一番幸せなホワイトデー
Wed.06.03.2013 Posted in 恋愛
もう少しで仕事は終わりだ。

今夜は自炊を予定していたが、急遽、奴のお友達と3DSで遊ぶことになった。
欧米人のゲーム好き人口はオレが思ったよりもずっと多いらしい。何でもソフトのタイトルによっては、それが制作された日本よりも話題になるとか。

だが、そんなに長居する訳ではないので、帰宅したら30分ほどで簡単な焼き菓子を作ろうと思っている。奴が持ち帰りの仕事をしている間にササっと。

今夜は奴にあるものをプレゼントする予定だから、それに添えて。
上手く出来たらレシピと共にお披露目させて頂きます。

ところで今日はまるで春の陽気だったな。
ランチで外出した時にはコートが要らないぐらいだった。

午前中の仕事の取り掛かりが遅かった為に、今日のランチは少々遅くなった。
けれどタイミング良く奴もそうだったので、オレ達は食事をしながらチャットで会話をした。出来れば一緒に食べたかったが、諸事情でそれは叶わず。

『じゃあ○○と一緒に行くって友達に伝えておくよ』
『よろしく。その○○って名前、気に入ったみたいだな』
『可愛いんだもん』

会話の内容は仕事の事だったり、約束の確認だったり、他愛もないものだったり。
どんな内容の時も奴はオレの事を本名では呼ばずに○○、『どう森』のキャラに付けた名前で呼んだ。猫っぽくしたのが奴のハートをキャッチしたようでな。

『会社では呼ぶなよ』
『あはは、オレが呼んだら皆もそう呼ぶかも知れないよ? W君とか』
『駄目だ、あの名前でオレを呼んで良いのは貴方だけだ』

チャットをしながらオレは無意識にニヤニヤしていた。今までしたことの無かったそんな話を奴とするのが楽しくてな。
周囲にいた方々には不気味な思いをさせたと思うが……。30代に入ってのオレの青春期なので大目に見てくれ。

『何時に会社に戻る?』
『このまま外回りをしようと思ったが、あと10分ぐらいで一旦戻る』
『じゃあ、オレの部署に依って。○○の書類をお前に提出するついでにお菓子をあげるから』

お菓子をあげるから。そんな言葉を掛けられてオレは子供に戻ったような気分になった。もしくはハロウィンを思い出した。

オレは了解した。
そして奴の部署に行くと、奴は書類の上に小さなペーパーバッグを乗せて、「これです」とオレに手渡した。

「余り物か?」
「うん、バイトの子がお客さんに渡すお菓子を買ってきたんだけど、上司の計算ミスで20個近く余っちゃったんだ。余ったのはこの部署の人間で別ける事になったけど、オレよりもお前が貰った方が喜ぶと思って」

春らしい彩りのペーパーバッグの中身を覗き込めば、中には優しい色をしたマカロンが入っていた。

「ホワイトデーのサービスだな。可愛いじゃないか、ありがとう」とオレが言って受け取ると、
「あー、しまった」と急に奴は言った。

「どうした?」
「うーん、今年もお前に一番最初にホワイトデーの贈り物をしたかったんだ。でも、これでお前はオレの上司から一番最初に受け取った事になったね」

オレはそんな事は思いもしなかったが、これはそういう事になるのか? 確かにバッグには「ホワイトデイ」の文字が書かれていたが、あくまでもお客さんへのサービス品の余り物だ。しかも奴の上司はオレにくれる為に買ったのではない。……とか考えるのは無神経か?(汗)

それ以上話をしている暇がなくて取り敢えずオレは受け取ってしまったが、やはり帰宅したら奴に返そうと思った。
だが、さっき、気疲れてして甘いものが欲しくなって食べてしまった(汗)

奴に折檻されたらどうするか(嬉しい)

だが順番なんてまったく重要ではない。
一番最初に渡したいと思ってくれた気持ちが物凄く嬉しい。

奴のプレゼントが一番最後になっても、オレは奴からのプレゼントが一番嬉しいぞ。きっと奴のプレゼントが一番気持ちが篭っている『本命』だからな。

なんて違っていたらどうすれば良いか(泣)
いやいや、それはないと信じているぞ。

という訳で、ノロけていたら時間だ。
急いで準備して待ち合わせ場所に行かなくては。

では、皆さんも引き続き楽しい夜を。
今夜の空気は春めいていて、酒の美味い夜になるぞ。

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