マドンナ・リリーの微笑
Thu.15.03.2012 Posted in 恋愛
たくさんの白いユリの花を恋人に贈った。
彼は目を大きくさせてそれを受け取り、それを抱えたままモエ・エ・シャンドンを飲んだ。

シャワーを浴びた後の心地の良い乾杯だった。
ゴールドの照明はシャンパンに反射して輝き、彼の瞳は酔いが深まるにつれて艶やかに潤んだ。

「愛してる」

オレはそう言って、彼の口元にマシュマロを近付けた。
彼はふっくらとした唇に笑み浮かべた。

猫のように吊り上がった大きな目がずっとオレを捉えていた。
オレは、オレの大好きなその目を見詰め返しながら、開かれた唇にキスをした。

「……マシュマロは?」

口の中に入れられる寸前でマシュマロを取り上げられて、彼は笑った。

「あげる」

とオレは言って、今度はちゃんと彼にマシュマロを食べさせた。
けれどまたすぐにキスをして、甘くなった唇と舌をじっくりと味わった。

「ベッドに……」

長いキスの後にオレがそう囁くと、彼はユリの花を抱えたままベッドに横たわった。

ブルーのシーツの上に真っ白なユリが散らばった。その中央には、シャンパンの酔いに染められた唇に微笑みを浮かべる彼の姿があった。

「良い香り」

そう呟いて彼はユリを一本手に取り、大きく開いた花の中央にキスをした。
それからオレの方に差し出して、自分がそうした箇所に「お前も」と言った。

清らかな愛を象徴しているようなその花は、何故かその時は、とても艶かしい雰囲気をかもしているように見えた。
あの尊いような香りもまた、いつもの神聖を潜めて媚香のようにオレの野生じみた愛欲を掻き立てた。

オレは白い花にキスをした。そして、再び花を顔に寄せて香りを堪能する彼の服を脱がせた。

快楽が昂ぶるにつれて彼は手にしたユリの花でオレの胸や腹をぶった。
オレはそんな彼を愛しんで髪を撫で、想いの丈を口にしながら深く彼を突いた。

激しい揺さぶりを繰り返す内に、数本のユリの花はベッドの下に落ちた。
彼は真っ白な腕を伸ばしてそれらを拾い、それを抱きしめたまま「おやすみ」と言った。

二人の興奮が引けば、ユリの花は澄ました香りを取り戻していた。
そして彼もまた、先刻の悩ましさを全て眠りの中に消してあどけない寝顔となっていた。

そんな彼の寝顔を眺めていれば、オレは今夜もまた一人取り残されてしまった。

寂しくても眠れず、満たされても眠れず。
ならばどうしたら良い? と、オレはユリの花に訊ねたが、「どちらでも幸せなくせに」と彼女は気高く微笑むようだった(笑)

連日連夜のノロケを聞いて下さる皆様に感謝いたします。
今日も幸運なことがたくさんある楽しい一日となりますように。

<オマケ>

奴からもらったチョコレートがコーティングされているマシュマロは美味しかった。まだ半分残っているので今日の夜のオヤツにしよう。奴へ、今日も愛してるぞ。

一昨日のエントリーのタイトルをアダルトグッズ名にしたらランキングのOUTポイント数が跳ね上がった。実際はたいした内容を書いてなくて来てくれた方をガッカリさせてしまうから、今後はああいうタイトルを付けるのは止めよう。たまに露骨なものを書く時もあるが、やはりオレの内面は男の肉体にロマンチックにうっとりしてしまう乙女男なので、耽美なエロティシズムを一番に書いていたい。今日の出来事によってそれが良く判ったような気がした。

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