プチシュークリームよりもたくさんの幸福
Sun.27.10.2013 Posted in 恋愛
奴が作ってくれた今夜のご飯は、野菜と鶏肉のスープ、ラタトゥイユサラダ、蟹ピラフ。そしてデザートにプチシュークリーム。

「ご馳走だな。シュークリームも手作りか?」
「ううん、それはケーキ屋で買ったんだ。プチシュー、好きでしょ?」
「大好きだ。滅多に食べられないから嬉しいぜ」

食事の前に奴にキスをした。
それから頂いた夕食はとても美味しかった。
そして楽しかった。
今日は一日のほとんどを英語などの勉強に費やしたから、夜になってようやくやって来た奴との語らいの時間がとても嬉しかった。

食後、奴は紅茶を淹れてくれた。
「勉強していて」という奴の言葉に甘えて、オレはテキストを暗記しながら紅茶を飲んだ。

だが、オレの傍で後片付けをしてくれている奴に申し訳なくなって気が散った。
昨日は英語のレッスンに付き合ってもらい、今日は家事のすべてを奴に任せた。休日だったというのに、買い物や外食といった楽しい事には何一つ付き合ってやることが出来ずに。

「……なあ、この山場が終わったら」

オレは奴にそう語り掛けた。
山場が終わったら昨日行ったようなホテルに宿泊して食事をしよう。そしてムーミンの食器やタオルを揃えて、TDRのクリスマスシーズンが始まったらずっと貴方にプレゼントしたいと思っていたものを贈りたい、と。

奴は嬉しそうに微笑んでくれた。
だがオレは何となく、自分のその(楽しさに満ちた筈の)言葉が脆いものであるように感じていた。

だからもっと楽しい事を言おうとした。
「この山場が終わったら……」と、再び。

だが奴はオレの背後に立ってオレを抱き締めた。
そしてキスをしてこう言った。「昨日の英会話レッスンはお腹を抱えるほど笑ったよ。今朝ブッフェで食べたお寿司は美味しかったし、昼間はようやくキッチンの大掃除が出来て大満足だ。先の事も楽しみだけど、今だってこうすればすぐに幸せになれるんだよ」

確かに、奴に抱擁されたらそれだけでハッピーだった。
奴はオレの心の中をすっかり見通してそう言ってくれたのだろう。時間やお金を使った事ばかりが愛情の証明になるのだと感じているオレに、優しく反論して。

オレは猛烈に奴が欲しくなった。
奴を抱き上げて寝室に入り、ベッドに横たえた奴を見つめながら服を脱ぎ捨てた。

「愛している」と言った。
見栄を張った愛し方ばかりしてしまう情けないオレだが、呆れずにこれからもずっと一緒にいて欲しいと願いながら。

「勉強を中断させちゃったね」
「良いんだ。どうせそんなに集中力は続かない」
「……ふふ、本当はお前も幸せになりたかった?」
「ああ、実は朝から貴方の中に包まれて幸せになりたかった」
「オレもそうだったよ」

愛している相手とのセックスって本当に偉大だ。
それ以上の娯楽はなく、それ以上心を満たしてくれるものもなく、それ以上安堵を与えて甘やかしてくれるものもない。

奴に頭を撫でられながら今夜はもうゆっくり過ごそうと決めた。

今夜は『猫侍』もあるしな(このエントリーを挙げる時にはもう終わっているが)
お気に入りのフレーバーティーを淹れて、猫様に嫉妬されない程度に玉之丞に萌えながら奴と一緒に観ようと決心した。

明日は夜から忙しい。
火曜と水曜は比較的暇だが、木曜と金曜に備えて猛特訓しなくてはならない。

だが、たとえそれが失敗したとしても、オレにはそれ以上に大切なものがあるから大丈夫だ。
仕事にそんな余裕を持ち込むのは禁物かもしれないが、そんな余裕をなくしたら本当のことを見失いそうになる。

という訳で、皆さんも良い一週間を。
今週も最後の日まで、皆さんがハッピーでラッキーであるように祈っています。

皆さんも色々と大変な事があるのだろうが、がんばろうな。

では、今夜も気持ち良く幸せな夢を。
おやすみ。

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悩ましきプレゼント
Sun.27.10.2013 Posted in 友人や家族
洗練されたラグジュアリーホテルで英会話レッスン。
講師は知性的魅力に溢れる男性2人。

……もしかするとオレは物凄く恵まれていたのかもしれん。
だが疲れた。
真性サディスト2人に真夜中まで徹底的にしごかれて(猥褻な意味ではありません)、肉体のエネルギーばかりか魂までも吸い取られるかと思った。

2013_10_26_1.jpg
■シャングリ ラ。夜景の美しいホテルでした。いずれ個人的に宿泊したい。

最初はバーでボストン君に英語の指導を受けていた。
だが途中で奴が参加して、訳あってボストン君が面倒を見ているタイ人の青年も加わって、その内に時間が遅くなって、ボストン君が宿泊しているホテルでもっと本格的にやる事になった。

それぞれ役割を決めてお仕事ごっこをやった。
オレはしがないサラリーマンの役。
ボストン君は取引先の偉い人の役。
奴はボストン君の助手の役。
タイ人君は給仕係りの役(途中で帰ってしまったが)

ハイレベルな会話を目指すとキリがないので(数日でマスター出来る筈もないし)、出来るだけ簡単な言い回しでも良いという事で頑張ってみた。

だが、「ちょっと待て、お前は相手の会社を持って帰るつもりか?」とか、「あのね、その発音、prostate(前立腺)って聞こえるよ」とか、突っ込みまくられ&笑われまくられて、オレのプライドは蹂躙されて打ち砕かれた(泣)

おまけに奴は『鞭』を持ってきてな。
「Rの英語指導? 徹底的に? じゃあ鞭を持って行くよ」と奴は事前に言ったが、どうせ冗談だと思っていたら本当に持って来てきたので戦いた。

「マジで打つのか?」
「打つ時にはお尻を出してね。パンツを下げて」
「出来るか」
「B(ボストン君)に見られるのが恥ずかしいならミスをしない事だよ」

奴のニコニコ笑顔が邪悪に見えた。
あんなに素敵なルックスをしているくせになんて事を言うんだ。羞恥で感じそうになったじゃないか。

まあ、実際にはパンツは下げなかったが。
しかし何度もペンペンされた。
後半戦の時にはボストン君も立ちっぱなしで疲れたのか、例文を暗記しているオレに「床に手を就いて馬になれ」と言った。オレの背中に偉そうに座る為にな(汗)

2013_10_26_2.jpg
■長文を記憶する為に篭ったバスルーム。床に座り込んでブツブツと記憶したがなかなか快適だった。

しかし8時間にも及ぶスパルタ教育は功を成して、来週は何とかなりそうなぐらいマスター出来た。
と言っても、まだまだだがな。
暫くは受験生のように、通勤時や休憩時にテキストを睨んでブツブツ言うことになるだろう。

まあ先の展開を思えば、むしろ楽しみだ。
こうやって自分の仕事環境が少しずつ開拓されて行くのは、色々と障害があってもやり甲斐があって楽しいものだ。

それに8時間スパルタ授業といっても後半はほとんど遊んでいた。
途中からアルコールが入って、そこからはもうグダグダでな(笑)

「(R)授業はもう終わりか? オレはもう大丈夫なのか?」
「(Y)何言ってるの、今日は朝まで授業だよ」
「(R)だってすっかり飲み始めて……もう授業って雰囲気じゃなくなってるぜ」
「(B)あとは実践で大変な思いをすれば切羽詰まって勉強してすぐに上達する」
「(R)大変な思いをするレベルのところで見捨てないでくれよ!」
「(Y)じゃあ朝日が登るまで日本語は禁止。英語で話しながら飲もう」

型に嵌まったビジネス会話よりも、飲みながら砕けた会話をする方が難しいじゃねえか!

と、オレは思ったが、奴はまもなく眠ってしまった。
「もう眠い」と言ってベッドに横になったと思ったら、間もなくクークーと。

さてどうしようかと思った。
オレは眠気が来るまで静かにここで飲もうかと思ったが、ボストン君が「付き合え」と言ったのでラウンジに移動する事にした。

「日本語を喋っても良いか?」
「ここはprostate(前立腺)とかtestis(睾丸)とか話せる場所じゃないから良いぞ」

酒を吹きそうになった。
だが、日本語会話をOKしてもらったので助かった。

お互いに近状を話した。
久しぶりに強い酒を飲んだせいで、いつもなら言わないプライベートな事まで言ってしまったかもしれない。

だけど楽しかった。
本当はボストン君に訊いてみたい事があったが──メガネを変えた時にレンズも変えたそうだが、そのレンズには老◯も入ってる? と。──それを訊いたらまた英語だけで話せと言われそうだったので止めておいた。

「あと少しでラウンジは終わるけど、最後にシャンパンを飲まない? おごるから」

ラストオーダーの時、オレはそう言って辛口のシャンパンを頼んだ。
そしてそれで乾杯する時にボストン君に対してこんな事を思った。

もうすぐ貴方の誕生日だ。
休日だから会えるかどうか判らないから、今ここでお祝いをしておく。
もしも会えたらその日に伝えたいから、今は「おめでとう」とは言わないが。

心の中での祝福なんて相手に伝わる筈もないんだが。
だから当日に会えたら嬉しい。
結局、オレがおごる筈だったシャンパンは彼が部屋付け(チェックアウトの時に宿泊費と一緒に支払う)で精算してしまったから、尚更。

さて、今年は何を贈るか?
贈る度に「気を使わないで良いぞ」と言われるが、もう何年もやってきたことだし、そういう時にこそ日ごろの感謝を目に見える形で伝えたいしな。

しかし、何を贈ったら良いのかまだ決まっていない。
オレは誰かに贈り物をするのは大好きだが、ボストン君をはじめ一定の人達には、いつも贈るものが最後の最後まで決められずに妥協したものを贈る事になってしまう。

今年の冬は寒そうだから遠赤外線の腹巻きとか唐辛子入りの下着とかどうだろう?
はたまた、健康管理に便利なデジタル血圧計とか糖尿検査シートとか。
……いやいや冗談。オレはまだ蠍の毒針に刺されたくはない。

という訳で、今日も英語の勉強をしている。
奴は買い物に行ってくれているが、今夜は何を作ってくれるのだろうな? 楽しみだから勉強が捗るぜ。

皆さんも引き続き楽しい休日を。
今日も日が落ちたら肌寒くなったな。
温かなものを召し上がって、心も身体も幸せに過ごされますように。

では、時間に余裕があればまた夜に。

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