Every Breath You Take
Thu.14.03.2013 Posted in 恋愛
■苺のギモーヴのレシピを追加しました。

ホワイトデーは今日だったな。
うっかりしていた。
明日かと思っていた(汗)

今朝、「今夜は予定通りで良いよね?」と奴に言われて今日が14日である事に気付いた。
オレはまさか忘れていたとは言えなくて、「ああ」と答えた。

会社に行ってから大変だった。今日の夕方以降の予定を別の日に移動させてスケジュールを調整しなおした。
お陰で今日は物凄く忙しくて休憩時間が取れなかった。けれど、頑張った甲斐があって定時で帰る事ができた。

奴と書店で待ち合わせて、それからバーに行った。
80年代の洋楽を好んで流しているその店のマスターにある曲をリクエストする為に。

カウンター席に座って、まずはウイスキーで乾杯した。
仄かに口に残るウイスキーの甘さをホワイトデーのお菓子の代わりにして。

暫くは他愛もないおしゃべりをした。
マスターを交えて、音楽のことや、アルコールのことや、近頃この近辺で起きた出来事などを。

1時間ぐらい飲んだ。
それからマスターにリクエストした。
まだ付き合う前に、オレと奴が初めて踊った曲を。

バーは少しずつ混み合ってくる頃だった。
程良い賑やかさの中にメロディーを刻むベースの音が染み込んで行くようだった。

オレは椅子の肘掛けに片肘をついて奴に身体を寄せた。
あの日の事を胸に蘇らせながら、踊るように足でリズムを取って。

『踊りたいな』

オレは軽く笑って心の中でそう呟いた。
奴はそれに気付いてこちらを向いて微笑んだ。オレ達の思い出に乾杯するように、手にしていたグラスを持ち上げて。

「あの時、いきなりお前に踊ってくれって言われて驚いた」
「オレの気持ちがバレたら困るから他の人にしようかと思ったが、やっぱり貴方と踊ってみたかった」
「他の人にしちゃ駄目だ」
「そうしなくて良かった」
「あの時はもうお前は気持ちは知っていたし、オレもお前の事が好きだった。だから妬くよ?」
「そうだったな……」

店の中で抱擁を交わす事は出来なかったが、腕から伝わる奴のぬくもりが胸の中にまで流れ込んでいるかのようだった。

すぐ隣にいる奴に視線を向ければ、奴もこちらを向いて淡い笑を浮かべた。
あの頃のオレはそんな状況を切望したものだった。奴がオレの視線に気付いて優しい笑顔を浮かべてくれないものかと、何度も望みながら奴を見つめていた。

どうしても奴を抱き締めたくなって店を出た。
雑居ビルの廊下に出てオレはすぐに奴を抱き締めた。「愛しているぞ。踊りたかった!」と言って。

奴は笑ってオレを強く抱き締め返した。
そして、「愛してるよ、愛してる。今度は踊れる店に行こう!」と言った。

今度あの曲をリクエストする時にはずっと奴を抱き締めていたい。
貴方だけを見つめて、貴方の呼吸が判るぐらい身体を寄せて踊りたい。

曲が終わってしまってもそうしていられたら幸せだろうな。踊るのを止めても貴方を見詰めて抱き締めていたい。
あの頃のオレが望んだように。

駅前で買い物を済ませて、タクシーで帰宅して、オレは30分ほどキッチンに閉じ籠った。
作るのは明日にしようかと思ったが、やはりホワイトデーである今日中に奴に食べて欲しかった。

2013_03_14.jpg

先日のエントリーに書いた、ギモーヴ。
この日の為に買っておいたムーミンの皿とフォークと容器をセットにして奴にプレゼント!

レシピを見たらとても簡単そうだったので苺のギモーヴを自分で作ってみた。
甘さを控え目にしたので奴の口にも合ったようだが、今夜はそろそろ寝る準備をしなくてはならないので、レシピや続きはまた明日か明後日に。

そして今夜は、ホワイトデーだという事をすっかり忘れて『過去語り』の予告をしておりました。申し訳ありません。今日は書けませんでしたので明日には必ず更新しますm(__)m

皆さんも今日は楽しく過ごされたか?

オレは夜は楽しかったが、昼間は切羽詰まって目が回った。ホワイトデーのお返しは奴と一緒に買って数日前に会社に持ち込んでおいて正解だった。色々と立場的なものもあって返さない訳にはいかないからな(汗)

明日はゆっくりしたいぜ。この数日は頭が混乱するぐらい忙しかった。
明日は金曜日だから、出来れば仕事の後には奴と一緒に飲みに行きたい。だが残業になりそうだ。

皆さんにも明日は楽しい事がたくさんありますように。
お互いに良い週末を迎えましょうな!

では、今夜も楽しくて幸せな夢を。
おやすみ。

思い出の曲でまた踊れたら良いね。その時はここでこっそりと教えてね! と思って下さる方はランキングバナーのクリックをお願い致します。 以前は知り合いのバーで奴と踊っていたのですが、今はそこがなくなって寂しい&困った思いをしています。友人と内輪のダンスイベントを企画してそこで踊ろうかな。
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感じていたい
Thu.14.03.2013 Posted in SM・フェチ
フェチイベントを途中で抜け出した夜、オレは少し脱力した心地で床に座ってワインを飲んでいた。

奴はオレのすぐに後にあるソファに座っていた。
まだドレスを着てピンヒールを履いたまま、たまに足でオレの背中を軽く踏み付けたりしていた。

静かな声で話していた。
過去の出来事を語ったり、明日の予定を語ったり。

その内、奴がオレの肩に腕を回して囁いた。
『お前を抱いて良い?』と。

オレは頷いた。『抱いてくれ』と言って。
こんな夜にはそうして欲しかった。遠い過去を思い出して物悲しい気分になっていた訳ではなかったが、こんなにもボンヤリとしてしまう夜には、言葉を交わすよりも肉体を交えさせたかった。

奴はモルフォ蝶のようなカクテルドレスを着たままオレに覆い被さった。
そして、太いアイラインと付けマツゲに縁取られた青い瞳を輝かせながら、オレの唇から男根へとキスをしていった。唇で触れるだけではなく情熱的に舌を蠢かせて。

オレは感じてゆきながら奴の顔を眺めていた。現実的ではないその厚化粧や綺羅びやかな衣装に、切ないぐらいの愛しさを感じながら。

そんなオレと目が合えば、奴も吊り上がった目でオレを見詰め返してオレの男根に歯を立てた。甘咬みより強く、思わず声が上がってしまうぐらい痛く。

針を突き立てられたような痛みだった。
だがオレは奴の髪を撫でた。尖った牙を持つ猫を必死に自分に懐かせようとするように。もっと噛み付いてくれないかと懇願するように。

「濡れてるよ。オレの舌にお前の垂らした液ががたっぷり付いた」
「感じるんだ。凄く良くて」
「玩具。ふふ、オレの玩具」

オレ達は異様な興奮に包まれていった。
奴は厚塗りしていた口紅を滅茶苦茶にしながらオレの体中に噛み付いた。オレが身を捩って喘げば喘ぐほど欲望をヒートさせ、オレの両腕をショルダーバッグの紐できつく縛り、オレの下腹部に口紅でslave(奴隷)と殴り書いた。

発狂したようだった。
最高だった。

オレはもうこれ以上は堪えきれなくなって、縛られたまま身体を起こして奴に覆い被さった。
奴はニヤリと口元を歪ませた。額にも鼻にも頬にも乱れた口紅の色が付いていたが、それすらも理性を失わせる魔力を秘めているかのようだった。

「早くするんだ。もう待てないよ」

奴は喘ぎ混じりの声でそう言ってオレの男根にコンドームを被せた。そしてジェルを垂らし、強かに尖った付け爪を食い込ませて上下に扱いた。

オレは激痛に高く声を上げた。
けれど燃え上がるような興奮に襲われ、ほとんど条件反射のように、モルフォのドレスに隠されていた奴の足の合間に腰を割り込ませた。

足はラインストーンの入った黒いガーター・ストッキングに包まれていた。
それとお揃いで揃えたようなレースのショーツは乱暴に剥ぎ取った。

オレは奴に包まれる為に奴の中に挿入した。
奴の身体の中で最も深く熱くオレを抱いてくれるその中へ。

行為の後は、そのまま眠ってしまった。
そのお陰で翌朝は、奴の顔もベッドも酷い有様だった。

「顔が干からびたみたいにゴワゴワする」
「目がパンダだ。早く洗顔してローションを塗った方が良いぞ」

奴をシャワーへ見送って、オレは口紅が付着しまくったシーツの上に腰を下ろした。

ぐちゃぐちゃだった。
だが、楽しくて心満たされる光景だった。

オレは自然と笑っていた。
シーツに付いた口紅は洗濯で落ちるものなのかと悩みながら。

激しいセックスほどオレを慰めてくれるものはない。
苦痛に嬲られるぐらいがちょうど良い。皮膚を通り越して魂までも愛されているようで安らぐ。

恋をしたらそのぐらい好きな人の事を感じていたくなる。
いや、本当はもっと、今よりももっと酷い苦痛を与えられたいのかもしれない。

マゾヒストは本当に貪欲な生き物だ。欲しがってばかりでな。

==========

おやすみ。
今夜も誰もが幸せな夢を見られますように。

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