奴撫で
Tue.17.09.2013 Posted in 恋愛
夕方頃に奴の部署に行ったが奴は元気だった。
もしも眠くてデスクに顔を伏せていたらさり気なく髪を撫でたのに、残念だ。

『眠気はもう覚めたのか?』
『すっかり覚めたよ! 心配してくれてありがとう。大好き :-)』

おいおい、『大好き』なんてメールに書いて寄越すなよ。
『なんで眠そうにしていなかった? 頭を撫でるつもりで部署に行ったんだぞ』と文句を言ってやるつもりだったのに、拍子抜けして可愛いと思ってしまったじゃないか。

まあ、それに関しては今朝たっぷりと出来たから良いか。
たまには社内でオレ達の仲の良さをアピールしたかったが、それは秋の飲み会の時にでもやってやろう。奴の隣はオレの指定席だ。他者が入り込めないぐら大酒を飲んで2人の世界を作ってやるぜ。

話は変わって、今夜も奴の帰宅は遅かった。
昨夜よりは早くて22時少し前だったが。

「お帰り、眠くないか?」
「ただいま! 大丈夫、美味しいクラッカーを買ってきたから一緒につままない?」
「頂く。紅茶を淹れて待ってるぞ」

奴は元気そうに笑ってオレに3回キスをした。
そして「ちょっと待っててね」と言って着替えを持ってシャワーに向かった。

シャワー時間はおよそ5分。
烏の行水。
一気に全身を泡立てて一気にシャワーで洗い流したのだろう。

「ふう、気持ち良かった」
「紅茶も入ったぞ。ミルクティにした」

奴はバスローブを身に付けて髪をタオルで拭いながらリビングに戻ってきた。
そしてオレ達はテーブルに就いてクラッカーを食べていたのだが、その内に奴が姿勢を崩したので、ソファに移動して身体を伸ばして話す事にした。

「眠かったら無理するなよ」
「大丈夫。ねえ、このミルクティ、ウイスキーを少し入れてるよね」
「その方が良く眠れると思ってな。美味しかったか?」
「美味しかった。ふふ、気持ちが良い」

それまでオレ達は、ほぼ二ヶ月ぶりに3DSで遊んでいたのだ(奴の友人に遊ぶように催促されて)、奴は3DSを閉じて、ソファに両腕を重ねてその上に頭を乗せた。

「寝るか?」
「もう少し話していたい。眠いけど、この眠気が気持ち良くて」
「ああ、そういう時ってあるな」
「今朝、お前はオレの頭を撫でたでしょ?」
「ああ。それが?」
「今日はずっとそれを思い出していたんだ。今朝は困ったけど、すぐに眠ってしまいそうなぐらい気持ちが良かったから、また夜に撫でてくれないかなって」
「そうなのか? 実は今日の夕方、貴方が眠そうにしていたらまた頭を撫でてやろうかって思っていたんだぞ」
「そうなの? あはは、でも会社じゃダメだよ。眠っちゃう」

どうやら、会社ではすっかり元気になったように見えたが、実はそうでもなかったらしい。

オレは奴を寝室に誘った。
奴の肩を抱いて、奴をベッドに寝かせて、頭を撫でた。

「今週は忙しいね」
「来週には余裕が出来る。連休も2日間は遊べるしな」
「楽しみだよ。今度こそお前にムーミンを買ってあげるんだ」
「オレも楽しみだ。今度の週末は貴方に何でもしてやるぞ。我侭になってくれ」
「……お前もだよ。今のお前の言葉で、オレもお前と同じ気持ちになったから」

奴は腕を伸ばしてオレを抱き締めた。
そして「おやすみ」と言って目を閉ざした。

ああ、おやすみ。
今夜の貴方の夢がとても安らかであるように祈っている。

今週が終わるまであと4日だ(土曜日は奴は学校だし、オレも仕事になった)
4日が過ぎたら一緒に我侭になろうな。
連休の2日間は仕事の話をするのを禁止にして、2人の享楽と安堵の為だけに時間を費やそう。

早く連休になれよ!

という訳で、皆さんもお疲れ様です。
明日は週の半ばの水曜日。明日も沢山の幸運な出来事があるように応援しています。

では、今夜もゆっくりと楽しい夢を。
おやすみ。

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元気な猫もたまには朝が眠い
Tue.17.09.2013 Posted in 恋愛
奴の昨夜の帰宅時間は23時半過ぎ。
「ただいま~」という声が疲れ切っていて可哀想だった。

「おかえり、シャワーを浴びてすぐに寝るか?」
「うん、そうする」

奴が着替えている間、オレは洗いたてのタオルやパンツやパジャマを出した。「学校の課題の提出まであと一週間。もう少しだ」と励ましながら。

しかし、いつも眠る時間にシャワーを浴びてしまった奴は、眠気のピークを逃して眠れなくなってしまった。
目を瞑っても眠れないので(課題へのプレッシャーもあったのだろう)オレと1時過ぎまで雑談したのだが、そのせいで今朝はとても眠そうだった。

ベッドから出たと思ったら、猫みたいに日当たりの良いところで丸くなってな。
可哀想なのでそのまま心ゆくまで眠らせておいてやりたかった。ついでにオレも眠かったので横に並んで眠りたかった。

「会社に行けるか?」
「頑張る。でも今日はどうして……こんなに天気が良いの……」
「ああ、眠くなる天気だ」
「いじわるい」

いつも朝はテキパキしている奴が眠り猫のようになっている姿はとても可愛かった。
オレは奴の髪を撫でた。髪ばかりでなく背中も、ゆっくりと。
すると奴は「いや」と言った。「そんな風に撫でられたら本当に眠っちゃう」と。

いつか、眠りたい時に眠れる世界に行きたいな(泣)

今朝ほど奴と共に猫になりたいと思った日はなかった。
猫様にむかって「今日だけ交換してくれ、会社をよろしく」と言ってみたが、猫様は呑気にアクビをして奴の頭の傍で丸くなるばかりだった。

連休開けの平日は過酷だな。
そもそも連休なんて本当にあったのか疑わしいほどさっさと終わってしまった。やはり連休というからには7日間は欲しいぜ。せめて温泉旅行に行けるぐらい。

玄関を出るまで奴は眠たそうな猫ちゃんだった。
オレにスーツを着せてもらって、靴を履かせてもらって、腕や肩に抱き着いて。

しかし玄関を出た途端にシャキっとしたので、本当は眠気なんてとっくに覚めている甘えた猫ちゃんだったのかもしれない。可愛い可愛い。

という訳で、そろそろお昼ご飯だが奴はどうしているだろう?
今日は一緒には食べられないので、午後にさりげなく様子を見に行ってみよう。

その時もまた眠そうな顔をしていたら、オレは貴方の頭を撫でずにはいられないだろう。
貴方が「いや」と言っても、貴方の眠たそうな顔が可愛いから意地悪をして撫で続けてしまいそうだ。

マゾのささやかな反抗期かもな(笑)

では、皆さんも美味しいお昼ご飯を。
そして充実した午後をお過ごしください。

また時間があれば夜に。
今日も皆さんの幸運を祈ってます

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