奴はオレの隣で眠っています 前篇
Sun.01.09.2013 Posted in 恋愛
奴が帰国して、ごきげんよう。

今朝も重い頭痛があったが、奴が帰ってくる事の喜びが大きくて嬉々として迎えに行った。
本当は空港まで行きたかったが、そこでは奴は同僚と上司と一緒だったので、また東京駅で待ち合わせた。

そしてようやく対面出来た時には嬉しくて、オレは尻尾を振り回す犬か猫になった気分で奴に駆け寄った。

「Y! おかえり!」
「R! ただいま!」

駅の中ではただお互いの手を握り締めるばかりだったが、車に乗った途端に抱擁してキスの嵐になった。
奴の唇の感触、肌の匂い、髪の柔らかさ、どれも出立の前と変わらなくて嬉しかった。

「ただいま、ただいま、会いたかった」
「おかえり。無事に帰ってくるか心配だった」
「帰ってくるに決まってるじゃない」
「長い一週間だったぞ」

出来ることならそのままもつれ込みたいぐらいだった。
身体を撫でながら首筋にキスをして強く吸った時に「あ、ここじゃダメ……」と奴に耳元で囁かれて、逆に物凄く燃えて止められなくなりそうになった(笑)

「そうだ、急がないとランチが終わる」
「前々からオレを誘いたいって言っていた店に案内してくれるんでしょう? 凄く楽しみにしていたんだ」
「ああ、実家の近くにあるからここからちょっと遠いが、最高に美味いランチだぞ」

レストランに到着するまでの間、奴は出張先での事を楽しそうに話した。
それを聞いているオレも楽しかった。奴は向こうでかなり頑張ったみたいで、気難しい上役を納得させた自信がしっかりと顔に現れていた。

少し大人っぽくなったような気がした。
だが、オレの隣で猫みたいに無邪気に笑ったり澄ましたりする様子は相変わらずだった。

そんな奴の様子を眺めていると、ふと、おかしな疑問が浮かんだ。どうして奴の尻には尻尾が生えていないのだろう? と。
その時のオレは頭痛で思考がおかしくなっていたのかもしれん。

レストランに到着して、まずは乾杯した。
奴はワインで。オレは車なのでペリエで。

「貴方の人生の発展に乾杯」とオレが言うと、
「愛するお前の幸せに乾杯」と奴は小さな声で言ってウィンクしてくれた。

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幸運な事にその店No1のシェフの手が空いていたので、その方にステーキやアワビを焼いて貰って共に舌鼓を打った。
その店は料理だけでなくインテリアや食器にも並ならぬこだわりを持っているので(歴史を感じさせる逸品がズラリと並べられている)、奴はそれらを堪能しながら物凄く喜んでくれた。

「わあ、素敵なお皿……」
「マイセンかな」
「こんな素敵な食器で食べられるなんて」
「仕事を頑張ってきたご褒美だから遠慮するなよ」
「オレだけが上司にこんなご褒美をもらって良いのかな?」
「他の部下を誘ったら怒るだろう?」
「ふふ、誘っちゃダメだよ」

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久しぶりに奴と一緒に食べたランチはとても心潤うものであり、そして胸が騒ぐほど楽しかった。
奴はオレに感謝してくれたが、オレは奴に感謝していた。ちゃんと戻ってきてくれて、また一緒に食事ができた事がとても嬉しかったから。

今回の奴の出張中、オレは体調を壊して仕事のスケジュールをこなすのに精一杯だった。だから余計にそんな風に感じたのかもしれない。『今日からはまた奴に頼れるから、ようやく休める……』と。
しかし同時に思った。あとはもうちょっと頭痛が治ってくれていたら、もう少し料理を美味しく食べられたのにな……と。やはり健康第一だ。

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食事の後は2階に移動してデザートとコーヒーを頂いた。
窓の外にはキラキラと木漏れ日が輝いている素敵な席に案内されて。

「こんな感じのリゾートホテルでゆっくりしたいな」
「そうだね。今年の夏は忙しかったから、来年はのんびりしたいね」
「5日休めたらどこかに行こうな」
「うん。……お前も随分疲れているみたいだね。オレが居ない間、忙しかった?」

具合の悪い事を奴に言ってしまおうかと思ったが、やっぱり言えなかった。
幸い熱はなくて頭痛だけだったので、レストランを出たら痛み止めを買って誤魔化す事にした。

せっかく奴が帰って来た日なのだから、オレの事などで予定を中止してしまいたくなくてな。具合の事を言ってしまったら、奴は必ず、「早く帰ろう」と言うに決まっていたから。

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オレが注文した紅茶のシフォンケーキは大きくてクリームがたっぷりで、2人で一緒に食べてちょうど良いぐらいだった。
奴のシャーベットもアイスクリームとセットになっていて(パインのドライフルーツまで付いていて)ボリュームがあった。

美味しかったので半分ずつにして全部食べてしまったが、ステーキやカルパッチョやアワビやガーリックライスを食べた後に頂くにはちょっと大すぎるボリュームだった(笑)

しかし、それだけレストランでたっぷりと食べたせいで、奴の眠気はピークになっていた。

==========

……と、長くなったので、続きは後半という事で。
出来れば今夜中に。無理なら明日の昼間に。

自宅に帰って、奴はすぐに眠ってしまった。
さっき2時間ほど起きていたが、また「眠い」と言って寝室へ戻ってしまった。

ああ、今夜はゆっくりとおやすみ。
明日は仕事だから無理をしないようにな。

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という訳で、奴は無事に帰って来ました。
猫様も大喜びで、ずっと奴の足元に絡み付いていた。「抱っこしていないと踏んじゃいそうだ」と奴は言っていたな(笑)

奴の無事を祈って下さった皆様に感謝致します。
そしてオレの不調を案じて下さった皆様に感謝致します。
いつもいつも、親身な気持ちを寄せて下さって本当にありがとうございます。

頭痛はまだ続いているが大した事ではないと思う。
皆さんに案じて頂いたので、きっと明日には治っている。

もっとも奴や母や叔母に対して無責任な事はできないので、明日は大学病院に行って詳しい検査をしてもらう予定だ。
だがオレは確信しているぞ。『こんななんともない病気に随分と大袈裟な検査をしたもんだ。そのお金で奴や母にプレゼントを買いたかったぜ』となる事を。

ただ正直なことを言うと、これほどの頭痛(その他)を感じた事は未だかつてなくてな。おまけに数日前に身体の一部を強く打撲しているので、それが関わっていたらちょっと怖いな……とは思っている。もっともそれは杞憂に終わるだろうけどな。

本当に杞憂で終わったら、笑ってお仕置きしてください。
「Rって大袈裟! それより更新しろ!」と(笑)

さて、そろそろシャワーを浴びて明日の用意をしよう。
奴の分もやっておかないとな。スーツを選んで、パンツも選んで。

皆さんも引き続き楽しい夜を。
今週もたくさんの幸運に恵まれるように祈っています。

オレから愛を込めて、いつもオレ達に親切にしてくださる皆さんに、改めて感謝を申し上げます。

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