桜の一枝
Sat.23.03.2013 Posted in SM・フェチ
花見会場で希望者先着○○○名様に桜の枝をプレゼントしてくれるキャンペーンをやっていた。
幸運にも奴は貰うことができた。
とても気に入った様で、花を眺めている間も、花見が終わった後も、大切に手に持っていた。

「気に入ったんだな」
「良い香りで素敵な気分になれる」
「桜の情緒を味わってるのか」
「うん、それと、ちょっと意地悪な気持ちになる」

奴は車を運転しているオレの股間を桜の枝でなぞった。
オレは笑った。以前、誰かも言っていた。『桜の枝はたおやかで美しいが何故かサディスティックな気持ちをも湧き起こさせる』と、それを思い出して。

「帰宅したらそれでオレを打つのか」
「桜が散ってしまう」
「またもらってくれば良い」
「そうだけど、勿体無い」

そんな会話をしている内に自宅(奴宅だが)に着いた。
昨夜の花見は屋台の出ない静かなところでおこなったので、簡単な料理を作ってワインを飲むことにした。

料理は、ナスとアスパラと鶏肉に溶かしたモッツァレラチーズを乗せたスパゲティ。
ワインは、去年のボジョレー・ヌーボーの時期に買ってまだ栓を開けていなかった、若々しい味のもの。咲き誇る桜を見た後にはお似合いの味に思えた。

簡単だが美味しい夜ご飯だった。
今夜の花見に盛り上がり、明日に予定の花見に盛り上がり、気づけば2人でワイン一本をカラにしていた。

食べ終わって、食器を片付けて、食後の紅茶を飲んでいる時。奴は再び桜の枝を手にしてこんな事をオレに言った。

「確かお前は、以前はサディスト役しかしていなかったんだよね? 今は止めてしまって、急にしたくなったりしないの?」

オレは少々微妙な気持ちになった。というのも、過去を懐かしんで「またやりたい」という気持ちがまったく浮かばなかったからだった。「マゾで居られる今が幸せ」としか。

以前はこれでも調教上手とおだてられたものだが(笑)
何も知らなかった奴に調教の数々を教えたのもオレだった。
もっとも、SM業界では当たり前のように言われているが、マゾだからこそマゾがして欲しい事を知り尽くしてツボを心得たプレイが出来るらしい。とある伝説的な女王様も実はどマゾだった、という話も珍しくない。

大学を卒業する頃には、自分は本当は真性マゾヒストであるという自覚があった。
自覚しても暫くサド役だけに徹していたのは、気に入ったマゾの男の子にサド風の奉仕サービスをする感覚が楽しかったからだ。

オレは外見が完全にサド風だから、サドぶっている方が受けが良いんだ。20代半ばぐらいまでは今のように外専ではなく、付き合うなら自分を頼りにして甘えてくれるような可愛い系のネコの男の子(ど派手な女装子も含む)が好きだったから、サド役でいた方が都合が良かった。

身体を縛った相手を鞭で打ってオラオラと背後からレイプするようなセックスをしても、それは相手の願望を満たす為にやっていた。
相手にそんな事をやりながら、耳元で猥褻な言葉責めをしたり、寸止めで虐めまくりながら、自分がそうされている妄想に取り憑かれて勃起したものを濡らしていた。

けれど、苦痛系を好む真性マゾヒストとは自分が望んだ以上(想定外)の強引さや残酷さを求めるものなので、過激な行為を行う時は辛かった。やっている内に可哀想になってな。それなのに相手はもっともっととエスカレートして、ここには書けないような要求をする相手も居た。

(たまに思うが、本当に真性の域に入るとマゾヒストの方が過激じゃないか? 度々マジなヤバさを感じたことがある。普通のサディストでは尻込みするようなレベルの行為をねだったりな)

血を見るのも大の苦手で、残酷な行為を平然をした顔でやり遂げるのは心臓に悪かった。
足腰の神経が尖ったようにわざわざしてな。しかし男の(女性も?)の性的衝動とは非常に複雑なようで、確実に心は怯えてヘタレているのに何故かオレは勃起していた。あるいは、恐怖や嫌悪でも勃起するというのは本当なのかもしれん。ヘヴィな鞭で打たれている最中に勃起して失禁した挙句に気を失った男も直に知っている。

あと、奴と付き合うまでは、何が何でもマゾ願望を満たしたいという欲求がなかった。
妄想(自慰)の中で自分がマゾとして調教されて射精すれば、まあそれなりに満足できるといった具合で。

思えばオレがマゾとして付き合うのは奴が初めてだった。
奴には隠せなかった。本当の事を告げて、自分が理想とする関係を築きたかった。それは奴の感性とか性癖とか雰囲気とか、様々にオレの『モロ好み』だったからなのかもしれない。

(ちなみにオレの容姿的な『モロ好み』には二通りあって、一つは奴の様に贅肉も筋肉もない完璧なスレンダー系、あと一つは重そうな彫刻のようなマッチョ系。しかしいつも前者タイプとばかり付き合って、後者タイプとは一度も付き合った事がない。後者は自分がそうなりたい理想像化しているのかも)

おっと!
思い切り話がそれている間に外出の時間になってしまったぜ。

すまない、続きは夜に。

今日はこれから六本木で花見だ。
昨日は静かな花見だったので、今夜は飲んで食べて騒ぐぞ。

「そろそろ準備してー」と奴が言っている。
判った判った、オレの愛しい猫ちゃん。ちょっと待っていてくれ。

では、皆さんも楽しい休日をお過ごし下さい。
花見に行かれる方は、今夜は少し冷えるかもしれないので、お風邪など召しませんように。

今日も楽しい1日となりますように!

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