残りの人生の長さを思えばこんな試練は一時のもの?
Mon.21.10.2013 Posted in 恋愛
「相談に乗って欲しい事がある」
「どうしたの?」
「仕事で英会が必要になった。それで来週までにある程度話せるようにならないとマズい。だからオレに◯◯の分野の英語を教えてくれ」
「……来週までに!?」

奴は思いっ切り呆れた顔をした。
当たり前だな。たった一週間でマスターするのは明らかに無理だから。

だがオレは夏休みの宿題をいつもラスト3日で終わらせてきた。良く言えば土壇場に強い人間だ。悪く言えば計画性のない怠け者だ。

「だから前から早くやろうって言ったじゃない」
「すまない、まさかこんなに早く必要になる日がやってくるとは……」
「ずっと前にB(ボストン君)も言ってたよね? ちゃんとやっておけって」

ああ……確かあれは1年以上も前の事だが、ボストン君はオレにこう言った。

「R、そろそろ英語を何とかしておけ」

親愛なるお兄様の言葉を素直に聞いていれば良かった。あの時点から始めていればきっと今頃ペラペラになっていた筈だ、多分。
まだ3年ぐらい余裕はあると思っていたが、まったく時間の流れとは早いものだな。

「テキストと書類は準備した。会話内容はだいたいこんな感じで……」
「……うん。うん、判った。こうなったら頑張って詰め込むしかないね」
「思いっ切り厳しいスパルタ教育で頼む」
「鞭を持ってくるよ」

奴は冗談で言ったのかと思った。だが本当に自分の部屋に行って、室内でも振り回せる手頃な乗馬鞭を持ってきた。

「ええ! 本当にスパルタでやるのか?」
「そうしないと覚えないし、覚えないとお前が困るでしょう?」
「困る」
「よろしい。じゃあさっそく始めるよ。今日は◯◯◯の対応が出来るまで食事は抜きだ」

帰宅する前に美味しい釜飯を食べてきて良かった、とオレは思った。
しかし今夜は他にやる事があったので、SM英会話レッスンは明日の夜からスタートする事になった。

けれど、さっそく奴から課題が出た。
ある会話の形式を明日の夜までに完璧に覚えなさいという内容だったが、まあそれぐらいなら出来るだろう。あと、幸いな事にオレは英語の発音だけは良く褒められる。幼児の頃から英語の音楽ばかり聴いて歌っていたからだろうな。

「もしもミスったら?」
「お尻だけをペロンと出してペンペン100回」
「それは恥ずかしい! 背中にキツイのを一発でどうだ?」
「ダメダメ。背中を打ったって何の効果もないよ。お前は切羽詰まらないとエンジンが掛からない人間だって自分で言ってるし」
「厳しいな、先生」
「ふふ、英会話でお前を調教できるなんて楽しそうだしね」

奴め、なんて男だ。
オレの困った状況を利用して調教しようとは!

だが本音を言えばオレもワクワクしている。
調教されながらビジネス英語がマスター出来るなんてマゾなサラリーマンとしては至福な事だ。鞭が欲しくてわざとミスばかりして、全く勉強が進まなくなるかもしれないが。

「じゃあ先生。どうせなら先生っぽい格好で教えてくれよ」
「先生っぽい格好ってスーツ?」
「スーツもステキだが、チョット待て……えーっと、こういうのはどうだ?」

オレはiPhoneで、とあるマゾ男向け風俗店のサイトを開いた。
そこは女教師スタイルを専門とした店で、セクシーなお姉さまが教師にしては短すぎるスカートを履いて教鞭を振るっている写真がたくさん掲載されている。

しかし奴は、「これをやったらお前はエッチな気分になって勉強をしなくなるよ」

コスプレ大好きな奴なら乗ってくれると思ったのだが、甘かった(汗)
鋭い指摘だ。確かに勉強どころじゃなくなるだろう。ヒールを履いた足を舐めたくなったり、先生の尻を背中や腹の上に乗せて欲しくなって。

「駄目か。これなら勉強が楽しくなりそうなんだがなあ」
「まったくもう。じゃあね、5レッスンをクリアする毎にご褒美をあげる」
「どんな?」
「Bを誘ってSMホテルに行こう。そしてオレとBで、犬用の檻に監禁したお前を鞭で打ちまくる」

オレは食べていたヨーグルトを吹き出しそうになった。
真性サディスト2人にそんな事をされたら、か弱い真性Mのオレは間違いなく即死する。まったく今夜の奴はちょっとサドすぎるぞ(汗)

「ボストン君は関係ないだろう?」
「あるよ。お前に英語を一番薦めていたのは彼なんだから。お前は彼の仕事を手伝っているけど、本当はそれだって英会話が必要だったんだよね?」

ううう、返す言葉もなかった。
まったくその通りだ。オレは非常に我侭で怠惰で生意気で傲慢なマゾだった。

どうやら、心を入れ替えて本気で腹を括らないといけないようだ。
SMプレイ英会話とか、ベッドの中でのエロ英会話ならもうちょっとやる気が出るんだがな。しかしやらねばなるまいな。

「判った、真面目にやるから2人でオレを虐めるのは勘弁してくれ」
「ご褒美のつもりで言ったんだけどな? じゃあ明日から始めるよ。お前の成績表を作っておかないと」
「最悪の虐めだ。成績表?」
「成績表を作った方がお前の苦手な部分をちゃんとチェック出来る。良く出来た部分には猫のシール、出来なかった部分には雨のシールを貼ろう。ずっと使い道がなかった沢山のシールがようやく使えて嬉しいよ」

可愛らしいな……。31歳の男を相手に成績表だとか猫のシールだとか。

まあ、奴はそういうブリブリっとしたものが好きだからな。
付き合ってやろうじゃないか、Y先生のサドでプリティーな英会話スクール。いや、付き合って下さいと頼んだのはオレの方だったな(汗)

という訳で、明日から上手く仕事をサボりながら英会話の勉強を頑張ろう。
しかし今更ながらに思う。もっと早く真面目に勉強していれば良かったと。

皆さんにも色々と、新たに何かを学ぶ機会があるかと思う。
お互いに頑張ろうな。
人生はまだまだ何十年も続く。「もう◯◯歳だから」なんて台詞を言うには早すぎるぜ。

という訳で、今夜からベッドにもテキストを持ち込む。
そして枕の下にそれを入れて睡眠学習だ。

皆さんも良い夢を。
明日も沢山の幸運な出来事に恵まれるように祈っています。

おやすみ。

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