ルールに迷子になる大人たち
Mon.21.05.2012 Posted in 恋愛
『今日は早く帰るから久しぶりにオレが晩ご飯を作る』

今日の夕方、奴からそんなメールが送られてきた。

今夜は帰宅したら奴の手料理が食べられると、オレはかなり楽しみにしていた。
だがその後、仕事上でどうしようもないトラブルが発生してオレはイライラしてしまった。

外が暗くなった頃、奴から電話が掛かってきた。

「キッチンスケール、どこにしまった?」
「知らないぞ?」
「昨夜、お前が使ってなかった?」
「使ったけどいつもの場所にしまったぞ」
「ないから訊いてるんだ」
「探せば良いだろ? キッチンのどこかにあるんだから。忙しい時にわざわざ電話で聞いてくるな」
「探し回ってもなかった。スケールがないから何も作れないから作らない」

奴がブツリと電話を切って、オレは『しまった』と思った。
気が立ってたとはいえあんな言い方はなかった。奴の最後のセリフは早口で冷たくて、オレの胸はズキリと痛んだ。

自己嫌悪と苛立ちに舌打ちをせずにはいられなかった。

せっかく奴が料理を作ってくれると言ってくれたものを。
『オレがしまい忘れたかもしれないから何か買って帰る──』と、どうしてオレはそんな言葉を言えなかったのか。

道端で奴にメールを打った。
時間がなかったので短く、『さっきはごめん。嫌な言い方をして悪かった』と。

だが返信はなかった。
奴はかなり怒っているようだった。

オレはずっと奴の事を気にしながら仕事をして、仕事が終わったらデパ地下で惣菜や果物を買って帰宅した。

家に着く前に、もう一度奴にメールした。
このままでは帰宅しづらくて、『惣菜を買った。あと15分で帰る』とだけでも伝えておこうと思って。

オレはメールを打つ為にiPhoneを開いた。

すると、なんと!
オレのiPhoneはいつの間にかメールを受信していた。
ほとんど奴しかメールを送ってこないiPhoneに!

『スケールはリヴィングにあったよ。まったく、ちゃんとしまってないじゃない! でもこれで料理が作れるようになったから作っておいたよ』

案の定、送信者は奴だった。
オレはそのメールを読んで、嬉しさの余りに顔のニヤけが止まらなくなった。

ちなみにそのスケール、そう言えば仕事の用事で使って、そのままリヴィングに置きっぱなしにしていたようにも思う(汗)
ちゃんと元の場所にしまったと思っていたが、どうやらそれは別の日の事だったらしい。

オレはニヤニヤしながら奴へのお詫びの言葉をアレコレと考えた。
相変わらずオレは奴次第で気分がコロコロと変わる男だと、改めてそんな事を自覚しながら。

「ごめん、オレの記憶違いだった」

帰宅するなりオレは奴に謝った。お詫びのしるしにと、惣菜と果物を奴に差し出して。

「お帰り。……ああもう、こんなに買ってきてどうするの!」

奴は「ふう」と溜息を吐きながらも笑っていた。
奴に笑われながらもオレは、今夜も奴に笑顔で出迎えてもらえて良かったと思っていた。

食事中に、こんな会話をした。

「良くすぐに許してくれたな?」
「メールから感じたんだ。お前が落ち込んでいるって」
「その通りだけど、メールから陰気なオーラでも漂っていたか?」
「うん」

奴は適当な事を言っているように思われるかもしれんが、オレも親しい相手の気持ちを文章で感じる時がある。『落ち込んでる』とか『疲れてる』とかわざわざ書いてなくても、何となく。
親しい間柄の人間とはテレパシーみたいなもので繋がっているのかもしれんな。

という訳で、

人に迷惑を掛けないように、使ったものはちゃんと元の場所にしまおうな。
オレはもう30歳だが、まだそんな子供が習うようなルールが出来ていないようだ(汗)

それと、どんな時でも大切な人の言葉はちゃんと聞かなくてはならんな。
相手のオレを思ってくれる気持ちを、踏みにじってしまわないように。

さて、
今日も午後からずっと慌ただしかったが、そのお陰で今夜も良く眠れそうだ。
そして明日は早く起きて弁当作りだ。

皆さんも、お疲れ様。
明日も充実した一日になるように祈ってます。

では、今夜も楽しくて幸せな夢を。
おやすみ。

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ようこそ金環日食
Mon.21.05.2012 Posted in 気軽な雑談
金環日蝕のあった朝に、ごきげんよう。

今朝の金環日食は素晴らしかったな!
オレはメガネも下敷きも用意していなかったが、ズームレンズを付けた一眼レフカメラを通してハッキリと確認することが出来た。

曇っていたが、ちょうど雲の割れ目の中央に太陽があって、完全に月と重なる頃には完璧な日食状態を確認できた。
まるで天体雑誌などに見る金環月食そのもので感動したぜ。

雲の模様がまた神秘的だったな。
まるで太陽を包むヒダの様で(言ってしまえば産道の様。言霊的に言い換えれば参道)、徐々に光を取り戻す太陽は新たな何かの誕生のように思えた。

天の岩戸が開かれたように、改めて太陽の恵みが広がる素晴らしい時代の幕開けとなれば良いな。
皆さんの人生に於いても、辛い事や悲しい事が終わって、良くない習慣がなくなって、新たな繁栄や幸運が訪れるようにお祈り致します。

ちなみに写真はキレイに撮れなかった。
完全に月に隠れた状態でも太陽の光とは放射状に物凄く広がるもので、光を遮る加工のされていないカメラでは普通に太陽を撮ったようにしか映らなかった。

2012_05_21_1.jpg

やっぱり普通の太陽の写真にしか見えない(汗)

だが、太陽が輝いているのにこの薄暗さは何とも形容し難い不思議さを感じさせる(実際は太陽の中央に月が重なっているので)

多忙で余裕がなくて日食メガネも下敷きも準備していなかったオレだが、撮影の予備知識ぐらいは勉強しておけば良かったと後悔している。

次の機会には……と思っても、次回は18年後(2030年6月1日)の北海道になるらしい(東京は300年後の2312年4月8日)
ゆくゆくは関西か欧州に住む予定でいるオレは観測不可能かもしれんな。ああ、勿体無い事をした。

今朝は、労働時間調整の為にオレは重役出勤だったが、奴は通常出勤だった。
だからゆっくりは出来なかったが、超慌ただしく一緒に観ることは出来た。

「おおー! 見ろ! 月が重なってる!」
「どれ!? カメラを貸して!」
「早く早く!」
「本当だ! 凄い! 日食になってる!」
「な? 凄いだろう!」
「凄い凄い! 暗いし肌寒い!」
「興奮と寒さでお肌がゾクゾク!」

と、ついベランダで騒ぎながら観てしまったが、お隣の方、うるさかったら申し訳ありませんm(__)m

奴はその後、すぐに家を出た。オレに歯をぶつけるキスをして(前歯がガツンと当たって痛かった)

奴が出掛ける直前にオレは奴に質問した。
昨日立ち寄ったヴィレッジヴァンガードで見付けた、アレをつまみたくなって。

「カントリーマアムの白くま、食べて良いか?」
「朝から甘いものは駄目! 仕事から帰って来てから!」

慌ただしさに紛れてOKをもらう作戦は失敗に終った。
奴はどこまでもブレない男だったぜ。
というかオレは、すっかり奴に甘い物の管理をされるようになった(汗)

という訳で、今週はミラクルな金環月食と共に幕を開けた。
この一週間、皆さんの過ごされる日々が幸運に満ち満ちるように応援しております。

では、また夜に!

しかし今日は午後まで暇だ。
午後まで自宅に居ても良かったんじゃないかと、この出勤システムに疑問を抱くオレだった。

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