(初)よみうりランド☆デート
Sat.07.09.2013 Posted in 恋愛
今日は初めて『よみうりランド』に行ったが、思った以上に楽しめた。

だがお化け屋敷は怖かった。
富士急ハイランドの戦慄迷宮も怖かったが、今日の『無黒屋』もそれに匹敵する怖さだった。

まさかあんなに怖いとは。
せいぜいドームシティや夜店のお化け屋敷レベルだと思っていたのに、騙されたぜ。

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■『無黒屋(むくろや)』とか旅館に付ける方が間違えている。そんな名前の旅館、呪われるに決まっているじゃないか。しかも猫を飼っているとか、なんてベタな設定だ。

オレは屋敷を出るなり「怖かった、マジで怖かったぜ!」と言ったのだが、これから入ろうと並んでいる人達が一斉にオレに注目して物凄く不安そうな顔をした。サングラスを掛けたイケメン長身のアメリカ人さんもオレを見詰めて強張った笑顔になっていた。怖がらせて申し訳ない(汗)

しかし、オレと同じように怖がりな癖に怖いものを見たがる人って多いみたいだな。

オレの背後の女子中学生グループは「凄く怖いですか? 何分で出られるますか?」と案内スタッフに真剣に質問していたし、オレ達の前の男子高校生グループは入った途端に「ああああああ!! わああああああ!!」と凄い声を上げていた。入ったばかりの地点には何の仕掛けもないのだが、ちょっとした物音でビビったのだろうな。

オレも物凄く怖がって、奴に「やっぱり止めておく?」と聞かれたのだが、誘惑に負けて入ってしまった。

「大丈夫だよな?」
「オレが付いてるから大丈夫」
「戦慄迷宮ほど怖くないよな?」
「大丈夫だよ。お前は戦慄迷宮が平気だったんだからきっと大丈夫」
「本当か? 大丈夫って言える確実な根拠を300文字以内で説明してくれないか?」
「……最初はオレが一人で入ってお化けが出てくる仕掛けを調べて、次にお前と一緒に入って仕掛けを教えてあげようか?」
「い、いや、そこまでしてくれなくても良いんだ!」

本当に奴って親切だ。彼氏を作るならああいうタイプが良い(のろけ)
本音を言えばそうして欲しかったが(ヘタレ)、さすがにそこまでさせては情けないので頑張った。

だが、オレには敷居の高いお化け屋敷だった。
ずっと奴の手を握って、ちょっと物音がすると腕にギッチリとしがみついて、物凄く怖いところでは「わああ!」とみっともないぐらいわめいて抱き着いてしまった(汗)

「ああ、怖かった。ちょっとその辺で水でも飲みたい」
「うん、無理はしないで休んで」

お化け屋敷を後にして、オレは販売機でミネラルウォーターを買った。奴はそれを3口ばかり飲んでジェットコースター系のアトラクションへと向かった。

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■見てるだけで心臓が止まりそうになる。だが、富士急のアトラクションの半分ぐらいの怖さだったそうだ(奴談)

スプラッシュバンデット、ルーピングスターシップ、そしてループコースターMOMOnGA。
MOMOnGAには座って乗れるコースと立ったまま乗れるコースがあったが、奴はその両方に乗った。

「良く乗れるな。怖くなかったのか?」
「立ちながら360度回転するのはちょっと怖かった。凄く揺れるんだ。それにね……」
「うん?」
「回転する時にセーフティのベルトがおちんちんに食い込んで痛かった」
「そりゃ可哀想に。撫で撫でしてやるぞ」
「あはは。アンパンマンに見られちゃうから後でね」

奴め。
ジェットコースターに局部の拘束を許すとは、浮気者め。

……などとオレは思いながら、奴を縛って虐めてみたいとか妄想してしまった。
もっとも、奴にMの格好をさせてみても、オレはそんな姿の奴に夢中となって今までと同じように隷属してしまうのだがな。
奴はMはMでもマスター(あるいはミストレス)のMとなり、オレはSはSでもスレイブ(あるいはサービス奴隷)のSとなって。

そんな事を考えながら歩いていたら、前方の広場に人だかりを見付けた。
奴と一緒にそれを覗き込みに行ったら、なんと、ステキなマッチョのお兄さんがアクロバットなショーをお披露目していた。

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■汗に濡れた筋肉質な背中が官能的だった。ちびっ子に大人気。撫で撫で。

パイプ椅子を3段に積み重ねた頂上で逆立ちをするバランス感覚は素晴らしかった。
グラグラと大きく揺れてな。いつ倒れてもおかしくない状況に、たくさんの観客達は目を釘付けにされていた。オレはお兄さんの筋肉にばかり目をやっていたが(笑)

ショーの後、恒例の帽子の中にチップを投じる時間になった。
お兄さんはちびっ子や奥様や旦那様に囲まれて、ステキな筋肉を撫でられたり突かれたりしていた。

「……チップを入れる時、貴方も撫でるか?」
「え、いや、良いよ。お前は?」
「ん? いや、良い。お兄さんも疲れているだろうしな」

本音を言えば、触りたかった。
触ってくれば良かったと物凄く後悔している。

奴も本当は触りたさそうにしていたように思えたが、オレの気のせいか?
「あんなに凄い筋肉だから触りたいねー♪」と一緒に触ってくれば良かったぜ。一緒にやればどちらかがヤキモチを焼く事にもならないしな。

いつも素直な奴だが、男が絡むとちょっと違ってくる。
しっかりとオレに遠慮する。
もっともお互いに強烈なヤキモチ焼きだから、こればかりは遠慮しなくては円満に行かない。

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■脱力しそうなワンコのメリーゴーラウンドなんて初めてだった。もちろんオレも奴もこのワンコに乗った。

よみうりランドはTDRや富士急ハイランドのように長い待ち時間がないので、6時間の滞在でかなりたくさんのアトラクションに乗れた(奴などスプラッシュバンデットに3回も乗っていた)

夕方5時頃には充実感でいっぱいだった。
リフトや道が混雑する前に出てしまうのも良いかもしれない、と奴と相談した。

「じゃあ、そろそろ帰る?」
「最後に観覧車に乗ろうぜ」

夕方には園内はそれなりに混雑していたが、幸いにも観覧車は空いていた。

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■大きな観覧車だった。どんなに大きくても終着点はやってきたが。

オレ達はブルーのゴンドラに乗った。
客数が少なかったので前後のゴンドラには誰も乗っていなかったので、オレは奴の隣に座り、奴の肩を抱いて外の景色を眺めた。

「楽しかったね。また来たいな」
「気に入って貰えて良かった。春になると桜がキレイだそうだから、その頃にまた来てみるか」
「うん、春には新しいアトラクションが出来るみたいだしね」
「オレも楽しかったぞ」
「具合は大丈夫? ん……」

外はゆっくりと夕暮れ始めていた。
オレは奴にキスをしながら、やがて一周を終えてしまうゴンドラに名残惜しさを感じていた。

いつの間にか日が短くなったな。
夏の行楽といえる遊びは、今日が最後になったように思う。

今年も夏が終わる最後の日まで奴と過ごせて良かった。

何か奴にプレゼントしたくなった。
だが、よみうりランドには微妙な土産が多くて何も贈る事ができなかった(汗)

奴がこの遊園地のキャラクターであるワンコのマスコットを欲しがったが、キャッチャーしか入手方法がなかったので諦めた。
あれはなかなか難しそうだ。だが奴が欲しがるならば、今後はゲームセンターで練習しておくのも悪くないな。

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■なんでこんな本が遊園地の土産売り場に? 既婚者の隠れゲイのお父さんをターゲットにしたものだろうか?

ということで、もうちょっと書きたい事もあったが、物凄く眠くなってしまったのでこの辺で。

だがもう1つだけ。
遊園地に行く時に乗ったゴンドラ(山を渡るリフトのようなもの)が、かなり高いところまで上がってちょっと怖かった。
今日はジェットコースター系には乗らなくて済むと楽観していたが、まさかあんな罠が、しかも遊園地に入る前に構えていたとはな(汗)

「木がなくなる地帯が怖いぞ。落ちたらクッションがない」
「落ちないから大丈夫」
「下にお寺みたいなのがあるから余計に怖い」
「このゴンドラとは関係ないよ」
「判っているが、色々と想像させるから怖いんだ」
「お前、昨夜は怖いゲームで遊んだみたいだしね。夜更かしをするから怖い思いをするんだよ」
「すまない。だから身体を離さないでくれ。捕まっていられるものがないと不安になる」

どうもオレは歳を重ねるごとにメンタルが弱くなっているような気がする。
奴という頼れる人間が現れた為に、何かと甘える癖が付いて忍耐力が弱まってしまったのか?(汗)

まあ、それに関してはじっくりと悩む事にしよう。
悩んでも仕方がないし、奴は「甘えて」と言っているので、今夜限り悩まなくなるかもしれないが。

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■高い山の上を渡るゴンドラ。秋が深まった頃に行ったら絶景が拝めそうだ。

皆さんも楽しい土曜日を過ごされたか?
明日は日曜日だ。ますます幸運で充実感たっぷりの1日となるように応援しています。

では、今夜も心地良く幸せな夢を。
おやすみ。

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覚えている いつでも思い出せる
Sat.07.09.2013 Posted in 恋愛
奴に連れられて行ったのは赤坂にある和風のダイニングバーだった。
窓の外に広がる空中庭園は美しく、店内もゆったりとしていて優雅で、和の雰囲気を好む奴が気に入りそうなレストランだった。

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「良い店だな。落ち着く」
「少し前にお客さんに招待されたんだ。料理の種類が多いから、お前の負担にならないのを選んで。湯葉もあるんだよ」
「お、良いな。じゃあ湯葉は決定。食欲が出てきたぞ」
「三種類の和牛の盛り合わせが美味しかったけど、どう? まだお前には重いかな?」
「食べたい。一緒に食べよう」
「うん。今日はオレがご馳走するから遠慮無く食べて」

いつものオレなら奴の奢りの時は遠慮するのだが、今夜だけは甘えて好きなものを注文した。「遠慮したら一人でお化け屋敷に行かせるよ」と奴に脅されていたからな(笑)
それに、せっかくのオレの為に計画してくれたデートだったから、素直に甘えなくては人情の判らない男だと思われてしまいそうだった。

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奴が薦めてくれた石焼きの和牛が美味しかった。
湯葉も刺し身も美味しくて、丸い氷を浮かべたウイスキーを3杯おかわりした。

「そんなに飲んで大丈夫?」
「吐き気は完璧に収まった。身体を打った時の振動が脳に残っていたが、それがようやく消えてくれたんだろうな」
「人間の身体って繊細だね。特に頭は」
「そうだな。身体に良いものだけを覚えてくれたら良いんだけどな」
「うん。……オレはお前の声とか身体の感触とか、いつも覚えてるよ」

不意な奴のそのセリフに、オレは思わず微笑んた。
そして奴に身体を寄せて囁いた。「嬉しいぞ。オレも貴方の全てをいつも覚えている」と。

「オレの全て?」

奴は好奇心たっぷりな笑顔で聞き返した。

「全部言っていいのか?」
「聞かせて」
「じゃあ声から。仕事中の声、甘えている時の声、怒っている時の声、ベッドでの声、サディスティックな声。まだ色々とあるがキリがないから、次に肌だ。シャワーを浴びて濡れた肌、泳いだ後のヒンヤリとした……」
「ストップ。全部言っていたらレストランが閉まっちゃうからもう良いよ」
「聞きたがったのは貴方だろう?」
「お前が身体のパーツに物凄く拘るフェチストだって事を忘れていた。それに、そんなに詳しく語られたら恥ずかしくなる」

奴は笑いながらオレのグラスに自分のグラスを当てた。
奴は照れていた。その、はにかんだ笑顔が可愛くて(もっと眺めていたくて)、オレは意地悪をするように語り続けた。

「貴方の中の感触も、いつも覚えているぞ」
「思い出したりする?」
「ああ、今日も会社で。今もここで思い出している」
「駄目だよ」
「どうして?」
「恥ずかしいから」
「恥ずかしいだけ?」
「……感じてくるから。こんなところで、オレも思い出して。今後は会社でも意識してしまいそうだ」

全ての料理を食べ終えて、程よく酔った頃だった。
体調も悪くなかったし、オレも奴も久しぶりにそんな気分になっていた。

レストランを出てタクシーで帰宅した。
玄関に入って、奴は猫様を抱っこして、オレは奴を抱き締めて寝室に入った。

灯りを一つも点けずに過ごした。
暗闇の中の方が奴の全てを感じられるような気がして、深く、ゆっくりと、けれど次第に激しくベッドのスプリングを軋ませた。

「今夜の貴方の声も忘れない」
「……声だけ?」
「全部」
「ふふ、オレも」

暗い寝室の中、ベッドの中は『巣』のようだった。
オレ達は安堵の中で抱き合い、囁き、愛撫し、やがて奴は心地良さそうにあくびをして眠りに就いた。

だが眠る前にちょっと不穏なつぶやきを残した。
「明日はお化け屋敷だね」と。

……やっぱり貴方はサドだな。
さっきまで切ないぐらい甘い声で鳴いていたくせに、すぐに意地悪な(自分の快楽に素直な)猫に戻ってしまう。もっともオレは、そのどちらにも誘惑されて腰を砕かれそうになるのだが。

実は、明日は……またツイッターで実況しよう。
体調の都合でジェットコースター系には乗らないが、お化け屋敷で奴にしがみついてキャーキャーしているツイートをお送りします。

「遊園地になんて行って大丈夫?」

と奴には心配された。
だがずっと部屋に篭もる生活をしていたので、身体を伸び伸びさせられる場所に行きたかった。決して無理をせずに、遊園地の雰囲気を楽しみながら散歩する程度に留めると、ちゃんと約束して奴を納得させた。

という訳で、明日から3日連休(オレだけだが)だ。
皆さんも楽しく過ごされますように。

事故や怪我にはくれぐれも気を付けてな。
ハッピーな事がたくさんある連休になるように祈ってるぜ。

では、今夜も心地の良い夢を。
おやすみ。

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今夜はあなた任せなオレになる
Fri.06.09.2013 Posted in 恋愛
今日の具合はまずまず。
まだ頭のボンヤリ感と頭痛は残っているが、吐き気はまったくと言って良いほどなくなった。

有難い。
何せ今夜は久しぶりの会社帰りデートだ。
笑顔の奴とシャンパンを前にして「おえおえ」言ってられないからな(笑)

だが4日ほど前までは吐き気が強くて大変だった。
特に朝食。
奴が美味しそうなハムエッグを作ってくれても、その匂いだけで「うっ」となってな。まるで奴の子供を宿してしまったかのようだった(本当のつわりはあんな程度ではないのだろうがな)

「大丈夫? 卵や肉はまだキツいみたいだね」
「ああ、水をありがとう。すまない、収まるまでパンだけ齧ってる」
「ミルクは?」
「止めておく。それよりミントを利かせたモヒート(カクテル)が飲みたい」
「重症だね。ミントの葉っぱを買っておくよ」

奴はオレの背中をサスサスしてくれた。
オレは情けなさを噛み締めながらも、奴の優しい感触の手に癒やされていた。

そんな風に奴に労って貰えるのは嬉しい。
だが週末は、楽しく話をしながら美味しい料理を食べたり、酒を口にしながらロマンティックな言葉を囁きたい。そして出来ればホテルにも行きたい(笑)

ホテルで思い出したが、奴が帰国した日もバルコニーにジャグジーのあるホテルに行った。
初秋である今は、ああいうところでのんびりと過ごすのも良いな。昼間は青い空を見上げて、夕方には日暮れを眺めて、食事とアルコールはルームサービスで取って。

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■乗馬プレイにも対応できる広い部屋で奴とフェチな午後を過ごしたい。オレが馬で、奴はサドでキレイな白猫ちゃん。

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■激しいプレイで汗をかいたら浴室とバルコニーの2つのジャグジーに入り、さっぱりしたら奥のサウナで監禁&焦らしプレイ。具合が良くなって来るとそんな妄想が尽きなくなって困る。

『行きたい場所はないか?』

今夜の会社帰りデートを楽しみにしながら、オレはそんなメールを奴に送った。だが奴からの返事はこうだった。

『今夜の場所はオレが決めるから任せておいて。食欲が回復したお前を楽しませてあげたい』

嬉しいぜ。マジで嬉しい。
今夜は初々しい気持ちでデートを楽しめそうだ。『性欲も回復したぞ』と返信しておくべきだったか?(笑)

奴はどんなところにオレを誘ってくれるのだろうな?
今日はそれを楽しみにしながら最後まで仕事を頑張れそうだ。

オレは貴方に感謝しないとな。
日々の楽しみ、意欲、安らぎ。そんな大きなものを奴に支えて貰っているからな。

そのお礼に、早く後遺症を完治してますます仕事を起動に乗せたい。そして奴にたくさんの可愛いニャンコをプレゼントしたい。次々に猫を飼ったら、猫様に嫉妬されそうだが(笑)

という訳で、
皆さんも引き続き充実した金曜日の午後をお過ごし下さい。
そして楽しい夜をお迎え下さい。

今日も皆さんが健康で幸せであるように祈ってます。
楽しい出来事がたくさんありますように。

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平和に呑気にエッチを語れる幸せ
Fri.06.09.2013 Posted in 恋愛
奴が眠った後に、ごきげんよう。

今日は数時間を検査に費やしたので仕事が物凄く慌ただしかった。
病院の待合室でのんびりしようかと思ったが、ああいう場所にいると早く検査結果を知りたくて心が休まらない。

で、結果だが、

耳鼻咽喉科…まったく問題なし。
眼科…まったく問題なし。
整形外科…問題なし。頚椎・尾てい骨・背骨に損傷はないので痛みは一過性のものと思われる。鎮痛剤を処方しても良いと言われたがそれほどの痛みではないので辞退。

ホッと安心。

では頭のぼんやり感と吐き気は、脳しんとうの後遺症という事か?
ついでに定評のある治療院でその辺を詳しく診てもらいたかったが、今日はそろそろ会社に戻らなくてはならなかったので、改めて後日に行く事にした。

今回の件でレントゲンやCTを何枚撮ったのやら。
病気や怪我をすると、楽しく遊んだり仕事をする事が出来なくなるばかりか、金銭的な負担も出てくるから二重につまらない。

今後は自分の身体を大切にしよう。
オレの身体はオレだけのものではないしな(恥じらいたくなるようなセリフだ)

病院を出て、オレはさっそく奴にメールした。
奴は今朝、「病院を出たらすぐに報告して!」と言ったので忠実にそれを守って。心配してもらえてとても嬉しかったから。

『大丈夫だった。眼も鼻も骨も神経も異常なし。痛みや吐き気は後遺症による一過性のものだろうって』
『良かった! でもその痛みと吐き気をちゃんと治すまでは油断しちゃ駄目だよ。暫くは絶対に無理をさせないからね』
『ああ、オレも早くスッキリ治したい。土曜日に治療院の予約も取っておいた』
『良い子だね;-D 取り敢えず今夜はお祝いだ。美味しいものを作るよ!』

はは、良い子だって褒められたぜ。
おまけに今夜は奴が手料理でお祝いをしてくれるとの事で、オレは今日も具合の悪さに負けずに最後まで仕事を頑張れた(具合が悪いといっても、今日はかなり良くなっていたが)

奴が作ってくれた料理とは?

「出来るまで見ちゃ駄目」

なんて奴は言ったが、りんごとバターの香りですぐに判ってしまった。だがオレは気付かないフリをして、「ええー、なんだろうな。楽しみだから早く作ってくれ」と奴をせっついた。気分はハートフル新婚さんごっこだった。

やがて奴が、「今日の検査結果がなんでもなくて良かった。おめでとう!」と言ってテーブルに置いてくれたのは、見事に美味しそうなアップルパイだった。
ノンアルコールのシャンパンやカナッペまで用意してくれてな、本当にちょっとしたお祝いパーティのようだった。

「オレの為にありがとうな」
「オレの大切なお前が何でもなかったんだからお祝いをして当たり前だよ」
「本当に嬉しい。心配かけてゴメンな」
「ふふ。治ったらしっかりお仕置きするからね。さあ、食べよう」

奴はオレを椅子に座らせて頬にキスをした。
オレも奴の頬にキスをした。アップルパイの香りに数日ぶりの食欲を掻き立てられながら、今日の結果が安心できるものであった事に心から感謝した。

こういう時は自然と神様に感謝してしまうものだな。
これ以上奴に心配をかけるは嫌だったので、『本当に良かった。安心した。ありがとうございます!』と心の中で叫んだ。

ブログ的にはもうちょっと困難な状況を長引かせた方がドラマティックなのだろうが、病気や死に関して大袈裟な事を言ったり嘘を吐くのは嫌だ。
コメント欄やツイッターで皆さんから親身な言葉を頂いているので絶対に出来ない。
わざわざ文章を盛り上げたりするのはエッチなエントリーだけで良い。他の事はありのままに書きたい。特に皆さんに安心して貰える出来事はすぐに書いてしまいたい。

エッチなエントリーと言えば……。
会社に戻る前のメールの遣り取りでこんな事もあった。

『検査を頑張ったご褒美をあげる。何が良い?』
『心配をかけたのにご褒美なんて貰えないぞ』
『良いから。お前にご褒美を上げたい気分なんだ。何でも良いからおねだりしてよ』
『うーん……。じゃあ、◯時に貴方の部署に行くから顔を見せてくれ。貴方の笑顔に癒やされたい』

我ながら随分と控え目なおねだりをした。
だが今日の奴はサービス精神が旺盛で、なんと! オレが奴の部署に行くと、「今日も暑いね」などと言いながらネクタイを緩めてワイシャツのボタンを2つ外して白い喉元をチラ見させてくれた。

思わぬ大興奮だった。
だるさも眠気も吹き飛んだ。
キッチリとスーツを着込んでいるのに喉元だけが少し乱れているのが物凄くエロスでな(ずっと具合が悪くて何日もエッチな事をしていないので、好きな男の子のパンチラに舞い上がる男児生徒の状態になりました)

「最高」とオレは小声で呟いた。
奴はニッと微笑んで、更にもうちょっとだけネクタイを緩めてくれた。

細い首と白い鎖骨がチラりチラり。
深いブルーのネクタイが奴の真っ白な肌と対比していた。
オレは心底それを官能的であると思い、集中力の全てを奪われた。

あんなに紳士然とした整った笑顔をしているくせに悪い子だよな。会社で上司を白い肌で挑発するなんて実にけしからん。
オレは完治したら奴にお仕置きされるようだが、そんなエロティックなものを見せられたら先にオレが奴をお仕置きしてしまいそうだ。

数日ぶりにちょいエッチなネタが書けてバンザイだ。
身体が不調になると性欲が減退するものだが、それが戻って来たということは、今日の医者の言葉(徐々に回復する)を信じても良いって事なのかもしれん。

という訳で、安心したところで寝よう!
今夜こそ短信にする予定だったがまた長くなった(汗)

皆さんはもう眠られているか?
楽しい夢を見ていたら良いな。今夜も感謝を込めて、皆さんが現実でも夢の中でも幸せであるように祈っています。

今日の検査も心配して下さってありがとうございました。
まだ後遺症はありますが、取り敢えず骨や神経に異常はありませんでした。
オレも寄せて下さったお気持ちと言葉の全てに深く感謝を申し上げます。

今後も暫くは治療を続ける事になるので、治療院に行った時などに状態のご報告をさせて頂きます。
皆さんの応援があればきっと早く完治する事を信じて頑張ります(笑)

では、今夜も心地良く眠って、明日も幸運な1日を。
おやすみ。

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完治したら漏れなく温泉旅行をプレゼント
Wed.04.09.2013 Posted in 恋愛
昨日の復習、というか応用か?
今日は眠気が強かったので奴にそれをメールしてみた。

健康な状態の時に『眠い』というのは平和な感じがするが、不調な時に『眠い』と訴えるのは奴を不安にさせてしまうようで戸惑ったが……。

『物凄く眠い。頭が重くて痛くて辛い』

戸惑った割にはズバリと書いてしまって、送信した後に『もう少しオブラートに包めば良かったか』と悩んだ。

だが、奴からの返事はとても優しいものだった。

『きっと明日の診察で原因が判るよ。我慢できる? 辛かったらオレを頼って。一緒に早退しよう。オレがお前を家まで抱えて行くから!』

うかつにも眼の奥がジンとした。
今日はオレの方が暫く顔を上げられなくなってしまった。

外出先で具合が悪いと全身が緊張してしまうものだが、奴のそのメールを読んだ途端に強張りが緩んだ。
それで少し具合が良くなったので定時まで頑張る事ができた。緊張すると、それだけで頭痛や吐き気の原因になるからな。今日のオレは多少なりそんな感じだったのかもしれない。

会社を出た後、駅前の喫茶店で待ち合わせて一緒に帰宅した。

「具合が完全に良くなったらどこかに行ってゆっくり休みたい」
「そうだね。今は緊張ばかりしていると思うから……。温泉にでも行く?」
「行きたい」
「じゃあオレが良さそうなところを予約しておくよ。お前の状態が良くなったら、そのお祝いに」

奴にそんな嬉しい事を言われてオレの涙腺は再び緩んでしまいそうになった。流石に奴を目の前にして泣いては恥ずかしいので堪えたが。

しかし、多くの人がそうであると思うが、体調を崩すと途端に心細くなる。そして、やたらと人の優しさに弱くなって涙もろくなってしまうものだ。
そんな状態になった人の見舞いに行った事は何度もあるが、まさか自分がそうなってしまうとは……。オレは暫く、奴に泣かされてばかりになるのかもしれない。

それにしても、何だか厄介な状態になってしまったものだ。
取り敢えず脳に異常がなかったのは万々歳だったが、もしかすると、それなりに長く治療の必要な状態になってしまったのかもしれない。

まあ、それでも、今もPCに向かってブログの更新が出来る程度だしな。それに苦痛はあるが仕事もこなせる。

もしも仕事の出来ない状態になっていたら困り果てただろうな。
母への仕送りが出来なくなるし、奴の厄介になってしまうし、どちらも耐えられない苦痛となってオレを物凄く苦しめたに違いない。

だから、今回の事故は幸運だったと思う事にした。
奴との付き合いに於いて大きく学ぶ事もあったしな。きっと必ず通らなくてはならない試練だったんだ(前向きに前向きに考える)

幸運だったのだからきっと簡単に完治するだろう。
そして奴のエスコートで温泉に行って、今回の出来事を話しながらのんびりと過ごすんだ。

という訳で、明日も検査と治療を頑張って来ます。

ちなみに今夜のメニューは鮭のフライだった。奴がカラリと揚げてくれてとても美味しかった。
具合の悪いのが治ったら、オレも奴に美味しい料理をたくさん作ってやらないとな。今度こそ自炊の習慣を復活させるぜ(笑)

明日は晴れますように。
今日は大雨や地震や竜巻で日本が荒れたから、明日は優しい気候となりますように。

そして皆さんにたくさんの幸運がありますように。
日々寄せて下さる温かな思いやりに感謝して、いつも皆さんが幸せであるように祈っています。

そうそうオレは奴にばかりでなく、皆さんにも結構泣かされているんだぞ(笑) ありがとうな。

では、今夜も心地良く楽しい夢を。
おやすみ。

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ちょっと悲しかった特別授業
Wed.04.09.2013 Posted in 恋愛
「ただいま」

奴は元気に帰って来て猫様を抱っこした。
そしてオレの方を向いて、「疲れた」と言って寄りかかって来た。
だからオレは奴の肩を抱えてリビングまで連れて行った。「お疲れ様、涼しい部屋で寛ごうな」と言って。

しかしリビングのソファの前に着いても奴は座らなかった。
突っ立ったままオレに片手を伸ばして「座らせて」などと言った。

オレは奴のそんな甘えっぷりを奇妙に思いながらも奴をソファに座らせた。
けれど奴の甘ったれはまだまだ続いて、「スーツを脱がして。あ、先に靴下ね」とカラフルな靴下を履いた足をパタパタさせて、まるで子供のようだった。

「今日はどうした? 暑くて疲れちゃったか?」
「うん、疲れちゃった」
「ははは、可愛いな」
「こんな風に甘えてるオレも嫌いじゃない?」
「もちろん、いつもの100倍猫可愛がりしたくなるぞ」

オレは奴の胸や足にたくさんキスをした。
すると奴は、いきなりガバっとオレを抱き締めて、「オレもそうなんだよ!」と言った。

ビックリした。
だが、奴の言わんとする事はすぐに理解できた。

「甘えるのなんて簡単なんだよ」
「ああ」
「お前もやってみて。オレに抱き着いて、疲れたー! とか、具合が悪い! とか、今の気持ちを言って」

オレはもう一度「ああ」と頷いたが、オレへの怒りを飲み込んでまで甘え方の見本を見せてくれた奴に申し訳なくて、うまくできなかった。

「頭が重い」と言う代りに、「ごめんな」と言った。
けれど奴は「違うでしょ」と言ってオレの頬をつねったので、今度はちゃんと「まだ頭が重くてボンヤリするぜ」と言って自ら奴の胸に顔を押し付けた。

それは確かに心地の良いものだった。
不慣れで心の底から甘える事は出来なかったが、一言でも不安な気持ちを口に出してしまえば後は不思議と、それまで頑なに隠していた気持ちが次々と零れた。

「不安だったんだ」
「うん」
「あんな頭痛がしたのは初めてで診察を受けるのが怖かった。最悪の状況ばかり浮かんでな。だから忙しくしている内に自然に治る事を期待していた」
「そうだったんだ……。怖いと思う気持ちは判るよ。でも、それでもオレがいるんだから行かなくちゃ。どんな結果を言い渡されても、オレ達は一緒に生きるんだって決めたんだから」
「そうだったな。許してくれるか?」
「許してるよ。でも本当にもう二度として欲しくないから、痛みもボンヤリも全部治ったらしっかりと怒るからね」

オレはホッとして目を閉じた。
だが予感した。こんな事で奴を苦しめるのは、本当にこれで最後にしないと取り返しの付かない事になると。
それこそがオレの生まれ付いて持ってきてしまった最悪の悪癖であり、そのせいでオレは今まで沢山の人間関係を壊してきたのだから。

「明後日の検査結果もちゃんと教えて」
「すぐに貴方に報告する」
「必ずだよ。これから美味しいハンバーグを焼いてあげるから、もうオレに隠し事をしちゃ駄目だ」
「ハンバーグか、嬉しいな。判った、絶対に約束する」

奴はニコリと微笑んでオレにキスをした。
オレは奴がハンバーグを焼いてくれている間、猫の容器に猫のチョコレートを盛っておいた。

もう二度とこんな不安に駆られる事がなければ良いな、と思った。
体調の事もそうだが、奴との関係が終わってしまうような馬鹿な行為をオレがしなければ良いな、と。

今頃になってオレはようやく奴の気持ちが判ってきたのかもしれない。

オレは、せっかく運命のように出会えて肉体の相性まで良い貴方に置いて行かれたくない。
オレ達はまるで2人で一個の魂を持っているように、長い人生を通しても、人生の中に起きるたくさんの出来事の最中にも、いつもオレが貴方の一番近くにいる安堵を感じさせて欲しい。

奴もオレに対して同じような気持ちで居てくれるのかもしれない。
だが、オレ達の性質の違いの所為か(オレが天邪鬼すぎるせいか)、見事にすれ違ってしまうときがある。
オレは奴に見限られたくなくて強がるのだが、それが裏目に出てしまってな。

とにかく、もう奴を泣かせたくない。
泣かせないと約束するぞ。

短信でサラリと書くつもりが長くなった。
早々に眠らなくては。また奴を心配させてしまう。

皆さんも心地の良い眠りを。
今夜も楽しい夢を見て、明日も幸運に満ちた1日を迎えられるように祈っています。

おやすみ。

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叱ってくれても 怒ってくれても 嬉しいから
Tue.03.09.2013 Posted in 恋愛
昨日のことだが、仕事中に誤魔化して病院に行く事が出来ず、奴に体調不良がバレてしまった。
オレが病院に行くという連絡が奴の耳に入った途端、奴はオレにメールを寄越した。

『今どこ? まだ社内ならエントランスに来て』

物凄く怒られる予感がした。
まだ社内に居たのでエントランスに行ったら案の定、奴は今にもオレをビンタするかのような険しい表情で立っていた。

「隠していた。すまない」

とオレは謝った。だが遅い謝罪だった。

「酷いね」

奴はオレを睨みつけた後に数秒間うつむいて、オレの腕を掴んで裏口の扉へと向かった。
暫く黙っていたのはオレを叱咤する言葉を探していた為か、あるいは怒りを爆発させまいと飲み込んだ為だったのか……。

「いつから?」
「症状を自覚したのは7日ぐらい前から。だけど始めは不規則な生活でもなる程度だった」
「頭痛がしたのは? 昨日も酷かったんでしょ?」
「5日前で……」
「いや、今は問い詰めている場合じゃないね。検査に行ってきて。元気になったら続きをするから」
「すまない」
「怒ってるよ」
「ああ……」
「物凄く怒ってるんだから」
「すまなかった。心配を掛けたくなくて。大した事ないと思っていたし」
「良いから、早く行って」

奴がそこまで心配するとは思わなかった。それにオレも、こんなに悪化するとは思わなかったし、検査結果が出るまで内密にして奴に余計な心配を掛けたくなかった。そんな大した症状ではないと楽観していたから。

で、オレは病院に行ったのだが、昨日は月頭の月曜日ということで想像を絶するほど混んでいた。
CTもMRIも先客でいっぱいで、とても上司からもらった時間内で診察が終わるとは思えなかった。せめて大学病院ではなく普通の総合病院に行くべきだったかもしれない。

仕方がないので奴にメールした。
『混雑していて時間内で診てもらうのは無理そうだ。取り敢えず総合病院でCTの予約を入れて、今日は仕事に戻る』と。

奴からの返信はすぐに来た。
『それで大丈夫なの? 頭が痛いだけじゃなく、朦朧として考え事もできないんでしょう? 総合病院の方で今日中に検査はしてもらえない?』

そうした方が良かったのかもしれないが、ちょっと外に出ただけで疲れてしまった(暑さと、院内の混雑をぶりを見たらウンザリした)
だから心配してくれた奴には本当に申し訳なかったが、今日は予約だけにして明日、ちゃんと検査を受ける事にした。

一応、総合病院の受け付けの人を通して専門医に症状を説明してな。「こんな状態ですが、何が何でも今日中に診てもらうべき緊急性はありますか?」と。返事は「大丈夫」だったので、それを信用する事にした。

『オフィスに戻った』と奴に報告すると、
『今日は定時で帰って。オレも残業を蹴って帰るから』と奴から返事が来た。

いや、ちょっとだけなら……と思ったが、そんな事を言ったらデスクを蹴り飛ばされそうな迫力が奴のメールから漂っていたので素直に定時で帰宅する事にした。

しかし、手ぶらで帰るのも何なので、スーパーに立ち寄って奴のご機嫌取りになりそうなものを買った。
猫のハンカチを買いたかったがなかったので、猫のラベルのチョコレートを。魔女やカボチャも混ざっているが。

2013_09_03_1.jpg

帰宅はオレの方が先だった。
まずは猫様にお祈りをして(どうか奴がそんなに怒りませんように。許してくれますように、と)、着替えて、チョコレートを持ってリビングのソファで大人しくしていた。

間もなく奴は帰って来た。
帰ってくるなりオレの顔を覗き込んで「大丈夫?」と言った。オレは、すぐに怒られるものだと思っていたので驚いた。

「心なし少しだけ良くなったような気がする」
「無理とか、気のせいじゃなくて?」
「……判らない」
「素人判断は当てにならないから、明日の検査の結果が出るまで無理をしないで」
「判った。怒らないのか?」
「怒るのは治ってから。治ったら物凄く怒るから覚悟しておいて。本当にお前は……調子の良い時しかオレを家族扱いしないんだね」

奴はそう言って背中を向けた。
オレの胸に、とても冷ややかな痛みが広がった。

どうしてオレは、奴にそんな思いをさせてしまうまで奴の気持ちに気付けないのだろう。これで何度目だろうな?
自分の余りにもの無神経ぶりに呆れて果てて、奴にチョコレートを渡すことすら忘れてしまった。奴にすまなくて、ソレ以外、何も考えられなくなって。

……。

取り敢えず、今日は一番心配な脳神経外科の診察を受けて来た。

CTで調べた結果は、問題なし。
頭部や尾てい骨などを打撲した場合、1週間~1ヶ月ほど後に脳に血が浮き出てる場合もあるそうだが、今の時点でそれらしい影は全くないので薬を飲む必要もないだろうと言われた。

(脳震盪の後遺症の可能性はあるそうだ。だがその場合、それといった治療はない。無理をせずにできるだけ安静にする事。ただし少なくても1ヶ月は身体にダメージを受けるなとキツく言われた。二度受けるとかなり危険らしい)

形成外科と耳鼻咽喉科でも検査した方が良いと言われたが、今日はそれ以上病院に掛かっている時間がなかったので、後日の予約(再びCT込みで)だけを取って会社に戻った。

『脳は問題なしだった。ただし脳震盪の後遺症の可能性はあり。後日、形成外科と耳鼻咽喉科の検査も受けた方が良いと言われたからまた予約を入れてきた』

『お疲れ様。脳に傷や出血がなくて良かった。検査はまだあるみたいだけど、取り敢えず安心したら涙が出てきちゃった。しばらく顔が上げられないじゃない...』

奴のその返事を読んでオレまで泣けてしまった。

そういえばオレは奴を無二のパートナーだと思っているが、そう思っているからこそちょっとした事に対しても大袈裟な心配をしてしまう。もしも奴を失ったら(一緒に暮らせなくなったら)きっと絶望感に飲み込まれて立ち直れなくなるから過敏になる。

『オレを一人にしないでくれ』

何度そう思った事だろう?
現実にそんな不安がなくたって妄想の不安に駆られて狼狽してしまうぐらいだ。
……奴も、もしかするとそんな気持ちを抱いてくれているのだろうか? そうだとしたら、オレは物凄く奴に謝らなくてはならない。

今夜も定時で帰宅する。
今日こそ貴方に猫のチョコレートを渡そう。
そして貴方に叱られたい。どんなに厳しい言葉を言われてもちゃんと聞いて、それをお守りのように大切に記憶しておくから。

==========

という訳で、会社からも考慮があって、今週のオレの仕事は楽になった。
毎日定時で帰れる♪
まあ、完治したらシワ寄せが来るんだろうがな(汗)

いや、そんな事よりも、
この度も皆様にご心配を掛けてしまって申し訳ありません。

どうも最近は健康運がないようで参りました。まさかこのオレがこんな事になるとは。ちょっと前までは風邪すら滅多にひかなかったのに。

皆様には、どうお礼を申し上げて良いのか判らないぐらいです。
それなのにお一人お一人にお返事を返す事も出来ず、申し訳なくて胸が痛みます。

この度もとても親身なメッセージを送って下さってありがとうございました。
もしも今掛かっている病院で治り切らなかったら、ご紹介して頂いた病院や治療院に足を運びたいです。本当に本当に、心からの感謝を申し上げます。

コメント返信、なんとかツイッターのように仕事中でも手軽に返せる方法はないかと模索中です。もう少々お待ちくださいm(__)m

では、時間と体力に余裕があればまた夜に。
奴君が帰って来た日のエントリーの後半を上げてしまいたいです。

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奴はオレの隣で眠っています 前篇
Sun.01.09.2013 Posted in 恋愛
奴が帰国して、ごきげんよう。

今朝も重い頭痛があったが、奴が帰ってくる事の喜びが大きくて嬉々として迎えに行った。
本当は空港まで行きたかったが、そこでは奴は同僚と上司と一緒だったので、また東京駅で待ち合わせた。

そしてようやく対面出来た時には嬉しくて、オレは尻尾を振り回す犬か猫になった気分で奴に駆け寄った。

「Y! おかえり!」
「R! ただいま!」

駅の中ではただお互いの手を握り締めるばかりだったが、車に乗った途端に抱擁してキスの嵐になった。
奴の唇の感触、肌の匂い、髪の柔らかさ、どれも出立の前と変わらなくて嬉しかった。

「ただいま、ただいま、会いたかった」
「おかえり。無事に帰ってくるか心配だった」
「帰ってくるに決まってるじゃない」
「長い一週間だったぞ」

出来ることならそのままもつれ込みたいぐらいだった。
身体を撫でながら首筋にキスをして強く吸った時に「あ、ここじゃダメ……」と奴に耳元で囁かれて、逆に物凄く燃えて止められなくなりそうになった(笑)

「そうだ、急がないとランチが終わる」
「前々からオレを誘いたいって言っていた店に案内してくれるんでしょう? 凄く楽しみにしていたんだ」
「ああ、実家の近くにあるからここからちょっと遠いが、最高に美味いランチだぞ」

レストランに到着するまでの間、奴は出張先での事を楽しそうに話した。
それを聞いているオレも楽しかった。奴は向こうでかなり頑張ったみたいで、気難しい上役を納得させた自信がしっかりと顔に現れていた。

少し大人っぽくなったような気がした。
だが、オレの隣で猫みたいに無邪気に笑ったり澄ましたりする様子は相変わらずだった。

そんな奴の様子を眺めていると、ふと、おかしな疑問が浮かんだ。どうして奴の尻には尻尾が生えていないのだろう? と。
その時のオレは頭痛で思考がおかしくなっていたのかもしれん。

レストランに到着して、まずは乾杯した。
奴はワインで。オレは車なのでペリエで。

「貴方の人生の発展に乾杯」とオレが言うと、
「愛するお前の幸せに乾杯」と奴は小さな声で言ってウィンクしてくれた。

2013_09_01_1.jpg

幸運な事にその店No1のシェフの手が空いていたので、その方にステーキやアワビを焼いて貰って共に舌鼓を打った。
その店は料理だけでなくインテリアや食器にも並ならぬこだわりを持っているので(歴史を感じさせる逸品がズラリと並べられている)、奴はそれらを堪能しながら物凄く喜んでくれた。

「わあ、素敵なお皿……」
「マイセンかな」
「こんな素敵な食器で食べられるなんて」
「仕事を頑張ってきたご褒美だから遠慮するなよ」
「オレだけが上司にこんなご褒美をもらって良いのかな?」
「他の部下を誘ったら怒るだろう?」
「ふふ、誘っちゃダメだよ」

2013_09_01_2.jpg

久しぶりに奴と一緒に食べたランチはとても心潤うものであり、そして胸が騒ぐほど楽しかった。
奴はオレに感謝してくれたが、オレは奴に感謝していた。ちゃんと戻ってきてくれて、また一緒に食事ができた事がとても嬉しかったから。

今回の奴の出張中、オレは体調を壊して仕事のスケジュールをこなすのに精一杯だった。だから余計にそんな風に感じたのかもしれない。『今日からはまた奴に頼れるから、ようやく休める……』と。
しかし同時に思った。あとはもうちょっと頭痛が治ってくれていたら、もう少し料理を美味しく食べられたのにな……と。やはり健康第一だ。

2013_09_01_4.jpg

食事の後は2階に移動してデザートとコーヒーを頂いた。
窓の外にはキラキラと木漏れ日が輝いている素敵な席に案内されて。

「こんな感じのリゾートホテルでゆっくりしたいな」
「そうだね。今年の夏は忙しかったから、来年はのんびりしたいね」
「5日休めたらどこかに行こうな」
「うん。……お前も随分疲れているみたいだね。オレが居ない間、忙しかった?」

具合の悪い事を奴に言ってしまおうかと思ったが、やっぱり言えなかった。
幸い熱はなくて頭痛だけだったので、レストランを出たら痛み止めを買って誤魔化す事にした。

せっかく奴が帰って来た日なのだから、オレの事などで予定を中止してしまいたくなくてな。具合の事を言ってしまったら、奴は必ず、「早く帰ろう」と言うに決まっていたから。

2013_09_01_5.jpg

オレが注文した紅茶のシフォンケーキは大きくてクリームがたっぷりで、2人で一緒に食べてちょうど良いぐらいだった。
奴のシャーベットもアイスクリームとセットになっていて(パインのドライフルーツまで付いていて)ボリュームがあった。

美味しかったので半分ずつにして全部食べてしまったが、ステーキやカルパッチョやアワビやガーリックライスを食べた後に頂くにはちょっと大すぎるボリュームだった(笑)

しかし、それだけレストランでたっぷりと食べたせいで、奴の眠気はピークになっていた。

==========

……と、長くなったので、続きは後半という事で。
出来れば今夜中に。無理なら明日の昼間に。

自宅に帰って、奴はすぐに眠ってしまった。
さっき2時間ほど起きていたが、また「眠い」と言って寝室へ戻ってしまった。

ああ、今夜はゆっくりとおやすみ。
明日は仕事だから無理をしないようにな。

2013_09_01_3.jpg

という訳で、奴は無事に帰って来ました。
猫様も大喜びで、ずっと奴の足元に絡み付いていた。「抱っこしていないと踏んじゃいそうだ」と奴は言っていたな(笑)

奴の無事を祈って下さった皆様に感謝致します。
そしてオレの不調を案じて下さった皆様に感謝致します。
いつもいつも、親身な気持ちを寄せて下さって本当にありがとうございます。

頭痛はまだ続いているが大した事ではないと思う。
皆さんに案じて頂いたので、きっと明日には治っている。

もっとも奴や母や叔母に対して無責任な事はできないので、明日は大学病院に行って詳しい検査をしてもらう予定だ。
だがオレは確信しているぞ。『こんななんともない病気に随分と大袈裟な検査をしたもんだ。そのお金で奴や母にプレゼントを買いたかったぜ』となる事を。

ただ正直なことを言うと、これほどの頭痛(その他)を感じた事は未だかつてなくてな。おまけに数日前に身体の一部を強く打撲しているので、それが関わっていたらちょっと怖いな……とは思っている。もっともそれは杞憂に終わるだろうけどな。

本当に杞憂で終わったら、笑ってお仕置きしてください。
「Rって大袈裟! それより更新しろ!」と(笑)

さて、そろそろシャワーを浴びて明日の用意をしよう。
奴の分もやっておかないとな。スーツを選んで、パンツも選んで。

皆さんも引き続き楽しい夜を。
今週もたくさんの幸運に恵まれるように祈っています。

オレから愛を込めて、いつもオレ達に親切にしてくださる皆さんに、改めて感謝を申し上げます。

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