今夜のルージュはデザートワイン
Wed.16.10.2013 Posted in 恋愛
自宅に戻って、ごきげんよう。

今日の午前中は台風の影響で仕事が混乱した。
だが午後にはガラリと暇になったので、午前中の騒動を労うメールを奴に送った。

『お疲れさま。こっちはすっかり暇になったが、そっちはどうだ?』
『同じ。みんな午前中で疲れてボンヤリしてる』
『眠気覚ましに珈琲でもどうだ? 空が晴れたし、◯◯ビルの庭で』
『良いね。じゃあ10分後に』

オレは奴よりも5分先に缶コーヒーを買って◯◯ビルの庭に出た。
そしてベンチに座ってさり気なくiPadを見ていると、オレと同じ缶コーヒーを持った奴がやってきた。

「Y君じゃないか。お疲れ様」
「Rさんも休憩ですか? お疲れ様です!」

なんて白々しい挨拶を交わすのは実に楽しい。
その下手な演技はまるでイメージクラブでオフィス・ラブプレイをしているようで心が踊る。面白くて刺激的だ。

オレは奴に隣に座るようにと促した。
奴はクスクスと笑いながら座り、こちらを向いて片目を瞑った。

白い雲の間から眩しい太陽と青い空が見えた。
少し風は強かったが、嵐の去った後の清々しさでいっぱいだった。

「気持ち良いね」
「ああ、ここに寝転んで昼寝をしたくなる」
「オレの膝を枕にして寝る?」
「寝たい。ごろにゃーんって」
「あはは、猫ちゃんの頭を撫でてあげるよ」

気持ちの良い風の所為で、オレはとても良い気分になっていた。
隣で笑っている奴の顔を見詰めていると、ほのぼのとした愛しい気持ちが込み上げて、その唇にキスがしたくなった。

勿論、周囲には人がいたので出来なかった。
だが、そんな甘く仄かな欲望を抱きながら奴を見詰めているのも初々しくて良いものだと思った。

「なあ、Y君。今夜、一緒に飲みに行かないか?」
「残念。今夜は遅くまで残業になっちゃった」
「そうか……。今夜は旨い酒が飲めそうだと思ったんだがな」
「それに、昨夜飲んだから駄目だよ」
「……昨夜の事は忘れないか?」
「ふふふ、どうしようかな」

嵐が去った夜に飲まないなんて野暮じゃないか?
オレは奴を口説こうとしたが奴はなかなか手ごわかった。

だが、ベンチから立ち上がってオフィスに戻ろうとした時、とても気持ちの良い風がそよいで奴の気持ちを変えてくれた。

いや、もしかすると奴は最初から許してくれるつもりだったのかもしれないな。ギリギリまでオレを焦らすのが好きだし、それに頑固なようでオレのお願い事にはいつも甘くなってくれる(のろけ)

「でも一杯だけだよ」
「判った、大ジョッキでワイン一杯」
「ダメー!」
「冗談だって。じゃあ美味しいワインを買っておく」
「もう、仕方がないね」

了解、一杯だけというのは必ず守るぜ。

だけど貴方がワインに口を付けたらすぐにキスさせてくれ。
昼間キスしたいと思った気持ちは、今もまだそのままだから。
本当はワインが飲みたいというよりも、甘いデザートワインに濡れた貴方の唇にキスがしたかったのかもな。

という訳で、甘い貴腐ワインを買って来た。

奴の帰宅は22時頃になるのでチーズやオリーブは省略。
オレも少しは健康に積極的になろう。いつも甘えてばかりでは、奴を困らせてしまうからな。

皆さんも楽しい夜を。

今日は台風の強風の中をお疲れ様でした。
北海道の帯広などでは初雪が降ったそうだが、急な冷え込みの中で大変な思いをされた方もいらっしゃるのだろうな。

今夜は暖かくしてゆっくりとお過ごし下さい。
宜しければオレ達と共にワインで乾杯して(笑)

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