を買って来てもらって自宅で食べた。
それはそれで美味しかったが、せっかくの酉の市なのだから、威勢の良い掛け声が飛び交う境内で食べるのが最高だな。

2013_11_27_2.jpg

「今年も熊手を買うだろう?」
「うん、どれにしようか?」
「同じ家に住んでいるんだし、2人で大きいのを1つ買うか?」
「良いね。中ぐらいのを2つ買うより大きいのを1つ買った方が大きな幸福が来そうだ!」

一昨日も去年も、オレ達はそれぞれ違う熊手を買った。
2人で一つの熊手を買うのは初めてだった。

ヨォー! ヨヨヨイ、ヨヨヨイ、ヨヨヨイ、ヨイ!!

と、拍子木に合わせて男衆に威勢の良い三三七拍子を掛けて貰いながらオレはとてもハッピーな気持ちでいた。
オレも奴も『オレ達が幸運になりますように。オレ達が健康でありますように』と祈った。去年までのように、まずは自分の事をメインに祈って次に相手の事を付け足すのではなく、2人の人生を同時に祈った。

3年目を超えてようやくオレ達が一つの世帯になったような気がした。
酉の市の日にそんな事が感じられるとは、さっそく幸運がやって来た証拠だったのかもしれん。

「さすがにズッシリするね」
「来年は期待できるぞ」
「身体を鍛えなくちゃ」
「幸運の重さに潰されないようにか?」
「あはは、そうだよ」

熊手は奴が抱えた。
手の空いているオレは、奴のリクエストする屋台料理を買った。恒例のリンゴ飴、たこ焼き、焼き鳥、ウインナー。

神社の境内で2人並んでそれらを食べた。
すべて半分ずつ。最後のリンゴ飴はそれぞれ左右からガリガリと齧って。

「あーん。口を開いて舌を見せて」

車に戻ると奴はそう言った。
りんご飴に染まった赤い舌を見る為だ。
今迄はずっとそれを催促するのはオレの方だったが、同世帯になった今、奴もそんな子供じみた事が好きになったようだ。

「ほら、赤いか?」
「赤い。甘そう」
「キス」
「ん」

奴はオレにキスをした。
「甘いよ」と囁いていたが、奴の舌も甘かった。きっと赤く染まっていたのだろう。唇も子供がルージュを悪戯したように赤かったのだから。

「エロいな」
「そんな気分になりそう。そうだ、赤いキャンディを買って湯煎で溶かして、お前のに掛けて固めて舐めたらどうだろう?」
「湯煎で溶けたキャンディは蝋燭の比にならないぐらい熱そうだぞ」
「それをペロペロ舐めてみたいから我慢してよ」

……確かにそれは非常にエロティックでオレ好みの光景ではある。
だが高熱キャンディの拷問に耐えられる自信はない。いくら奴が無邪気に楽しそうに言っても(汗)

せめて溶かしたチョコレートか生クリームで頼む。
貴方の我儘は何でも聞いてやりたいオレだがな。

という訳で、今年も楽しい酉の市だった。
皆さんの幸運もしっかり祈ってきたぞ。12月は最高に楽しい1ヶ月になるようにと。

今日も充実した1日となりますように。
今日を越えたら週末は間近だ。今週最後の山越え頑張ろうな。

■余談:ブログ村の登録先を主従恋愛にしたが、ほのぼのしたエントリーも多いので場違いに思えてきた。また変更しよう(汗)

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ラストクリスマスを聴いたよ
Wed.27.11.2013 Posted in 恋愛
ラストクリスマスを聴いたよ」

先日の事、奴は帰ってくるなりそう言った。

オレは奴の笑顔に釣られて笑った。
「どこで? まだ11月なのにな」と言って。

あの曲は自宅で聴いたことは一度もない(実家にCDはあった筈だが)
3年前に、まだ付き合う以前に奴と一緒に聴いた時から思い出の曲になったが、今でも外で偶然に聴くことを楽しみにしている。

『このシンガーってゲイなんだよね』

当時、奴のその一言にオレの心臓は跳ね上がった。
オレ達は残業の後、2人でイルミネーションの夜道を歩いていた。
奴にオレの気持ちは確実にバレていた。
オレは奴に告白する事を恐れていたが、オレの気持ちを知った上でそんな事を言う奴の気持ちを想像すれば、もうこれ以上告白を引き伸ばす事は出来ないと思った。

クリスマス前に告白しようとして、それは出来なかったが。
その年のクリスマスは一人でノエルを食べて胸焼けを起こした(笑)

だがその翌年からは必ず奴と一緒にクリスマスを過ごしている。
今年もそうだ。そして来年も? ああ、きっと。

2013_11_27_1.jpg
■今年のヒルトン東京のクリスマスツリー。去年より静かな雰囲気になった

あと数日で12月になる。
11月の半ば頃からどこに行ってもクリスマスのイルミネーションを目にするようになった。

一年の中で最も華やかなこのシーズンはオレも大好きだ。
奴も好きだ。
だから今日からクリスマスの煌きをここで少しだけでも紹介できればと思う。

休止した事情、復帰した事情、それらは申し訳ありませんが極めてプライベートな事なので伏せさせて頂きます。

けれどこのブログとは無関係なところで起きた事でした。
公開間もない頃には様々な誹謗中傷を受けましたが、それ以降は一件もありません(一眼レフでデート場所の写真を上げるようになった他、ツイッターにリンクした隠しブログに中傷を否定する写真を載せた為とは思いますが、後者の行為はこちらのリスクにしかならないので今後は何があってもやりません)

そして、日頃からオレに親切にして下さっている方に限って「もしや私のせいですか?」と質問されます。
それはありません、ご安心なさってください。貴方には感謝の気持ちしか持っていません(笑)

という訳で、また不定期にはなるかと思いますが、よろしくお願い致します。

ランキングに関しては暫しこのままで良いと思っています。
ブログ村に関しては『セクマイ』カテゴリに起き続けたくない気持ちが強いので別のカテゴリに引っ越しを考えています。
でも何にするか? 猫にしたいが、本物の猫よりも奴に猫耳を付けて喜んでいる話の方が多いしな(汗)

まあ、ゆっくり考えよう。

12月が間近となって楽しいシーズンの到来だが、風邪の季節にもなる。
晴れていても寒い日が増えるので、外出の際には必ず温かな服装でお出かけください。

今日も皆さんが幸せでありますように。
今夜オレ達は酉の市でデートの予定なので、皆さんの年末の幸運を祈ってきます。

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暫くお休みします
Wed.20.11.2013 Posted in お知らせ
すみません。
暫く更新をお休みします。

この数日の間にちょっとした事があって、
大した事ではないと思っていたのですが、そうでもありませんでした。

その問題に対して無感覚になるまでは何も書けません。
すみません、また書けるようになったら復帰します。

奴と何かあった訳ではないので、それは誤解されませんように。
このブログ上で何かがあった訳でもありません。

こんな半端な休止のお知らせとなってすみません。
日々、皆さんに感謝しています。
これからも皆さんの幸運を祈っています。

ランキングの登録自体はそのままにしておきますが、ブログ村は復帰するまでランキングを外しておきます。今迄クリックをして下さってありがとうございました。

では、
戻れる日まで、ごきげんよう。

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答えは2ヶ月後に
Wed.20.11.2013 Posted in SM・フェチ
昨夜、奴は23時45分頃に帰って来た。

予定よりも仕事が長引いてしまって可哀想に。
疲れているだろうと思ってすぐにシャワーを浴びて眠るように薦めたが、奴は「スープだけでも飲む」と言って聞かなかった。

仕方がないので(本当は嬉しかった)、ムーミンのスープカップにカボチャのスープを注いで出した。

奴は、「早く帰って食べたいと思っていたんだ」と言いながら美味しそうに食べてくれた。
オレはそれが嬉しくて、「他に何かして欲しい事はないか?」と言いながら奴の肩を優しく揉んだ。

スープ一杯だけだったので数分で食事は終わった。
オレはすぐに食器を片付けて珈琲を淹て、それを奴に差し出してから向いの椅子に座った。

「貴方に頼みたい事がある」
「何?」
「嫌だったら断ってくれ。その前に、これを」
「プレゼント? オレに?」

奴はオレから小箱を渡されて首を傾げた。
オレはその中身が取り出される前に奴に『頼み事』を打ち明けた。

「まだ2ヶ月以上も先の話だが女王様のパーティに参加して女装女王様になってくれないか? イギリス人とイタリア人の女装女王様も参加するらしいんだ」

オレがいきなりそんな事を言ったせいで奴は言葉を失ってしまった。箱を開けていた手も止めてしまって。
しかしオレがそのパーティの詳細を語っている内に興味を示したらしく、奴の方から色々と質問を投げかけてきた。

「国際的なパーティだね」
「外国人を調教している女王様に頼まれた。以前、貴方に紹介した事のある人だ。貫禄のある年配の……」
「ああ、あの人ね。でもオレが参加して何をすれば良いの?」
「写真を撮られる撮影会は出なくて良いって。集まったゲスト(奴隷)を適当に鞭で叩いて欲しいらしい」
「ええーーー!?」
「勿論、それなりの報酬は出すと言っていたぞ。貴方の男に見えるままドレスを着た姿が倒錯的で物凄く気に入ったらしくてな」
「いや報酬は別に要らないんだけど、お前以外の人を叩くのってちょっと……」
「……ちょっと嫉妬するかも」
「断っても良いんだよね?」
「ああ、だがそういう場所で女王様をやっている貴方の姿も見てみたい。きっとフェティッシュモデルみたいに素敵だから。だからゲストの事は道具で叩く程度にして、直接身体に触れるビンタやスパンキングはやらないで参加しないか? それならオレも嫉妬に狂いながら我慢できる」
「嫉妬に狂っていたら我慢できてないじゃない!」

まあ、そうなんだが。
しかしM男奴隷は複雑な心理を持っていてな。女王様を独占していたいと思う反面、スポットライトを浴びながら奴隷どもを支配している姿も拝んでみたいとも願ってしまうものだ。矛盾している自虐的な欲求なんだがな(個人差はあるが)

「返事はゆっくり考えてからで良い。まだ2ヶ月以上も余裕があるから」
「そうだな……あ、これ」

それまでゆっくりと箱を開けていた奴は、箱の中から取り出したネックレスを持ち上げた。
昨日オレが衝動買いをした、スワロフスキーをあしらった黒い花のデザインのネックレスだ。黒いボンテージ衣装に良く似合いそうなイメージの。

「もしも参加するなら、そういうのを付けるのってどうだ?」
「綺麗だ。キラキラ光っていてゴージャス」
「黒のコルセットと合わせたら絶対に似合う」
「……お前ってもう乗る気になってるよね?」
「いやいやいや。あくまでも貴方の気持ち次第だ。無理はしなくて良いぞ」

実は乗り乗りだが。

そんな機会って滅多にないからな。そんな時でしか撮れない写真を撮っておきたいし、そんな時でしか体験できないことだってしてみたい。
フェチストは非現実的な状況に焦がれるものだがら、その機会に恵まれた時には非常に貪欲になるものだ。

しかし、奴も相当意識しているようで、今日はサッサと仕事を切り上げてコスチュームやアクセサリーを見て回りたいと言った。

「参加するって決めたのか?」
「ううん、まだ。でも参加したくなるようなコスチュームがあったら参加するかもね」

本当か?
参加したいからコスチュームを選んでいるんじゃないのか?(笑)

まあ奴にも色々と事情があるので突っ込まないでおこう。
奴は根が真面目だし紳士だから、そんなパーティで女装姿を晒したいと即答したら恥ずかしいと思っているかもしれないからな。

さてどうなる事やら。
その答えは2ヶ月後のエントリーにて。

だが近頃はフェティッシュプレイをしなくなってきたから、本音を言えば刺激が欲しいぜ。
もしも参加する事になったらパーティの途中で抜け出してどこかでやってしまうかもな。以前のように、ビルの合間とか雑居ビルの階段とかで。

では、また時間があれば深夜に。
皆さんも引き続き楽しい夜をお過ごしください。

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ワインブレッドとスワロフスキー
Tue.19.11.2013 Posted in 恋愛
自宅でのんびりしながら、ごきげんよう。

今日はなかなか忙しかったが良い仕事が出来たので楽しかった。
午後には奴にも会えて、昨日の珈琲キャンディのお礼も渡せた。

「可愛いサンタさんのチョコレートだね」
「たくさんあるから貴方の部署の人達で食べてくれ」
「そうだね、オレ一人じゃこんなに食べられないし」
「溶かして貴方の身体に塗ったらすぐに無くなりそうだけどな」

奴は肩を竦めて笑った。
その照れた笑顔にキスをしたかったが、「今夜は何か作っておく」と伝えて奴と別れた。

仕事が終わったのはまだ18時台だったが、すっかり日が短くなったな。
もう暗くなった繁華街を歩けば綺羅びやかなイルミネーションがたくさん飾られていて、その眺めを写真に撮って奴に送ったら、奴からすぐに返信が来た。

『綺麗だね。今、◯◯にいるの? そこのベーカリーがまだ開いていたら買っておいて』

オレは『了解』と返信して、奴の好みそうなハードタイプのパンを幾つか買った。
その後、近くの店でクリスマスプレゼント向けのスワロフスキーのアクセサリーが展示されていたので、一番キラキラと光るネックレスを衝動的に買った。勿論、奴にプレゼントする為に。

今夜は、奴は学校もなくてそんなに遅くない時間に帰宅する筈だった。

ライ麦のパンとチーズは切ったし、スープもチキン料理も美味しく仕上がった。
そしてゲロルシュタイナーも冷やしてあるし、プレゼントを渡す時の言葉も考えた。

あとは奴が帰ってくれば……しかし、

21時になっても奴は帰宅しなかった。
心配になってオレの方からメールを送ろうとしたら、数分の差で奴の方からメールが来た。

『ごめん、遅くなる。かれこれこういう事情でW君の手伝いをすることになった。パンを買っておいて貰いながらごめんね! でも遅く帰っても食べるからね!』

……仕事をやっていればこんな事は良くあるものだ。
だが『こんな時に限って』という法則は、なんでいつもこんな時に限ってタイミング良くやってくるのだろうな?(汗)

(実は一昨日、『こんな時に限って』の話を奴としたのだが、あれは予兆だったのかもしれんな)

今は22時半。
奴はまだ帰ってこない。
きっと23時を過ぎるのだろう。

まあ、料理は冷蔵庫に保存すれば明日も食べられる。
パンもチーズも大丈夫だし、スワロフスキーの輝きは永遠に失われない(永遠って事はないか)

だが今夜は奴にちょっとしたニュースを伝えたかったから早く帰って来て欲しいぜ。
猫様も待ってるぞ。早く帰って抱っこをして頭を撫でてニャー、と。ついでにオレの頭も撫でてくれ。

という訳で、
奴が帰って来たらこの続きを更新します。

今日は火曜日。明日は水曜日だがオレは休日だ。
近頃は休日出勤(&夜間業務)が多くなったお陰で平日に休みが貰えるようになった。
それはそれで嬉しいが、だがやっぱり土曜日に奴と一緒に休みたいぜ。帰宅できない日が出来たから、せめて休日ぐらいは一緒にいたい。今季の予定が全て終わったらスケジュールの調整を頼むつもりだが、全てオレの都合通りにはいかないだろうな。

さて、愚痴は横に置いて英会話だ。
ちょっとだけ聞き取りも慣れてきたぜ。諦めずに継続すれば何事も向上するものだな。

では、皆さんも引き続き楽しい夜を。
眠られる時には、今夜も心地の良い夢が見られるように祈っています。

おやすみ。

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2匹の猫の写真を枕元に置いて寝ます
Tue.19.11.2013 Posted in 恋愛
宿泊先にて、ごきげんよう。

これからちょっとだけ管理的な仕事をやって寝るのだが、その前に短信。

23時頃に奴からメールが来た。

件名は、おやすみ。
本文は、夢の中でもお前を応援してるよ!
添付は、2枚の写真。

1枚目は、奴が猫様と頬をくっつけている写真(顔がそっくり)
2枚目は、奴が全裸に猫耳を付けてデスクチェアにお座りをしているのだが、シャワーの前に撮ったらしく腰にタオルが巻かれていて大事な部分がしっかりと隠れている憎い写真。

キュート! 猫様も奴猫様もキュート!
しかも見たい部分が隠れていてそそられたぜ。
これらの写真を見た瞬間、それまで仕事へ向けられていた情熱が一気に下半身へと向かった。

駄目じゃないか、夜にこんな写真を送ってきて。
明日の夜はしっかりとお仕置きをしてやらないとな。2枚目の写真の格好になってもらって。バスタオルも巻いてもらうぞ。あれを捲ったり覗いたりするのが楽しいのだから。

明日は夕方で仕事が終わる。
美味しい晩ご飯と酒を用意して、それを罠にして待ち伏せてやろう。
もっとも、奴を捕獲したら猫可愛がりするばかりでお仕置きなんて出来なくなるんだがな。

という訳で、オレももうちょっとで寝ます。
今夜も早く寝る事は出来なかったが、せめて2時前には眠ろう。2時に眠れば4時間半は眠れる。

皆さんも楽しい夢を見ているか?
明日も楽しい1日となるように応援しています。

おやすみ。

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珈琲味
Mon.18.11.2013 Posted in 恋愛
今夜は自宅に帰れなくて寂しいと思いながら、ごきげんよう。

だがランチを奴と一緒に食べたぞ。
お互いに時間がなかったのでサンドイッチを摘んだだけだったが楽しかった。今日はとても天気が良かったので、ご近所で働く外国人ビジネスマンを真似て公園で食べた。

「何のサンドイッチにした?」
「ポテトサラダとビーフ。お前は?」
「ポテトサラダは同じ。あとはコロッケ」
「美味しそうだね」
「貴方のカボチャサラダに入ってる栗も美味そうだ」

秋晴れの日のピクニック気分だった。
コロッケサンドに乗っていた唐揚げを奴にあげたり、カボチャサラダの栗を奴から貰ったり。
もう少し人がいなかったら別れる時にキスをしたのにな(笑)

「今夜はどうしてる?」
「まっすぐ家に帰って学校の課題をやるよ。何かしておいて欲しい事はある?」
「そうだな……」
「何でも良いよ。今夜は余裕があるから」
「じゃあ、写真を撮って送ってくれ」
「オレの写真を?」
「ああ、今夜は泊まりで寂しいから」

奴は笑顔で了解してくれた。
それに調子に乗ったオレは「エッチなのも大歓迎」と言っておいたが、さて、どんな写真を送ってくれるのだろうな?

短いピクニック(昼休み)はすぐに終わったが、別れ間際に奴は、オレのポケットの中に珈琲キャンディを3つ落としてくれた。

「夜間の眠気覚まし用か?」
「それもあるけど」
「他には?」
「夜、オレは珈琲を飲んでお前にキスをするでしょう? その代りだよ」

奴のその台詞を聞いてオレは溜息を吐いた。
なんで抱擁もキスも出来ない場所でそんな可愛い事を言うのだろうと、ちょっと奴を憎く思った。

憎さ余って可愛さ一億倍。
ノロケたら仕事への意欲が湧いてきた。今夜も頑張ろう。

皆さんも引き続き楽しい夜を。
今夜の料理もお酒も美味しく召し上がれますように。

では、また深夜に。

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満ちてゆく月夜のドライブ
Sun.17.11.2013 Posted in 恋愛
「月が綺麗だ。ドライブに行こう」

いつもならそんな台詞を言うのはオレの方だ。
だが今夜は奴の方だった。
奴は仕事の都合で運転の練習を重ねて、近頃はオレの車を借りたがるようになった。

以前の奴の運転は下手だったが(ブレーキの掛け方が特に)、今では随分と安定している。

オレは夜の道を走るのが好きだ。
暗い車内も、そこを灯す仄かな明かりも、とても静かで落ち着くから。そして時に、淫靡な高揚感にも包まれるから。

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「ここから良く見える」

奴はそう言って車を停めた。
オレは空を見上げ、あと数時間で満月となる月に「綺麗だな」と呟いた。

「お前の車、運転しやすいね」
「運転に慣れたせいもあるだろう」
「いや、仕事で使っている車よりずっと良い」
「オレが使わない時は貴方が自由に使って良いぞ」
「ありがとう」

『運転席に座る男の姿は数割増しで格好良く見える』と言われているが、もともと良い男の奴がハンドルを握っていると、確かにオレの胸をときめかせる以上にステキに見えた。

ときめくどころか興奮まで感じてな。
体温の上昇で乾いた喉を潤す飲み物でも買っておけば良かったと思った。

「この辺に販売機はなかったか?」
「どうだろう? ちょっと見てくるよ。見つけたら買ってくる」
「いや、良いぞ」
「待っていて」

奴はオレが止めるのも聞かずに外に出て行ってしまった。
飲み物が欲しかったのは確かだが、奴とずっと密室の中に居たかったという気持ちもあったので少し寂しかった。

数分後、奴は戻ってきた。
少し歩いたところに販売機があったと言って、冷たい紅茶やミネラルウォーターをオレに差し出した。

「ありがとう。歩かせてすまなかったな」

オレがそう言うと奴は笑みを浮かべ、すっと顔を寄せてキスをした。

暗がりの中で見た奴の目元がとても優しそうだった。
オレはその眼差しを恋しく思い、もっとキスをしてくれるようにとねだった。奴の髪に指を差し入れて。

「夜に車に乗ると欲情すると言ったお前の気持ちが判るよ」

奴は少し唇を離してそう囁いた。
オレは軽く笑った。「そうだろう?」と言って。

喉が乾いていた筈だったがキスで潤ってしまった。
奴がオレの身体に手を伸ばした時には手にしていた飲み物を離していた。そうしなくてはオレも奴の身体に手を伸ばせなかったから。

「今夜はオレに抱かせて」
「ここで?」
「うん」
「窮屈だぞ」
「最後までは無理だね。じゃあこうして……」

奴の口の滑りを気持ち良く感じながら身体を反らせば、そこにはもう月はなかった。
だがオレはそれ以上の陶酔を覚えて恍惚としていた。肉体を快楽に潤され、好きな人に求めて貰える幸せを噛み締めていたから。

──奴がオレの車を運転するようになるなら鍵に付けるキーホルダーに猫を加えておくか。奴に似ている白猫のが良いな。

という訳で、
楽しい週末もそろそろ終わりだ。
今週は土日が休みで本当に楽しかった。来週はまた土曜日は出勤だ。

皆さんも休日を満喫されたか?
何か楽しい出来事があったなら何よりです。
今週も幸運に満ちた一週間となるように応援しています。

では、今夜もゆっくりと幸せな夢を。
おやすみ。

<余談>
今夜も奴と一緒に『猫侍』を観た。早く劇場版が観たい。2014年3月1日より全国ロードショー。

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ムーミンお鍋セットの結果
Sun.17.11.2013 Posted in 恋愛
実家のデスクより、ごきげんよう。

父が亡くなり、母は東北に移り、オレがこの家に来る用事はほとんどなくなった。
1~2ヶ月に一度、父の残した事業に手を付ける程度だ。後のことは全て妹と叔母がやってくれているので。

ああ、その妹と叔母に感謝の土産を持って行くという用事もあったな。それとシロ子とガーナ子にオヤツを差し入れる事も。

今日は奴と一緒に実家に来ている。
妹は明日の朝まで帰らないので、その間の留守番を引き受けて。

ところで実家のテーブルの上には年賀はがきの束が置かれていた。

もうそんな季節なんだな。
11月はあと13日で終わり、
クリスマスイヴまであと37日で、
大晦日まであと44日だ。

早いぜ。
オレもそろそろ年賀状を書かなくてはな。
毎年全てを手書きで書いているが、今年は去年よりも増えるので早く取り掛からなくては間に合わなくなる。

「貴方も送るんだろう?」
「うん、仕事関係の人ばかりにね」
「じゃあまとめて買っておくか。模様付きのもあるが、どれにする?」

新春らしい鴬や桃花、そしてディズニーのイラスト入りのもあったが、猫柄のもあれば良いのにな。だがそれは猫好きな相手にしか送れないか(笑)

年賀状を買った後、近くの喫茶店に入った。
そこでオレはアールグレイとシュークリームを注文して、奴はエスプレッソとガレットレモンを注文した。

そしてオレは、とても言い難い事を奴に伝えた。
「あのな……」と、申し訳なさそうなムードで切り出して。

「すまない。ムーミンのお鍋セット、最後まで当たらなかった」

そう良い終わると、奴は笑って、「良いよ! 最後まで応募してくれてありがとう。あんなに買ってくれてありがとうね!」と言った。

奴はオレの頑張りだけで十分に嬉しいと言ってくれたが、やっぱりお鍋セットをゲットしてやりたかったぜ。
箱買いしたり、毎日2~10本ぐらい買って地道に頑張ったのだがな。最後までムーミンはこっちを向いてくれなかった。最終日には奇跡を信じて15本やってみたが全てペケだった(汗)

「ゲロルのクジ運が強くなるように初詣でご祈願してもらうぜ」
「外しちゃったのはオレも同じだから、オレもそうしようかな」
「いや、せっかくの初詣でそんなお願いをするのは勿体無いぞ。仕事運、金運、健康運をしっかりお願いするんだ」
「じゃあお前もだよ。前のお風呂セットがあるから良いんだ。鍋は猫耳付きのがあるしね」

奴がそう言うのなら。
だが、それでもオレはお願いするだろう。開運祈願の御札を頂いた後に、『ムーミンのクジ運もよろしくお願いします!』と、奴を喜ばせたい気持ちを賽銭箱に投じて。

喫茶店を出てオレ達は帰宅したのだが、その途中、奴に言われてしまった。

「シロ子もガーナ子もまた太ったよね? 前よりもお腹がムチムチで、シロ子は男の子なのにお腹に3~4匹の子供がいるみたいだった!」

前に見たのは夏だった。だが今は寒くなって冬毛になったから! とオレは言い訳をしたが聞いて貰えなかった(汗)

奴はオレをお仕置きするらしい。
何やら提案があるようだが、オレは従わなくてはならないだろうな……。まあ、実は楽しみでワクワクしているが(笑)

という訳で、
これから奴と一緒にキッチンに立って夕食を作る。
今夜はアトランティックサーモンだ。

では、皆さんも引き続き楽しい日曜日の夜を。
今夜も幸運な出来事がありますように。

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unrequited love
Sat.16.11.2013 Posted in SM・フェチ
たまに恋愛の相談を受けるが、残念ながらその半数以上は『もう貴方の望む過去のような付き合い方はできないだろう』と予感させる。

相手が自分に積極的ではなくなる。
話の核心を何度も逸らされて相手の気持ちがずっと理解できない。
メール等で自分の想いを伝えてもその部分だけスルーされる。

そんな場合にはオレもハッキリと諦める事を勧めるべきなのだろうが、オレはそれが苦手で希望を持たせる事を言ってしまう。

役に立たない相談相手だ。
そんな事を言っても残酷なだけなのだが、真剣な気持ちだからこそ抱く辛さは少なからず知っているので本音を言えなくなる。オレの感じたことなんて全て外れて、なんとかして報われて欲しいと祈らずにはいられなくなってな。

==========

という訳で、昨夜からそんな事で頭の中をモヤモヤさせていたが、奴が酉の市で買っておいてくれた『リンゴ飴』が気分を晴らしてくれた。

「冷蔵庫にしまっておくと1日経っても溶けないんだな」
「夏に買ったのは部屋に放置して半日でドロドロになったね」

昨夜のホテルから帰って来て、さっそくリンゴ飴を食べる事にした。
奴は大きな口を開けてバリ! と齧り付いたのだが、鼻先が飴にくっついて赤く染まってしまった。

「鼻が赤い!」
「え! 鏡、鏡!」
「ほら」

オレが手鏡を渡すと、奴は自分の顔を見て盛大に笑った。
そして「写真、写真!」とオレに催促して、iPhoneで撮った写真を祖母さんに送った。
それから2人で交互にリンゴ飴に齧り付いて、互いに真っ赤になった唇でキスを交わした。

「唇も真っ赤だ」
「お前の頬も。ここ、舐めてあげる」
「……顔舐めフェチの気持良さが判った気がする」
「猫に舐められてるみたい?」
「ああ、大きな猫にこれから喰われるみたいだ」

何度もキスをして昂った情欲を互いに鎮め合い、やがてリンゴ飴は『芯』になってしまった。
オレ達は行為の後にそれを見て、「リンゴ飴は骸骨になった」と言って笑った。

「美味しかった」
「飴を齧る歯ごたえが最高だな」
「最後の酉の市は27日だっけ? その時は一緒に露店を見て回ろうね」
「ああ、一緒に回ってまたリンゴ飴を買おうぜ」

オレは奴を抱き寄せて頭を撫でた。
奴は嬉しそうに笑った。そしてこう言った。「祖母にもリンゴ飴を食べさせたいな」

リンゴ飴は美味しいだけではなくガラス細工のようにキレイだ。
きっと奴はそんなところも好きになったのだろう。
だからこそ祖母さんにも食べて欲しいと思ったのだろうな。

祖母さんの事が大好きな奴らしい台詞だった。
いつか本当に、祖母さんにリンゴ飴を食べて貰えたら良いな。
日本に来るのが無理ならオレが作り方を覚えて行ってやろう。そしてそれも、奴と祖母さんの楽しい思い出の一つになれば良いな。

「明日の天気はどうなんだろう?」
「明日も晴れるみたいだ。それに温かい」

週末の2日間が天気に恵まれるなんて珍しい。

オレは奴にお願いした。「明日、母に贈るものを買いたいから付き合ってくれ」と。
奴は快く了解してくれた。おまけに「アイスクリームもおごるよ」と言ってくれた。感謝(笑)

==========

土曜日に休めるって良いな!
一ヶ月以上ずっと土曜日出勤だったから、今日は羽根を伸ばしまくりで楽しんだ。今日だけは英会話の勉強も休みにして。

皆さんも楽しい週末を過ごしているか?
土曜日の夜は長い。朝になるまで夢の中でも楽しく過ごされますように。

では、また時間に余裕があれば深夜に。

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貴方のハートに降参
Sat.16.11.2013 Posted in SM・フェチ
「いくつ買い足したの?」
「100個」
「そんなに?」
「冗談、数えてない。ここで数えようか」

ブティックホテルの部屋の中、奴の膝の上にハート型のチョコレートをザラザラと出した。
その内のいくつかは床に落ちてしまったが放っておいた。何しろオレは、それを数えながら奴の足を刺激する事に夢中になっていたから。

奴は面白そうに見ていた。
だが、チョコレートを数えるオレの指先が太ももを行き来している内に恍惚とした目付きへと変わっていった。
奴は太ももの外側が敏感なようで、チョコレートを数えながらそこをなぞると、足を強ばらせて震える笑みを漏らした。

「くすぐったいのか?」
「あは……意地が悪いお前にもゾクゾクするよ」
「じゃあ優しくチョコレートの包を剥いて食べさせてやる」
「そうして」

はじめに赤い包みを剥いで、そのチョコレートを奴の口に運んだ。
奴は猫のように吊り上がった目でオレを見詰めながらチョコレートを食べた。だが、オレが不意に奴の足を掴んで左右に大きく広げると、目を細めてまた恍惚とした目付きをした。

「……チョコレートが落ちちゃったよ」
「これはまだ乗っていた」

次にオレンジ色の包みを穿いて、そのチョコレートを奴の口に運んだ。
奴はチョコレートを口に含んだままオレの指を舐めた。オレは気持ちが良くて情欲を掻き立てられたが、不意に奴に指を齧られて声を上げた。

「驚かせたお返しか?」
「そうだよ」
「お仕置きするぞ」
「良いよ。もうオレに噛み付かれたくないなら躾けると良い」

奴は恐ろしく挑発的な目をしてそう言った。
オレは奴の足に顔を伏せてそこにキスをした。
奴に降参する為に。そして、これからも貴方のその愛し方でオレを愛して欲しいと願う為に。

2013_11_15_2.jpg
今夜はクリスマスツリーのキラキラな雰囲気を感じさせてくれる部屋で遊びました。

残念ながらチョコレートでのウェット&メッシープレイは出来なかった。あれをやるにはチョコレートホイップかソースが必要だ。

そうだ、今年のクリスマスケーキはそれで良いかもしれない。
豪華なホテルの浴室で、全裸の奴に生クリームやチョコレートソースをデコレーションして、クリームにまみれながらオレは奴を頂く。

明日にでも奴に提案してみよう。
却下される確率は……少なく見積もって99.9%ぐらいか?

ところで、今日行ったホテルにも大きなクリスマスツリーが飾られていた。
華やかなツリーは心に明かりを灯してくれるようで好きだ。奴と一緒に眺めれば、少しおごそかで尊い愛情に浸れる。聖夜にふさわしく、互いの誕生を祝福して変わらぬ愛を誓いたくなって。

今年のクリスマスはどうなるのやら?
その頃には仕事が落ち着いていれば良いな。
今年のクリスマスは平日だが(火曜日&水曜日)、どうか泊まり込みになりませんように。

という訳で、今夜も随分と夜更かしをしてしまった。
というか、一度は眠ったのだが起きてしまった。眠りが浅くてな。

皆さんは良い夢を見ているか?
サンタさんがやって来てステキなプレゼントを受け取っている夢でも見ていてば良いな。

この週末も楽しくお過ごし下さい。
幸運な出来事がたくさんあるように祈っています。

では、引き続き幸せな夢を。
おやすみ。

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ハートのチョコレートを溶かして残るものは?
Thu.14.11.2013 Posted in 恋愛
今日は、奴が定時上がりで学校もなかったので迎えに行く事にした。
奴が仕事を終えた場所の近くで待ち合わせて、食事をして、前から行こうと言っていたドーナツ屋でドーナツを摘んだ。

2013_11_13_2.jpg

「今日は昨日ほど寒くないな」
「そうだね。それで、今日はゆっくり休めたの?」
「ああ、エンジンが掛からなくてずっとダラダラしてた。英会話の勉強をするつもりだったが」
「エンジンが掛からないのは寝不足でエネルギー不足だからだよ。今日はそんな風に過ごして正解だったと思うよ」

「そうか?」とオレは言ったが、休日って日頃の疲れを癒やす為の日でもあるんだよな。
今まで休日といえば遊びまくる事しか浮かばなかったオレだが、年齢や仕事環境の変化と共に自然と過ごし方も変わって行くのかもしれんな。

ドーナツは美味しかった。
それぞれクリスマス限定のドーナツを食べたせいで、今年のクリスマスの話題で盛り上がった。

「去年買った白いツリーの横に並べるスノーマンかサンタクロースが欲しいな」
「来月になったら買いに行こう。そうだ、◯◯に可愛いチョコレートがあったよ。クリスマスカラーでハート型の」
「インテリアにもなりそうだな」
「買って帰ろうか?」
「そうしよう。飲み物も買いたいしな」

この年令になってもまだクリスマスは楽しみだ。
今年も奴と一緒に過ごせそうで嬉しい。

これで3回目だな、奴と2人きりでクリスマスを過ごすのは。
これからも続く長い人生を思えば『まだたったの3回』だが、あんなにも恋い焦がれた相手とクリスマスを過ごせる間柄になったのは奇跡を得たほど嬉しいので『なんともう3回も!』という気分になってしまう(笑)

「今年も楽しいクリスマスにしような」
「うん。12月になったらケーキを予約して部屋を飾って、料理も考えておかないとね!」

奴は楽しそうにそう言った。
なんだか無性に嬉しくなった。
こんなオレと過ごすクリスマスをそんなに楽しみにしてくれるのか? と。

2013_11_13_1.jpg

外に出れば夜の空気はとても冷たかった。
そんな中、すぐ目の前のにアダルトな雰囲気のパブがあり、入り口に並べられたバーボンがとても美味しそうに感じられた。

「待ってくれ、ちょっとだけ寄らないか?」

オレは駅の方へと歩こうとした奴の腕を掴んだ。
すると奴はオレの胸に身体をくっつけて「どこに?」と首を傾げた。

「一杯だけ強いのを飲みたい」
「ああ……。ん、まあ良いか。そうだね、オレも飲みたい」

本当は今日はアルコールを飲まない日の筈だったが、寒空はオレ達にアルコールで身体を温めるようにと催促したので逆らえられなかった(笑)

結局、3杯ずつ飲んだ。
久しぶりに飲んだバーボンは美味しくて、店内の楽しげなクリスマスムードに乗せられて、とても1杯で「ご馳走様」なんて言えなかった。

「クリスマスは明日やってくるようだよ」
「はは、メリークリスマス!」
「あははは」
「今年のクリスマスの日も愛してるぞ」
「オレも愛してる。大好き。お前もクリスマスも」

オレ達はカウンター席に座っていたが、どうせ周囲は良いムードのカップルばかりだったので、オレ達もキスが出来るぐらい身体を寄せて睦言を囁き合った。

付き合いが長くなればセックスの時以外はそんな台詞を余り口にしなくなるものだが、何故か外出先では言いたくなるから不思議だな。

だからオレは奴と雰囲気の良いラウンジなどに行くのが好きだ。
乙女チックなオレは死ぬまでロマンティックな気分を失いたくないと思っているので、ムードの良い店でデートをするのを欠かさないようにしている。それから同じようにムードの良いホテルに宿泊する事も。

明日は金曜日だからまたホテルに行くのも良いかもな(笑)
明日こそは禁酒だから、今夜買ったクリスマスのチョコレートをデザートに持って行って。たくさん買ったから、ベッドに全裸で横たわる奴の身体にバラバラと撒いてやろうか。それともチョコレートを溶かしてウェット&メッシープレイを……そうしよう。だがホテルでチョコレートを溶かす方法が浮かばない(悩)

という訳で、寒い日が続いている。
早くも11月も半ばとなって、これから冬のイベント(&年末業務)がたくさん開催される。

そんな中、皆さんも風邪など召しませんように元気でお過ごし下さい。
年末は酒もスイーツも美味しい季節だから、どんなに忙しくても楽しんでやりたいな(笑)

では、今夜もゆっくりと幸せな夢を。
おやすみ。

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my heart is ugly
Thu.14.11.2013 Posted in 恋愛
「これ、貰っちゃった」

奴はそう言ってムーミンのフィギュアを乗せた手をオレに差し出した。

「誰に?」
「◯◯課の女性に」
「仲が良いのか?」
「ほとんど挨拶をするぐらいだけど、たまに話をするんだ」

奴は浮気をするような男ではないし、付き合っている相手がいるのに誰かに気を持たせる素振りを見せたりもしない男だ。
それは判っている。しかし、嫉妬というものは頭の中での理解を超えたところで先走るものだ。

オレは色々と質問せずにはいられなかった。
「彼女にムーミンが好きだと話したのか?」
「彼女もムーミン好きなのか?」
「どんな風に渡して来た?」

奴は、そんなオレを煙たがることもなく穏やかに説明してくれた。
「オレのキーホルダーがムーミンなのを見たんだ」
「最近のブームで好きになったみたい。グッズを集めているって」
「ダブって買ってしまったから良かったらどうぞって」

ダブって買った。
その理由にオレはピンときたが(嫉妬ゆえの勘ぐりだが)、奴が余りにも平然としているのでそれ以上は何も言えなかった。

さっきも書いたが、奴は浮気なんてしない。
もしも彼女が奴に何らかの感情を抱いていたとしても、奴はオレに内緒で彼女を喫茶店に誘う事もしないだろう。

しかし嫉妬というのは酷く心を狭くさせるものだ。
何の不安もないと判っていても、『奴とムーミンの話題で盛り上がれて、奴にムーミンを手渡しでプレゼントできる相手が現れた。毎日会えるとても身近な所に』というだけで面白くない気分になってしまうから困ったもんだ。

本当は『良かったな!』と一緒に喜んでやるべきなのだろうが。
『もう貰うなよ』なんて事も言えないしな。

ああ、オレは醜いぜ。
オレがここまで心の狭い人間になったのは、成長過程で色々とあって『自分だけじゃないと嫌だ』とかいう我侭な独占欲が大きくなってしまったせいなのだろうな。こうした事以外では、それなりに寛大な心を持っていると思うのだが。

「良かったじゃないか」

と、オレは無理して言った。
口がギクシャクしたが、嫉妬している事を奴に悟られたくなくて。

「うん、可愛いね。これって立川のショップにもあったよね? 残りはオレ達で揃えようよ」
「ああ、そうだな」

奴はムーミンのフィギュアをテーブルの上に置いた。
オレはそれを眺めながら思った。立川のショップでそれを見た時に『これも良いな』と思ったのだから、その時にさっさと買っておけば良かったと。

ショップにある全てのアイテムを一気に買えたら良いのにな。
そして奴にムーミンのきぐるみを着せて部屋に閉じ込めておけたら良いのに。……いやいや、朝からダラダラと過ごしているせいか今日のオレは後ろ向きで病んでいるぞ(汗)

こんな根暗なエントリーで申し訳ない。
今夜は楽しく書きたいです。

では、引き続き楽しい木曜日の夜を。
今日が終われば明日は金曜日。週末はもうすぐだぜ。

土曜日には久しぶりにホラー映画を観に行くぞ。
そしてその帰りにはムーミンフィギュアをプレゼントするんだ。つまらない嫉妬をしたお詫びにな。

では、また夜に!

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貴方の気配が気になる午前
Wed.13.11.2013 Posted in 恋愛
朝食はライ麦パンにスクランブルエッグとカリカリに焼いたベーコンを挟んだもの。そしてボイル野菜のサラダとグレープフルーツジュース。
とても簡単な料理だったが奴は喜んでくれた。「休日なのに早く起きて作ってくれてありがとう」と。

奴の笑顔のお陰でオレは寝不足だったのに食欲があった。
食後の紅茶も眠気を忘れるほど美味しく感じた。

休日に相応しい爽やかな朝だった。
奴を見送ったら部屋の掃除をして、読書をして、買い物に出て……と、たくさんの予定が頭に浮かんだ。

「行ってらっしゃい」
「行ってきます」

額にキスをして奴を送り出した。
その後、食器を洗おうとしたが、のんびりやろうと思ってベッドに身体を横にしたら途端に眠気がやって来た。

今朝は爽やかに目が覚めたと思っていたが、どうやらそんな気分になっていただけだったようだ。目を閉じれば意識は吸い込まれそうになって、布団の中に潜らずにはいられなくなった。

だが、一度起きてしまった為になかなか寝入る事は出来ず、その代りにモヤモヤとした欲求が込み上げて来た。
程よい眠気と怠さがあるとオレはすぐにそうなる。もっとも自慰をしてスッキリとした方が良く眠れるので、自分のそこに手を差し込ませて淫らな妄想を楽しむ事にした。

今朝は無理矢理に甚振られたい気分だったようで、とてもネコでマゾな妄想をした。

次第に昂ってオーガズムを得ようとする時に声が漏れた。
だがどうせ奴はいないのだから構わずに出してしまえと思った。妄想の中で焦らされる度に懇願の息を吐き、激しく追い詰められる毎に淫らな言葉や歓喜の声を漏らす。自慰であろうとそうした方が気持ちが良いのだから。

そして最高の昂ぶりの中で果てた訳だが……。
途端に奴の事が気になった。
本当は途中で帰って来てリビングでこっそりと聞いていたのではないかと、そんなあり得ない不安が浮かんだ。
そんな不安に駆られたのは、妄想の中で名も姿も知らぬ男に良いようにされていたからなのかもしれない(つまり心の中で妄想の男と浮気をしていたから・苦笑)

オレは耳を澄ましながら事後の処理をしてシャツを着た。
そしてそっとドアを開いてリビングと玄関を確認した。
奴が帰って来た様子はなくてホッとした。

『午前中は何をしていたの?』

13時頃、奴からそんなメールが来た。
オレは素直に今朝の事を書こうかと思ったが、それよりも仕事を頑張っている奴を労いたかったので伏せる事にした。

『今夜のメニューを決めていた。美味しいのを作るから早く帰って来てくれよ』
『楽しみだ。早く帰るよ』
『一人で寂しいから写真を送ってくれ』
『はい;-D』

奴から送られてきた写真は2枚あった。
1枚は奴がデスクに座ってニコニコしているもの。
もう1枚は先日撮って忘れていたというパンダ模様の野良猫。

オレはそれを猫様に見せに行った。
そして猫様の喉をゴロゴロさせながら考えた。今夜のメニューは何にするかな、と。

==========

しかし、今日は休日の筈だったが午後はほとんど仕事をしていた。
まだまだ覚えなくてはならない事がたくさんあって追い付かない。息抜きのオナニーやデートを削るつもりは全くないが、もう少し時間を上手く使わないといけないな。

ちなみに今夜のメニューはビーフシチュー。
今夜も寒いから赤ワインを効かせた熱いシチューにした。奴に温かな思いをして欲しくて。

勉強をしていたら奴が帰って来て写真を撮り損ねたので、後日また作った時に写真とレシピをお披露目したい。

それを奴と一緒に食べた訳だが……その時の話は次回のエントリーにて。
ちょっとヤキモチしてしまう話を聞かされてしまった!

という訳で、オレは今夜も夜更かしをしそうだ。
平日に2連休って良いな。その代り金曜日また朝まで忙しくなるが。

皆さんも今日は良い1日を過ごされたか?
今日も寒かったが、お疲れ様でした。
明日も皆さんが元気であるように応援しています。

では、今夜も心安らかに楽しい夢を。
おやすみ。

<ちょいエロい余談>
しかしオレ達はオナニーの見せ合いプレイに嵌っていた時期もあったので、今更オナニーをしている姿を見られても大した事はない、筈なのだが……それでも『見せようと思って見られる』のと『不意打ちで見られる』のはかなり違うので抵抗を感じずにはいられない。だが、不意打ちで見てしまう方がずっと淫らで興奮するように思える。しかしオレが見られるのは恥ずかしいので奴がしているのを見たい(男らしくない意見でした)

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幸福だから言いたくなる言葉
Wed.13.11.2013 Posted in 恋愛
今夜も仕事が終わってみればこんな時間だ。

だが今夜は自宅だから良い。
これを書いたら一口だけウイスキーを飲んで、奴が眠っているベッドに潜り込む事ができる。

今日も昨日ほどではなかったが、寒かった。
オレも奴も時間に余裕があったので、ミッドタウンで待ち合わせて近くの串カツの店に行った。

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寒い日に熱燗が飲みたくなるのは日本人の性だな。
奴は何時ものようにワインを注文したので、熱燗とワインで乾杯した。

「ここのお薦めは何?」
「そうだな、貴方なら……串焼きのモッツァレラチーズ、牛ヒレ、車海老なんてどうだ? 黒豚ウインナーやアスパラも口に合うと思うぞ」
「じゃあ取り敢えずそれをお願い。お前は?」
「オレはおでん。あとは、お造りと湯葉。あと出汁巻き玉子を頼むが貴方も半分どうだ?」
「食べたい」
「良し」

奴は子供の頃から日本食に触れる機会があった為に出汁を利かせた料理も好きだ。
ただし、多くの外国人がそうであるように『おでん』は余り好まない。卵や牛すじをつまむ程度で。
寿司もシャリの味とネタによっては苦手だ。もっとも、本当の日本の寿司を美味しいと思って食べている外国人は少ないのではないかと思う。「あれはヘルシーだから」とか、「日本を代表する料理だから」とかで食べている人がほとんどで。

(逆に、串カツ、焼き鳥、しゃぶしゃぶ、天麩羅は多くの外国人に人気のように思う。すき焼きはNGだが)

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「こういうお店って身体が温まるね」
「これを飲むともっと温まるぞ。飲むか?」
「……クイっと飲んでみる」
「いや、舐めるようにゆっくり飲むんだ」

店内も賑やかになって来た頃、オレ達も少しだけ戯れ始めた。
辛口の日本酒を注いだお猪口を奴に渡すと、奴はそれを口元に運んで本当にクイっと一口で飲み干した。

咳き込みやしないかと心配した。
だが、それは大丈夫だったが、奴は苦虫を噛み締めたような猫のような顔になってしまった(汗)

「慣れない味の酒を無理して飲むからだ」
「だって、お前がそうやって飲んでいるのか美味しそうだったから……」
「ペリエでも頼むか?」
「ありがとう、お願い」

まあ、可愛かったが。
しかし人間とはたまに、可愛いものを見ると虐めたくなる時がある。
マゾヒストのオレもそれは例外ではなく、柔らかなマシュマロをつねるような感じで奴を虐める事に快感を覚える時がある。

少年のようにニコニコしている奴の頬をいきなりつねったら胸がときめきそうだと思った。酔って薄らと染まった頬はオレにつねり上げられてもっと赤く染まるのだろうと想像して。

きっと奴は驚いて目を丸くするだろう。そして、オレがふざけていると思って笑うのだろうな。
だが、オレがずっと力を抜かなかったら? それどころか力を加えたら、奴は痛がって……と、そんな事を想像したら少し勃起した。忙しさのせいでオレの自律神経は崩壊してロクに有りもしないサド度が上昇しているようだ。

もっともオレのサディズムなんてその程度だから可愛らしいよな。
小学生の坊主が好きな子を虐めてドキドキしているようなものだ。
奴がオレにやるような行為は絶対に出来ない。したいとも思わない。オレが奴に鞭を振ったり針を挿したりなんて、少し想像するだけで萎えまくりだ。

「冷たいペリエが来たぞ」

店員がグラスとボトルを持ってきてくれたので、オレはグラスに炭酸水を注いで奴の頬にくっつけた。

「あはは、冷たい」

奴は嬉しそうに顔をほころばせた。

その顔も可愛くて、オレはまた奴にちょっかいを出したくなった。
もっとも店の中でSやMは出来ないので口の中に赤いチェリートマトを放り込んでやった。吸い付くようなキスをして奴の唇を赤く染める代りに。

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「美味しくてちょっと食べ過ぎたね。酔っちゃったし」
「オレは明日休みだからどうしても飲みたくてな。付き合ってくれてありがとう」
「ありがとうなんて、いいよ。平日にお前と飲むなんて久しぶりで楽しかった」

店を出てタクシーを拾う前にそんな会話をした。
奴に礼を言わずにはいられなかった。
美味しい酒を飲めば心地良く酔えるものだが、その中に幸福感や快楽までも感じさせてくれるのは奴だけだから。
とても楽しい休日前の晩餐になったと感謝したかった。誰しも、そんな時にこそ感謝せずにはいられなくなるものだから。またこんな楽しい時間を一緒に過ごして欲しくて。

という訳で、今夜も物凄く夜更かしになった。
奴は良い子なのにオレは悪い子だな。
奴を見習ってオレも良い子になりたいが、諸事情あってなかなかそう出来ない。週末には奴にたっぷりとお仕置きをしてもらおう。

あと少しで朝だぜ。
今日は休みとはいえ、ちょっと調子に乗りすぎた(汗)

皆さんも良い夢を見ているか?
さっき寝室を覗いたら、奴は良い夢を見ていそうな顔をして眠っていた。
オレもいい加減にベッドに入って奴と同じ良い夢を見よう。悪い子のオレに待っているのは悪夢かもしれないが(笑)

今夜もお付き合い下さってありがとうございました。
今日も皆さんに幸運な出来事がありますように。

では、引き続き良い夢を。
おやすみ。

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多忙の利点
Tue.12.11.2013 Posted in 恋愛
昨夜の帰宅時間は23時過ぎ。
奴はもう寝ているかもしれなかった。

だが、「ただいま」と小声で呟いて玄関に入れば、すぐに「おかえり」という声がした。

奴がまだ起きている事に少々期待していたオレは嬉しくなった。
「マフィンとペッパーサーモンだ。明日の朝にでも食べてくれ」と言って買い物袋を持ち上げて、笑顔を浮かべた奴を抱擁した。

「ありがとう。サーモンのサラダにしよう」
「オレにもちょっと食べさせてくれ」
「半分あげる」
「まだ起きていたんだな」
「でももう寝るよ。寝坊したらサーモンのサラダを作れなくなるから」

『サーモンのサラダは明日の夜で良いから、あと少し話をして欲しい』

なんて、そんな言葉が浮かんだが飲み込んだ。
きっと奴はオレの甘えを許してくれるのだろうが、規則正しい生活を守って学校を頑張っている奴を寝不足にさせてはいけないから。

「おやすみ。もしかして寝るところだったのに邪魔したか?」
「違うよ。そろそろ帰るってメールに書いてあったから待っていたんだ」
「そうか、ありがとう」
「お前が家に帰ってくる日は会いたいよ」

嬉しかったが、申し訳ない事をしたいと思った。

『接待が終わって電車に乗ったらメールして』
『23時少し過ぎには帰るが、眠かったら寝るんだぞ』
『うん、そうする』

奴とはそんなメールの遣り取りをしたが、今日みたいな状況の時、奴は先に眠ったりせずにオレを待っていてくれる。
オレも夜には少しでも奴と話したいが、それで奴の睡眠時間を削ってしまうのは申し訳ない。オレだって自宅に帰れる日には奴と会いたいが……。

「お前もあまり遅くならない内に眠るんだよ」
「ああ。報告書を書いたらすぐに寝る。明日の出社は遅いから大丈夫だ」
「おやすみ、愛してるよ」
「おやすみ、オレも愛してる」

おやすみのキスを交わした後、奴はオレの薬指にはまっているリングに触れた。
何を思ってそうしたのかは判らなかったが、オレも同じように奴のリングに触れた。そしてそこにもキスをして、こうしている時間がたまらなく愛しいと思った。

多忙だと心が休まらないが、
多忙だと心が休まる場所が良く判るようになる。

つくづくこの世は皮肉で出来上がっているものだな。

奴が眠ってしまうと途端に家の中が静かだぜ。
誰かに傍に居て欲しくなるが、居てくれる人は眠ってしまった。

オレもそろそろ寝よう。
これ以上起きていると奴に嫌われる。
明日は奴がまだ家を出る前に起きて一緒にサーモンサラダを食べよう。

皆さんももう眠られているか?
良い夢を見ていますように。
そして明日も楽しい事がたくさんある1日となりますように。

おやすみ。

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過去の思い出は忘れても未来の約束は忘れない
Mon.11.11.2013 Posted in 恋愛
目覚めと共に濃厚で淫らなセックス。
その後はシャワーを浴びてドリンクタイム。

それがオレの好きな休日の朝の流れだが、昨日はドリンクタイムに『ニャーしょうぎ』が加わった。

あれは探し待った挙句にようやく買えたのに、オレが物凄く忙しくなった為にほとんど遊べなかった。
だから奴は、オレに時間が出来ると「これで遊ぼう」と持ってくる。冬用の猫スリッパを履いてパタパタと足音を立ててやってくる。

「気に入ったみたいだな」
「ルールが単純で面白い。それに、せっかくお前が買ってくれたんだもん。お正月にも遊ぼうね」

奴のそんな可愛い台詞にオレは口元を綻ばさずにはいられなかった。
ああ、正月もやろうな。そして新年は、その勝負に勝った方がご主人様になるんだ(奴が勝ったら奴がご主人様。オレが勝ったら奴隷の分際で生意気だという事で奴にお仕置きされる。新年から円満)

「この勝負、負けた方は勝った方にお茶をご馳走するってどうだ?」
「そうしよう。ケーキやスコーンも付けて」
「了解」

結果は、オレの負け。
だが負けて嬉しかった。奴に美味しいホテルメイドのスコーンをご馳走できるから。

昨日は晴れて良かった。
近頃は週末というと雨ばかりで嫌になる。
オレ達は青い空に浮かれるようにたくさんの買い物をした。洋服、靴、下着、靴下、奴の化粧品、玄関マット、猫様の爪とぎとブラシ、コンドームとジェル、アルコール、食料品。

「このシャツも可愛いじゃないか。貴方に似合うぞ」
「良いね。でも、もうたくさん買ったよ」
「似合うから着て欲しい。このシャツに合うあのジャケットも良いな。オレがプレゼントする」
「悪いよ」
「貴方の服を選ぶのって楽しいんだ。買い物に付き合ってくれ」
「……判った。でもクリスマスプレゼントに高価なものは駄目だよ」

オレは奴の言葉に了解するように笑った。
だが「うん」と頷いた訳ではなかった。
もう貴方へのクリスマスプレゼントは決めてあるから貴方の言うことは聞けない。

ランチはイタリアンを食べたからディナーは自宅で食べる事にした。
2人で作れば10分で出来るような簡単なメニューにして、シャンパンのミニボトルを開けて乾杯した。

「英語、少し慣れれきたぞ」
「請求する金額もスラスラ言えるようになった?」
「ああ、試しに好きな金額を言ってくれ」
「3兆5千億円」
「欲しい」
「欲しいじゃなくて金額!」
「兆ってなんていうか判らない!」

笑いながらの食事は久しぶりだった。
オレは不意に休日のありがたみを感じた。そして、大切な休日を共に過ごしてくれる奴に感謝を覚えた。
大切な日には一番一緒に過ごして欲しい人といたいものだが、オレが奴に対してそうであるように、奴もオレに対してそうであれば良いなと思いながら。

本当に楽しい日曜日だった。
先週の疲れや悩みが吹き飛んで、今日はリフレッシュして気分良く出社する事ができた。

今週も忙しいが、週末には奴が昨日買った服を着てデートすると約束してくれた。
多忙な平日に揉まれている内に昨日の楽しい思い出は忘れてしまうかもしれないが、今週もまた楽しみがあるのだという事は忘れずにいられそうだ。

という訳で、皆さんも楽しい一週間をお過ごし下さい。
毎日、何か一つでも幸運だと思える出来事があるように応援しています。

では、また時間のある時に。

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sweet home sweet you
Sun.10.11.2013 Posted in 恋愛
『◯◯時に発車する電車に乗る。そっちには◯◯時に着く』
『判った。オレもそろそろ支度するよ。◯◯ビルの中で待ってるからね』
『雨が降っているから温かい格好で来るんだぞ』
『うん』

昨夜の事、オレはそんなメールを交わしながらワクワクしていた。
木曜日には帰宅する筈だったが予定が狂って泊まりとなり、金曜日も泊まりで、結局3日間も帰宅できなかったのでようやく帰宅できるのが嬉しかった。それに、奴とゆっくり会って食事が出来るのもとても嬉しかった。

だが、そんな時に限って電車は遅れた。
一本前に発車した電車の乗客が迷惑を行為をした為に10分ほど停車となった。
これには流石に温厚なオレも怒りが込み上げた。『奴が待っているのに……』と苛立ちの溜息が漏れた。

2013_11_09_2.jpg

電車から降りて、10分の遅れを取り戻す為に走った。
あんなに急いで階段を駆け登ったのは久しぶりだった。

外に出ても傘も差さずに走った。待ち合わせ場所は駅から徒歩10分程だったが3分で到着したかった。雨の降る中、奴を待たせたくなくて。

「R! こっち」

目的のビルに到着すると、左方から奴が声を掛けて手を振った。
奴は、去年オレがプレゼントした猫の刺繍入りのシャツの上にグリーンとオレンジのカーデガンを着て、

「そんな格好で寒くないのか?」
「カーデガンが暖かいよ。裏地があるし」
「駄目だ、寒そうだ」
「寒くないのに。お疲れさま」
「見た目が寒い。ただいま」
「あは、お帰り」

オレは奴に傘を差し出して、その中に入ってきた奴の肩を抱いた。
そしてすぐ近くにある居酒屋に入るまでの間、奴の温もりや匂いを久しぶりに感じていた。

やっぱり奴は最高だ。
身体の感触も、匂いも、笑顔も。
オレは多くの欧米人に会って仕事をするようになり、その中にはとても魅力的な人もいて、外専であるオレは甘い気持ちを抱いたりする事もあるが(正直に書いてしまった)、だが奴を前にすると全てが霞んでしまう。本当にオレが好きで欲しいのは誰なのか、比べるまでもなく判ってしまう。

そんな事を考えながら温かな料理を食べて酔ってしまえば、ついついロマンティックな台詞が口をついて出た。

オレは何時の間にか奴を口説いていた。
「浅草のマンションはどうだった?」という奴の質問に対して、「ようやく貴方とゆっくり飲めて嬉しい。何か起きていないか心配で仕方がなくて貴方がどんなに大切かが判った。眠れない時に抱きたかった……」と、そんな言葉ばかりが出た。

そのうち、奴は照れしまった。
あの下唇を噛んで伏し目がちになる『はにかみ笑い』になって「嬉しいよ」と呟いた。

どこかに行きたくなった。
すぐに奴を抱ける所へ。
そして思いの全てをぶつけて受け止めて欲しいと思った。

少し前までは毎夜のように奴と過ごしていた。
だが今は、その時間は半分になってしまった。
もう3年以上も付き合っているのだからたいした変化ではないと思っていた。
けれど本当は大きな変化だった。日々の平穏が欠けて夜はますます眠れなくなる出来事だった。

『休みたい』と、部屋の中に奴と猫様が寛いでいる状況を頭に浮かべては思った。
だが後戻りは出来ないし、それはしてはいけない事もわかっているから暫くは、この物足りなさと不眠に、上手く付きっていかなくてはならなさそうだ。

2013_11_09_3.jpg

「凄く良かったよ」
「オレも気持ち良かった。愛している」
「うん、愛してる」
「……貴方に会うまでは寝不足で眠かったが、すっかり目が覚めた」
「眠るタイミングを逃しちゃったね」
「いや、そういう訳じゃないんだが……」
「ごめん、本当は判っているよ。じゃあね、また眠くなるまで猫みたいにゴロゴロしていよう」
「ああ、こうしていればまたすぐに眠くなると思う。テレビでも付けるか?」
「そうしよう」

ブルーの照明だけが灯る部屋の中にテレビの映像が浮かび上がった。
はじめはそれに(夢の中でテレビを観ているような)違和感を覚えたが、番組が面白くていつしか夢中になっていた。

それにしても、睡眠障害が悪化したのには困った。
先週は毎日3時間程しか眠っていないが(眠りも浅くて何度も起きる)、それでも眠りに到れるほどの眠気がやって来ない。
英語だとか外国人だとか、急にそんな環境に置かれてずっと緊張しているせいもあるのだろうな。自宅に帰りたいという欲求も強いのだろうが。

しかしこんな状態を続けては良くないので、今夜は『おやすみーな(不眠症状を緩和させる市販薬)』を飲んでベッドに入るつもりだ。
猫侍が始まる前に飲んで、見終わったら奴にスリスリと甘えながら安眠……出来たら良いのだがな。どうか効きますように。

幸いにも、明日は暇だ。
夜に接待はあるが、もう何年もオレを懇意にしてくれている方なのでリラックスしていられる。
そして明後日も夕方から数時間だけ忙しくなるだけだ。
……もっとも本当は、明日と明後日は仕事が休みになる予定だったのだがな(汗) しかし今は贅沢は言っていられない。今は大切な時だから。

(だが水曜日は休みだ! 来週は土曜も日曜も休みだ! 予定に変更がなければ・泣)

もうちょっと色々と書きたかったが、長くなるのでまた後に。

最後に、皆さんにお礼を申し上げます。
不定期更新もなっても応援してくださってありがとうございます。
これからも時間に余裕がある時には書かせて頂きますのでどうぞ仲良くお付き合い下さい。

それから、メールでの返信がとても遅くなって申し訳ありません。
ツイッターをお持ちの方は『@R_agna』をフォローして頂けると早くお返事が返せます。DM(非公開での遣り取り)のみでコメントを下さっても構いませんので、宜しければお気軽にどうぞ。

これから暫し英語の勉強だ!
奴がオレを支えてくれているのだから頑張りたい。通らなくてはならない道なら積極的に突き進むぞ。

では、皆さんも引き続き楽しい日曜日の夜をお過ごし下さい。

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今夜の月と同じぐらい貴方が欠けている
Fri.08.11.2013 Posted in 恋愛
「リンゴのケーキがお勧めだって言っていたから、帰りにお前にテイクアウトしようと思ったんだ。だけど店を出る時に頼んだら完売してた」
「それは残念だ。今度一緒に食べに行こう」
「うん、パエジャも美味しかった。きっとお前も気に入るよ」

今夜は10分間だけ奴と電話で話ができた。
熱い缶コーヒーを飲みながら公園のベンチで話したが、その状況は何となく、付き合い始めの頃のデートを思い出させた。

今夜の三日月は赤くて印象的だった。
オレ達は離れていたが、同じ月を眺めながら話せばすぐに隣にいるように感じられた。

だが本当に隣にいてくれたら良かったのに。
そうしたらオレは奴の肩を抱いただろう。
そしてただただ睦まじく話をした。他愛のない事で笑って、たまに抱き締めたりキスをしたりして。

ああ、奴の髪にキスがしたいな。
今夜もオレは一人きり、スカイツリー(&うんこビル)を眺めながらビールを開ける。

こんな夜には貴方に会いたくて仕方がないが、貴方がいない夜だからこそそんな想いに駆られる。皮肉だよな。

早く明日の夜になって欲しい。
オレがオフィスを出る時刻に、奴はホテルのラウンジに来て珈琲を飲む。
そして落ち合ったら、お互いの今週の頑張りに乾杯するんだ。

もう24時間もない。
あと少しだ。

2013_11_08_1.jpg
写真はイメージです。

という訳で、皆さんも今週はお疲れさまでした。
週末は思い切り楽しくお過ごし下さい。今週を乗り切った自分を猫可愛がりして(ああ、奴の髪がぐちゃぐちゃになるぐらい撫で回して猫可愛がりしたい!)

明日もお仕事や勉強の方は充実した時間をお過ごし下さい。
その頑張りが大きく花開くように心から応援しています。でもたまには羽を伸ばしてストレスを発散してな。

週末にもたくさんの楽しい出来事がありますように。

では、今夜もゆっくりと幸せな夢を。
おやすみ。

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貴方の匂いをもっと感じさせて
Fri.08.11.2013 Posted in 恋愛
昨夜は帰宅できる筈だったが泊まり込みになった。
そして今夜も。
つまり三日間も帰宅できない事になる。残業というよりも、まるで出張だな。

一昨日の夜は寝苦しかった。
疲れていたので宿泊先ですぐに眠ったのだが、一時間ぐらいで起きて、それからは30分毎に目が覚めてしまった。

宿泊先はスカイツリーやスーパードライホール(別名うんこビル)が間近に見える良いマンションなんだが。
その夜景を眺めながら飲んだ風呂あがりのビールは美味しかった。だから良く眠れると思ったのだが……もしや枕元に何かがいてオレの首を締めていたか?

そんな訳で、昨日は物凄く眠かった。
昼過ぎまではボーという耳鳴りまで聞こえてな。とにかく少しでも頭を休ませたくて、書類を見ているフリをして目を瞑っていた。

ランチは奴と食べたが、奴はそんな状態のオレを案じてくれた(この時はまだ昨夜も泊まり込みになるとは決まっていなかった)

「食べたら眠って。オレはゆっくり珈琲を読みながら本を読んでいるから」
「ああ……だけどオレも珈琲を頼む。話をしていたら目が覚めてきた」
「そう? 本当に平気?」
「午前中はほとんど眠ってたからな。車の中で15分は熟睡したし」
「もっと目を覚ます方法があれば良いのにね」

奴のその台詞にオレの悪戯心は刺激された。
ずっと仕事の緊張が続いていた事もあって、ちょっとばかりふざけた事を言いたくなった。

「良い方法があるぞ」とオレが言うと、
「何? 眠気覚ましのドリンク?」と奴は顔を寄せた。

「いいや、もっと効果的なの。貴方が今履いているパンツを脱いでオレの頭にかぶせてくれたら完全に目が覚める」

オレのその台詞に奴は目を丸くした。
奴はたまに物事をストレートに捉えすぎるのだが、この時も「眠くても変態だね!」と笑い飛ばしてくれたら良いものを、真面目に考えこんでしまった。

「でもそうしたらオレ、ノーパンになっちゃう」

奴がそう言った時、オレは珈琲を吹きそうになった。
そんな真顔で言ってしまうなんて。冗談でもそんな事を言った自分が物凄く悪い(エロい)人間に思えた。しかし仕事の緊張が続いていたので(言い訳)、久しぶりのエロ会話に思いっ切り食い付いてしまった。

「……そのスーツの下はノーパンだとか考えたら余計に頭が覚めそうだ」
「上司からセクハラされそう。でもお尻がスースーしそうだね」
「仕事どころじゃなくなる。だが雨の日にお尻を冷やしたら良くないな」
「エッチ。でもそんなに寒くないけど……」
「……じゃあ、脱いで来てくれるのか?」
「駄目」

……奴は気を持たせてから裏切るのが上手いな。
だったら「そんなに寒くない」とか言うなよ! その台詞が出た時、オレは思いっ切り期待して興奮したぞ。『はじめてのオフィスでノーパンセクハラプレイだ!』と。

「駄目か」
「だって落ち着かないよ」
「コンビニで新しいパンツを買うとか?」
「この時間だから近くのオフィスの人達が集まってるよ。そんな中でパンツを買うのは恥ずかしい。お漏らししたとか思われそう」

お漏らし!
それも良い! 白昼にお漏らしをしてコンビニにパンツを書いに行く奴を想像したら興奮したぜ!

……失礼、緊張が続いているので少々欲望に正直になり過ぎている。

それにしても奴め、オレのエロスのツボを突いた発言ばかりしやがる。もしかしてわざとか? 焦らしプレイか?
オレなら、オフィスで奴とセックス出来る事になったのにコンドームを持ちあわせて居なかったら、ランチ時の混雑したコンビニの中でもコンドームが買えるのにな。

「判った。パンツは諦める」
「あ、凄く残念そうな顔。その代わり、今夜は……ね」
「……今履いているパンツのままで待っていてくれ」
「恥ずかしいよ」
「だから良いんだ」

なんて甘エロな話をしてレストランから出た訳だが、まさか昨夜も泊まり込みになるとは!

オレの秋のロマンスは空振り模様だ。
だが土曜日の夜は何があっても帰るぞ。
そして火曜日まで休んで(というスケジュールになっているが、本当にそんなに休めるのか物凄く疑問だ)、奴とたっぷりとセックスをして、デートもして遊び呆けたい。

昔は外泊が何日か続いても平気だったが、今はとても億劫だな。猫様も奴もいなくて寂しいぜ。オレの居ぬ間になにか起こってないかと心配になるしな。

ところで、昨夜の泊まり込みが決まった後、奴からこんなメールが着た。

『今日履いていたパンツ、土曜日の夜まで履いておく?』

いや、パンツの匂いフェチなんて珍しくないほど存在しているが(貴方の隣に座っている人もそうかも!)、さすがに3日も同じパンツを履かせては可哀想だ。
だが、オレは個人的にはOKだな。
奴君の匂いが染み込ん……と、こういうマニアな話はまたの機会にしよう。

という訳で、
今日もどうにか元気で仕事をしています。

皆さんも引き続き楽しい金曜日を。
今日が終われば週末だ。
あと一息、充実した午後をお過ごしください。

では、また時間に余裕のある時にお会いしましょう。

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早く帰って来て欲しいという言葉の代りに
Tue.05.11.2013 Posted in 恋愛
『指先を切っちゃった。
 ラ・フランスがまだ固くて、
 力を入れて包丁を入れたら手元が狂ったんだ』

残業の時、奴からそんなメールを受け取った。
オレはすぐに返信した。『ちゃんと消毒して絆創膏を貼っておくんだぞ』と。

それを送信してiPhoneを内ポケットにしまった時、斜め向いの席の先輩が「彼女から?」と言った。
オレは少々躊躇したが「よく判りましたね」と言った。彼女も彼氏も同じ『恋人』という意味であるのだから。

「早く帰って来いってメール? オレもこんな時間になると奥さんからそんなメールが来る時があるから」
「いえ、ラ・フランスの皮を剥いていたら指を切っちゃったらしいです」
「包丁で切ると痛いんだよね。でも、そんなメールを送って来るのは、早く帰って来て手当をして欲しいって事だと思うよ。だから早く残業を終わらせようね」

オレは「なるほど」と頷いたが、そんなものだろうか?
いや、そんなものなのかもしれないな。オレも似たような事を奴に言った覚えがある。『早く帰って来て』と言っては仕事の邪魔になるから、『今夜の料理は物凄く美味しく出来たぞ』などという言葉に置き換えたりして。

──早く帰って絆創膏を貼った指にキスをしてやりたくなった。
「オレが指を切ったのにいないなんて……」と呟いているかもしれない奴の姿を想像して(苦笑)

「ただいま。指は大丈夫か?」

帰宅して玄関に入ったオレは、帰宅の挨拶と共に大きな声でそう訊いた。
奴は猫のスリッパを履いた足でパタパタとやって来て、「お帰り! 大丈夫だよ、ほら」と、絆創膏が巻かれた白い指をオレに向けた。

「痛そうだぞ」
「まだじんじんするけどね」
「深く切ったんだろう?」
「ちょっとね。でももう大丈夫。血も止まったから」

奴の手を取って指先に軽くキスをすれば、奴は怪我をしているというのにニコニコと笑った。「ラ・フランスは美味しかったから、お前がシャワーを浴びたら剥いてあげる」などと言って。

「自分で剥くから良いぞ」
「もう指を切ったりしないから」
「絆創膏が痛々しいから駄目だ。そんな手で皮を剥くなんて駄目だぞ」
「ああ、お前って血とか傷が苦手だったね」
「絆創膏も包帯も眼帯も苦手だ。だから今夜はもう何もしないでゴロゴロしていてくれ。後片付けも全部オレがやる」

奴はオレを抱き締めて「ありがとう、バスタオルを用意しておくよ」と言った。
オレは『もう何もするな』と言った筈だが、まあ、奴は義理堅い性格だからな。

しかし、思ったより早く帰宅できて良かった。
本当に奴はオレに早く帰宅して欲しくてあんなメールを送ってきたのかは判らないが、怪我をした奴の元に少しでも早く帰る事ができてオレは満足だった。

どんな些細な事でも、すぐに言ってもらえつのは良いものだな。
それを知らなかったら早く帰宅することも、案じて祈る事も出来ないから。

もちろん早く帰れない時もあるが、明日は帰宅できないので、今夜はほんの数十分だが長く一緒にいられる事になって嬉しかった。その数十分で、会話とキスと抱擁を多く交わす事が出来たから。

「明日の晩は美味しいものを食べるんだぞ。温かくて栄養のあるものをな」
「え、お金なんて良いよ」
「良いから。明日は晩ご飯の買い物も準備も出来ないから、その代りだ」
「うーん、判った。ありがとうね。じゃあ明後日は美味しいものを作って待ってるよ」

明日は真夜中まで忙しいが、その翌日には貴方が待ってくれているから頑張れる。
だが、もう指なんて切るなよ。
明日はメールを貰っても帰れないから、どうかオレが心配するような事は何も起きませんように。

という訳で、皆さんも忙しい時には特にご注意下さい。
怪我はちょっとした不注意でしてしまう事が多いからな。疲れてボンヤリしてる時は、いつもより早めに休んで元気な明日をお迎え下さい。

オレも早く休まなくては(笑)

では、今夜もぬくぬくと暖かくして楽しい夢を。
お互いににゃんこになった夢を見ような。

おやすみ!

<余談>
昨夜、忘年会のデザートブッフェで食べ過ぎて太る夢を見た。正夢になりませんように(汗)
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オレがもう少し暖かくて、奴がもう少し冷たかったら
Mon.04.11.2013 Posted in 恋愛
今日も車を走らせて都内を出た。
とくに宛もなく外出したが、車の中でかつて2人で参拝した寺院を思い出して、そこに行く事にした。お互いの幸運や健康を祈る為に。

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外出したのは昼すぎだった為にすぐに日が暮れた。
奴は薄着で来てしまったので、その姿がとても寒そうに見えた。

「寒くないか?」
「平気」

その質問に対して奴は必ずそう答える。
雪の降る真冬にコートを着ていなくてもそうだ。
そしてその後、オレも決まって同じことを考える。『顔が真っ白だが本当か?』と。奴はもともと真っ白なのに、心配する余りに寒がっているように見えて。

社務所が閉まって、ほとんどの参拝客達は帰ってしまった。
オレ達もそろそろ戻る事にして、暗くなり始めた境内を手を繋いで歩いた。

「おみくじは当るかな?」
「祈った事が叶うと良いな」
「大晦日はまた参拝する?」
「そうしよう。だが今年はのんびりとテレビを観るのも良いかもな」
「クリスマスが終わったら決めようか」

奴の手は温かかった。
奴の「平気」という言葉が強がりではない事が判ってホッとした。

==========

神社を出て都内に戻った。
すっかり夜になって夕食を食べるには良い時間になっていた。

身体が温まるものが食べたくて、「すき焼きか焼き肉、どっちが良い?」と奴に質問した。
奴は即、「焼き肉」と答えた。「すき焼きは自宅で食べる方が好きだから」と言って。

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カルビ、ロース、ハラミ、海鮮、野菜と、美味しそうだと思ったものを注文した。
テーブルの上の炭に火が入ると、奴は「温かい」と言って手をかざした。

「本当は寒かったんじゃないか?」

とオレは訊いた。
だが奴の答えは先ほどと変わらず「ううん、寒くなかった」だった。

==========

食事を終えて、デパ地下でゲロルシュタイナーやサーモンや野菜などを買った。
それから帰宅したが、奴は玄関まで出迎えてくれた猫様を抱き上げて「お前のお腹は温かいね」と言って笑った。

……やっぱり寒かったんじゃないか?

とオレは思った。
しかし、試しに奴の手や頬に触れてみたが温かった。
本当に寒くなかったのかもしれない。半袖のTシャツに上着を着ただけの格好でも。

==========

シャワーを浴びてリビングのソファで寛いだ。
奴は長袖のシャツだけを着ていたが、オレは湯冷めしたくなかったのでタオルケットのような素材のバスローブを羽織っていた(先日風邪を引いたばかりなので用心している)

奴は洗った葡萄を持ってオレの隣に座った。
そしてオレの着ているバスローブを見て、「温かそうだね」と言って腕に頬ずりをした。

オレはまた気になって奴に訊いた。
「そんな格好をしてるから寒いんだろう?」と、奴の身体を温めるように抱き締めて。

しかし奴の身体はホカホカしていた。バスローブを着ているオレよりもずっと。
本当に奴は寒くなかったのかもしれない。「シャワーをゆっくり浴びたから熱いぐらいだ」とも言ったのだから。

──不意にオレは思った。
オレの『奴が寒そうに見える』というのは、単に奴に触れたいという欲求から来ているのかもしれないと。
恋愛ドラマの様に寒そうにしている恋人を抱きしめる……なんて、いかにもオレの好きなシチュエーションだから。

しかし残念ながら、奴はそれが合う体質ではななかった。
むしろたびたび風邪をひくようになったオレの方が奴に抱き締められる立場であるように思えた。

それでも良いが、本当は逆なんだが……。

オレはそんな事を考えながら、「寒そうに見えるのに」と言って、奴をバスローブに包み込んだ。
だが奴は「本当に寒くないんだよ」と足をバタバタさせて笑いながら逃げて行った。まるで抱っこを嫌がって逃げる猫のように。

「葡萄を摘みながら、これで遊ぼうよ」

と、奴は『ニャーしょうぎ』を持ってきた。
オレは奴に『本当は寒いんだ』と白状させる事を諦めた。
どうやら奴は本当に寒くないようだから。

去年まで奴の為に買ったモフモフの帽子やマフラーやコート。
そういえば奴は、それらを身に着けると汗ばんでいた。
今年はそれらをオレが身に付けるべきなのだろうか?
北欧の男の子的なイメージの奴にはピッタリだが、人相の悪いオレにはまったく似合わない可愛いウサギのようなものばかりだが……。

今年は奴に、SMの女王様が着るようなレザーのロングコートでも贈るべきか。
氷結した雪道でもオレを踏み付ける事ができる頑丈な滑り止め付きのロングブーツもセットにして。

来月はもう12月。
悩ましいプレゼントの季節がやってくるぜ。

福島にいる母にも暖かな上着やストールを贈ろう。
東京に比べると福島はとても寒い。去年の冬に着ていたものではきっと風邪をひいてしまうからな。

==========

という訳で、皆さんも温かくして過ごされているか?
これから秋が深まって、どんどん冬の気候になって行く。
そんな時期には風邪を引きやすいので、日頃から栄養のあるものを食べて、ご自分の身体を大切にして下さい。

では、今夜も楽しくて幸せな夢を。
今週も皆さんにたくさんの楽しい出来事があるように応援しています。

おやすみ。

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ムーミンの住む森
Sun.03.11.2013 Posted in 恋愛
あけぼの子どもの森公園、別名『ムーミン谷』に行ってきた。
この連休に行かなくては冬になってしまいそうなので、今朝、急きょ決めて。

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場所は車がないと少々不便なところにあるが、そのぶん自然がたっぷりで色付き始めた紅葉までも楽しむ事ができた。

(元加治駅から徒歩20分程なので、そう不便でもないのかも。ただし公園や駅周辺には食事をする所がほとんどないのでご注意下さい。ちなみに公園内のお店には、名物の醤油味の焼き団子、アイスクリーム、ソフトクリーム、カップラーメン、各種飲み物、ムーミングッズ等があります。お弁当は予約制です)

ムーミン谷に到着した時、オレと奴はほとんど口を揃えて「ステキだ!」と言った。

『ムーミン屋敷』は本当にムーミントロールの一家が住んでいそうだった。
外見は可愛らしく、室内は迷路や隠し部屋のような造りになっている部分もあって子供心(悪戯心)を刺激された。

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「この暖炉の中に入ってみたいな」
「子供みたいだよ」
「じゃあ、この薪窯。扉付きだからかくれんぼが出来そうだ」
「あはは、そう言われるとちょっと入ってみたくなる」

(暖炉は、冬場の週末には火が入ってとても暖かくなるそうだ。その頃にまた行ってみたい)

今日は連休の真ん中の日だった為にとても混雑していた。ファミリー、カップルと、たくさんのお客さんで賑わっていた。
けれどオレ達はマイペースでのんびりと室内を見て回り、扉や階段などに施された細かな装飾までをも会話のネタにした。

「自分で家を建てられるなら、こんな家を建てたいな」

どちらからともなくそんな事を言った。
木と漆喰で造られたムーミン屋敷は、素朴なような贅沢で、可愛らしいようでどっしりとした風格があって、玩具のようで童心を忘れられない人間の夢を際限なく広げてくれるように思えた。

「本当に建てるとしたら幾ら掛かるんだろう?」
「きっと高いよ。ほぼ全て特別オーダーになるし、素材も全て天然でしょ?」
「そうだな、それにこんな家なら広い庭がないとおかしい。港区だと、土地の価格は……」
「こんな家を都心に建てるの? 合わなくない?」
「合わないな。郊外に建てた方が土地代が安く済むから、そうするか」
「そうしよう!」

そうしよう貯金。
本日よりオレ達は、スナフキンの貯金箱でムーミン屋敷貯金を始める事にしました。
果たして何個目のスナフキンで目標金額が達成するだろうな?

ちなみに室内のソファや椅子には自由に座れる。タンスや炉の扉を開くのも可能だ。

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こちら(上の写真)のソファはフカフカで心地が良かった。混雑していなかったらのんびりとソファに座って奴と話をしたかった。

それからキッチン(下の写真)があったのは嬉しかった。
ここでムーミンママが美味しい料理やパンケーキを焼いていると思うと、もうその光景に憧れまくりで奴と一緒に盛り上がらずにはいられなかった。

「明日、パンケーキを焼いて欲しいな」
「良いよ。じゃあ美味しいバターとシロップを買って帰ろう」
「ありがとう。生クリームも乗せてもらって良いか?」
「うん、明日も休みだもの。甘いケーキを食べて疲れを癒して」

奴の優しい言葉が心に染みた。
オレのムーミンママとは奴なのかもしれない。

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ムーミン屋敷を後にして、今度はその傍にある『森の家(絵本の図書館)』に入った。

ここも大きな木を組み合わせた造りがとてもステキだった。
調度や装飾品のほとんどもナチュラルウッドで、室内は優しい自然の香りに満ちていた。花の甘い香りも好きだが、土とか草木の香りも良いものだよな。

「屋根裏部屋があったらこんな図書館にしたいね」
「絵本に出てくる家みたいで良いな」
「……ベッドも置きたいね(小声でこそっと)」
「ああ、そうしよう。屋根には空を見上げられる窓を作ってな」

そんな家を造るのは無理なのかもしれないが、そんな夢を持ってそんな話をするのは好きだ。乙女チックな空想家とか言われてしまいそうだが。

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それにしても天然ウッドの家具や装飾品って良いな。
もともと天然素材が好きなオレ達だが、今日の事でますます好きになった。

もしも自然いっぱいの景色に囲まれて、こんなデスクにこんなライトを灯して仕事が出来たら……きっとオレは空想に耽ってばかりで仕事をしなくなるだろう(汗) そんなオレには冷たいコンクリートの景色と合成革の椅子が似合っているんだ。

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他にも、滝があったり、段々畑があったり、見晴らし橋があったり。
決して大きくはないが、のんびりと回れば十分に楽しめる公園だった。ムーミン好きな方なら最初から最後までずっとはしゃげると思う(笑)

このところ仕事で都内ばかりで遊んでいたが(飲食ばかりだが)、今は景色が美しいシーズンなのだから自然を避けてしまっては勿体無いな。

「最近、あんまりこういう所に連れて行けなくてごめんな」

車に戻った時、オレは奴にそう言った。
結局ハロウィンイベントのTDRに行けなかった事も一緒に詫びて。

だが奴は許してくれた。
「今はオレも忙しいから」と言って。それと「今はお前が楽しそうに頑張ってくれている事の方が嬉しい」と言って。

奴には一生頭が上がらないな。
既に尻に敷かれている状態だが、もう本当にどうやってこの恩を返せば良いのか判らない。

まあ、とりあえず……

「クリスマスイベントには絶対に行くぞ」
「楽しみにしてる。その時だけは仕事を頑張っちゃ駄目だよ」
「OK! その日は遊び人になる」
「ふふ、そうして。お互いに忙しいんだから、クリスマスぐらいは派手に遊ぼうね!」

車を発進させる前に、そんな会話をしてキスをした。
愛してるという意味と、必ず約束するという意味を込めて。

楽しい休日だった。
また明日も楽しい日にして欲しい。貴方が今日みたいに楽しそうにしてくれたらオレも一緒に楽しくなるから。

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という訳で、皆さんも楽しい連休を過ごされているか?
今日は天候にも恵まれて良かったよな。先月から休日というと天気が崩れていたので秋晴れが恋しかった。

この連休中にも仕事や勉強に励んでいる方は、お疲れ様です!
その頑張りが必ず大きく実るように応援しています。

さて、明日もおそらく更新できると思うので宜しくお付き合い下さい。
オレに短信を書く才能があったら(長文も才能はありませんが)、これからもちょくちょく書けるんだがな(汗)

では、引き続き楽しい日曜日の夜を。
オレ達は今夜も『猫侍』を観る予定です(笑)

眠られる時には楽しくて幸せな夢を見て下さいね。
おやすみ。

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当ブログの不定期更新のお知らせ
Sat.02.11.2013 Posted in 恋愛
自宅で寛ぎながら、ごきげんよう。

今日は早く仕事が終わったので奴と待ち合わせてデートをした。
奴に伝えなくてはならない事があったので、静かに話が出来るバーで。

先日、新しい仕事が始まった。
そして今日、その関連の重要な業務を任される事が決まり、今後は週に2~3日ほど自宅に帰れない事になった。

今までは泊まり込み残業の日を除いては毎日奴と過ごしてきたのだが、今後はそうではなくなる。
奴には学校があって忙しい日があり、オレには帰れない日があり、おそらく2人で過ごせる日は週に2~3日ほどになるだろう。

3年近く過ごしてきた心地の良い日々が終わるのは寂しい。
だが、独立を考えているオレは今の環境にずっと甘えている訳にはいかないし、どうやら『大きな転換期』というものを迎えたように思える。

ちょっと冒険して飛び込んだ先でいきなり状況が開けた。
その流れは余りにも早くて驚かずにはいられなかったが、ずっとやってみたかった仕事の環境が整ってオレは夢中になっている。

「おめでとう」

奴はそう言ってくれた。
欧米人の同性愛者も多いバーの中だったとは言え、「またケーキを買わないと! ねえ、シャンパンを飲もうよ!」と、オレを抱き締めて何度もキスをしてくれた事には驚いた。

「ありがとう」

オレはそう言って奴を強く抱き締めたが、情けない事に心の中では『これからあんまり会えなくなるが、奴は浮気をしないか?』と心配してしまった(苦笑)

奴が一緒に喜んでくれて嬉しかった。
本当にオレと人生を歩いてくれるつもりで居てくれると判って。
オレが独立したら……と、オレ達は何度もそんな話をしてきたが、今回の急展開はその可能性を飛躍的に大きくしてくれる出来事だったから。

「凄いじゃない。独立に近付いたね」
「ああ、制作も任せて貰えそうでな。だから上手く行けば……」
「上手く行くよ」
「そうか」
「そうだよ。オレの母国に一緒に行くのもすぐだよ」

ははは、奴の祖母さんに会いに行くのは照れ臭いな(笑)
だが奴と一生を共にする誓いを立てるのだから、奴の一番大好きな人にちゃんと「安心して任せてください」と言うのは礼儀だよな。その時は両手いっぱいの花束を持って行くぞ。

バーを出てからホテルに行った。
いつも利用しているホテルはそこから遠かったが、タクシーに乗って、到着するまでずっと手を繋いだままでいた。

ハイテンションになって欲情したのではなく、限りない一体感が欲しかった。
奴が喜んで応援してくれたのは、オレにとってそれほど嬉しい事だった。
そしてオレは自覚した。
オレの人生はオレだけのものではないのから、これからはもっと大切にしなくてはならないと。

これからどんどん忙しくなって行くのだと思う。
今の感覚は、はじめて就職した時のものに似ている。

今迄のオレはなんだかんだ言って自由気ままに生きてきた。どこか学生気分から抜け出せない、大人になりきれない人間だったように思う。もっともその性質は、これからも変わらないのかもしれないが。

だが今後は、『気ままな時間』を以前のようには持てなくなる。
そうなれば頭の中も変わって行くだろう。勉強しなくてはならない時間やお客さんと接しなくてはならない時間が大幅に増えて、愛する人への想いに耽ったり、エロティックな妄想を楽しむ時間は少なくなってしまうから。

だからこのブログも、更新のペースが遅くなります。
数ヶ月・数年の休止も考えましたが、オレのことなので奴と何かあったらすぐにノロケたくなるので、単純に「書きたい時にだけ書く」にしました。

それから、ブログ村のランキングは外そうかと考えています(まだ未定ですが)
残念ながらブログ村の考え方には同意しかねる部分も出来てしまったので。しかし外すと決めた場合にも登録は残したままにするので、ブログ村に「お気に入り」して下さっている方には今後も更新情報が届けられるかと思います。

ブログ村ではずっとNo1をキープする事が出来ました。皆さんの寛大で優しいお気持ちがあって可能となった事でした。
そのお陰で大勢の方に来て頂く事となり、沢山の楽しい交流が生まれました。
心からの感謝を申し上げます。皆さんの温かなお気持ちはずっと忘れません。ありがとうございました。

人気ブログランキングの方は、ブログ村の様にランキングだけを不参加にすることは出来ないので、そのままにしておきます。
今後は不定期更新となりますが、それでも宜しければバナーをクリックして頂けたら嬉しいです。細く永く続けられたら……と思っておりますので。

このブログを長く続けられているのは皆さんの応援があるからです。「ノロケが書きたい!」というのもありますが、それ以上に(笑)

初期の頃は多少の中傷もありましたが(リクエストがあればいずれその辺を語りましょうか?笑)、それにめげずに書き続ける意欲を下さってありがとうございました。お陰でとても楽しいブログに成長したと思います。以前にも書きましたが、オレは数多にあるウェブサイトの中で、自分のこのブログが一番好きです。

と、今後もまだ続けるのに、まるでこれで終わりのような書き方になったのでこの辺で切りましょう(笑)

それにしても、人生っていつどこで何があるか判らないものだな。
きっと皆さんにも、『人生の転換期』というものがあったのだろうな。そしてこれからも絶対にあるのだと思う。

どのような状況となろうと、皆さんが心の底から満足できる幸せを掴めるように応援しています。
たまに辛い境遇に置かれる事もあるかもしれないが、必ずやそれを乗り越えられる幸運に恵まれるように祈っています。

明日は休日なのできっと更新出来ると思うので、また明日(笑)
明日は通常通り、奴とデートして楽しいエントリーを書きます。

明日も宜しく。

では、今夜も楽しくて幸せな夢を見て下さい。
おやすみ。

今夜のホテルデートのエントリーもまた後日に。
写真もその時にお披露目しよう。

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シーツを被ればお化けの世界
Fri.01.11.2013 Posted in 恋愛
「チーズケーキが美味しくなる紅茶の淹れ方を教えて貰ったんだ」
「へえ、そんなのがあるのか」

今日は1日遅れのハロウィン。
会社から帰った後、オレ達は2人でキッチンに立ってパーティの準備をした。
準備と言っても、ミニトマトとモッツァレラでカプレーゼを作って、エビとアボガドでホットサンドイッチを作って、ケーキを更に出して、紅茶を淹れただけだが。

今夜のメインは、昨夜奴が買って来てくれたにゃんこケーキだった。
だが可愛くて包丁が入れられなくて困ったぜ。
「思いきって切るぞ!」とオレが包丁を近づけると、「お化けになって出てくるよ~」と奴が言ってな(笑)

だが猫のお化けならきっと可愛い。
朝になるまで撫でてやる。朝になって消えてしまったら哀しいが。

奴の淹れてくれた紅茶は本当に美味しかった。
奴は詳しい淹れ方は教えてくれなかったが、温度と蒸らす時間にこだわったと言っていた。
一応ワインも用意していたが、温かな紅茶でケーキを頂いたら満足してしまった。むしろワインに紅茶の風味が消されるのが勿体なくて、そのワインは休日中に飲む事にした。

「ワインが飲みたくない金曜日なんて珍しいな」
「子供が元気に駆け回る夜にはワインよりもミルクティが合いそうだ」
「なるほど。ところで貴方にもお菓子をあげるぞ」
「買ってくれたの?」
「もちろん」

オレはそれまでクッションで隠していたムーミンのスティック状のチョコレートをパッと出した。
奴は喜んで手を叩いた。「お菓子を貰ったから悪戯できないね」と言って。

それに対してオレは「じゃあオレからする」と言った。
すると奴はニッと微笑み、「2人でシーツを被ってお化けになって悪戯をし合おう」と言った。

良い提案だと思った。
紅茶を飲み干したところだったし、ちょうど気分が高揚する時刻に差し掛かっていた。

「お化けが来やすいように部屋を暗くするか」
「ムードを盛り上げる為にキャンドルを持ってくるよ」
「オレは白いシーツを出してくる」

オレ達はお化けが騒ぎ出したかのように準備に取り掛かった。
ハロウィンは昨日だったが、まだ遊び足りないお化けや子鬼達を呼び戻すように。

シーツを被れば2人だけの世界に閉じ込められたようだった。
2人一緒に拘束されたようで、肌を包む感触が気持ち良くて、はしゃぎながら、笑いながら、やがて夢中で快楽を貪り合った。

お化けになってセックスをするのもなかなか良いものなのかもしれない。
「お化けになってもやろうな」とオレが言うと、奴は「うん、絶対にやろう」と言った。
一日遅れのハロウィンの、とても嬉しい約束だった。

──それにしても、
帰宅した時には物凄く眠かったのだが、奴と遊んでしまうと眠気がなくなる。

オレを寝かしてくれないなんて、奴君は悪い子だな。
だが明日も6時間ばかり仕事があるので、今夜は勉強をほどほどにして寝不足が解消されるぐらいには眠っておこう。

せっかく風邪が全快したのだから、この休日は思い切り遊びたい。
先週は奴に退屈な思いをさせてしまったから、今週は奴の行きたがるところ全てに連れて行くぞ。

という訳で、皆さんも楽しい休日をお過ごし下さい。
実り豊かな文化の日に、心が満たされるステキな出来事がありますように。

では、今夜も楽しくて幸せな夢を。
おやすみ。

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出遅れお化けは冷蔵庫を探る
Fri.01.11.2013 Posted in 恋愛
昨日の英会話での初仕事はなかなか良い感じだった。

幸いな事にお客さんはみんな親切で礼儀正しい方ばかりで、オレの下手な英語に熱心に耳を傾けてフレンドリーに接してくれた。物凄く嬉しかった(感涙)

これなら何とかなりそうだ。
困難な面ばかりを心配していたが、実際にやってみたらとても面白かった。こうなったら徹底的に英語を勉強して良い人間関係を築いて良い成績を出したい。

そんな良い仕事をオレに任せてくれた方々と、英会話の特訓をしてくれた奴とボストン君と、応援して下さった皆様に心からの感謝を申し上げます。心から、ありがとうございます!

今度は絶対に怠けないように、奴に英会話特訓の相手をお願いした。やる時には必ず鞭を持ってもらって(笑)
それから、自宅でネットで出来る英会話教室もやってみる事にした。あれは毎日好きな時間に好きなテーマで参加できるのが良いな。便利な世の中になったものだ。

ところで、昨日の仕事が終わったのは3時過ぎだった。
そして帰宅してベッドに入ったのは5時。
お陰で今日は眠いぜ(汗)

だが、今朝は物凄く嬉しい事があったんだぞ。
帰宅したらテーブルにメモがあった。

『ハッピー ハッピー ハロウィン!
 お帰り、お化けさん。お菓子は冷蔵庫の中だよ!』

お化けさんはお菓子に釣られて冷蔵庫を開けた。
するとそこには、こんな可愛いケーキが入っていた。

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にゃんこ!

それまでオレはクタクタだったのだが、にゃんこケーキを見た途端に元気になった。
それで眠気まで吹き飛んで5時まで眠れなくなってしまった(笑)

いや、本当に嬉しかったんだ。
まさかあんなご褒美が待っているなんてな。

暫くケーキを眺めていた。
今年は10月31日にハロウィンパーティが出来なかったが、それでも何故か去年のパーティよりも楽しく感じた。

「可愛いケーキを買っておいてくれてありがとう。今夜一緒に食べよう」
「見てくれたんだ? 1日遅れのハロウィンだね」
「真っ赤なワインを買って帰るぞ!」
「うふふ、今日は禁酒の日なのに? でもそうだね、今夜は……楽しみにしているよ」

オレは奴が出かける時に起きたのだが、「昨夜はお疲れ様」とオレの頭を撫でる奴を抱き締めずにはいられなかった。
この数日間の特訓、昨日の初仕事。どれも頑張って良かったな……と急に思って。

奴がベージュ色のスーツを着ていたせいもあったのかもしれないが、ニコニコと微笑んでいる姿が天使に見えた。
今日はオレ達のハロウィンならば、天使よりもお化けに見るべきだったのかもしれないがな。

……今夜は奴にシーツをかぶせてお化けにするか。
オレはお化けとケーキを美味しく頂こう。

という訳で、皆さんにも深く深く感謝を申し上げます。
そのくせにコメントのお返事がなかなか返せなくて本当に申し訳ありません。返事は無用と言って下さる方ばかりですが、それでも本当はすぐに返したい気持ちでいっぱいです。何度も繰り返している言葉になりますが、もう少しお待ちください。感謝とお詫びを込めて、お願い申し上げます。

では、皆さんもステキな1日を。
今日も楽しい出来事がたくさんあるように応援しています。

そして今日から始まる11月。
毎日が幸運に満ち溢れますように。

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